今回の名曲レビューは”ORANGE RANGE”の2007年発表の17th Single『イケナイ太陽』を紹介します。

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”ORANGE RANGE” は結構好きなんですよね。彼らは沖縄出身の5人組ミクスチャー・ロックバンドで2003年に『キリキリマイ』でデビューを果たします。彼らのベースにあるのは骨太のハードロックだと思いますが、2nd Singleでダンサブルな”上海ハニー”がロングヒットし、オリコン5位を記録とブレイクします。

その後、ヒットを連発し、アイドル的な人気を博した彼らは2004年発表の5th Single『ミチシルベ~a road home~』で初のオリコン1位を獲得したかと思ったら、2006年発表の13th Single『チャンピオーネ』まで、9作連続でオリコンチャートの1位を獲得し、一躍トップアーティストの仲間入りをします。

代表曲である『花』は映画「今、会いにゆきます」(良い映画だったね)の主題歌にも採用され、4週にわたりオリコン1位を獲得、オリコン集計では僅かにミリオンセラーに届いていないそうですが、オリコンのカラオケチャートでは42週に亘り、1位を記録(尚、この記録は”AKB48”の『ヘビーローテーション』に抜かれました)、2nd Album『musiQ』は263万枚ものビッグセールスを記録、圧倒的な世間の支持を支えに、時代の寵児のようなスターへ飛躍していきます。

ある意味”X-JAPAN”の『紅』以上にハードで『キリキリマイ』を彷彿させる、7th Single『チェスト』でオリコン1位を獲得したのは凄まじい勢いだなと思ってましたね。よくレコード会社もOK出したなって感心します。

14th Single『UN ROCK STAR』(結構、好きなんだけどなあ)以降はオリコンでは3位止まりで、やや勢いを落としたように見えるのですが、それは今までの勢いが凄すぎただけなんですけどね。その後、リリースのペースをグッと落とし、アルバム主体のアーティスティックな活動へシフトし、現在に至ります。”ORANGE RANGE”の楽曲クレジットは作詞・作曲ともにバンド名義になっていますが、メインソングライターの”NAOTO”さんは様々なアーティストのプロデュースも手掛けていらっしゃいますね。

彼らの楽曲で個人的に好きなのは、『UN ROCK STAR』、『チェスト』のようなロック系の曲も勿論ですが、ポップでメロディが秀逸な『チャンピオーネ』も好きですね。バラードも類型的なパターンが多いですが、なかなか聴かせてくれますよね。でも一番好きなのは本作『イケナイ太陽』かな。

”堀北真希”主演ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』のオープニングテーマに採用されましたが、メインリフがなかなかカッコイイ感じで、更にグルーブ感抜群の演奏が素晴らしいですね。アレンジもなかなかフックとなっていますね。構成もかなりしっかりしていて、メロディも秀逸です。歌詞の恥ずかさは減点ですが、純粋に曲だけで評価すると相当レベルが高い楽曲だと思いますね。

強力なタイアップもあって、これだけインパクトもある楽曲で、世間的な認知度も高そうなんですが、オリコン3位止まりというのは”勢い”以外に理由が思い当たりません。

以前にもレビューで書きましたが、あまりに勢いが強く、大きくなり過ぎるとコントロールが難しく、深い谷に落ち込み、這い上がれないケースもあったりするものですが、マイペースで優秀な楽曲を制作し続けている彼らは賢いし、純粋にカッコイイですね。

現時点での最新アルバム「TEN」は打ち込み系が多くて、個人的にはダメでしたが、彼らしか出来ないであろう”ORANGE RANGE”流のロックを追求して、これからも素晴らしい楽曲を聴かせて欲しいですね。

ネットでさんざん叩かれたりしていますが、僕はまだまだ30代になったばかりの”若い才能たち”を今後も応援していきたいですね。

イケナイ太陽
ORANGE RANGE
ソニー・ミュージックレコーズ
2007-07-18



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ORANGE RANGE
SMR
2010-07-14