今回の名曲レビューは”野坂昭如”の1974年発表の「武道館の野坂昭如」収録の『ヨコスママンボ』を紹介します。

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2015年12月9日、”野坂昭如”さんが逝去されました。

「直木賞」作家で映画化もされた「火垂るの墓」の原作者であり、童謡『おもちゃのチャチャチャ』の作詞でも知られ、晩年は「朝まで生テレビ」やバラエティなどでも活躍されたのは記憶に新しいですね。

今回の名曲レビューでは追悼の意味も込めて、「歌手」としての”野坂昭如”さんを取り上げたいと思います。

僕が”野坂昭如”さんを知ったのはテレビ番組での過激な発言をされている頃ですかね。”大島渚”さんとバトルされていて、テレビでここまでやって良いの?って狂気を感じましたね。

僕自身、”野坂昭如”さんについてはタレント的なイメージしかなかったのですが、”Crazy Ken Band”をきっかけに”野坂昭如”さんの音楽に触れるきっかけが出来ました。

”Crazy Ken Band With 野坂昭如”のクレジットで発売された「青山246深夜族の夜」で『マリリン・モンロー・ノー・リターン』などの名曲に触れ、いろいろと「歌手」”野坂昭如”をチェックすることになるのですが、70年代の作品ですし、CDで入手できる音源はかなり限定されていたんですね。



そこで「武道館の野坂昭如」を購入するのですが、ライブアルバムらしい、生々しい歌と演奏で凄まじいパワーを感じましたね。

残念ながら、名曲『マリリン・モンロー・ノー・リターン』は未収録だったのですが、僕は本作収録の『ヨコスカ・マンボ』が凄く気に入ったんですよね。

曲として捉えて良いのかどうかは難しいところですが、僕は素直に良いなあと思いましたね。

歌詞はダブルミーニングで”ツボイノリオ”の『〇太の大冒険』みたいな感じで下ネタなんですけど、実は「安保」に対するアンチテーゼの意味合いもあるそうです。

残念ながら、You Tubeなどの動画サイトでは『ヨコスカ・マンボ』を発見することは出来ませんでしたが、最高なので、興味のある方は、是非聴いて欲しいなあ。

本当に様々な分野で才能に溢れた方でしたね、合掌。

武道館の野坂昭如
野坂昭如
アンサンブル
2000-11-29




CKBライヴ 青山246深夜族の夜 ~ Special Guest 野坂昭如
クレイジー・ケン・バンド
P-VINE
2008-06-20


昭和レジデンス 青盤
オムニバス
サブスタンス
2002-12-04