今回のアルバムレビューは”Mötley Crüe”の1981年発表のデビュー1st Album「Too Fast For Love」(邦題:華麗なる激情)を紹介します。
久々の「HM/HR」系のアルバムレビューですね。
調べたら”MEGADETH”の「Rust In Peace」のレビュー以降、書いてなかったんですね。前回から5ヶ月以上経っているんですね。
レビューを書きたいアルバムは一杯あるんですけどね。「名曲レビュー」が日課になっているので、なかなか書くタイミングがないんですよねえ。
ま、言い訳はこの辺にして、今回取り上げるのは「LA Metal」の代表的なスーパーバンド”Mötley Crüe”ですね。
星の数ほどあるバンドの中でも「カッコイイ」ということではトップクラスに君臨するバンドじゃないかな。
音楽性も「HM/HR」、「Bad Boys Rock 'n' Roll」、「グランジ」など、様々な要素を取り込みながら、時代の変化に順応し、様々な色彩の名盤をリリースしているバンドですね。その意味でも、僕は”Judas Priest”と被ったイメージを持っていて、自信を持ってオススメできるバンドですね。
但し、あくまで僕がオススメできるのは元”The Scream”の”John Corabi”がVocalを務めた6th Album「Mötley Crüe」までかな。(”Mötley Crüe”の冠を外して聴けば、なかなか出来の良いHM/HR作品だと思います)
僕がリアルタイムで”Mötley Crüe”を経験したのは、割と遅めで「Girls, Girls, Girls」ですね。
某専門誌の高評価もあって、大きな期待を持って聴いたんですけど、うーん『Girls, Girls, Girls』、『Wild Side』を中心にカッコイイ「Rock 'n' Roll」系の楽曲が収録されてましたけど、そこまで好きになれなかったな。(今となっては優秀なアルバムだと思いますが、個人的には好みではないですね)
僕は”The Beatles”、”The Rolling Stones”など、伝統的な「Rock 'n' Roll」を一通り聴いた後に「HM/HR」に触れているので、「HM/HR」に期待しているのは「Rock 'n' Roll」ではないんですよね。
勿論、「Rock 'n' Roll」は大好きなんですけどね。「HM/HR」カテゴリー内での「Rock 'n' Roll」系バンドは今ひとつ好きになれないですね。(これは個人的な感覚の問題です)
ですので、”Mötley Crüe”自体も、アルバム「Girls, Girls, Girls」はピンと来なくて、同じ「LA Metal」系で言えば、”RATT”や”DOKKEN”、”BON JOVI”のほうに当時は魅力を感じてましたね。
あまり第一印象も良くなかったので、”Mötley Crüe”を掘り下げて聴くこともなかったんですけどね。それ以上に様々なスキャンダルとか、事件のほうが目立っていたような気もしますし、純粋に音楽を楽しむためのバンドではないのかな・・・なんて思ってました。
それが次のアルバム「Dr.Feelgood」で一気に掌返しすることになるんですけど、これは素晴らしいアルバムでしたね。「HM/HR」の格好良さとロックのスポンタニアスな魅力をうまく取り込んでいて、”Mötley Crüe”の一つの音楽的な到達点とも言える作品だと思います。
ベタなチョイスだけど、『Kickstart My Heart』の尋常じゃない格好良さは凄いし、ホントに捨て曲なしの素晴らしいアルバムで最後までレビュー候補として悩みましたね。
『Sticky Sweet』、『She Goes Down』、『Rattlesnake Shake』など、本当に良い曲だらけなので、「HM/HR」ファンは必聴だと思いますね。
後半のメロウサイドの曲も良いし、『Don't Go Away Mad (Just Go Away Mad)』も凄いし、ボーナストラック扱いだけど、『Time for a Change』なんかも彼らのバラードの中でもトップクラスじゃない?
そこからは完全に”Mötley Crüe”のファンとなり、過去のアルバムを全部揃えていくことになるんですけどね。
名盤「Shout At The Devil」も良いし、「Theatre Of Pain」も曲の出来不出来はあるけど、キラーチューンの出来が良いので、嫌いじゃないですけど、僕が一番カッコイイと思ったのは「Too Fast For Love」(邦題:華麗なる激情)ですね。”Mötley Crüe”はデビューした頃から痺れるほど、カッコイイ!
