今回の名曲レビューは”成田賢 with こおろぎ'73”の1979年発表の12th Single『誰がために』(たがために)を紹介します。

成田賢 『誰がために』

歌手の”成田賢”さんが11月13日に肺炎でお亡くなりになったとの訃報が飛び込んできました。

73歳でまだお若かっただけに残念です。

こちらが”成田賢”さんです。
(ちょっと「Z(ゼェーット)の兄貴」を彷彿させる手袋が気になります。)

成田賢

代表曲として、有名なのは今回レビューで取り上げる『誰がために』と特撮ヒーローの「電子戦隊デンジマン」の主題歌『ああ電子戦隊デンジマン』ですかね。元々、GS時代に”ザ・ビーバーズ”(知らない)で活動され、その後ソロ活動を展開されるのですが、ヒット曲を出しつつも、1981年に歌手を引退され、2007年の活動再開まで30年近いブランクもありましたけどね。



『ああ電子戦隊デンジマン』も世代的には当然知ってます。しかし、しかし、個人的に”成田賢”さんと言えば、圧倒的に名曲『誰がために』が思い浮かびますね。

これはねえ、僕自身、日本のアニメソングの中でも神曲レベルの出来だと確信していますし、大好きですね。私のi-tunesのリストにも勿論入っていて、今でもタマに聴いてます。





You Tubeにニューバージョンもありましたので、アップしておきますね。



僕はもともと関西の人間なので、アニメ「サイボーグ009」自体は夕方に再放送をやっていたので、何度も見てますけど、そんなに好きなアニメではないです。ですので、純粋に曲が好きなだけだったりなんですが、本当に凄い曲ですよ。

ちなみに作詞は”石森章太郎”さん、作曲は”平尾昌晃”さん、編曲は”すぎやまこういち”さんと日本の音楽史に燦然と輝く、豪華な顔ぶれですので、ヘンな曲が出来上がる訳がありません。

歌詞の持つ世界観もそうなんですけど、ハードボイルドというか、戦場で生き残る兵士の高潔さというんでしょうか? イマドキ時代錯誤なのかもしれませんが、使命を全うする戦士の佇まいがドラマティックなメロディに反映されているような感じで、僕は未だに聴くたびに痺れてます。

「男が憧れるカッコいい男」・・・形容するとそんな感じでしょうかね。

勇壮でカッコよくて、メロイック。一般的なアニメソングのカテゴリーとは大きくかけ離れた楽曲なので、是非、後世に語り、歌い継がれて欲しい名曲だと思います。

ご冥福をお祈り致します。

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