今回の名曲レビューは”Cathedral”の1993年発表の2nd Album「The Ethereal Mirror」収録の『Ride』を紹介します。

cathedral_the_ethereal_mirror

”Cathedral”はイギリス出身の「Doom Metal」/「Stoner Rock」のバンドです。Voの”Lee Dorian”(元”Napalm Death”)とGの”Garry "Gaz" Jennings”(元”Acid Reign”)を中心に20年近いキャリアを持るベテランです。

残念ながら、個人的には「Doom Metal」/「Stoner Rock」については全く興味がないですね。

某専門誌でも結構特集を組まれていたりするのですが、「遅い」、「メロディが希薄」と個人的に好きになる要素がないんですよね。

でも食わず嫌いもなんだからと色々と買い込んだついでに、新宿の輸入盤屋で1,000円くらいで安かったので、”Cathedral”の「The Ethereal Mirror」を買って帰ったんですよね。

勿論、他の買いたかったCDをメインで聴いていて、しばらくターンテーブルに乗せることもなく、「積ん読」ならぬ、「積ん聴」してましたね。結構そんな感じで買ったのに一度も聴いてない、もしくはHDDに取り込んでそれでラックにしまい込んであるCDはたくさんありますね。

なんのきっかけだったかな? 某専門誌の「Doom Metal」特集で”Cathedral”が出ていて、絶賛されていたのかな? そういや持ってたな聴いてみるかって感じで聴いたんですけどね。

ぶっ飛んだんですよ。冒頭のイントロ『Violet Vortex』に続く、『Ride』に。

低音域の音圧がモノ凄いんですよ。下半身にビンビン来る感じというんでしょうか。身体が自然とノッてくるような感覚になりましたね。まあ、メロディも無いに等しいので、好みのタイプではないのでしょうけど、凄さは分かりますね。





しかしながら、その他の曲はピンと来なくて、『Ride』だけを聴いてます。その後も「Doom Metal」/「Stoner Rock」系で”Spiritual Beggars”とかも試してみたんですけどね。僕にはダメでしたね。

ちょっと前に古式HRバンドのブームなんかもありましたけど、僕はダメでしたね。しっかりとチェックしたら、『Ride』のような曲単位で好きになる曲もあるかもしれませんけど、個人的にはハズレが多いのでそんなに積極的にチェックしないですよね。

HM.HRなら大御所、メロハー、メロスピ系を優先的にチェックしてますからね。

でも『Ride』のような曲と出会えることもあるので、全く無視も出来ないのが辛いところですね。

最近は”AWA”とか”LINE Music”とか、いろいろと音楽を試せる機会があるので良いですが、古い人間なんでしょうけど、やっぱりCDとかを持っておきたいんですよね。

ダウンロードも配信限定曲以外はほとんどしませんし、そもそも音楽を買わずに聴くことに対する躊躇があるんですかね。

少し前の深夜番組で”ダイノジ”の大谷さんと誰かが対談している音楽番組で”AWA”とかの楽しさを話されているのがあって、興味を持っているのですが・・・。もうちょっと時代が変わるまで待ってみようかな。

P.S.”Cathedral”は2011年発表の「The Last Spire」にて解散を発表してしまいます。某専門誌で”Lee Dorian”と”Garry "Gaz" Jennings”による”Black Sabbath"の全アルバムの採点をする企画がありましたが、ことごとく自分の好みと違っていて、面白かったなあ。彼らのお気に入り曲の90%が僕の好みじゃなかったんですけど、残りの10%は素晴らしい曲だったのを思い出すなあ。(知ってる人、いるのかな?)

デカダンス
カテドラル
トイズファクトリー
1993-06-21