今回の名曲レビューは”村下孝蔵”の1983年発表の5th Single『初恋』を紹介します。
「初恋」というのは誰しもが経験するんでしょうけど、どこまで記憶に残っているのかどうかが重要な気がします。
僕自身、記憶が曖昧なのですが、たぶん幼稚園の担任の先生、幼馴染みの女の子、近所で一緒に遊んでくれた女の子に「初恋」していたと思うんですけど、顔も浮かばないし、たいした思い出もないんですよね。
ですので、相手そのものよりも、「初めて告白した(された)」、「初めてデートした」といった「初めて〇〇した」という体験・経験の記憶のほうが大きなインパクトになっているように思いますね。
ですので「初恋の相手」=本当に好きになった初めての人ではなく、記憶に残る経験があった女性(男性)であり、かつ顔やイメージが浮かぶかどうかがポイントになると思います。
僕にとっての初恋の相手は、小学校2年生の時に告白した女の子です。エレクトーンを習っていて、成績も良くて、可愛かった同級生のMさんという女の子ですね。
小学校2年生のくせに「結婚してください」って告白したんですよね。しかも授業中に。
クラスの連中からからかわれた記憶も残ってますけど、お互いの親同士も仲良くて、その後も家に遊びに行ったりもしてましたね。その娘とは中学校も一緒でしたけど、ほとんど話すこともなく、高校は別々になって、その後は一度もお会いしてませんね。
純粋な「初恋」の思い出のみならず、学校が終わって、付き合っている女の子と一緒に歩いて帰ったときとか、初めてのデートのドキドキだったりと、その時々の小っ恥ずかしい、甘酸っぱい記憶というのが「初恋」のイメージを形成しているように思いますね。
経験を重ねることで新鮮さは失われ、記憶から消え去っていくスピードも早くなるんでしょうけど、「初恋」独特の小っ恥ずかしい、甘酸っぱいイメージは誰しも持っているような気がしますし、その感覚はリアルですよね。
その「初恋」イメージを最もうまく表している曲が”村下孝蔵”さんの『初恋』だと思います。
なんだろう、歌詞も勿論素晴らしいですけど、最初の曲のスタート部分だけでキュンとしちゃいますし、メロディも淡い、憂いがあって「初恋」のイメージにピッタリのような気がします。
スピード感もある曲なんですけどね、沁みるんですよね。
実は元々『初恋』の原曲はバラードとして作られた曲だったそうですが、編曲者の”水谷公生”さんがテンポを上げて、リリースされた経緯があるみたいです。
普通のバラードでも良い曲という評価だったと思いますけど、アップテンポにしたことでオリコン最高位3位、セールスも50万枚を超えるビッグヒットになったんじゃないかなと思いますね。
でもヒットした時に”村下孝蔵”さんは肝炎を患い、音楽番組にも出られず、「ザ・ベストテン」なんかで音声メッセージを流したりしてましたね。
”村下孝蔵”さんは『初恋』以外にも『踊り子』、『ゆうこ』などのヒット曲もありますし、良い曲ですが、やはり『初恋』が強烈過ぎてねえ。
自らもお気に入りという『ロマンスカー』も良いんですけど、この頃はセールスも伸び悩み、”村下孝蔵”さん自身も「自分には"初恋"を越える曲はできんかもしれん」と仰っていたそうです。『初恋』という曲の凄さを表すエピソードなんでしょうけどね。
そして、”村下孝蔵”さんは1999年にライブのリハーサル中に倒れ、46歳の若さで急逝されました。
お亡くなりになった14年後の2013年には、”村下孝蔵”さんの故郷である水俣市の『ふれあい一番街』という商店街に「初恋」の歌碑が作られ、ストリートの名称も「初恋通り」と改名されたそうです。
J-Popの歴史に燦然と輝く名曲『初恋』は僕は一生聴き続けるでしょうし、カラオケに行けば歌うでしょうし、その度に初恋の淡い記憶を思い出すことになる、人生にとって重要な曲の一つですね。
本当に凄い曲なので、若い音楽ファンは是非、聴いて欲しいな。
P.S.今後も”村下孝蔵”さんの『初恋』以上に「初恋」を表現できる曲は現れない気がします。合掌。