ではレビュー行きましょうか!
01.『Live Wire』
アルバムのオープニングを飾る疾走HMチューンですね。最初の「名リフ」と認定できるギターから格好良さが爆発しています。ウダウダと語るのもバカらしいほど、素晴らしいキラーチューンなので、問答無用でノックアウトされて欲しいですね。今でもライブでは必ずやる代表曲のひとつでもありますね。
02.『Come On and Dance』
いかにも2曲目って感じの曲で少しクールダウンしちゃうけど、決して悪い曲ではないし、ある意味ダンサブルな感じもある、リズミカルなHR曲ですね。
03.『Public Enemy #1』
本作においては割とポジティブなメロディが炸裂しているパーティーロックぽい曲ですね。ギターフレーズはかなりカッコイイ一方で、カウベルの入れ方など、コミカルなところもありますけどね。個人的には嫌いじゃないです。
04.『Merry-Go-Round』
メランコリックでまさしく「Merry-Go-Round」って曲ですね。哀メロとまではいかないけど、なかなかの哀愁度を持つメロディだと思います。隠れた名曲と言っていいかもね。
05.『Take Me to the Top』
スピーディーなリフからスタートする軽快なHM曲ですね。リズムチェンジからの展開が痺れるほどカッコイイし、個人的には大好きな曲のひとつですね。”Vince Neil”のシャウトが若干イモっぽさを感じますけど、ギラリと光る原石的な問答無用の格好良さがあって、素晴らしいですね。オススメです。
06.『Piece of Your Action』
僕が”Mötley Crüe”の数多の名曲においてもベストだと思う曲ですね。「HM/HR」の格好良さ、美味しい部分を全て詰め込んだような大名曲と言って良いと思います。ミドルテンポで決してツカミが良い曲ではないかもしれませんが、”Mick Mars”のギタープレイヤーとしての凄さを感じるし、キャッチーさが残っているのも凄いです。これぞ、スーパースター”Mötley Crüe”の本質的な魅力じゃないかな?
07.『Starry Eyes』
アルバムの中では地味な感じはするけど、かなりカッコイイ曲ですよ。メロディも芳醇で素晴らしいし、”Mick Mars”のギターフレーズはやっぱり凄いね。良い意味での妖艶さがスパイスとなり、魅力になっている曲ですね。個人的にはこれも隠れた名曲。
08.『Too Fast For Love』
タイトルトラック曲ですね。シンガロング型のサビは捻りもなくて、今ひとつなんですけど、それ以外はかなりカッコイイ曲ですね。やっぱりリフが強烈だね。
09.『On with the Show』
アルバムのラストを飾る名曲じゃない? かなり扇情的なメロディで展開も含め、大好きな曲ですね。彼らを代表する曲ではないけど、大団円って感じがまた良いんだよね。
全体的には荒削りなサウンドなんですけど、「HM/HR」の持つ格好良さが目一杯詰まっていて、個人的には「Dr.Feelgood」以上に評価している作品です。
唯一の欠点は音質とチープなアレンジだけど、時代もあるので仕方ないけど、そのサウンド以上にバンドとしての勢いを感じるし、スーパースターになる前の原石としての格好良さがあって、ホントに凄いと思います。
願わくば「Dr.Feelgood」のサウンドで「Too Fast For Love」が聴ければ最高だろうなと思います。(リ・レコーディングして欲しいとは思いませんけどね)
リマスター盤も買ったけど、音質自体は改善しているけど、さすがに限界があるよね。
”Nikki Sixx”のソングライターとしての凄さ、”Mick Mars”のキレッキレのギターも強力だし、”Vince Neil”の個性的な歌唱も良いし、”Tommy Lee”のドラムも素晴らしいし、隙がないよね。
ビジュアル、ステージアクション、派手な演出も「カッコイイ」の一言で完結できてしまう唯一無二のバンド”Mötley Crüe”は偉大でホントにカッコイイバンドです。特に若い音楽ファンに聴いて欲しいな。
P.S.最初に買うなら、「Decade Of Decadence」がオススメかな? ベスト選曲だし、新曲の出来も良いし、最高じゃない? このベストアルバム発売時のショーケースギグのライブハウスでやった映像をリリースしてくれたら買うんだけどねえ。バンドの絶頂期でホントに誰も寄せ付けないスーパーバンドだったよね。こんなバンド二度と出てこないんじゃないかな。
