昨年は過酷なツアースケジュールもあってか、夏シングルは発売ナシとなってしまいましたが、今年は7th Singleが夏に無事発売されましたね。

とはいえ、”原田”、”志田”は活動休止で不参加、更に人気メンバーである”今泉佑唯”が卒業発表とグループ自体は決して順調ではないような感じなんですけど、リリースは予定通りで「MUSIC STATION」でも普通にパフォーマンスしてましたね。

【欅坂46】 今泉佑唯 卒業発表!!!
http://burning.doorblog.jp/archives/52321586.html

グループとしての勢いはどうなんでしょうかね? 初週で837,390枚を売り上げてJapan Billboardではシングル1位、ダウンロード1位、ルックアップ1位、Twitter1位の4冠となっていますが、セールス自体は前作割れというのはちょっと気になりますね。

でもシングル自体の出来には関係ないですからね。しっかりレビューしていきたいと思います。

ちなみにAMAZONから発売日にType-A~Dが届いていましたが、帰省中でしたので聴き込みできず、帰京してからヘビロテして記事を書き、更に聴き込みをし、DVDもチェックし、追記しました。

恒例の特典写真は”小池”、”柿崎”、”尾関”、”東村”というカワイイ系が揃ってました。写真も興味ないんだよね~。現場でカードホルダーとかに大量の写真をしまい、トレーディングしている人も良く見かけるけど、そんなに欲しい物なんですかね? 

まあ、僕は真正のアイドルオタにはなれないんでしょうかね。

ではレビューいきましょう!

7th Single『アンビバレント』(2018年)

アンビバレント ジャケ写

『アンビバレント』(表題曲)

「★★★★★」。



【欅坂46】 「アンビバレント」MV公開中!
http://burning.doorblog.jp/archives/52280475.html

MV公開時に少しコメントしていますが・・・

<コメント抜粋>
第一印象としてはグループコンセプトの枠内に収まる攻撃的なイメージを持つスピーディーなロック曲だと思いましたね。

『アンビバレント』はメロディ自体は薄めでキャッチーさはさほどありませんが、スピーディーで攻撃性を感じる仕上がりですが、サウンド自体はかなり打ち込み主体で軽いシンセドラムやデジタル音が使われていて、ラップやダンスミュージックの要素を取り入れながら、ミクスチャーっぽい感じに仕上げているのはイマドキの「J-ROCK」っぽい作りだなと思いましたね。「Hey!」のコールも入って、ライブでは盛り上がりそうだね。

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あれから何度も聴き込みましたが、音源のほうが遥かにサウンドに迫力があってカッコいいんだよね。特にサビ前のギターの入れ方やかなり変則的なリズムチェンジの繰り返しとかね。ドラムやギターの音もリアルでアイドルの楽曲にしてはかなりトンガった音作りになっていて、ヘッドフォンで聴いているとノリノリにさせられちゃってね。(まだ差は大きいけど、”Perfume”の音作りを思い出しました)

歌唱も言葉の詰め込み方とかは相変わらずでラップ導入云々はあまり気にならなかったな。

作・編曲は音楽クリエーター集団「ホバーボード」に所属されている”浦島健太”さんと”TETTA”さんの共作です。(「ホバーボード」って”akira sunset”や”遠藤ナオキ”さんも所属されているんですね)

「ホバーボード」公式HP
http://hoverboard.co.jp/

とにかくサウンドがカッコいいな。アレンジがかなり良い仕事している証拠ですね。音のキレの良さが凄いんだよね。

正直、MVを観ているときは、いいとこ「★★★★」かなと思ってましたが、満点評価にしちゃいました。個人的にはここ数作のロック曲の中では圧倒的に好きかも・・・。

MVはストーリーモノが好きですが、「マトリックス」で使用された「バレットタイム」を使う等、凝った、良い仕事してると思いましたし、まずまず好印象です。

「欅って書けない?」で放送された「欅共和国2018」での初パフォーマンスもカッコよかったね!

『Student Dance』(全タイプ収録)

「★★★★」。



7th選抜メンバーによる楽曲です。正直、最初に聴いた時からかなりヤバイって感覚になっちゃいましたね。いやー『アンビバレント』以上にサウンドがカッコいいんだよね。それこそデジタル加工されたハードロックって感じで彼女たちの楽曲の中でも屈指のハードさを誇っている感じでとにかくノレちゃいますね。Vocalにエフェクトを入れているのもびっくりしたけど、楽曲には合ってるし、良いね!

