”乃木坂46”の全曲レビューシリーズの第31弾です。

4枚目のアルバムリリースを挟んだこともありますが、前作から約6ヶ月ぶりと過去最長のリリース間隔となりました。リリース間隔が空くと少し勢いに陰りが出てくるケースも多いのですが、グループとしての勢いは全く衰える気配もなく、3度目となる初週100万枚突破を記録しており、配信も好調を維持してますね。

エース級のメンバーの卒業後ということもあって、過去最大の選抜人数となった気合の入ったシングルですね。『サヨナラの意味』の後も大量選抜の『インフルエンサー』でしたよね。卒業が相次いでいることもあり、その卒業コンサートも兼ねたような初のシングル発売記念のライブを行ったのも面白かったですが、アンダー、四期生、選抜で3日間全く違うセトリで横浜アリーナを埋めてしまうのも何気に凄いことです。

【乃木坂46】「乃木坂46 23rd シングル『Sing Out!』発売記念 ~4期生ライブ~」

選抜ライブは申し込みが殺到し、20倍もの倍率だったようで僕も見事に落選しましたが、初の四期生ライブに参戦できたのは収穫でしたね。

既に不動のエースとなった感もある”齋藤飛鳥”の4度目のセンター曲(Wセンター含む)で歌番組でも一通り披露もされましたね。全国握手会ライブは東京も名古屋もスケジュールNGだし、大阪での参戦も厳しそうで辛いです。「真夏の全国ツアー2019」で堪能するしかないかな~。

少し記事を書くのが遅れてしまいましたが、聴き込みが完了しましたので、改めてレビューを書きたいと思います。

今回もType-A~Dを購入し、通常盤収録曲はダウンロードしました。

生写真は”北川”、”絢音”、”樋口”、”岩本”というラインアップでした。

23th Single『Sing Out!』(2019年)

Sing Out!

『Sing Out!』(表題曲)





「★★★★★」。

MV公開時に少しコメントをしていますね。

【乃木坂46】 23th Single『Sing Out!』MV公開中
http://burning.doorblog.jp/archives/53321019.html

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クラップ、ストンプと言った音楽的な要素の導入は別にして、今のJ-Popのヒットチャートにはあまり出てこないタイプの新機軸の曲だと思いました。

既にトップアイドルとして風格も出てきた”乃木坂46”が敢えて新機軸の曲にチャレンジするのは面白いですね。

メロディのクオリティは相変わらずですし、新たな応援歌として一般受けもしそうだし、一方でダンスブームの中、マネされそうな感じもしますね。
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改めて実験的な曲だと思いますね。クラップを今のポップシーンの最前線でやるのはある意味チャレンジです。

「令和」時代の元気がでるヒットソングと評価されても良いくらいの出来の良い曲だと思うんですけどねえ。思ったほど、クラップの楽しさが世間に広がっていないのは勿体ないように思います。ライブでも鉄板で盛り上がるだろうし、僕もクラップに参戦したい気持ちでいっぱいです。

作曲クレジットは”Ryota Saito、TETTA”となっており、”Ryota Saito”さんは「HOVERBOARD」所属のクリエーターで楽曲提供は『言霊砲』以来ですね。”TETTA”さんも同様に「HOVERBOARD」所属で”欅坂46”の『アンビバレント』の作曲で「坂道シリーズ」に楽曲提供されてますが、”乃木坂46”は初の参加ですね。

編曲はお馴染みの”野中“まさ”雄一”さんで、いつもは楽曲テイストに合った手堅いアレンジが多い印象ですが、今回は新機軸の楽曲でかなりの貢献をされていると思います。最後、クラップだけで進行する流れは王道だけど良いよね。

オーガニックなムードも彼女たちに合うね。というか、彼女たちのユニゾンが入ればどんな楽曲も”乃木坂46”っぽい色になっていくのもある意味凄味を感じちゃいますね。

四期生投入前の現時点での最強メンバーによる楽曲でチャレンジもしていて、本当にエライと思いますね。卒業が相次ぎ、グループが揺らぎそうな状態にも関わらず、守りに入らず、攻める姿勢が嬉しいですね。

MVもシンプルな舞台でのオーガニックなパフォーマンスで悪くないし、センターの”飛鳥”を”白石”、”生田”が挟む布陣は壮観です。横アングルからの”飛鳥”が率いる隊列の絵は結構好きです。

尚、MVは「乃木坂工事中」で披露されたバージョンもあり、更に「乃木坂46公式YouTubeチャンネル」で公開されたメンバーハッピーバージョンもありますので、こちらも気になる方はチェックしたほうが良いですね。

トップアイドルが実験的な楽曲にチャレンジするのはまさに”SMAP”の黄金期の手法を想起しますが、カッコいいし、ファンとしては誇らしいね。

聴くごとに好きになる、新機軸の名曲ですね。文句なし!

