今回の名曲レビューは”ふきのとう”の1977年発表の8th Single『風来坊』を紹介します。

ふきのとう 風来坊

久しぶりの「フォーク/ニューミュージック」系の紹介ですね。

【名曲】 チューリップ 『魔法の黄色い靴』
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【名曲】 アリス 『ジョニーの子守歌』
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【名曲】 吉田拓郎 『外は白い雪の夜』
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【名曲】 ばんばひろふみ 『SACHIKO』
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【名曲】 加藤和彦と北山修 『あの素晴しい愛をもう一度』
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【名曲】 桑名正博 『月のあかり』
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”ふきのとう”は北海道出身の”山木康世”さんと”細坪基佳”さんのフォークデュオですね。

「ポプコン」こと「ヤマハ・ポピュラーソング・コンテスト」の北海道大会で入賞したのをきっかけに、1974年にアルバム「ふきのとう」でデビューを果たし、現在までに28枚のシングルと14枚のアルバムをリリースしています。

これっていう爆発的なヒット曲もないユニットですから、そんなに有名ではないかもしれませんね。

デビュー曲の『白い冬』はオリコン最高位14位で後に”石川ひとみ”さんや”坂本冬美”さんがカバーしていますね。



代表曲とされる13th SIngleの『春雷』がオリコン最高位22位ですね。



僕自身が知ったのも中学校の頃の先生がHRの最後に合唱した曲のリストに入っていたので初めて知りましたので・・・。音楽番組なんかでも目にする機会はほとんどなかったですからね。

でも『風来坊』は僕が「フォーク/ニューミュージック」の世界にはまるきっかけになった重要な曲の一つなので、思い入れは強いですね。



”山木康世”さんの作詞・作曲でオリコン最高位35位とまずますの成績ですし、彼らの代表曲のひとつと言っても問題はないでしょう。

ちょっとジプシーを思い出すようなフルート(?)が流れる民族音楽ぽい雰囲気ではじまる、淡々としたメロディラインなんですけどね。サビのメロディの扇情力がなかなか強烈で当時の僕にとっては凄いインパクトだったんですよね。

スナックだったかなあ、カラオケでも一度歌ったことあるんですけど、全くと言って良いほど、反応がなく、それ以降歌ったこともないんですけど、「フォーク/ニューミュージック」に詳しかった母親も「この曲は知らん」と言っていたので、過去に紹介した曲と比べても、マニアックなのかもしれませんね。

たしかに「「フォーク/ニューミュージック」系のコンピアルバムでもそんなに収録されてないので、『風来坊』1曲のためにわざわざベストアルバムを買ったもんね。

上述の曲以外にも悪くないけど、ハマリきれない微妙なラインの曲が多くて、チャート的に苦戦していたのが良くわかります・・・。ライブを中心に多いときは年間250本ものコンサートを開催したそうで、ライブに強いフォークデュオだったみたいですけどね。

1992年にツアー「ever last concert」で解散を発表、その後、二人はソロとして音楽活動を続けておられますけどねえ・・・。解散以降、一度も”ふきのとう”を復活されていない潔さには「あっぱれ!」を上げたいですけどね。ビジネスライクに解散と再結成を繰り返すようなバンドやユニットについては辟易しちゃいますけどね。

でも一方でファン心理を考えたら、適度に復活ライブや音源リリースするのはアーティストのひとつの責務じゃないかなとも思いますし、難しいところですね。熱心なファンは常に熱い想いを持っていると思うので、その想いを満たしてあげるのはレコード会社ではなく、アーティスト本人だと思いますけどね。


GOLDEN☆BEST/ふきのとう SINGLES I
ふきのとう
ソニー・ミュージックハウス
2002-06-19


ふきのとう ベスト DQCL-2126
ふきのとう
Sony Music Direct (Japan) Inc.
2008-07-01


ふきのとう スーパー・ヒット
ふきのとう
Sony Music Direct (Japan) Inc.
2013-04-10