メロディがやや薄味なのが残念ですけど、ジワジワハマる感じの曲調だし、それよりもバックの演奏がカッコよくて、生っぽい音とデジタル音が融合されているのも効果的だし、J-Rock界隈でもここまで尖ったカッコいいサウンドをキメてるのはなかなかないよな~と思い、最後まで満点評価にするか悩みましたが、バランスを考え、「★★★★」評価にしました。ここまでハードだとライブでの伸びしろはイメージがつきませんが、個人的にはライブパフォーマンスはかなり楽しみです。

尚、作・編曲は”SaSA”ですね。僕はあまり相性が良くないソングライターなんですが、”乃木坂46”の『満月が消えた』、『ライブ神』を低評価にしちゃったんだけど、『スカウトマン』が素晴らしすぎて、手のひらを返すように満点評価にしたんだよね。


 


しかしこの音作りは最先端で凄いね。世間評価まではチェックできてませんが、僕はアイドルがこんなサウンドにチャレンジするのはカッコいいと思うし、好きだな~。

MVは独特の世界観ですが、個人的には微妙ですね。”池田一真”監督の作品なんだね。

『I'm out』(Type-A収録)

「★★★★」。

こちらも表題曲『アンビバレント』、『Student Dance』同様に7th Single選抜メンバーによる楽曲です。本作の中でも最も今までの”欅坂46”らしさが残っている曲だと思いますが、サウンドは今まで以上にエッジを利かせていて、好印象です。

メロディの良さもあるし、サウンドもカッコいいし、構成もなかなかだったので「★★★★★」評価も考えていましたが、バランスを取り、「★」を1つ減点しました。

作・編曲は「ビーイング」所属の”湊貴大”さんですね。VOCALOIDの名曲『magnet』で有名な方ですよね。(ボカロを知らない僕でも知ってる)

かなり良い線いってますが、こちらもライブでの伸びしろに期待したいね。

『ハッピーオーラ』(Type-B収録)

「★★★★★」。



本作は勿論、「ハッピーオーラ」をグループコンセプトに置いている”けやき坂46”の楽曲です。尚、センターは人気メンバーの”加藤史帆”です。

”けやき坂46”は「走り出す瞬間」が今年の僕のBest Albumノミネートは確実な素晴らしい出来だったこともあって、聴く前からかなり期待してたんですけど、『ひらがなで恋したい』が「ハッピーオーラ」を象徴する、素晴らしい楽曲だったこともあって、不安があったのは事実です。

実際に聴いても『ハッピーオーラ』ってタイトルほど、ハッピーな感じはしないんだけど、これはこれで良い曲だなと思いました。個人的には『ひらがなで恋したい』に軍配を上げるけど、「★★★★」でもないなと思い、満点評価にしました。勿論、シングルデビューも嘱望されている彼女たちへの期待も込めてですが、メロディ展開なんかは聴くごとに味わいがあって、痺れますよね。

作・編曲は『太陽は見上げる人を選ばない』、『自分の棺』を手掛けた”池澤聡”さんですね。彼の楽曲だと”まゆゆ”の『大人ジェリービーンズ』も好きです。(”まゆゆ”のソロ曲は良い曲が多いよね)



【名曲】 渡辺麻友 『ラッパ練習中』

MVも缶コーヒーのCMでありがちなシチュエーションですが、綺麗な映像で凝ってますね。CMディレクターの”成田洋一”さんの作品みたいです。

相変わらずグループとしては「坂道シリーズ」No.1の勢いを感じているので、彼女たちには頑張って欲しいね。しかし、二期生は本当に粒揃いだし、”乃木坂46”とは差があるけど、メンバーの層の厚さが出てきているのは良いと思います。(「ひらがな推し」も面白いよね)

『302号室』(Type-C収録)

「★★★★★」。



”小林由依”、”土生瑞穂”による新ユニット「線香姉妹」の楽曲です。

”小林”は「ゆいちゃんず」をやっていたのでフォークっぽい路線ではないと思ってはいましたが、こんな曲調で来るとはね。完全に予想の斜め後ろから来た感じです。

サウンド自体はデジタルパンクっぽい実験的な感じなんだけど、80~90年代の日本のロック、パンクバンドっぽいやや懐かしいクサめのメロディが効いているのが面白いね。メロコアをデジタル変換したような音って言ったほうが分かる人には分かるかな?