『滑走路』(全タイプ収録)



「★★★★★」。

23thアンダーメンバーによる楽曲で『ブランコ』、『その女』(アンダーアルバム収録)以来となる3度目となる”寺田蘭世”がセンターを務めています。(”蘭世”は研究生時代の『ボーダー』も含めると4度もセンターやっていて何気に凄いね)

構成力も高い楽曲ですが、叙情的なメロディの畳み掛けが強烈で聴くごとにグッとくる感じが堪りません。実は当初MVで聴いてた時は「★★★★」にしようと思ってたんですけどね。聴き込みして、この味わい深さにハマっちゃいましたね。過去のセンター曲と比べても”蘭世”の雰囲気に一番合っていると思いますし、満点評価にしました。

作・編曲は楽曲初参加の”CHOCOLATE MIX”(永野大輔)さんですね。”IZ*ONE”のデビューシングル『好きと言わせたい』、”AAA"の『LIFE』も彼の作曲作品ですね。





MVはいろんな場面でロケをしていて、お金も掛かってますし、全てのメンバーをいい感じでフューチャー出来ていて、良い仕上がりだと思います。新たなアンダーの代表曲になったかもね。いやー良いメロディだよ。

今回のシングル収録曲では個人的には一番好きですね。

『のような存在』(Type-A収録)



「★★★★」。

”齋藤飛鳥”、”白石麻衣”によるユニット曲ですね。「新旧エースの共演」って書いちゃうと語弊を生みそうだけど、なかなか面白い組み合わせだとは思いますね。

まあ”白石麻衣”と”橋本奈々未”さんは盟友と言えるべき関係だったし、”齋藤飛鳥”自体は”橋本奈々未”さんの後を引き継ぐように名曲『サヨナラの意味』のセンターを務めているし、雰囲気も近いものを感じるし、悪くない組み合わせなんだけど、そんなに接点がなさそうなのがね・・・。

でも実際に”飛鳥”は昔から”白石”を尊敬してたし、本人は嬉しかったんじゃないかな?

さあそんな楽曲ですが、アシッドジャズっぽい雰囲気もあるオシャレなムード漂う曲ですね。そこに二人のVocalが乗り、音数が多めになる場面もありますが、全体的にはヒーリングミュージックぽい落ち着いた雰囲気を作っているのが面白いですね。二人の声の組み合わせも良いね。ライブではノるのが難しそうだけど、僕は嫌いじゃないな。若干違うんだけど、『地球が丸いなら』を思い出しました。

作曲、編曲はお馴染みの”Akira Sunset、APAZZI”の共作ですね。流石のクオリティだけど、個人的にはそこまで好きなタイプの楽曲ではないので、「★★★★」にしたけど、普通評価までは下げられないね。

MVは面白いっちゃ面白い出来だし、”飛鳥”を男役にしたのは正解だと思いますが、今ひとつ僕にはピンとこなかったかな。やっぱり『心のモノローグ』と比べちゃうと物足りなさを感じちゃう。

『Am I Loving?』(Type-B収録)

「★★★」。

”北野日奈子”、”鈴木絢音”、”星野みなみ”、”堀未央奈”、”渡辺みり愛”のユニット曲ですね。一期生、二期生の選抜年少メンの組み合わせですね。

可愛いアイドルポップで出来も良いね。”堀”か”みなみ”が中心で歌っている感じなのかな? いかにものユニット曲っぽさはあるけど、クオリティは高いですね。コールもしやすそうでライブではかなり盛り上がりそうな気がします。軽快なリズムが心地いいね。

作曲は”山田智和”さん、編曲は”APAZZI”さんですね。”山田智和”さんは4th Albumの四期生曲『キスの手裏剣』以来ですね。『自由の彼方』、『ごめんね ずっと…』も彼の作品ですね。

