今回の名曲レビューは”The Police”の1983年発表の5th Album「Synchronicity」収録で第一弾シングルとしてリリースされた『Every Breath You Take』(邦題:見つめていたい)を紹介します。

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音楽を聴いていて、「完璧だなあ」と感じる瞬間が稀にありますが、そのような感覚を持てた代表的な楽曲が”The Police”の『Every Breath You Take』だと思います。

私が洋楽を聴き始めた頃は”Michael Jackson”の「Thriller」が大ヒットしていて、ベテラン勢は勿論ですが、”Prince”が本格的にブレイクし、”Maddona”、”Cyndi Lauper”などのスターが次々とデビューし、人気を博す一方、「第二次British Invasion」と呼ばれてましたが、イギリスからは”Duran Duran”、”Culture Club”、”WHAM!”なども全世界でヒットを連発していた時代でした。

”Michael Jackson”のパフォーマンスやPVには度肝を抜かれましたし、イギリス勢の楽曲は総じてポップで粒揃いで良かったんですけど、当時はそこまでハマりきれなかった感じでしたね。何となく、ヒットしているから聴いているというくらいで、本気で好きで聴いているわけではなかったですね。

要は格好付けて「MTV」を見て、チャートを賑わしている有名なミュージシャンの曲をファッション感覚で聴いているくらいでしたからね・・・。その頃、聴いていた洋楽で、今でも「i-tunes」でリピートして聴いている曲はかなり限定されますね。自分の曲の好みが変わったりもあるのでしょうけど、日本のフォークやニューミュージックなんかは今も昔も心に沁みるので、それは「思い出補正」だけが要因ではないと思います。

話をレビューに戻しますが、”The Police”の『Every Breath You Take』(邦題:見つめていたい)は「Billboard Hot 100」で8週連続1位を記録し、1984年にはグラミーの最優秀楽曲賞を獲得します。「Billboard's All Time Top 100」でも25位にチャートインしており、「歴史的名曲」と言って良いでしょう。

最初は「MTV」でPVを見たんですよ。白黒で”The Police”の3人が演奏しているシンプルなものだったんですが、上質のメロディに身体が包み込まれるような感覚に陥りましたね。

しばらくはラジオで録音したのをテープで聴いてましたが、テープが壊れ、レコード屋に「Synchronicity」を買いに行ったんですよね。残念ながら『Every Breath You Take』1曲しか、気に入る曲はなく、ショックではありましたが、自分の人生において、重要な一曲がいつでも聴けるようになったのは純粋に嬉しかったですね。

最初のドラムの一音だけで痺れます。雄大で大らかなメロディなんですけど、非常に都会的でモダンなイメージを受けます。ブリッジ以外はさほど起伏もなく、曲は淡々と進行するんですが、メロディの良さがジワジワと沁みてきて、気がつけばリピートしている自分がいます。”Sting”の歌唱も演奏も良いですねえ。

本当にこの曲は聴けば聴くほど、麻薬のようにハマってしまいますし、これだけの年月、何百回と聴いていても良いなあと思える曲は本当に数えるほどしかありません。

非常に有名な曲ではありますし、知っている方からすると何を今更って感じかもしれませんが・・・。本サイトを見ている方で知らない方は必ずチェックしましょう。一回目はあまりピンとこないかもしれませんが、リピートするごとに本作の良さが分かってくると思います。

P.S.10年後、「Synchronicity」はCDで買い直したんですよね。『Every Breath You Take』のためだけに・・・。

シンクロニシティー
ポリス
USMジャパン
2011-11-09