今回の名曲レビューは”ばんばひろふみ”の1979年発表の『SACHIKO』を紹介します。

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この曲を最初に聴いたのはテレビのベストテン系の番組だったと思います。当時はTBSの「ザ・ベストテン」、NTVの「歌のトップテン」、フジでもやってた覚えがあるけど、番組名が分からない・・・。今ではランキング形式の音楽番組って、「CDTV」、「Japan Countdown」と「Music Station」のコーナーくらいですかね。

話を『SACHIKO』に戻しますが、最初に聴いたときから凄い良い曲だなあと思いました。発売から36年経った今聴いても、素晴らしい楽曲であるというのは凄いことです。何だろうな、曲が歳を取らないというか、歳を取って、より「いぶし銀」的な魅力を発揮しているような気がします。本作は「フォーク/ニューミュージック」のジャンルに入るのでしょうけど、アレンジのおかげでしょうか、古臭さは微塵も感じなくて、適度なPOPさもあって、良いんですよね。

まだ観てないのですが、個人的に絶対DVDを買うぞ!リスト(笑)に入れている「イニシエーション・ラブ」でも使われていたそうですが、サントラ「イニシエーション・ラブ ~あの頃カーステから流れていた80'S BEST HITS~」の数多の名曲群の中でも、随一の名曲だと思いますね。

”ばんばひろふみ”さんは4年に1度ヒット曲を出す「オリンピック歌手」としても有名です。フォークデュオ”バンバン”として『SACHIKO』発表の4年前の1975年発表の『いちご白書をもう一度』が大ヒット。尚、本作はあの”荒井由実”さんの作詞作曲です。オリコンでも1位を獲得し、セールスは75万枚を記録しています。

『SACHIKO』発表後の『速達』がリリースは前年11月ですが、1983年にジワジワとヒット。その後はヒット曲に恵まれていませんが、関西では人気のラジオパーソナリティーとして活躍されています。

『SACHIKO』は作詞:小泉長一郎、作曲:馬場章幸による作品で、”ばんばひろふみ”さんご自身の作曲ですね。歌詞も良いですよね。

僕も人生で一度だけ「幸子」という名の女性を好きになったことがあるのですが、受験シーズンに差し掛かっているときに、何故か、彼女から告白されたんですよね。(別に自慢話ではないですが・・・そう聞こえたら、スミマセン)

友達と一緒に最寄り駅まで来てくれて、手作りのお菓子とラブレターをもらったのですが、何も出来ずというよりは、何をしたら良いのかも分からず、そのまま返事もせずに卒業して離ればなれに。同窓会で再会して、少し話をする機会もありましたが、その頃は既に付き合っている女性もいて、当時の幼い自分が恥ずかしくて、情けないのもあって、あまり積極的に話せなかったのですが、彼女は凄いキラキラした笑顔で、あっけらかんと「私に興味なかったんだもんね!」とか言われたんですけどね。彼女と付き合っていれば、また違う人生になっていたのかもしれませんね。

彼女ももしかしたら、この曲を聴いて、励まされたのかも・・・。なんてね。いずれにせよ、『SACHIKO』は誰が何を言おうと日本の音楽史に燦然と輝く超名曲なので、知らない人は必ずチェックしましょう。オリコンでは惜しくも最高位2位ですが、セールス75万枚を記録しています。

『いちご白書をもう一度』、『速達』も良い曲ですが、『SACHIKO』は思い出補正もあるのでしょうが、僕にとってはダントツで素晴らしい名曲になっています。

GOLDEN☆BEST バンバン+ばんばひろふみ
バンバン+ばんばひろふみ
ソニー・ミュージックダイレクト
2009-07-15


イニシエーション・ラブ -あの頃カーステから流れていた80'S BEST HITS-
堤 幸彦(監修)
ソニー・ミュージックダイレクト
2015-05-20