【欅坂46】 全曲レビュー「黒い羊」

無事に8th Singleがリリースされましたね。

「坂道合同オーディション」を終え、二期生が加入しましたが、メンバーの相次ぐ卒業等、アンダー的な位置づけであった”日向坂46”の別グループ化、”欅坂46”というグループ自体が大きく揺らいでいる中、負傷したセンター”平手友梨奈”の復帰を経て、ようやくリリースされたシングルって感じですよね。(遅れてなければ、春シングルに『ごめんね クリスマス』なんて曲は入れないよね。)

リリース遅れの影響がそのまま収録曲にも出ているのは、メンバーが多忙で撮り直す時間的な余裕がない、もしくは制作サイド(”秋元康”さんかな)の問題もあるんでしょうけどね。

作品がちゃんとリリースされるのは嬉しいですが、年3枚のシングルをリリースしている”乃木坂46”に比べ、”欅坂46”は既に年2枚のシングルリリースとなっていますね。(3枚出す予定で進めていたが、2017年はアルバムリリースに過酷なライブツアーによるメンバーの消耗、2018年は平手の負傷でずれ込みが続いているのかもしれません)

個人的には”欅坂46”は、アイドルとしてではなく、アーティストとして捉えているので、年3枚のシングルリリース、握手会などよりも、アルバム制作やライブを重視して欲しいと考えてますけどね。(今度こそ、アニラ当たるかな?)

さて、今回の『黒い羊』についてはチョコっと事前に記事で書いてますけど、あんまり高い評価が出来てなかったんですよね。さあ、どうなりましたかね?

【欅坂46】 8th Single 発売決定!
http://burning.doorblog.jp/archives/52924981.html

【欅坂46】 8th Single『黒い羊』MV公開中
http://burning.doorblog.jp/archives/52989214.html

尚、今回はBlu-rayプレイヤーの不調でMV、特典映像を見切れてないので、あくまで楽曲のみの評価として暫定版として記事を書かせてもらいます。来週中には確定版をアップできればと考えてます。

8th SIngle『黒い羊』(2019年)

『黒い羊』(表題曲)



「★★★★★」。

”欅坂46”の8th SIngle選抜メンバーによる表題曲ですね。

最初の印象は表題曲にしては暗すぎる、メロディが今ひとつ・・・そんな感想を持っていました。ですので、今回の全曲レビューではポジティブな評価は出来そうにないと思ってたんですけどねえ。

いやいや、まさしく「スルメ曲」ですね。

聴けば聴くほど、メロディや歌詞が心の奥深いところまで沁み込んでくる感覚があるし、曲が持つ悲しみ、切なさが増幅していくんですよね。

特に「全部、僕のせいだ」、ラス前の無音パートを挟んでからの「白い羊~」部分は鳥肌モノの恐怖とか悲しみが溢れ出るようで、涙が滲むような感覚に陥ります。

当初は何故メンバーがこんなに暗い『黒い羊』を絶賛している、涙を流しているのか、今ひとつ分からなかったのですが、今となっては理解できた気がします。

これは”ナスカ”の素晴らしいソングライティングと秀逸なアレンジが大きな手柄なんでしょうけど、絶対的センター”平手友梨奈”の天才的な表現力も大きな影響を与えているように思えます。

”ナスカ”は2017年の「My Best Selection」のソングライター部門で1位にした大好きなソングライターです。それは『エキセントリック』、『危なっかしい計画』があまりに素晴らしすぎて、その音楽的な新しさに身震いさせられたんですけどね。

2018年は”乃木坂46”の『ジコチューで行こう!』が典型的なアイドルポップであまりに捻りがなく、「そのジャンルも出来るのね」くらいでガックリしました。聴き込みましたが、アーティスティックな要素は皆無で、個人的に印象は良くなかったんですけどね。いやー、これは凄いな。

この世界観、深みの凄さをどれだけ世間で評価されるかは何とも言えませんが、アイドルがリリースする曲じゃないし、このクオリティには降参ですね。文句なしの満点評価にしましたが、さてライブではどうなんでしょうね。その期待もあります!

流石です。どこまで世間で評価されるのかが楽しみですね。難しそうだけどね。

『君に話しておきたいこと』(全タイプ収録)



「★★★」。

こちらは既に別グループとして動き出す”けやき坂46”(”日向坂46”)の楽曲で「CoCo壱番屋」のCMソングにも起用されていましたし、昨年末の「ひらがなくりすます」でも披露されましたよね。

尚、センターは二期生の”小坂菜緒”ですね。

曲自体は悪くないし、爽やかなメロディも楽しめるんだけど、この刺激的なシングルの中では普通評価になっちゃうかな。ライブでもさほど伸びしろは感じなかったのも減点ですね。

個人的には”前迫潤哉、Dr.Lilcom”のペンによる『JOYFUL LOVE』のほうが好きですね。



作・編曲は『それが大事』で180万枚ものメガヒットを記録した”大事MANブラザーズバンド”の”立川俊之”さんですね。こないだの”吉本坂46”のデビューシングルでの元”チェッカーズ”の”鶴久政治”さんの起用もそうですが、いろんな作曲家が取り上げられることは良いと思います。

彼女たちにはデビューシングル『キュン』に期待したいね。

『Nobody』(Type-A収録)



「★★★★」。

”欅坂46”の8th SIngle選抜メンバーによる表題曲ですね。

ブルーズっぽいテイストを持っている古めのロックソングで、かなり楽しめる曲ですし、結構好きなんですけど、満点まではいかないかな。

尚、作曲は”Dr.Kay、Gold Driver、BonoBono”となっていますが、不明です。海外のコンポーザーかと思いましたが、そうではなさそうですね。

編曲の”APAZZI”さんが良い仕事をされているように思いますね。

これはライブで絶対に盛り上がるよね!

