久しぶりのアルバムレビューですね。

今回は”Rage”の1989年発表の4th Album「Secrets in a Weird World」を紹介します。

[1000plastinok_net] Secrets in a Weird World (Rage)-front

「German Power Metalの雄」”Rage”をようやく紹介することが出来ましたね。

”Rage”はVo&Bの”Peter "Peavy" Wagner”を中心に1984年に結成され、激しいメンバーチェンジを繰り返していますが、1988年の3rd Album「Perfect Man」~1993年の「The Missing Link」までが僕にとっての”Rage”の魅力の95%くらいを占めていますね。

黄金期は"Peavy"をはじめ、Gの”Manni Schmidt”、Drの”Christos(Chris) "Efti" Efthimiadis”の3人編成時代ですね。「German Power Metal」の美味しさをしっかりとキープしながらも、アグレッシブで、硬質で、男臭い、個性的なサウンドを聴かせてくれていて、大好きでしたね。

きっかけは某専門誌の最新号での記事なんですけどね。上記の黄金期メンバーによる期間限定ユニット”Refuge”が来日し、古参ファンが狂喜するであろうセットで熱いライブを行ったという記事を見て、居ても立ってもいられず、レビューを書くことにしました。

ちなみに日本公演のセットリストが下記ですね。日本のファンの好みを良くわかっているセットですね。

<Set List>

01. Introduction (Opus 32 No.3)
02. Solitary Man
03. Nevermore
04. Power and Greed
05. Death in the Afternoon
06. Enough Is Enough
07. Invisible Horizons
08. Certain Days
09. Beyond the Wall of Sleep
10. Waiting for the Moon
11. Lost in the Ice
12. The Body Talks
13. Shame on You
14. The Missing Link
15. Baby,I'm Your Nightmare
16. Light Into the Darkness
17. Medicine 

<Encore>
18. Firestorm
19. Don't Fear the Winter
20. Refuge

いやーこんなセットでやってくれるんだったら、万難を排して、参戦したのに・・・って。終わったのに後悔してもしょうがないね。是非、映像化して欲しいな。”Rage”はタイミングの問題もあって、今まで一度もライブに参戦できてないんだよなあ。

でもアルバムだと考えすぎで、ちょっと”Rage”らしくない曲も収録されていたりもするので、アルバム全体では評価しづらいアーティストでもあるんですけどね。僕の”Rage”との出会いのアルバムであり、未熟な部分はありつつも、大好きな曲が一杯詰まった「Secrets in a Weird World」を紹介することにしました。

でも「Reflections Of A Shadow」、「Trapped!」、「The Missing Link」を含む4枚のアルバムは全ての「HM/HR」ファン必聴の名曲がタップリ詰まったアルバムなので、是非、チェックして欲しいな。

「Reflections Of A Shadow」だと、ライブでも披露された『Waiting for the Moon』も良いけど、『Saddle the Wind』、タイトルトラックで変態的なリフと構成で走りきる『Reflections Of A Shadow』、疾走感とメロディの洪水のような『Wild Seed』あたりは文句なしの名曲じゃないですかね。(『Wild Seed』はボートラだっけ? 「You Tube」では出てこなかった・・・)







「Trapped!」は”Rage”随一の名曲と言っても良い『Solitary Man』を筆頭格として、『Medicine』、『Power and Greed』、ボーナストラックの『Innocent Guilty』といった疾走チューン以外にも『Enough Is Enough』、『Baby, I'm Your Nightmare』も良いね。ボーナストラックで収録されていた”Accept”の名曲カバー『Fast As A Shark』は完全に本家を超えちゃってますね。正直、「Trapped!」をレビューするかどうかは悩みましたね。











「The Missing Link」は個人的には「German Power Metal」の要素が減退しているのが残念なんですけど、『Firestorm』、『Nevermore』、『Refuge』の名曲3連発には圧倒されますし、クオリティは高いアルバムです。『Refuge』がやたら高評価されている印象があるんですけど、確かに速いし、カッコイイけど、僕の中での”Rage”の好きな楽曲ランキングでは10位前後ですね。







ついでにミニアルバム『Beyond The Wall』収録の『Bury all life』という名曲もありますので、こちらもチェックしてもらいたいですね。



ちょっと貼り付け過ぎましたね・・・。

この頃の”Rage”は期待を裏切らないキラーチューンがアルバムに必ず収録されていて、いつも大満足していましたし、本当に大好きなバンドだったなあ。

前置きが長くなりすぎましたが、全曲レビュー行きましょう!

01.『Introduction (Opus 32 No.3)』

お約束のイントロです。個人的には”Judas Priest”の『The Hellion』級の「HM/HR」を代表する、素晴らしいオープニングだと思っているんですけどね。そこまで評価が高まっていないのは不思議です。

02.『Time Waits for Noone』

素晴らしいイントロに続く、オープニングの疾走チューンなんですけどね。この曲のメロディ、構成がもう少し素晴らしければなあ・・・といつも思っちゃいますね。いやー普通に良い曲なんですけどね。疾走感重視で、ちょっと一本調子で面白みはないかなあ。でもどうせなら、”Refuge”のライブではアルバム通りに1曲目にやって欲しかったよね。まあ、代わりが大名曲『Solitary Man』なんで、文句も言えないか・・・。

03.『Make My Day』

個人的キラーチューンです。正直、パワーメタルというよりはスラッシュに近い激しめの早い曲なんですけど、うまく緩急を付けていて、凄まじい扇情力と破壊力がある曲です。”Rage”の本来の曲調ではありませんし、前身バンド”Avenger”の頃を思い出すような曲調ですけど、文句なしのカッコ良さですね。曲で言うと、”Helloween”随一の高速チューン『Savage』に近いですかね。『Savage』も良いけど、比べると『Make My Day』に軍配が上がるよねえ。本当にカッコイイですね。(この曲を名曲レビューで取り上げようかなとも思ってた時期もありました)

