今回の名曲レビューは”浅香唯”の1988年発表の11th Single『セシル』を紹介します。

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僕自身は1980年代のアイドルブームは実体験者ではあるのですが、周りが”松田聖子”、”中森明菜”、”小泉今日子”・・・のファンだって、言い争う姿を横目で見ているだけでしたね。通販やレコード屋でラミネートカードを買ったり、下敷きに「明星」や「平凡」の切り抜きを入れていたりしている友人も多かったのですが、ちょっと冷めてましたね。

友人に誘われて、レコード屋に行った際に、アイドルのラミネートカードを物色していて、自分も一枚くらいラミネートカードとか買って、持ってた方が良いのかなあと思って、『雪に書いたラブレター』発表直後くらいの”菊池桃子”のラミネートカードを買った記憶がありますね。彼女の1st Album「OCEAN SIDE」が大好きだっただけなんですけどね・・・。当時、好きだった女の子がアイドル好きで会話のネタにしたかっただけだったのかな?

あ、でも「Dunk」や「BOMB」は買ってましたよ・・・でもアイドル目的とは違うか?(分かる人は分かりますよね)

さしてアイドルにハマることもなく、フォークや”佐野元春”、”尾崎豊”そして”BOΦWY”、”Red's”、洋楽、メタルへと音楽的嗜好は変わっていくのですが、楽曲だけで言えばアイドル歌謡のジャンルでも好きな曲は結構ありますね。

その中でもトップクラスで好きなのは”浅香唯”の『セシル』ですね。”浅香唯”は当時、イモっぽくてB級アイドルっぽい感じでしたよね。三代目「スケバン刑事」に抜擢され、人気が一気に広がりましたが、そんなに好みではなかったですね。ヒットした『C-Girls』とかは爽やかで好きでしたけどね。”浅香唯”の歌って言うと『C-Girls』くらいしか頭に浮かんでこない方も多いような気がしますね。

『C-Girls』も良いけど、『セシル』のほうが100倍良いですね。実はこの2曲とも”NOBODY”の作品なんですよね。”NOBODY”はアーティストとしても活動していましたが、作曲者としてのほうが有名かもしれませんし、凄い仕事をしてますね。初の楽曲提供が”HOUND DOG”のブレイクのきっかけになった『浮気な、パレット・キャット』で、その後も有名どころだけをピックアップすると・・・

”吉川晃司” 『モニカ』、『You Gotta Chance ~ダンスで夏を抱きしめて~』

”アン・ルイス” 『あゝ無情』、『六本木心中』

など、名曲レビューで取り上げたい曲が一杯ありますね。(”NOBODY”もいつかレビューしないとなあ)

本作『セシル』ですが、青春の甘酸っぱさがたっぷりと詰まったような流麗なメロディラインが凄いですね。Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジといずれも完成度の高いメロディが楽しめますね。”浅香唯”さんのやや舌っ足らずで不安定なVoも曲のフックとなっていて、魅力的ですね。

いまだに結構な頻度で聴いてますけど、飽きないですね。本当にジャパニーズアイドルポップのエバーグリーンと言っていいレベルの楽曲だと思いますね。こういう曲こそ、今のアイドル戦国時代の中、どこかのアイドルグループがカバーすれば良いのになあって思いますね。

何かの番組で”ダウンタウンの浜ちゃん”が『セシル』が好きだって言ってましたけど、間違いなく、”浜ちゃん”は70~80年代の歌謡曲マニアですよね。

絶対に押さえておくべき素晴らしい楽曲なので、知らない人は是非、チェックしておきましょう!

購入するなら、9曲入りで手軽な「究極のベスト! 浅香 唯」か、デジタルリマスターされた二枚組ベスト「CRYSTALS ~25th Anniversary Best~」がオススメですね。僕は後者を持ってます。

P.S.正直、”浅香唯”はアイドル全盛期より、歳を取ってからの方が綺麗で見とれちゃいますね。「CRYSTALS ~25th Anniversary Best~」のジャケ写も良いね。(普通は40代くらいから急激に劣化しちゃうケースが多いのにね・・・)



究極のベスト! 浅香 唯
浅香唯
ワーナーミュージック・ジャパン
2005-06-22


CRYSTALS ~25th Anniversary Best~
浅香唯
ワーナーミュージック・ジャパン
2010-06-09