”乃木坂46”の全曲レビューシリーズの第29弾です。

2018年は公式ライバルの全盛期と肩を並べる「レコ大V2」、写真集は相変わらずバカ売れ状態で売上上位を独占、エース”白石麻衣”はCM女王にも選ばれ、”高山一美”の小説「トラペジウム」もベストセラーを記録する等、多方面での活躍を見せ、世間認知の高まりから、まさに「乃木坂ブーム」と呼んでよい1年になったと思います。

一方で卒業が過去最大の8名となり、2019年に入ってからも既に1名、更に2名が卒業を発表する状況でまさしく世代交代が一気に進んだ印象です。

そんな彼女たちの2019年の最初のリリースは2年ぶりとなるアルバムでしたね。今回は4タイプリリースとなったものの、新曲は8曲とややボリューム不足の印象です。まあ、2年空いたので5曲のシングル表題曲と5曲のアンダー曲、更にはカップリングの一部を収録しているので仕方ないとは思いますけどねえ。上記のとおり、新たなファンが増えているので、そこへ向けて買いやすいパッケージになっているのはポイントでしょう。

ちなみに僕は特典映像が全て欲しかったので、初回生産限定盤、Type-A、Type-Bを購入しました。尚、通常盤のみ収録の『もうすぐ〜ザンビ伝説〜』はダウンロードしました。

今回も新曲編と映像編に分けて、レビューを書きます。尚、生写真は”筒井”、”北川”、”桜井”と四期生多めとなりました。推しではないのですが、こないだのグッズ購入特典の缶バッジも”筒井あやめ”だったのでやっぱり気になってきますねえ。

では新曲編のレビューいきましょう。

今が思い出になるまで(2019年、4th Album)

今が思い出になるまで

『ありがちな恋愛』(全タイプ収録)



「★★★★★」。

こちらはCMでも起用されているアルバムのリードトラックですね。過去のアルバムリードトラックは『僕がいる場所』、『きっかけ』、『スカイダイビング』といずれも文句なしで「★★★★★」評価をつけました。今回も非常に良い曲なんだけど、期待値が高まり過ぎたこともあったんでしょうか、満点評価にするかどうか、悩みに悩みました。

一発で耳を掴まれるキャッチーな主旋律のメロディには惹かれるし、ジワジワと曲の良さが伝わってくるスルメっぽい魅力もありそうです。流麗でグッとくるフックを持つメロディラインは素晴らしいんだけど、個人的には展開が単調だったのが残念だったな~。

でもこのネガティブな印象って、『きっかけ』、『設定温度』といった”乃木坂46”のグループカラーのど真ん中を射抜く名曲との比較だけなんだよね~。

作曲は過去の”乃木坂46”の数多の名曲を生み出している”杉山勝彦”さんですね。アレンジもレギュラー参加されている”野中“まさ”雄一”さんが手掛けており、『ジコチューで行こう!』のアレンジ以来ですね。

ちなみに参加しているメンバーは3名の卒業生を除いた22th Single 選抜メンバーですね。尚、「ファンタ」のCMにも起用されてますね。新時代の幕開けを飾るには十分なクオリティですし、ある意味で新機軸っぽい大人っぽい雰囲気も感じられるメロディラインも面白いですね。

過去の素晴らしいアルバムリードトラックと比較し、ややネガティブな印象を持ち、評価をどうするか最後まで悩みましたが、やっぱり一定以上のクオリティは認めざるを得ないし、文句なしではありませんが、「★★★★★」評価とさせて頂きます。

イントロは震えるほど、素晴らしいんだけどね。

『もし君がいなければ』(初回生産限定盤収録)

「★★★★」。

3月に卒業し、西武ライオンズの若きスター候補”源田”選手との交際報道も記憶に新しい”衛藤美彩”さんのソロ曲ですね。(意外にファンの反応がポジティブで驚いたけど、微笑ましいカップルだし、幸せになって欲しいな)

卒業コンサートでも披露され、楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか。

ストリングス主体で「ザ・バラード」って感じの王道曲ですが、サビのメロディが持つフックが強烈でグッときますね。Aメロ、Bメロも悪くないし、全体的なクオリティも非常に高いし、悩みましたが、最終的に★は一つ減らしちゃいましたね。あくまで過去の珠玉の名曲との比較なので初めて本アルバムで”乃木坂46”の楽曲に触れた方にとっては満点になるかもしれませんけどね。同じ杉山楽曲でもある”飛鳥”のソロバラード『硬い殻のように抱きしめたい』と比べると同じくらいかなと思い、「★★★★」にしました。

