今回の名曲レビューは”Kinki Kids”の2003年発表の18th Singleである『薄荷キャンディー』を紹介します。

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”Kinki Kids”は『硝子の少年』でデビューして、いきなりミリオンセールスを記録し、その後はデビュー以来のオリコンの初登場No.1記録を作り続け(現在も)、ギネスブックに記載されたりしましたね。その後もドラマやバラエティにも出演し、ジャニーズのトップスターとして、大活躍していましたね。そのときの勢いは大変なものでしたね。

デビュー以降、彼らは年間でSingleを2~3枚ペースでリリースしていました。楽曲もほど良い歌謡曲テイストでメロディを重視した素晴らしいモノが多かったと思います。しかし、その後、”堂本光一”さんは舞台など、”堂本剛”さんはソロ活動などで活躍され、アーティストとしての”Kinki Kids”のSingleリリースは年1枚くらいのペースに落ちたりして、アーティストとしての”Kinki Kids”のパワーは若干ダウンした感は否めませんでした。”B'z”のレビューでも書きましたが、オリコンの連続1位記録のためだけにSingleを出し続けているイメージもありましたね。2004年以降のSingleは良いと思える楽曲もほとんどなかったですからね・・・。

個人的には名バラード『Anniversary』とか哀愁漂う『雨のMelody』とか、爽やかさの固まりのような『永遠のBlood』、夏うた『ジェットコースターロマンス』などが好きです。しばらく良い曲に出会えていなかったのですが、2013年リリースの織田哲郎作曲の『まだ涙にならない悲しみが』は素晴らしい楽曲でちょっと感激しましたね。

そして本作『薄荷キャンディー』が僕にとってのアーティスト”Kinki Kids”のBest Songです。作詞は巨匠”松本隆”さんで、作曲は”Fredrik Hult, Ola Larsson, Öystein Grindheim, Henning Harturng”・・・誰って感じなのですが、ジャニーズの独自ルートで開拓したスウェーデンのソングライター陣ですね。 北欧メタルは大好きなジャンルですが、特にスウェーデンの人って日本人好みの良い曲を書きますね。サビはやや薄めですが、Aメロ、Bメロなんかのメロディアスさはなかなかですね。サビも聴き込むほどに味が出てきますね。二人のハーモニーも美しいですね。

更に本作が主題歌となった、”堂本剛”、”広末涼子”主演のドラマ「元カレ」もなかなか良かったんですよね。そのドラマの儚さ、せつなさも一杯に詰め込まれたメロディは一生聴き続けますね。

個人的に”堂本光一”さんのソロ曲は苦手です。”堂本剛”さんのソロは良い曲もありますが、やっぱり二人のハーモニーが楽しめる”Kinki Kids”ブランドでこれからも名曲を発信し続けて欲しいですね。

KinKi Single Selection II (通常盤)
KinKi Kids
ジャニーズ・エンタテイメント
2004-12-08