とにかく聴いてみて欲しいね。ちょっと”BOφWY”っぽいというか、”布袋”さんっぽいギターカッティングが引用されているように思ったけど、違うのかな? それも僕がこの曲が好きな理由かもね。

作・編曲は”小田切大”さんって、「坂道シリーズ」ではかなり久しぶりの楽曲提供ですね。調べてみたら”乃木坂46”の2nd『おいでシャンプー』の作曲以来じゃないですか!

いやーコレは面白い曲だね。音楽ファンの方、一度聴いてほしいね。

MVも独特の世界観で僕は好きです。CM演出を手がけられていて、”乃木坂46”のPV制作にも携わられた”月田茂”監督の作品ですね。

『音楽室に片想い』(Type-D収録)

「★★★★」。



前作の『バスルームトラベル』に続く、”尾関梨香”、”小池美波”、”長濱ねる”のユニット曲です。

フワフワ感のあるアイドルポップでメロディもノリも悪くないんだけど、前作の『バスルームトラベル』が良すぎたからだと思いますが、ちょっと手放しでは評価しづらいですね。

比較論的に「★★★★」にしたけど、個人的には妥当な採点かな?

本作の作・編曲は”the Indigo”の”市川裕一”さんですね。アレンジャーのイメージが強かったんですけどね。48グループの楽曲制作にも多数参加されていますが、坂道シリーズは初めてかな?

MVは「ザ・アイドル」って感じの典型的な作品でしたね。

やっぱり僕は『バスルームトラベル』が圧倒的に好きだな!

『日が昇るまで』(通常盤収録)

「★★★」。

これが、”今泉”の卒業曲となっちゃうんですね。過去のソロ曲と同様にバラードナンバーですが、最も悲哀に満ちた暗めのメロディが涙を誘う感じですけどね・・・僕は今ひとつ評価できませんでしたね。

正直、彼女の過去のソロ曲よりも「ゆいちゃんず」のほうが音楽的には好みだったんだけどね。過去のソロ曲の評価を振り返ると『夏の花は向日葵だけじゃない』が「★★★★★」、『再生する細胞』は少しおまけ気味で「★★★★」でしたが、今回は曲調、メロディだけで言えば好みなんだけど、なんだかな~ちょっと飽きちゃった感が凄いです。”乃木坂46”の”西野七瀬”はシングル収録曲のカップリングでソロバラードを4曲続けたことが過去にありましたけどね。(『ひとりよがり』、『ごめんね ずっと…』、『もう少しの夢』、『釣り堀』) 歌唱力は別にして、楽曲だけで見るとクオリティにはかなり差があると思います。

曲に罪はないし、出来も良いし、人によっては満点評価にすることもあると思うけど、このあたりは好みかもしれません。”今泉”の卒業が”欅坂46”というグループにとってポジティブな印象を僕が持てていないことも要因かもしれません。デビュー前から一緒にやってきて、自身のソロが最後のレコーディングで本当に良いのかな? 後悔しないのかな?

作曲の”成本智美”さんは”EXILE”やアニソン系の楽曲提供のデータがありますが、坂道シリーズは初参加ですね。アレンジはお馴染みの”若田部誠”さんです。

最後に特典映像も軽めに感想を。ざっと2回観ただけですが、今回は「けやかけ」の二人ロケ企画を漢字とひらがなの組み合わせでやった感じですね。

<Type-A>
「石森虹花×松田好花 自撮りTV」
「今泉佑唯×齊藤京子 自撮りTV」
「尾関梨香×丹生明里 自撮りTV」
「長沢菜々香×富田鈴花 自撮りTV」
「渡辺梨加×井口眞緒 自撮りTV」

浅草観光、井之頭公園など、二人でロケに行き、親交を深める感じの企画ですね。どれもまずまず面白かったけど、”齊藤京子”が大活躍で、ある意味で残念な・・・いや、一周まわって凄い「今泉佑唯×齊藤京子 自撮りTV」がお気に入りかな? パリピ体験は期待したのにねえ~。

