今回の名曲レビューは俳優”吉岡秀隆”の1994年発表のデビューシングル『ラストソング』を紹介します。

ikespmnti1161-img450x600-1384836771qfyqfv27823

以前にレビューでも書きましたが、私はドラマは厳選して、1クール1~2本観る程度です。映画もほとんど観に行きません。観たいなと思ったものは「AMAZON」のWish Listへ入れて、DVD/Blu-rayの発売日情報が来るのを待つ感じです。映画については大学時代にレンタル屋で凄まじい数の名作を観ました。人生ベスト映画は「ゴッドファーザー」、「パルプフィクション」、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」、「隠し砦の三悪人」、「犬神家の一家」・・・挙げていくとキリがないのですが、ビデオデッキやDVDプレイヤーで旧作を観るのが習慣になってしまって、良い映画は何回も観たいし、わざわざ映画館で観るというのはなくなりましたね。

話を”吉岡秀隆”さんに戻しますが、5歳から子役として俳優人生をスタートさせ、映画デビューは1977年の「八つ墓村」で、「男はつらいよ」シリーズにも出演、テレビドラマでは「北の国から」シリーズ、「Dr.コトー診療所シリーズ」でヒットを飛ばし、「Always~三丁目の夕日シリーズ」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、一気に銀幕のスターとなります。

ここ何年間かで最も凄いなと思った演技がテレビドラマ「流星ワゴン」での”吉岡秀隆”さんの演技でしたね。ドラマ自体は”重松清”の原作の良さをあまり引き出せていませんでしたが、吉岡さんの演技を目当てに後半は観てましたね。いやあ、凄い存在感ですよ。派手な演技もなく、極めて自然体の演技なのですが、強烈な存在感があって、ある種の狂気を感じますね。いやあ、良い役者です。

そんな彼は同名の主演映画で自身の作詞作曲で『ラストソング』をリリース、47万枚のセールスを記録します。これが非常に良い曲なんですよね。親交が深かったと言われる”尾崎豊”と間違いそうな感じの曲調、歌い方なんですが、そんな批判や批評を跳ね飛ばすだけの仕上がりですよ。

良いメロディ、表現力たっぷりの吉岡さんの歌唱、そして”国吉良一”さんによるムダのない、効果的なアレンジも良いですね。中盤のギターソロもなかなか良いです。

銀幕のスターがリリースした「ラストソング」は奇跡的な名曲として、僕の記憶から消えることはないでしょう。



ラストソング
吉岡秀隆
ポニーキャニオン
1994-01-07