今回のアルバムレビューは”Perfume”の2008年発表の1st オリジナルアルバム「GAME」を紹介します。

Perfume 『GAME』

”Perfume”はすっかりアイドルという肩書を取っ払い、ここ10年ほど「J-Pop」シーンのトップアーティストに君臨し、活躍し続けていますねえ。彼女たちのライブパフォーマンスは本当に凄いし、海外展開の可能性もあるしねえ。

ブログを始めた初期に”Perfume”はレビューを書いているんですけど、今回は彼女たちの初のオリジナルフルアルバム「GAME」をアルバムレビューで紹介したいと思います。

【名曲】 Perfume 『エレクトロ・ワールド』

僕が”Perfume”を知ったのは上記のレビュー記事 に書いている通りなんですけど、「Perfume ~Complete Best」があまりに素晴らしかったこともあって、「GAME」は予約して買ったんだよねえ。『ポリリズム』、『Baby cruising Love/マカロニ』でブレイクしつつあった当時の”Perfume”の勢いは僕の想像を超え、アルバムでの初のオリコン1位は歓喜したなあ。

そのアルバムはポップでありながらも、”中田ヤスタカ”氏らしい緻密で刺激的な音作りが強烈で、2000年以降の「J-Pop」の名盤として評価されるに相応しい、高いクオリティを持つ作品になっています。

ではレビュー行きましょうか!

01.『ポリリズム』



”Perfume”の出世作となった5th Single表題曲ですね。NHKと公共広告機構による共同キャンペーン「リサイクルマークがECOマーク。」のCM曲でしたね。この曲で”Perfume”を知った人は多いでしょうね。

楽曲自体の構成は極めてシンプルでAメロとサビのみをループさせる感じで、「J-Pop」のフォーマットらしからぬ、無機質で音自体はかなり凝っていて、重低音がビンビン下半身に響いてくる、キラーチューンですね。

文句なしの「★★★★★」ですね。このオープニングは強烈だね。

02.『plastic smile』

明るさのある、ポップなダンスチューンですね。でもバックトラックは01同様にかなり刺激的です。ヘッドホンで細かく音像を聴くとかなり印象が変わりますね。なかなかの佳曲ですけど、曲自体の評価は「★★★」にしておこうかな。

03.『GAME』



アルバムのタイトルトラックであり、”Perfume”史上最もへヴィーな部類に入る楽曲だと思います。カッコいいリフで、ベースがブンブン唸り、変則リズムのバックで彼女たちのコーラスがチョコっと入るだけで実質インストのような曲ですけど、スリリングですねえ。アイドルという枠を完全に飛び出した革新的な楽曲で、こちらも「★★★★★」ですね。

04.『Baby cruising Love』



両A面の6th Singleの1曲ですね。一聴するとアイドルっぽい、また歌謡曲っぽい、馴染みやすいメロディを持つ曲で、ある意味、”Perfume”らしからぬ曲と言えるかもしれませんね。とはいえ、バックトラックやVocal エフェクトは異質で一筋縄ではいかない感じがありますけど、個人的には「★★★」の普通評価かな。ちょっとこの曲聴いて、”Perfume”への熱が冷めそうになったんだよね。

05.『チョコレイト・ディスコ』



完全生産限定盤『Fan Service[sweet]』として、CDとDVDをパッケージにしたシングルのメイントラックで、彼女たちの代表曲の一つと言えるでしょう。「バレンタインデー」にちなんだ曲としては、超定番曲”国生さゆり”の『バレンタイン・キッス』と並ぶ、代表的な楽曲になりましたね。

なんてことないシンプルな構成の曲なんだけど、バックトラックは相変わらずかなり攻撃的な仕上げで、良い曲なんだよな。減点する要素もないけど、あまりに定番化していて、聴き過ぎて若干食傷気味な感じもするので、天邪鬼な僕は「★★★★」にしておきます。

06.『マカロニ』



04の『Baby cruising Love』と両A面扱いでリリースされた楽曲で彼女たちからすると初のチャレンジとなる、ブルージーな雰囲気を持つ音数少なめのポップソングですね。でもリズムトラックは音の冴えが凄くて、カッコいいんですよね。ブルーズの持つ人間的な温かみと機械的で刺激的なリズムトラックの組み合わせは難易度高そうですけど、意外なほど、すんなり聴けるのは本当に天才的ですね。

