今回の名曲レビューは再結成の話題がマスコミでも取り上げられている”REBECCA”の1985年発表の3rd Album「WILD&HONEY」収録の『Love Passion』を紹介します。

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”REBECCA”は以前にもレビューで書きましたが、「Music Tomato Japan」というビデオクリップ番組を見ていたときにチェックしたバンドでした。当時は女性Voのバンドってまだ珍しかったと思いますが、純粋に格好いいなあと思いました。最初の出会いはたぶん3rd Singleの『Love Is Cash』だったと思います。”MADONNA”の『Material Girl』に似た感じなんですけど、POPでかつROCKで、なかなか気に入りました。

そして、3rd Album「WILD&HONEY」を購入しました。CDで購入したのかな。実質的には6曲収録のミニアルバムなんですが、”REBECCA”はちょうどデビューした時期がレコードとCDの移り変わりの時期だったので、なぜか1st~3rdまではミニアルバムばかりをリリースしており、歴史的にも相当珍しいリリース形態でした。

正直、この3rd Albumを紹介しても良かったのですが、強力な曲とそうでない曲のギャップが大きいのと、ミニアルバムということもあって、曲の紹介にしました。

”REBECCA”の魅力は”NOKKO”の独特のVoとメインソングライターでキーボードの”土橋安騎夫”が作るポップでメロディアスな楽曲にあると思います。

初代リーダーでメインソングライターであった”木暮武彦”とDrの”小沼達也”が脱退し、後に伝説のバンド”Red Warriors”を結成するのですが、彼らが抜け、”土橋安騎夫”がバンドの音楽的な主導権を握ったのが3rd Albumで、ブレイクの兆しが出て、4th Single『フレンズ』が大ヒットし、4thにして初のフルレングスアルバム『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』がミリオンセールスを記録し、あっという間にJ-Popシーンのトップに立ちます。これは”NOKKO”のカリスマ的な魅力と”土橋安騎夫”による素晴らしい楽曲の魅力によるものだと思います。

”Red Warriors”がクラッシックロックの影響を強く受けた、徹頭徹尾ロックな楽曲をリリースし続け、西武球場でのLiveも大成功を収め、J-ROCKの頂点に立つ一方、”REBECCA”は大人気バンドの道を突き進むのですが、”Red Warriors”は1989年に活動休止、1990年に後を追うように”REBECCA”は活動休止を発表、”NOKKO”と”木暮武彦”はその後、アメリカに渡り、一緒に音楽活動を行います。(二人は”REBECCA”結成前からの付き合いだったそうですが、結婚しますが、その後離婚)

この二つのバンドの因縁については、いろんなエピソードがあって、面白いですよ。まあ、いずれのバンドもJ-Popシーンの歴史に刻まれることになりましたけどね。

”REBECCA”と”Red Warriors”の話になってしまいましたが、個人の音楽史で言うと後者のほうが大きい存在ですし、また別途レビューをしたいと考えていますが、”REBECCA”も十分魅力あるバンドです。

今回取り上げた『Love Passion』は女子プロレスラー”デビル雅美”さんの試合入場曲に採用されるのをイメージして”NOKKO”が作詞したそうですが、歌詞よりも曲の持つ緊張感が凄いです。今聴くと、ややアレンジがチープな感じですが、シンセドラムにカッコイイリズムギターが響き、”NOKKO”の「女」の感情をむき出しにしたような強烈な歌唱がとてつもない格好良さを表現しています。間奏のキーボードソロもなかなかいいんですよね。本当に良い構成で、良いメロディで大好きな楽曲です。

でも”REBECCA”がマスコミに取り上げられるときは決まって『フレンズ』です。他に取り上げられるのも『RASPBERRY DREAM』、『Moon』なんかの4th Album以降の楽曲ですよね。それでは”REBECCA”の真の名曲には辿り着けないと思いますし、新たなファンは開拓できないと思いますけどね。まあ、多くの再結成の主たる目的・コンセプトは「ノスタルジー」でしかないですが・・・。

”REBECCA”は2015年の11月にさいたまスーパーアリーナで再結成ライブを追加で行うことが発表されましたが、セットリストが良さそうだったら、家族を引き連れて、行ってみようかな。

P.S.木暮さんの二人目の奥さんとの子供が女優の”杉咲花”さんだったのは知らなかったなあ。

WILD&HONEY
レベッカ
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-02-20