『抱きしめてやる』(Type-B収録)

「★★★★」。

こちらも”けやき坂46”(日向坂46)の新曲ですね。

センターは現時点では分かりません。(”めみたん”って噂もあるけどね)

実は最初にラジオか何かの音源を聴いた時から、ガッツポーズものだったんですよね。

個人的にはサビでドラムがビートを刻む、スピード感が堪らないです。とはいえ、メタルというよりはパンクっぽい感じで音自体はかなり軽めで、メロディ自体も甘々ですし、展開がプログレっぽい部分もあるけど、うまく整合性を取った感じがします。

ある種、計算し尽くされた、ヘンな曲ではありますね。尚、こちらの作曲は”バグベア”でしたね。アレンジはお馴染みの”若田部誠”さんですね。

最初は「★★★★★」にするつもりでしたが、聴き込むごとに音の軽さが気になって、★1つ減点しました。

ライブでは間違いなく盛り上がりそうだけどね。これこそオープニングナンバーに相応しい?

『ヒールの高さ』(Type-C収録)



「★★★★」。

”菅井友香、守屋茜”のキャプテン、副キャプテンのユニット曲ですね。

ドラマティックな展開も素晴らしいし、メロディも十分に魅力的だし、シンセサイザーを効果的に使い、リズムのキレが良いし、イマドキっぽい感じでライブでも盛り上がりそうなんですけどね。

二人の声も改めて聴くと良いね。

「坂道シリーズ」初参加ですが、”ヤマハミュージックエンターテインメントホールディングス所属の鶴﨑輝一”さんが作・編曲を手掛けられています。

今回のシングルで最も過去の”欅坂46”の楽曲のテイストに近い曲ではないでしょうかね?

『ごめんね クリスマス』(Type-D収録)



「★★★★★」。

ユニット曲ですね。

尚、メンツは”上村莉菜”、”尾関梨香”、”長沢菜々香”、”渡辺梨加”とややフワフワしたような可愛さを持つメンバーが選出されてますね。仲良しコンビを2つ組み合わせたような感じなんでしょうかね。

仲良しコンビが『会いに行けなくてごめんね、最後のクリスマス』なんて歌うのは面白い世界観ではありますけどね。

このメロディの扇情力が凄まじくて、完全にノックアウトさせられましたね。

声の組み合わせも素晴らしくてさ。特に”むー”、”ぺーちゃん”の声が良いね。

この曲が2018年のクリスマスまでにリリースされていたら、めちゃくちゃヘビロテしてたと思います。

作曲は『微笑みが悲しい』以来となる”フジノタカフミ”さんですね。”乃木坂46”の『春のメロディー』、『太陽に口説かれて』、”NMB48”の『イビサガール』も彼の作品ですね。

アレンジも”島田尚”さんとの共編曲となってますね。

『否定した未来』

「★★★」。

2nd Single収録の『また会ってください』、1st Album収録の『100年待てば』”長濱ねる”のソロですね。

”ねる”の声にあった、可愛らしい曲ですね。

メロディは難解な組み立てなんですが、フレンチポップっぽい都会的で洗練された楽曲ですし、スカっぽいリズムが合わさり、耳に心地よく感じさせるのは、かなり考えて作られている感じがします。

「坂道シリーズ」では”乃木坂46”の『地球が丸いなら』を楽曲提供された”山下孝之”さんの作曲・編曲です。ケーナ演奏家としても有名な方みたいですね。こういう曲も作られるんですね。



”長濱ねる”のVocal、声にはさほど惹かれることもないし、個人的にはそこまで好みの曲ではないので、普通評価にしましたが、決して悪い曲ではないと思います。

8th Singleを総括するとやっぱり表題曲『黒い羊』が凄すぎます。

どんな風に世間評価されるのかが楽しみですが、決して耳当たりの良い曲ではありませんので、チャート的には苦戦しそうなんですが、こんな曲が全うに評価される時代が僕は来てほしいと願ってますね。(暗いだけなんて最初に書いたのは大反省ですね)

あとはメロディ派は必聴の『ごめんね クリスマス』ですね。これは季節外れ云々関係なく、個人的には今年のベストチューン候補になりますね。

後は『Nobody』、『ヒールの高さ』、『抱きしめてやる』がどこまでライブで伸びるかが楽しみですね。

言い訳ですが、環境が変わり、なかなか更新が出来ておりませんが、来週の全国握手会でのミニライブは何とか参戦します!