<Type-B>
「上村莉菜×潮紗理菜 自撮りTV」
「小林由依×濱岸ひより 自撮りTV」
「長濱ねる×小坂菜緒 自撮りTV」
「守屋茜×宮田愛萌 自撮りTV」
「米谷奈々未×佐々木美玲 自撮りTV」

「長濱ねる×小坂菜緒 自撮りTV」は組み合わせが豪華で期待したけど、本屋でまったりでしたね。カワイイけどね。「上村莉菜×潮紗理菜 自撮りTV」のボーリング、「米谷奈々未×佐々木美玲 自撮りTV」のボルダリングあたりはまずまずかな? いろんなメンバーの関係性が垣間見れるのは面白いけどね。

<Type-C>
「小池美波×高瀬愛奈 自撮りTV」
「齋藤冬優花×東村芽依 自撮りTV」
「佐藤詩織×金村美玖 自撮りTV」
「菅井友香×佐々木久美 自撮りTV」
「渡邉理佐×渡邉美穂 自撮りTV」

「菅井友香×佐々木久美 自撮りTV」のキャプテン同士の高尾山登山は喋れる二人なので安心感が凄かったですが、菅井様の天然が炸裂していて良かったですね。期待していた「渡邉理佐×渡邉美穂 自撮りTV」も花やしきで楽しむ二人が楽しかったな。絶叫系得意って言いながら、二人とも大きな声で叫んでましたね。射的の景品「ペッタンザウルス」の言葉の響きが印象的でしたね。

<Type-D>
「織田奈那×河田陽菜 自撮りTV」
「鈴本美愉×高本彩花 自撮りTV」
「土生瑞穂×加藤史帆 自撮りTV」
「平手友梨奈×柿崎芽実 自撮りTV」

”織田”が”河田”を溺愛しているとは知らなかったな。ブログで「ひなかんさつ」もやっているんだね。(全然、チェックしてません)でも「カワイイ、カワイイ」言い過ぎじゃない? 沢山のコスプレが観れるので河田ファンは必見でしょうね。でも今回のベストは「平手友梨奈×柿崎芽実 自撮りTV」で決まりでしょう。同級生だし、”平手”が久々に元気で楽しそうにしていて、ホッとさせられますね。運営の方も一緒で凄くリラックスしていて、良いですよね。

最後に7th Singleの総括を。

いろいろと書きましたが、今回はサウンドが過去最高にアグレッシブな作りになっていて、個人的には好印象です。曲調や歌詞のメッセージだけだともっと攻撃的な曲はあったと思うけど、サウンドは本格的なロックバンド、アーティストの領域で語れるレベルに到達しています。戦略的にもそうなんだろうけど、アイドル路線は”乃木坂46”に任せて、今の路線を貫いて、「J-Rock」界でのトップを目指して欲しいな。十分に可能性はあると思いますし、”乃木坂46”との差別化にも成功しているし、”平手”はますますカリスマ性を高めていると思います。

今回の楽曲の中で一番好きなのは表題曲の『アンビバレント』ですかね。でも新ユニット「線香姉妹」による『302号室』も素晴らしい出来で、今のところはこの2曲がお気に入りですね。

エース格の”今泉”の卒業は大きな痛手だと思いますが、グループとしてはより一体感が生まれる良いきっかけにしていくべきだと思いますし、その意味でも新たなチャレンジをサウンド面で取り組んでいるのは素晴らしいと思います。

不安定なところも含め、それも彼女たちの良さだし、魅力だとは思ってます。

坂道合同オーディションでメンバーを追加する可能性も高そうだけど、僕は今のグループコンセプトを維持して欲しいな。

漢字欅は全員選抜、センター”平手”継続で”Perfume”、”BABYMETAL”のようなアイドルを越えた存在として頑張って「J-Rock」、「J-Pop」の世界を引っ張っていく、カリスマ的なグループになって欲しいと思ってます。(期待が大きすぎるかもしれないけど、十分に可能かと思いますし、音楽ファンの反応はそうなってますよね?)

ひらがなけやきは三期生加入のタイミングでシングルデビューでしょうか? ちょっと”乃木坂46”と被っている部分はあるけど、魅力的なメンバーも多いし、本当に頑張って欲しいね。

とにかくライブに行きたい! 10月の全国握手会ミニライブも楽しみだけど、そろそろ映像作品をお願いしたいね! いずれにせよ、僕は今後も”欅坂46”、”けやき坂46”を応援していきます!

(2018.08.26 追記)