”欅坂46”の2017年リリースは4月に『不協和音』、その後、夏には初の大型ツアー、「ROCK IN JAPAN」、「サマソニ」等の大型フェスへの参戦、初のアルバム発売、そして待望の今年2枚目、通算5枚目のシングル発売は10月後半まで待つことになりました。

【欅坂46】 全曲レビュー④~『不協和音』

【欅坂46】 「ROCK IN JAPAN FES. 2017」
【欅坂46】 「SUMMER SONIC 2017」
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”坂道シリーズ”においては年間シングル3枚は握手会スケジュールなどもあったりするので、デフォルトのイメージだったんですけど、過酷なツアースケジュールの弊害でしょうか、”平手”の体調不良に”今泉”の離脱と思いのほか、急速に大きくなり過ぎたグループの軋みもあり、2017年の”欅坂46”のシングルは年間2枚のリリースにとどまりそうです。

既に音楽番組でも披露されてきて、新たな”欅坂46”の魅力を打ち出すことに成功しているように見えます。初日セールスも過去最高のようですので、順調ですし、勢いがありますね。

今回もAMAZONで全タイプを購入し、発売日に到着してましたが、忙しくてようやく聴き込みが完了したので、レビューを書きたいと思います。ジャケ写もなかなかカッコいいね。トータルコンセプトでしっかりと作りこんでいる感じです。

特典の生写真は”平手”、”景山”、”高瀬”、”佐藤”と漢字とひらがながバランスよく入ってました。Type-Aでいきなり”平手”が出てきたのには驚いちゃいましたけどね。

ではレビューいきましょう!

5th Single『風に吹かれても』(2017年)

風に吹かれても

『風に吹かれても』(表題曲)



「★★★★★」

最初に聴いたときは前作の『不協和音』との比較もあるんでしょうけど、ちと軽いなあって、さほど好印象ではなかったんですけどねえ・・・いやいや、この曲、相当カッコいいっすよ。

『不協和音』が「怒り」をテーマにアイドル史上最強レベルで音のハードさ、重さを目指した楽曲となり、ライブでは無敵の輝きを誇る代表曲となりましたが、今回はキレの良さ、カッコよさが際立っている感じです。

過去のシングル、アルバム楽曲もいずれも素晴らしいですが、本作は洗練されたようなセンスの良いカッコよさが溢れているんですよね。トータルコンセプトの面白さも影響していて、感覚的かもしれないですけどね。「That's the way」の掛け声も効いているねえ。

作曲、アレンジはかの”シライシ紗トリ”さんです。”ORANGE RANGE”のプロデュースが有名ですけど、”SMAP”の隠れた名曲『freebird』やアイドル系でもかなりの楽曲提供がありますね。”AKB48”の『ハイテンション』もそうですね。”坂道シリーズ”では”乃木坂46”の『狼に口笛を』、『音が出ないギター』のアレンジ以来ですね。

MVもカッコいいし、あの光速ステップはかなり痺れるねえ。僕が本来好きなメロウな楽曲ではないけど、この曲のセンスの良さ、カッコよさは堪らないですね。

総合的に見ても「★★★★★」の満点評価で文句なしです。これは参ったね。

尚、「メチャカリ」のCMタイアップが付いてます。

『それでも歩いてる』(全タイプ収録)



「★★★★」

”けやき坂46”主演ドラマ「Re:Mind」の主題歌ですね。歌うのは勿論、主演の”けやき坂46”です。

ドラマで最初に聴いたんですけど、アイドルにしては珍しい、シンプルで音数も少ない、ストレートなメッセージソングですけど、歌詞も面白いし、メロディ展開もかなり良い曲なんだよね。

説教臭いって受け止められる可能性も高い歌詞だけど、僕は結構好きです。特にサビの「人生とは転ぶもの」、「膝小僧は擦りむくためにあるもの」という一節なんかは、僕は良い言葉だなあって、ポジティブに受け止めました。

評価は悩んだけど、歌詞が心に刺さってきたので「★★★★」にしました。ドラマ続けて観てるうちに、更に好きになってくだろうしね。メロディがグッとくるよね。

作・編曲を務めるのは”さいとうくにあき”さんで、”乃木坂46”の『失恋したら顔洗え!』、『失恋お掃除人』、”欅坂46”では”ゆいちゃんず”の『ボブディランはかえさない』など、”坂道シリーズ”ではレギュラー的なコンポーザーになってきましたね。

MVもまずまずの出来ですね。

『結局、じゃあねしか言えない』(Type-A収録)