”APAZZI”さんはお馴染みですけど、「坂道シリーズ」にはかなり貢献頂いているクリエーターですよ。アレンジが楽曲に与える影響はかなりのもので、重要な役割を担ってますし、彼のアレンジャーとしての仕事(『裸足でSummer』、『インフルエンサー』等)は本当に凄いし、坂道ファンは”杉山勝彦”さんや”Akira Sunset”さんと同様に、下手するとそれ以上に、”APAZZI”さんに足を向けて寝れないレベルだと思いますよ。

<乃木坂46>
『今、話したい誰かがいる』(作曲・編曲/Akira Sunsetと共作)
『ハルジオンが咲く頃』(作曲・編曲/Akira Sunsetと共作)
『釣り堀』(編曲)
『憂鬱と風船ガム』(編曲)
『裸足でSummer』(編曲)
『2度目のキスから』(作曲・編曲/Akira Sunsetと共作)
『インフルエンサー』(編曲)
『設定温度』(編曲)
『醜い私』(編曲)
『その女』(編曲)

<欅坂46>
『東京タワーはどこから見える?』(編曲)
『ガラスを割れ!』(編曲)
『Nobody』(編曲)

<日向坂46(けやき坂46)>
『ノックをするな!』(作曲・編曲)
『こんな整列を誰がさせるのか?』(編曲)

<吉本坂46>
「抱いてみるかい?』(編曲)
「やる気のない愛をThank you!』(作曲・編曲)

MVはナシですね。

『平行線』(Type-C収録)



「★★★★」。

”岩本蓮加”、”大園桃子”、”久保史緒里”、”阪口珠美”、”与田祐希”のユニット曲で三期生の選抜メンバーから選ばれた5名による楽曲ですね。

こちらも哀メロを含んだメロディラインがダンサブルなバックトラックに乗って、単なるアイドルポップと片付けられない凄いクオリティです。ユニゾンもなかなかいいんじゃないかな?

作・編曲は”近藤圭一”さんで『あなたのために弾きたい』、『悲しみの忘れ方』以来の参加ですね。”AKB48”の佳曲『シュートサイン』も彼の作品ですね。

『君の名は』、『転校生』あたりのパターンをやりまくって、最後はほっこりさせられるMVも良いね。”岩本”は存在感があってセンター経験者に負けてないのが驚きだったな。

王道アイドル路線を突っ走る”日向坂46”も作品としての面白さも併せ持つ、良いMV作りをやって欲しいな~。

『4番目の光』(Type-D収録)



「★★★★★」。

4th Album「今が思い出になるまで」収録の『キスの手裏剣』に続く、二曲目の四期生曲です。センターは今回も”遠藤さくら”が務めています。

四期生ライブのオープニングを飾ったのが既に懐かしい感じすらします。

「ザ・乃木坂」テイストの哀メロチューンで本シングル収録曲の中でも最も”乃木坂46”らしい曲ですね。適度なスピード感もあって、曲間でのアコギでのリフが哀愁タップリで最高だね。シンプルで無音を上手く使ったアレンジも好印象です。四期生曲はこれで二曲連続で満点評価をつけちゃったな~。

彼女たちの可愛さからすると、楽曲的には大人びていて、少し背伸びしている感もあるけど、それはそれで悪くないよね。

作曲はあの”杉山勝彦”さんで、編曲も”谷地学”さんと共同で手掛けられていますね。

MVも王道的ではあるけど、曲調にも合っていて良いね。しかし”さくら”のスタイルが良すぎて、やっぱりセンターに置くしかないのが良くわかりますね。

四期生曲にハズレなし。期待の現れですね。

『曖昧』(通常盤収録)

「★★★★」。

『無表情』以来となる「からあげ姉妹」(生田絵梨花、松村沙友理)の楽曲です。4th Albumにも久々に「さゆりんご軍団」の楽曲が収録されたのと同じような流れですかね。いずれも”松村”が絡んでいるのも面白いね。

『無表情』は名曲アルバムにも取り上げたくらい大好きなので、期待してましたよ。

【乃木坂46】 「名曲アルバム」⑦ 『無表情』

これはこれで実験的な楽曲だね。幻想的なムードの中で無機質なバックトラックの上で二人の奏でる哀メロが浮遊していくのは面白い仕上がりですね。アレンジが良い仕事しているね。このクオリティは本当に凄いよ。

作・編曲は”けやき坂46”のライブでの盛り上がり曲『誰よりも高く跳べ!』以来の楽曲提供となる”doubleglass”ですね。”doubleglass”は”花島大義”さんと”和田春”さんのクリエーターユニットみたいです。