メロディも展開も普通っぽいんですが、Vocal エフェクトも印象的で、僕はこの曲が大好きです。MVもなかなか良かったよね。

こちらは文句なしで「★★★★★」ですね。

07.『セラミックガール』



前半はシングル曲が続いたのもあって、ベストアルバムっぽい雑多な雰囲気もありましたが、ここからがこのオリジナルアルバムの聴きどころだと思ってます。

スピード感のあるポップチューンで言葉数もかなり多くて、「セラミックガール~」のサビ前のタメが効いてますね。何度聴いてもこの曲はアガりますね。

BSフジの『スミレ16歳!!』のドラマ主題歌にもなってます。

評価は「★★★★」にしておきましょうか?

08.『Take me Take me』

無機質な感じの曲でメロディもタンパクなんだけどね。Vocalの入れ方はかなり工夫されていて、これもクセになる曲なんだよなあ。ラストにかけ、ドラムの音だけが響く中、Vocalが戻ってくる展開も面白いね。

こちらも評価は「★★★★」かな。

09.『シークレットシークレット』



僕はこの曲が本作では一番好きかも。キャッチーでウネリのあるメロディはメチャ好みだし、ズンズン来る重低音のリズムトラックも良いよね。全体的なバランスも良いんだよね。

単なるアルバム収録曲ですが、「pino」のCMソングにも起用され、MVも制作されていますね。

文句なしの「★★★★★」。

10.『Butterfly』

無機質なバックトラックにシンプルで心地よいメロディを刻むVocalが心地よいんですけど、二番からはキラキラ感のあるシンセのフレーズが乗っかってきて、トリップしそうな感覚が堪らないですね。

曲の後半は更にそのキラキラしたフレーズが大きくなって、軽く聴き過ごせない感じも面白いね。

いやー、クセになる曲ですよ。評価は「★★★★」にしておきます。

11.『Twinkle Snow Powdery Snow』

いやー、これも名曲だねえ。キャッチーで掴みもバッチリで冬っぽさが良い感じで出ているんだよね。それこそ、”広瀬香美”さんの「アルペン」のCMソングと取って代わっても良いような雰囲気だけど、相変わらずバックトラックは強烈でねえ。

サビラストのVocal エフェクトも効果的ですね。勿論、「★★★★★」。

12.『Puppy love』

ベースソロからスタートするエンディング曲ですね。アイドルソングっぽい、可愛らしい雰囲気を持つ曲でキュンキュンさせられる感じもありますが、音の構成はかなり緻密で相変わらず”中田ヤスタカ”氏の才能を感じちゃいますね。サビのメロディも良いんですけど、ウィスパーっぽい感じのVocalも効果的ですね。

評価は「★★★★」かな。

タイトルトラックの「GAME」が象徴的ですが、シングル曲が5曲も収録されている割に聴後はチャレンジングな印象が残るアルバムになっています。

シングル曲も勿論悪くないんですけど、やっぱり後半の流れが良いですね。

『シークレットシークレット』を筆頭に佳曲満載で”中田ヤスタカ”氏のこだわりの音作りは今聴いても十二分に刺激的です。

「テクノポップ」自体には興味はないんですけど、耳に強烈に残る、この音の「暴力」は全世界で聴いてもらうだけの価値があると思います。

頭で考えるのではなく、身体で感じる音の芸術。是非、ワールドワイドに聴いて欲しいね。

”中田ヤスタカ”氏はどこへ向かうんでしょうかね? 見逃せないね。

P.S.最近の最新技術を投入したライブ映像も良いけど、「GAME」ツアーのライブDVDも良い出来です。個人的には「Fan Service bitter」に軍配を上げるけどね。(これはDVDレビューしたい出来だね)

GAME
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2008-04-16





Perfume First Tour 『GAME』 [DVD]
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2008-10-15


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Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2013-08-14


Fan Service bitter Normal Edition [Blu-ray]
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2013-08-14


GAME
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2015-04-29