”衛藤美彩”さんの声は類型的ではあると思うけど、甘さがブレンドされてて、しっとりし過ぎず、割と好きなタイプですね。ラストのフェイク部分も魅力的だね。

『ありがちな恋愛』と同様に”杉山勝彦”さんの作曲で、編曲も”有木竜郎”さんとの共編曲となっていますね。

彼女はアンダーで長らく苦労し、思い出選抜で7thで初選抜入りも8thでアンダー落ち。9thで選抜復帰を果たし、その後は選抜常連から、13thで一気にフロント入り、その後は福神常連として、中心メンバーの一人として活躍してくれましたよね。ミスマガジングランプリでグループ結成当初は最もメディアから注目されているメンバーだっただけに、そこで3年近く干されたのに努力し続けたんだよね。最後はソロコンサートまで開いてもらえる存在になったのは本当に凄いですよね。(スケジュールのため、卒コン行けなかったのは本当に残念)

普通に出来の良いバラードだと思います。

『キスの手裏剣』(初回生産限定盤収録)

「★★★★★」。

初の四期生曲です。今回のアルバムトラックの中でも最も期待してましたよ。

実はこの曲を最初に聴いた時から、ドハマりしちゃったんですよね~。

個人的には本アルバムのベストトラックと言っても良いかもしれません。甘々のアイドルポップなんだけどね。中間のギターソロも面白い組み立てだし、アレンジもかなり計算してやっているように思うんだけどね。

過去の”乃木坂46”の名曲『自由の彼方』、『ごめんね ずっと…』を制作したコンビでもありますが、作曲は”山田智和”さん、編曲は”住谷翔平”さんですね。

フワフワした甘いメロディを持つ楽曲なんだけど、このメロディの組み立てはかなり芳醇でグッとくるし、サビ後の「シュッ、シュッ・・・」が堪らなく可愛すぎる~。声も可愛いよね!

明るい”乃木坂46”の未来を担う、四期生の可愛さに恐ろしいほどミートしてる楽曲なんじゃないかな?

想定外の名曲と出会えて嬉しかったけど、この評価に共感してくれる人いるかな?

これはライブで聴くと狂乱しそうで、そんな自分が怖くなるかも・・・。

『頬杖をついては眠れない』(Type-A収録)

「★★★★」。

”秋元真夏”、”斉藤優里”、”白石麻衣”、”新内眞衣”、”高山一実”という大人メンバー5名によるユニット曲ですね。

変則リズムが聴くごとに心地よくなる、ヘンな感触の曲です。実験的なベーストラックだけど、そこに乗るメロディは悪くないどころか、かなりグッとくるんだよね。ブリッジからサビ?の部分もかなりヘンテコな展開なんだけど、これが気持ちいいんですよね。

最初は「★★★」にしようかなと思ってたけど、聴き込むごとに気に入って、評価は「★★★★」にしました。でも1ヶ月後には「★★★★★」になっているかもしれませんね。ライブでも跳ねるかもね。

作曲:”Super Mahirock”、編曲:”Huge M”といずれも”乃木坂46”では初参加となるクリエーターですね。”Super Mahirock”というクレジットを見て、元メンバーの”川村真洋”さんと勘違いされている人もいたようですが、どうやら違うみたいですね。

新機軸の実験的な楽曲がこうやってアルバムに収録されるのはいいことだと思いますね。

『ぼっち党』(Type-A収録)

「★★★★」。

”生田絵梨花”、”久保史緒里”、”桜井玲香”の3名によるユニット曲ですね。

歌の上手い3名のユニットなので期待してましたが、いきなりセリフからスタートするし、煽りも入るし、デジタルパンクっぽい感じのスピード感あふれる曲が飛び出す、おもちゃ箱をひっくり返したようなかなりカラフルな楽曲です。

途中でスローパートもあったりで、かなり緩急のある曲でもありますどね。僕は狙い過ぎのように受け止めたし、ちょっと散らかっているような印象もありましたけどね。でもメロディも悪くないし、爽快感も気持ち良いし、「★★★」まで下げられないかな。ライブでも盛り上がりそうだしね。

「ぼっち・・・ぼっち・・・」って歌詞も狙い過ぎだけど、共感する人いるのかな?