二人は演技力も高いので、MVがあったほうが良かったのにな~。

さて、ここからは特典映像ですね。

まずは四期生の個人PVですね。全体的にはBlu-ray画質の割には普通の出来だったように思いますが、品良く、ひたすらカワイイ歌モノの”筒井あやめ”が一番かな? 少し素が見え、展開もまずまず楽しめた”田村真佑”も見ごたえあったな。”QuizKnock”との共演で普通に面白かった”矢久保美緒”、どう考えても無理だろうって企画を良く頑張った”北川悠理”、付箋を使った面白い仕掛けもあった”早川聖来”は彼女の良さを上手く引き出していて、印象に残りましたね。

”遠藤さくら”は映像では現場ほどの輝きが感じられなかったけど、最後の涙のシーンなど、かなり演技力ありそうだね。”清宮レイ”は映像でもキラキラしてたね。彼女を見ているだけで笑顔になっちゃう。

Type-C、Dに収録されているのが「しかちゃんの動画」で期待してました。アルバム特典だった「まゆこの動画」、「野中の動画」も出来が良かったからね。

まず前編ですね。「制作編」では”最新作などのMV撮影やジャケ写撮影の一場面や休憩時間などが切り取られていて、興味深い内容でしたね。”飛鳥”の大物女優感に爆笑、必死でカエルを捕まえる”与田”、それをスタッフさんやメンバーに見せに行くのも面白かったな。

続いては「外仕事編」ですね。みんな可愛いね。”松村”の魚釣り、”桜井”のスキーなどは必見かな?

更に「食べる編」です。久々の生生星がグッときます。完全に素で食べ過ぎてダベってるのは見たほうが良いと思うな。”みなみ”が一番しっかりしてるね。

前編の最後は「年末年始編」ですね。本番前にしっかり練習するプロとしての彼女たちが見れて興味深いね。レコ大V2の映像は貴重だね。

後編は「海外編」からスタートですね。台北でのファンの空港での出迎えシーンなども見れます。”西野七瀬”さんの映像が見れるのも嬉しいね。写真集撮影ですかね、スウェーデンでの”きいちゃん”も良いね。屋根歩きツアーは僕もしたい!

「四期生編」ですね。初めての先輩との対面も収録されてます。(先輩が少人数なのが残念)「乃木坂工事中」の四期生紹介時の収録前の打ち合わせが一部見れるのも良いね。プリンシパルの発声練習も良いと思います。

さて「謎編」ですね。これも恒例になってきましたね。今回はそんなに謎じゃなかったけどね。”向井”の寝起き、美顔ローラーをゴロゴロしまくる”大園”は面白かったね。トラペジウムの高山記念館で感激する”高山”も見れます。

後編の最後は「ライブ裏編」です。フライングの練習をするメンバーや始球式に向け、ひたすらピッチング練習をする”飛鳥”、上海ライブの一部、センターを決める企画でのジャンケンも見れますね。

今回のラストは「さゆりんご軍団」による『働き方改革』で締めでしたね。みんなフリや立ち位置がちゃんと入ってない感じでユルユルで面白かったな。

マネージャー二人による解説も毎回良いんだよね。メンバーに対する愛を毎回感じるし、チームとしての団結力とかを感じられるのが良いね。

映像自体は日常を切り取った、まったりした動画なんですけど、絵が持つ、見れてしまうのが凄いところだと思います。

最後に23th Singleの総括をしたいと思いますが、今回のシングルは実験的な『Sing Out!』は別としても、哀メロの充実度が凄いことになっていて、やや「★」を付けすぎたかもしれません。楽曲はカラフルでいろんなパターンの曲が収録されているんですけど、良いメロディが漏れなく聴けるので、僕自身はかなり出来の良いシングルになったなと思ってます。

2018年はやや低調に感じてしまった”乃木坂46”の楽曲でしたが、今年はハナからトップスピードで攻めてくれてる感じで嬉しいですね。

実験的な『Sing Out!』は新たなライブの盛り上がり曲になるだろうし、『滑走路』、『4番目の光』をはじめ、粒ぞろいの楽曲を味わいまくりたいし、「真夏の全国ツアー」はかなり楽しめそうですね。卒業メンバーが増えた一方、誰が過去の名曲のセンターをやるのかも含め、ワクワク感しかないし、可能性しか感じない四期生が現メンバーに融合してくるのは鳥肌モノかもしれません。

P.S.「乃木坂工事中」でのこの段階での二期生企画は分かっているな~。こちらも楽しみだね。