「★★★★」

”五人囃子”(”石森虹花”、”織田奈那”、”齋藤冬優花”、”佐藤詩織”、”土生瑞穂”)の1stアルバム収録の『少女には戻れない』に続くユニット曲ですね。

『少女には戻れない』は大人っぽいムードと面白いアレンジでジワジワ好きになった曲だったので、それと比較するとちょっと落ちるかな? なんて初めて「欅坂46 SHOW!」で聴いたときは思ったんですけど、良いメロディだしさあ。普通評価ってことはないかなと「★★★★」としました。

爽やかなサビのメロディも良いし、サビ裏のリズムアレンジも決まってるし、細かなアレンジが楽しめます。

本作は楽曲初参加となる”姫野博行”さんの作曲・編曲です。バンド活動からソングライターに転身されたようでフェスを主催したり、「SONY台湾」所属のアーティストへ楽曲提供されたりしているみたいですね。全く知らなかったな。

『NO WAR in the future』(Type-B収録)

「★★★」

本シングルでは”けやき坂46”の楽曲が2曲収録なんですよね。アンダーの位置づけとはまた違うのかもしれませんが、2曲収録というのはなかなか凄いことですね。最近は単独デビューも可能!とマスコミで煽られていたりもしてますし、”けやき坂46”の評価が高まっているように思いますが、その意味でも期待してました。(ツアーファイナル、申し込んだけど、当たってほしいな)

『誰よりも高く跳べ!』とはまた違うけど、カッコいい系の曲ですね。ライブではアイドルっぽさがあるパフォーマンスだったし、過去のひらがな曲は比較的ストレートな楽曲が多かった印象ですけど、今回は二曲とも今までとは違って楽曲に「捻り」を感じます。

それでも楽曲の評価自体は普通評価かな? 良いメロディを持つ曲だし、「★★★★」でも良かったかもね。ライブでは盛り上がりそうだしね。

こちらは”乃木坂46”の『遥かなるブータン』、『シークレットグラフィティー』で有名な”ツキダタダシ”さんの作品ですね。『シークレットグラフィティー』も好きだけど、彼の作品だと”SKE48”の『1!2!3!4! ヨロシク!』がダントツで好きですね。

『避雷針』(Type-C収録)



「★★★★」

”欅坂46”選抜メンバーによる楽曲です。

来た来た~。お楽しみの”ナスカ”の提供曲だよ~。

『エキセントリック』、『危なっかしい計画』に続き、3作連続での起用となった期待の”ナスカ”のペンによる楽曲ですね。サッと聴くと、サビの高速歌唱以外は普通っぽいけど、いやいやメロディラインの組み立ては重厚感があるし、リズムパターンも面白いし、かなり独創的な楽曲ですよ。過去の2曲ほどの強烈で新鮮なインパクトは現時点では感じませんけど、ライブとかで聴いてみたいね。良い化学反応がありそうだよね。

アレンジは”野中“まさ”雄一”さんなんですね。緻密でかなり良いアレンジだと思いますよ。

”ナスカ”の提供曲は過去全て「★★★★」にしているので今回もバランスを取って、合わせましたが、どれも革新性を加味すると個人的な評価は「★★★★★」を軽く超えちゃってるんですけどね。

MVも曲に合った独創的なムードで僕は好きです。

『波打ち際を走らないか?』(Type-D収録)



「★★★★」

大人気ユニット”青空とMARRY”(”志田愛佳”、”菅井友香”、”守屋茜”、”渡辺梨加”、”渡邉理佐”)の3曲目となる楽曲ですね。

最初の『青空が違う』が素晴らしすぎたのもあって、最近の”青空とMARRY”の楽曲には少し物足りなさがあるんですけどね。なかなか良いメロディで手応えありますよ!

本来は夏シングル用で制作してたんじゃないかなって思っちゃうのが減点かな。そういや、”乃木坂46”の19th Singleも夏っぽい曲『まあ、いいか』が収録されていて、不思議な感覚に陥ったんだけどね。制作上、スケジュール上の問題かな?

作曲は”酒井康男”さんで”48グループ”の楽曲提供をされてますけど、”欅坂46”では初めてですかね。なかなか良い曲を提供されたんじゃないかな。ブログをみたら、「クソ」とか言わないでって書いてましたけど、全然クソじゃないよね。編曲を手掛ける”板垣祐介”さんはアルバム収録の名曲『猫の名前』の編曲もされてましたね。曲の世界観を大事にした良いアレンジですよね。

MVは推しの”べりさ”ではなく、”ぺーちゃん”に目が行っちゃう。

『再生する細胞』(通常盤収録)

「★★★★」

”今泉佑唯”の2曲目となるソロ曲です。今回もバラードですね。アルバム収録の『夏の花は向日葵だけじゃない』が素晴らしすぎて、「★」一つだけ評価は落としましたけど、こちらも全然悪くないですよ。

