今回のレビューは初のJ-PopのAlbumレビューです。”aiko”の2000年発表のメジャー2nd Album『桜の木の下』を取り上げたいと思います。 

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”aiko”は大好きなアーティストの一人です。

彼女の作るプログレ?っていうくらい複雑な構成でありながらも、非常に印象的なメロディが利いていて、仕上がりは非常に優秀なポップソングになっているっていうのは凄い才能だと思います。

このアルバムは『花火』、『カブトムシ』といったヒット曲を収録しており、彼女のブレイク直後でのリリースということもあって、ミリオンセールスも記録し、代表作と言って良いと思います。

J-Popアーティストの曲は大好きなんですが、Album単位で楽しめるものは少ないかなと思います。アルバムに”捨て曲”がないというのは、J-Popに限ったことではないのでしょうけどね。

これは”捨て曲”がないという意味でも素晴らしいクオリティを持つAlbumだと思います。

ではレビュー行きましょ。

1曲目『愛の病』。この曲は個人的にaikoのたくさんの楽曲の中でも、3本の指に入る好きな曲です。これはメロディといい、構成といい、完璧ですね。Albumの掴みとしても成功していると思います。尚、Best Album”まとめ”の音質は向上したものの、少しスピードアップしたVersionより、オリジナルのほうが好みです。

そして畳み掛けるように名曲『花火』です。これもブレイクしたのが分かる、ポップながらも、一筋縄ではいかない、複雑で聴き応えのある、素晴らしい曲ですね。

更にタイトルトラックと言ってよい『桜の時』。これも大好きな曲ですね。変なメロデイがこんな風に紡がれることで、こんなに魅力的な楽曲になるという見本のような曲です。でもポップなんですよね。ホントに凄い曲でこれと『愛の病』とは甲乙つけ難いですね。

正直、この名曲3連発で完全に降参です。

ポップで明るい『お薬』、美しいメロディが楽しめる『二人の形』、ドコモのCMにも使用された『桃色』、面白いアレンジの『傷跡』と中盤以降も聴かせる良質な楽曲が続きます。

9曲目は『Power of Love』。インディーズ時代にもリリースされていた楽曲で軽快でAlbumに良いアクセントを与えています。良い曲ですが、もう一捻りあれば名曲認定できたかなと思います。

10曲目は超有名曲『カブトムシ』。天邪鬼な私ですが、この曲は良いと思います。聴けば聴くほど、不協和音のような不思議なメロディラインなんですが、しっかりとスマートに仕上げて、J-Popを代表する名バラードとして認知されているのが凄いです。

最後は隠しトラック『恋愛ジャンキー』。美しいバラードから、空白の時間を空け、ややAlbumのテイストとは違うロックで終わるという感じで、まさに”The Beatles”の『Abbey Road』を思い出しました。

やや中盤はテンションが落ちますが、素晴らしい楽曲に、考え尽くされた構成に打ちのめされます。

これは間違いなく、J-Pop史に残る名盤と言って良いでしょう。素晴らしい。

桜の木の下
aiko
ポニーキャニオン
2000-03-01