「初恋」というのは誰しもが経験するんでしょうけど、どこまで記憶に残っているのかどうかが重要な気がします。
僕自身、記憶が曖昧なのですが、たぶん幼稚園の担任の先生、幼馴染みの女の子、近所で一緒に遊んでくれた女の子に「初恋」していたと思うんですけど、顔も浮かばないし、たいした思い出もないんですよね。
ですので、相手そのものよりも、「初めて告白した(された)」、「初めてデートした」といった「初めて〇〇した」という体験・経験の記憶のほうが大きなインパクトになっているように思いますね。
ですので「初恋の相手」=本当に好きになった初めての人ではなく、記憶に残る経験があった女性(男性)であり、かつ顔やイメージが浮かぶかどうかがポイントになると思います。
僕にとっての初恋の相手は、小学校2年生の時に告白した女の子です。エレクトーンを習っていて、成績も良くて、可愛かった同級生のMさんという女の子ですね。
小学校2年生のくせに「結婚してください」って告白したんですよね。しかも授業中に。
クラスの連中からからかわれた記憶も残ってますけど、お互いの親同士も仲良くて、その後も家に遊びに行ったりもしてましたね。その娘とは中学校も一緒でしたけど、ほとんど話すこともなく、高校は別々になって、その後は一度もお会いしてませんね。
純粋な「初恋」の思い出のみならず、学校が終わって、付き合っている女の子と一緒に歩いて帰ったときとか、初めてのデートのドキドキだったりと、その時々の小っ恥ずかしい、甘酸っぱい記憶というのが「初恋」のイメージを形成しているように思いますね。
経験を重ねることで新鮮さは失われ、記憶から消え去っていくスピードも早くなるんでしょうけど、「初恋」独特の小っ恥ずかしい、甘酸っぱいイメージは誰しも持っているような気がしますし、その感覚はリアルですよね。
その「初恋」イメージを最もうまく表している曲が”村下孝蔵”さんの『初恋』だと思います。
なんだろう、歌詞も勿論素晴らしいですけど、最初の曲のスタート部分だけでキュンとしちゃいますし、メロディも淡い、憂いがあって「初恋」のイメージにピッタリのような気がします。
スピード感もある曲なんですけどね、沁みるんですよね。
実は元々『初恋』の原曲はバラードとして作られた曲だったそうですが、編曲者の”水谷公生”さんがテンポを上げて、リリースされた経緯があるみたいです。
普通のバラードでも良い曲という評価だったと思いますけど、アップテンポにしたことでオリコン最高位3位、セールスも50万枚を超えるビッグヒットになったんじゃないかなと思いますね。
でもヒットした時に”村下孝蔵”さんは肝炎を患い、音楽番組にも出られず、「ザ・ベストテン」なんかで音声メッセージを流したりしてましたね。
”村下孝蔵”さんは『初恋』以外にも『踊り子』、『ゆうこ』などのヒット曲もありますし、良い曲ですが、やはり『初恋』が強烈過ぎてねえ。
自らもお気に入りという『ロマンスカー』も良いんですけど、この頃はセールスも伸び悩み、”村下孝蔵”さん自身も「自分には"初恋"を越える曲はできんかもしれん」と仰っていたそうです。『初恋』という曲の凄さを表すエピソードなんでしょうけどね。
そして、”村下孝蔵”さんは1999年にライブのリハーサル中に倒れ、46歳の若さで急逝されました。
お亡くなりになった14年後の2013年には、”村下孝蔵”さんの故郷である水俣市の『ふれあい一番街』という商店街に「初恋」の歌碑が作られ、ストリートの名称も「初恋通り」と改名されたそうです。
J-Popの歴史に燦然と輝く名曲『初恋』は僕は一生聴き続けるでしょうし、カラオケに行けば歌うでしょうし、その度に初恋の淡い記憶を思い出すことになる、人生にとって重要な曲の一つですね。
本当に凄い曲なので、若い音楽ファンは是非、聴いて欲しいな。
P.S.今後も”村下孝蔵”さんの『初恋』以上に「初恋」を表現できる曲は現れない気がします。合掌。