久々の「HM/HR」系のアルバムレビューですね。
調べたら”MEGADETH”の「Rust In Peace」のレビュー以降、書いてなかったんですね。前回から5ヶ月以上経っているんですね。
レビューを書きたいアルバムは一杯あるんですけどね。「名曲レビュー」が日課になっているので、なかなか書くタイミングがないんですよねえ。
ま、言い訳はこの辺にして、今回取り上げるのは「LA Metal」の代表的なスーパーバンド”Mötley Crüe”ですね。
星の数ほどあるバンドの中でも「カッコイイ」ということではトップクラスに君臨するバンドじゃないかな。
音楽性も「HM/HR」、「Bad Boys Rock 'n' Roll」、「グランジ」など、様々な要素を取り込みながら、時代の変化に順応し、様々な色彩の名盤をリリースしているバンドですね。その意味でも、僕は”Judas Priest”と被ったイメージを持っていて、自信を持ってオススメできるバンドですね。
但し、あくまで僕がオススメできるのは元”The Scream”の”John Corabi”がVocalを務めた6th Album「Mötley Crüe」までかな。(”Mötley Crüe”の冠を外して聴けば、なかなか出来の良いHM/HR作品だと思います)
僕がリアルタイムで”Mötley Crüe”を経験したのは、割と遅めで「Girls, Girls, Girls」ですね。
某専門誌の高評価もあって、大きな期待を持って聴いたんですけど、うーん『Girls, Girls, Girls』、『Wild Side』を中心にカッコイイ「Rock 'n' Roll」系の楽曲が収録されてましたけど、そこまで好きになれなかったな。(今となっては優秀なアルバムだと思いますが、個人的には好みではないですね)
僕は”The Beatles”、”The Rolling Stones”など、伝統的な「Rock 'n' Roll」を一通り聴いた後に「HM/HR」に触れているので、「HM/HR」に期待しているのは「Rock 'n' Roll」ではないんですよね。
勿論、「Rock 'n' Roll」は大好きなんですけどね。「HM/HR」カテゴリー内での「Rock 'n' Roll」系バンドは今ひとつ好きになれないですね。(これは個人的な感覚の問題です)
ですので、”Mötley Crüe”自体も、アルバム「Girls, Girls, Girls」はピンと来なくて、同じ「LA Metal」系で言えば、”RATT”や”DOKKEN”、”BON JOVI”のほうに当時は魅力を感じてましたね。
あまり第一印象も良くなかったので、”Mötley Crüe”を掘り下げて聴くこともなかったんですけどね。それ以上に様々なスキャンダルとか、事件のほうが目立っていたような気もしますし、純粋に音楽を楽しむためのバンドではないのかな・・・なんて思ってました。
それが次のアルバム「Dr.Feelgood」で一気に掌返しすることになるんですけど、これは素晴らしいアルバムでしたね。「HM/HR」の格好良さとロックのスポンタニアスな魅力をうまく取り込んでいて、”Mötley Crüe”の一つの音楽的な到達点とも言える作品だと思います。
ベタなチョイスだけど、『Kickstart My Heart』の尋常じゃない格好良さは凄いし、ホントに捨て曲なしの素晴らしいアルバムで最後までレビュー候補として悩みましたね。
『Sticky Sweet』、『She Goes Down』、『Rattlesnake Shake』など、本当に良い曲だらけなので、「HM/HR」ファンは必聴だと思いますね。
後半のメロウサイドの曲も良いし、『Don't Go Away Mad (Just Go Away Mad)』も凄いし、ボーナストラック扱いだけど、『Time for a Change』なんかも彼らのバラードの中でもトップクラスじゃない?
そこからは完全に”Mötley Crüe”のファンとなり、過去のアルバムを全部揃えていくことになるんですけどね。
名盤「Shout At The Devil」も良いし、「Theatre Of Pain」も曲の出来不出来はあるけど、キラーチューンの出来が良いので、嫌いじゃないですけど、僕が一番カッコイイと思ったのは「Too Fast For Love」(邦題:華麗なる激情)ですね。”Mötley Crüe”はデビューした頃から痺れるほど、カッコイイ!
ではレビュー行きましょうか!