作・編曲は坂道シリーズ初参加となる”庄司裕”さんですね。かの”湯川れい子”さんが名誉学校長を務める「東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校」出身みたいですね。こういう新人クリエーターが「作曲家のオリンピック」(akira Sunset氏の「乃木坂46」の楽曲コンペを表現した言葉)を制するのは痛快だね。今後に期待したいね。

これもかなり面白い曲ですね。

『さゆりんご募集中』(Type-B収録)

「★★★★」。

勿論、さゆりんご軍団(”伊藤かりん”、”佐々木琴子”、”寺田蘭世”、”松村沙友理”)の楽曲です。ライブなどで新曲も何曲か披露されていますが、楽曲自体の正式リリースとしては15th Singleカップリングの『白米様』以来ですね。



ミドルテンポのアイドルポップですね。実験的な楽曲が多い中ではかなり王道的なアイドルポップだけど、全体的にメロディラインも良いし、ブリッジのお遊びも悪くないし、そのクオリティは好印象ですね。

作・編曲は”浦島健太”さん、”菊池博人”さんですね。いずれも「HOVERBOARD」所属のクリエーターですね。”浦島健太”さんは”欅坂46”の『アンビバレント』の作曲でも有名ですよね。

一筋縄ではいかないアイドルポップとして面白い輝きを放っているんじゃないかな?

そういや『ぐんぐん軍団』はリリースしないのかな?(”秋元康”さん作詞じゃないから、色々と難しいのかもしれないけどね)

『ゴルゴンゾーラ』(Type-B収録)

「★★★★」。

”北野日奈子”、”堀未央奈”、”渡辺みり愛”の二期生3名による楽曲ですね。3rd Album収録の『ワタボコリ』を思い出す布陣ですね。(蘭世⇒みり愛)

ミドルテンポの心地よいスピード感の楽曲です。

この曲もアイドルポップのフォーマットに属しながらも、ヘンなメロディ展開がクセになりますね。音楽的なクオリティの高さもバッチリじゃないかな?

作・編曲は”BASEMINT”ですね。あの「FNS歌謡祭」の企画での”IZ4648”の『必然性』で注目されましたよね。

『もうすぐ〜ザンビ伝説〜』(通常盤収録)

「★★★」。

参加メンバーは”秋元真夏”、”伊藤純奈”、”伊藤理々杏”、”岩本蓮加”、”梅澤美波”、”大園桃子”、”久保史緒里”、”齋藤飛鳥”、”阪口珠美”、”佐藤楓”、”新内眞衣”、”鈴木絢音”、”寺田蘭世”、”中村麗乃”、”星野みなみ”、”堀未央奈”、”向井葉月”、”山下美月”、”吉田綾乃クリスティー”、”与田祐希”、”渡辺みり愛”でテレビドラマ「ザンビ」に出演しているメンツになってますね。

キーボード奏者で坂道シリーズ初参加となる”渡辺剛”さんの作・編曲ですね。

最初に聴いた時はアカペラスタートじゃないのに驚きましたが、上記のメンバーが参加しているかどうかも聴き分けるのが困難ですし、実質的には”飛鳥”のソロですけどね。

ドラマで散々聴いてたのもあってか、耳触りは良いけど、楽曲として評価するのは難しいな~。

では最後に4th Album「今が思い出になるまで」の総括をしたいと思います。

新曲が8曲と少なめですが、期間が空いたので収録すべきシングル曲が多くなるので、ある意味仕方ないでしょうね。ここまで人気となると新規ファンに楽しんでもらう作りになっていることも大事ですし、スケジュールも相当厳しいでしょうしね。

新曲は思った以上に新機軸の実験的な楽曲が多い印象です。遊び心が爆発している感じもありますし、それぞれがかなりのクオリティを保っているのも凄いです。

あとはアルバムですので、「ザ・乃木坂」って新たな名曲に期待し過ぎた感もあって、リードトラック『ありがちな恋愛』はギリギリ「★★★★★」にしましたが、過去のアルバムと比べると点数以上に個人的には好きと言いづらいかもしれません。

まあ、『きっかけ』、『設定温度』、『サヨナラの意味』、『帰り道は遠回りしたくなる』、『僕がいる場所』、『羽根の記憶』のような名曲がゴロゴロあった過去と比べちゃ可哀想だよね。

それでも四期生による名曲『キスの手裏剣』には参りましたし、これ一曲で個人的には元を取れた気もしますし、特典映像のライブはいずれも最高だったし、買って良かったと思いましたけどね。

アルバムとしての評価は悩ましいので、僕の年間ベストアルバムにノミネートすることはないだろうけど、この楽曲が楽しめる「真夏の全国ツアー2019」は楽しみですね。23th『Sing Out!』の発売記念ライブでも披露されるかもね?(ちなみにモバイル一次は全落でした)

特典映像編はコチラです!

【乃木坂46】 全曲レビュー㉚~「今が思い出になるまで」(特典映像編)
http://burning.doorblog.jp/archives/53308987.html