良いメロディが楽しめますし、ライブで聴いたら感動必至でしょうね。

アレンジャーのイメージが強くて、過去の”坂道シリーズ”の音作りに貢献して頂いている”若田部誠”さんですが、本作では編曲だけでなく、作曲も手がけられてますね。”乃木坂46”の隠れた名曲『水玉模様』も彼の作・編曲でしたね。”坂道シリーズ”で作・編曲の両方を手がけたのはそれ以来かな。

あ、既に動画サイトで何度も観ていた『月スカ』のMVも収録されてましたけど、これは良い出来じゃない? 本シングルに収録する意味はあったのかどうかは分かりませんが・・・。

特典映像は「グループ発展祈願の旅」です。まさしく「欅って書けない?」の番外編って感じですね。ナレーターはお馴染みの”庄司宇芽香”さんですし、これに”土田”さんと”澤部”さんのMCをくっ付ければ完全に「けやかけ」ですね。

まあ、「けやかけ」は関東ローカル放送で番組が観れない”欅坂46”ファンにとってはありがたい企画なんじゃないかな?

どれも面白かったけど、やっぱり”土生”、”ねる”がバンジージャンプに挑戦した「群馬編」が一番面白かったかな。代役だった”ねる”は良く頑張ったと思います。ちょっと感動したなあ。これは”土田”さん、”澤部”さんのMCを入れて完全版を作ってほしい出来ですね。

ちなみに僕はこの手のアクティヴィティが大好きでみなかみバンジーも経験ありますけど、重いワイヤーをつけられて、足の指を板の外に出すんですけど、飛ぶ瞬間はマジで足すくみますよ。”土生”ちゃんの最初のチャレンジでは指も出せてたので飛べるかなと思ってたんですけどね。

「栃木編」では”ぺーちゃん”のヘタレっぷりが久々に堪能できたのも良かったね。これも含めて可愛いんだけどね。キャニオニングの経験はないけど、楽しそうだったね。

「埼玉編」は東武動物公園で大嫌いなヘビと絡む”さとし”やオットセイにビビる”井口”も面白かったね。全体的に元気のなかった”平手”が最後のBBQで焼きそば作りで頑張っている姿も印象的。顔出し看板の”平手”と”めみたん”は可愛すぎじゃない?

「千葉編」はマザー牧場での羊追いが面白かったけど、観覧車のツーショットトークは今ひとつ話が盛り上がらず消化不良だったかもね。

まあ、ファンならいずれも楽しめるんじゃないかな。「千葉編」は微妙かもしれないけど、「群馬編」、「栃木編」、「埼玉編」は必見だと思いますね。

さあ、5th Singleの総括です。

リリース当初は問題作という声もあったものの(僕もそうだった)、ライブを通し、ツアーファイナルでは伝説的なパフォーマンスもあって、完全に代表曲となった感のある『不協和音』後のシングルでしたが、これはかなり練ってきたなという感じです。男装のようなスーツ姿でのビジュアルイメージは予想の斜め上をいってますし、これまでとは違う”欅坂46”のカッコよさを十分にアピール出来てますね。

ビジュアルイメージ、カッコいいキレのあるダンスも含め、トータルコンセプトがしっかりしていて、表題曲は文句なしで「★★★★★」にしましたが、その戦略性、明確なコンセプトに胸を打たれたのも大きいですね。

「笑わないアイドル」というマスコミが作ったキャッチを笑い飛ばすような全力笑顔でのパフォーマンスもある意味、『サイレントマジョリティー』、『不協和音』以上に「反逆のアイドル」らしい感じでカッコいいですね。

表題曲以外の曲はさほど評価できてないように思われるかもしれませんが、悩んだうえで敢えて「★」を一つ下げたりして評価をつけましたので、点数以上に評価は高いです。特に2曲のユニット曲はかなり秀逸で聴くごとに評価が上がってきそうで、後々、後悔しそうな気もしてます。

素晴らしいアルバムも出し、挑戦し続ける「反逆のアイドル」”欅坂46”の5thは相変わらずの高い攻撃力で、ノックアウトされちゃいましたね。今後の活動にも更に期待が膨らむ感じでますます彼女たちの成功が楽しみだね。大袈裟かもしれないけど、彼女たちには停滞気味の日本の音楽シーンの頂点を狙って欲しいね。「王道アイドル」のトップはお姉さんグループがしっかりとキープしているしね。

全音楽ファンにオススメ!

P.S.ひらがなちゃんのファイナル当たりました!(ようやくファンクラブ先行で当たった・・・)