”乃木坂46”の全曲レビューシリーズの第10弾です。2作連続でセンターを務めた”西野七瀬”から”生田絵梨花”へセンターが交代し、紅白歌合戦へ勝負を賭けた『何度目の青空か?』ですね。

10th Single『何度目の青空か?』(2014年)

f540d08b05f935


『何度目の青空か?』(表題曲)

「★★★★」。大名曲『君の名は希望』と比べるのは可哀想ですが、記念すべき10枚目で”乃木坂46の至宝”とまで評価される”生田絵梨花”の初センターということもあって、メチャクチャ大きな期待を背負って、リリースされたシングルであることが全てなんでしょうね。まあ、期待を上回ることはなかったですが、期待レベルくらいの仕上がりになっていて、悪くないどころか、良い曲なんですけどねえ、なんか残念な感じなんですね。そういった背景を排除して聴けば、名曲といっても全然構わないレベルですけどね。壮大でポジティブなメッセージがあるサウンドで、心に沁みるメロディもあって、アレンジのクオリティも高いんですけどね。なんだろう、”乃木坂46”の最大の危機を想起させるのかなあ、素直に好きって言えないですね。楽曲に罪はないんでしょうけどね。”AKB48”グループへの楽曲提供が多い”川浦正大”さんの作曲ですね。アレンジの”百石元”さんも良い仕事されていると思います。僕も何となく★を一つ減らしちゃいました。内田けんじ監督のMusic Videoは素晴らしい出来でしたね。

『遠回りの愛情』(全タイプ収録)

「★★★」。”井上小百合”、”桜井玲香”、”中田花奈”、”永島聖羅”、”西野七瀬”、”能條愛未”、”大和里菜”、”若月佑美”と同い年のメンバーによるユニット曲ですね。センターは”永島聖羅”と”桜井玲香”ですね。桜井さんの声も良いですが、永島さんの声って良いですよね。セクシーさと可愛さが共存していて、非常に魅力的な声ですね。もっと有効に使って欲しいな。”Noda Akiko”さん作曲、”野中“まさ”雄一”さんの編曲ですね。地味なんですけど、メロディの良くて、★は4つでも良かったかも。結構好きですが、全体バランスを考え、普通評価にしちゃいました。

『転がった鐘を鳴らせ!』(Type-A収録)

「★★」。個人的には厳しいかな。とにかく明るくて、ポップでキャッチーで爽快感もあるんですけどね。なんか曲に深みがないというか、メロディの工夫が足りない感じがダメですね。好きな人もいるかもしれませんが、ゴメンなさい。シングルのバランス的にポップサイドの曲が欲しいということであっても”乃木坂46”でやる曲ではないように思います。ジャズベーシスト(?)の”中山英二”さんの作曲で”田上陽一”の編曲ですね。まあ、PVも話題づくりのために狙った感じがあって、普通のアイドルがやったら、下品になりそうなところを何とか止めてはいますが、やっぱり”乃木坂らしさ”は感じませんよね。うーん。

『私、起きる。』(Type-B収録)

「★★★★」。若手メンバーによるユニット曲ですね。”生田絵梨花”、”川後陽菜”、”齋藤飛鳥”、”斎藤ちはる”、”中元日芽香”、”樋口日奈”、”星野みなみ”、”和田まあや”、”北野日奈子”、”堀未央奈”が参加しています。いやあ、これも迷ったなあ。正直個人的な好みだと「★★★★★」でも良かったと思いますが、”柳沢翔”監督のあの素晴らしいPVの補正によるもので、曲自体はそこまで評価されるべき曲ではないと思います。それにしてもレベル高いんですけどね。作曲・編曲は”Akira Sunset、ZERO”の共作ですが、淡いメロディを巧みに使いながらも、素晴らしい印象を残していて、凄い緻密なアレンジも特筆モノですね。PVは”乃木坂46“の素晴らしい映像作品の中でも5本の指に入る凄い作品だと思うので、絶対に観ておきましょう。(まあ、人によって感じ方も違うでしょうけど、細かな作り込みも面白いですね)

『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』(Type-C収録)

「★★★★★」。アンダー曲ですね。”井上小百合”がセンターを務めています。これは強烈ですね。声優ユニット”スフィア”に楽曲提供されている”三輪智也”の作曲ですが、いやあ、凄いですね。全くムダのない、切ない、悲しいメロディが満載で、何度聴いても飽きないですね。歌詞も良いし、アレンジも秀逸ですね。”京田誠一”さんは”乃木坂46”の楽曲イメージをしっかりと持たれてアレンジされているような気がしますが、最初のキーボードの1音でもう世界が出来上がる感じで大好きですね。神宮で披露してくれたのは本気で嬉しかったな。いろいろと言われていますが、この楽曲での”井上小百合”の憑依したような鬼気迫るパフォーマンスは素晴らしいと思いました。アンダー常連になりそうだった彼女が表現力を伸ばし、新たな魅力を創り上げていて、凄いですよ。彼女は初期の選抜発表での悔し涙の印象がいまだに強いですが、最近はバラエティでも活躍していて、”乃木坂46”に欠かせない存在になっていってますよね。推しではないですが、”乃木坂46”の層の厚さに貢献してくれていると思いますね。PVも良かったね。

『Tender days』(通常盤収録)

「★★★」。”秋元真夏”、”生田絵梨花”、”生駒里奈”、”桜井玲香”、”白石麻衣”、”西野七瀬”、”橋本奈々未”、”深川麻衣”、”松村沙友理”によるユニット曲ですね。薄味のメロディでポップで可愛らしい感じの曲なんですが、盛り上がりきれないメロディがいかにもカップリング曲って感じがします。決して悪くないんですけどね。やっぱり数多の名曲群と比べると普通評価になるかな。音楽ユニット”Soulife”の作曲・編曲ですね。

この頃は色々とあったので”乃木坂46”ファンには思い出したくない、辛い時期でしたね。あれから1年経過して、2015年は日本郵便から始まり、東京メトロ、セブンイレブンなどの巨大タイアップを手にして、13thはヒット間違いナシと話題のアニメ映画の主題歌と・・・グループがどんどん大きく成長するためのキーポイントだったと思いたいですね。新曲『今、話したい誰かがいる』もラジオ音源をリピートしてますが、聴くたびに良さが伝わってきて、ゾクゾクします。(正式な音源を聴いて改めてレビューします、『悲しみの忘れ方』も収録して欲しいけど、2ndアルバムかな?)

いまだに”松村沙友理”のことを批判する人がいますが、さすがにもう良いんじゃないでしょうか? 批判しているのは単なる叩き目的の輩なんでしょうけど、彼女の笑顔を、彼女がバラエティで活躍する姿をもっと見たいですね。本来は福神常連のポテンシャルを持っている彼女を僕は普通に他のメンバーと同じように応援してあげたいですね。推しではないですが、14thは福神復帰もあり得るね。頑張って欲しいな。

次回は1st album「透明な色」ですね。

何度目の青空か?(DVD付A)
乃木坂46
SMR
2014-10-08


何度目の青空か?(DVD付B)
乃木坂46
SMR
2014-10-08


何度目の青空か?(DVD付C)
乃木坂46
SMR
2014-10-08


何度目の青空か?
乃木坂46
SMR
2014-10-08