【Review】 Helloween Better Than Raw
http://burning.doorblog.jp/archives/44234505.html

この曲が気に入ったら、10周年記念アルバム「Ten Years in Rage」収録の『Vertigo』、2nd Album「Execution Guaranteed」収録の『Down by Law』あたりも試して欲しいな。



04.『The Inner Search』

ドラムソロからギターリフが乗っかり、なかなかオーソドックスで正統派のHMっぽい曲なんですけどね。サビはメロディ、コーラスの影響かな、ちょっとスペーシーな印象です。でもウネウネのギターソロといい、ドラムの入り方とか、風変わりな曲ですね。こういうのも”Rage”っぽいね。そんなに悪くないですよ。

05.『Invisible Horizons』

はい、キラーチューンで”Rage”の初期の代表曲ですね。とにかく聴け!・・・以上。

・・・って言いたいところですけどね。僕が一番最初に”Rage”を大好きになるきっかけになった曲です。格好良いリフが曲を支配し、メロディも強烈で本当に素晴らしい曲です。スピード感も抜群で、Voもちゃんと歌えていて、なんてカッコイイんだろうって最初に聴いたときから、思った名曲ですね。とにかく聴いて欲しいですね。

もう25年以上聴いているんですけど、未だにカッコイイもんな。「Wacken」でのパフォーマンスも最強で何度試聴したことか・・・本気でベスト選曲のライブ映像をリリースして欲しいです。





06.『She』

やや大仰なアレンジが施されていますけど、普通にリフがカッコイイHM曲ですね。スピードチューンが続いていたので、アルバムの中では少し小休止って感じもしますが・・・それは僕だけの感覚かな? でも一筋縄ではいかない”Rage”らしい音作りでヘンな曲っていう印象もあります。表現が難しいですね。

07.『Light into the Darkness』

こちらもキラーチューンだなあ。『Invisible Horizons』と対をなす、このアルバムを代表する曲ですね。メロディアスで印象的なギターフレーズが素晴らしくて、『Invisible Horizons』ほど硬質ではないので、”Rage”の入り口としてはオススメできる曲ですね。「Beyond The Wall」にはアコースティックバージョンが収録されてましたけど、メロディの良さが引き立ってましたね。個人的には原曲のほうが圧倒的に好きですけどね。ちょっとVoの表現力が残念?・・・いやいや「これで良いんです」、「これがカッコイイんです」。



08.『Talk to Grandpa』

これもドラムとリフがカッコイイ”漢”って感じのHM曲ですね。低音部ではVoの力量不足が露見されますけど、勢いで突っ走っていきます。ハーモニーもイモっぽいけど、憎めないです。3分にも満たない、短い曲なんですけど、十分お腹いっぱいにしてくれる感じもします。そんなに好きな曲ではないですね。

09.『Distant Voices』

結構メロディックな曲でアレンジ次第ではアメリカンロックっぽい爽やかなHRに仕上がりそうなんですけど、流石です。男臭いゴリゴリのメタル曲になってますね。”Rage”っぽいんですけど、このポジティブなメロディは彼らにしては珍しいですね。しかし相変わらず破綻一歩手前の派手で勢いタップリの演奏が凄いね。

10.『Without A Trace』

大作志向で9分を超える長尺の曲です。SFとかホラー映画のBGMっぽい不気味な展開でスタートするんですけど、ドラムがミドルテンポのリズムを刻む中、不協和音のようなギターが乗っかってきて、気がつけば普通のHMになります。でも流石に”Rage”です。メロディもリズム展開もスピードの緩急のつけ方もヘンテコでトリップしたような感覚に陥るプログレッシブな曲ですね。僕は何度も聴いているので、このヘンな展開にも慣れてしまったんですけど、冷静に聴くと「カッコイイ」と言うよりは「ヘン」と言う表現が的確かな。実力的にはこの手の曲はまだ早かったんじゃないですかね。努力は買いますけどね。

アルバム自体の完成度は決して高くないですが、彼らの持つ、男臭さ、荒さ、粗さも魅力だと思っているので、大好きなアルバムです。

確か国内盤はボートラ追加で随分後にリリースされたんですよね。『Mirror』は良いとしても、それ以外はいかにもボーナスって感じです。早いし、勢いは凄いですけど、『Low And Order』は音もチープだね。

次の「Black In Mind」は好きな曲があったんだけどなあ。その後は「Lingua Mortis」とかでオーケストラと共演したりと、共演自体は全然構わないし、クラシカルな方向でも良いんだけど、メロディの質がなあ。勿論、バンド全体もアルバムのクオリティもスケールアップしていて、メジャーなアーティストと比べても遜色ないんですけど、キラーチューンの殺傷力が落ちたのが至極残念です。

実は”Rage”は個人的には”Helloween”以上に期待している「German Power Metal」の中核バンドなんですけどね。”Refuge”で名曲セルフカバーと新曲でアルバム作ってくれないかな。”Manni Schmidt”のギターがあってこその”Rage”だと個人的には思っているんで・・・(僕だけの意見かな)。

”Refuge”の次の展開にも目が離せないね。”Guns”のオリメンでの再結成より個人的にはテンション上がってます! あー本当にライブ行きたかった・・・。

P.S.輸入盤屋で入手した”Rage”がここまで長く活動してくれるとは思わなかったなあ。末永い活動に期待したいね。

Secrets in a Weird World
Rage
Dr Bones
2016-05-27


trapped!
rage
dr.bo
2016-02-05


reflections of a shado
rage
dr.bo
2016-02-05


missing link
rage
dr.bo
2016-02-05