今回の名曲レビューは”平井堅”の1995年発表のデビューシングル『Precious Junk』を紹介します。

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”平井堅”は「Sony Record」と契約したものの、なかなか芽が出ず、8th Single『楽園』でブレイク、月9主題歌にもなった『KISS OF LIFE』、童謡のカバー『大きな古時計』、そして大ヒット映画「世界の中心で愛を叫ぶ」の主題歌『瞳を閉じて』はオリコン年間チャート1位を記録する大ヒットとなりました。(『瞳を閉じて』は週間ランキングで1位を取れなかったヒット曲としても有名ですね)

今では人気アーティストの一人として、独自の活動を展開しています。バラードのイメージが強いアーティストですが、かなり幅広い音楽性を持ったアーティストだと思います。カバーもアルバムやライブでやっていますが、選曲もかなり広範囲にわたるアーティストを取り上げていますね。イメージ的には薄く広くいろんな音楽を聴いているんだろうなあという感じですね。マニアックな感じはしません。それも多くの人に受ける理由なんでしょうね。

捻くれている私的には彼のバラードだと『キャンバス』か『Life Is... ~another story~』とかが好きですね。『POP STAR』とか『KISS OF LIFE』のような独特のPOPな曲も好きです。『君の好きなとこ』なんていうシンプルで沁みる曲も好きです。でも熱唱系ナンバーは暑苦しくて苦手ですね。

初期の売れなかった頃の楽曲も粒揃いです。是非、YOU TUBEでチェックして、気に入ったら、ベストアルバムとかで聴いて欲しいなあと思いますが、その代表格が本作『Precious Junk』ですね。「王様のレストラン」の主題歌に選ばれるだけあって、なかなか耳触りの良いPOPナンバーで、メロディを紡ぐ”平井”氏のVoが心地よくて、最高です。

最近の彼のSingleは王道バラードを軸にして、インド風、聖歌風など、様々な音楽性の楽曲をちりばめていて、バランスを取っており、効果的に話題にもしているようですが、王道バラードは”平井堅”節というか、雰囲気、音階も似たような楽曲が多くて、他のSingleは実験的と言うよりは散漫な印象を受けてしまいがちなのでやや心配になります。(余計なお世話かな、プロデュースの問題かな)

しゃべりも上手いし、ファンの自分に対する期待も良くわかっている器用な人なんでしょうが、良いメロディをしっかり届けて欲しいなと思いますね。これだけ歌える男性ボーカリストは少ないですからね。期待してますよ!