01.『Live Wire』
アルバムのオープニングを飾る疾走HMチューンですね。最初の「名リフ」と認定できるギターから格好良さが爆発しています。ウダウダと語るのもバカらしいほど、素晴らしいキラーチューンなので、問答無用でノックアウトされて欲しいですね。今でもライブでは必ずやる代表曲のひとつでもありますね。
02.『Come On and Dance』
いかにも2曲目って感じの曲で少しクールダウンしちゃうけど、決して悪い曲ではないし、ある意味ダンサブルな感じもある、リズミカルなHR曲ですね。
03.『Public Enemy #1』
本作においては割とポジティブなメロディが炸裂しているパーティーロックぽい曲ですね。ギターフレーズはかなりカッコイイ一方で、カウベルの入れ方など、コミカルなところもありますけどね。個人的には嫌いじゃないです。
04.『Merry-Go-Round』
メランコリックでまさしく「Merry-Go-Round」って曲ですね。哀メロとまではいかないけど、なかなかの哀愁度を持つメロディだと思います。隠れた名曲と言っていいかもね。
05.『Take Me to the Top』
スピーディーなリフからスタートする軽快なHM曲ですね。リズムチェンジからの展開が痺れるほどカッコイイし、個人的には大好きな曲のひとつですね。”Vince Neil”のシャウトが若干イモっぽさを感じますけど、ギラリと光る原石的な問答無用の格好良さがあって、素晴らしいですね。オススメです。
06.『Piece of Your Action』
僕が”Mötley Crüe”の数多の名曲においてもベストだと思う曲ですね。「HM/HR」の格好良さ、美味しい部分を全て詰め込んだような大名曲と言って良いと思います。ミドルテンポで決してツカミが良い曲ではないかもしれませんが、”Mick Mars”のギタープレイヤーとしての凄さを感じるし、キャッチーさが残っているのも凄いです。これぞ、スーパースター”Mötley Crüe”の本質的な魅力じゃないかな?
07.『Starry Eyes』
アルバムの中では地味な感じはするけど、かなりカッコイイ曲ですよ。メロディも芳醇で素晴らしいし、”Mick Mars”のギターフレーズはやっぱり凄いね。良い意味での妖艶さがスパイスとなり、魅力になっている曲ですね。個人的にはこれも隠れた名曲。
08.『Too Fast For Love』
タイトルトラック曲ですね。シンガロング型のサビは捻りもなくて、今ひとつなんですけど、それ以外はかなりカッコイイ曲ですね。やっぱりリフが強烈だね。
09.『On with the Show』
アルバムのラストを飾る名曲じゃない? かなり扇情的なメロディで展開も含め、大好きな曲ですね。彼らを代表する曲ではないけど、大団円って感じがまた良いんだよね。
全体的には荒削りなサウンドなんですけど、「HM/HR」の持つ格好良さが目一杯詰まっていて、個人的には「Dr.Feelgood」以上に評価している作品です。
唯一の欠点は音質とチープなアレンジだけど、時代もあるので仕方ないけど、そのサウンド以上にバンドとしての勢いを感じるし、スーパースターになる前の原石としての格好良さがあって、ホントに凄いと思います。
願わくば「Dr.Feelgood」のサウンドで「Too Fast For Love」が聴ければ最高だろうなと思います。(リ・レコーディングして欲しいとは思いませんけどね)
リマスター盤も買ったけど、音質自体は改善しているけど、さすがに限界があるよね。
”Nikki Sixx”のソングライターとしての凄さ、”Mick Mars”のキレッキレのギターも強力だし、”Vince Neil”の個性的な歌唱も良いし、”Tommy Lee”のドラムも素晴らしいし、隙がないよね。
ビジュアル、ステージアクション、派手な演出も「カッコイイ」の一言で完結できてしまう唯一無二のバンド”Mötley Crüe”は偉大でホントにカッコイイバンドです。特に若い音楽ファンに聴いて欲しいな。
P.S.最初に買うなら、「Decade Of Decadence」がオススメかな? ベスト選曲だし、新曲の出来も良いし、最高じゃない? このベストアルバム発売時のショーケースギグのライブハウスでやった映像をリリースしてくれたら買うんだけどねえ。バンドの絶頂期でホントに誰も寄せ付けないスーパーバンドだったよね。こんなバンド二度と出てこないんじゃないかな。