今回の名曲レビューは”大江千里”の1988年発表の14th Single『GLORY DAYS』を紹介します。

大江千里 『GLORY DAYS』

今まで注目されてなかったモノが再評価されるっていうのは凄く良いことだと常々思ってます。

特に情報化時代に入り、様々な情報が好きな時、タイミングで受け取れる便利さが生まれた一方、大ヒット曲や日本全国でブームが巻き起こるケースは少なくなってきましたよね。

例えば今回のラグビーW杯で日本中がラグビーの虜になったというのはホントに凄いことです。まあ、そこまでいかなくても、一部界隈で流行る、盛り上がり、そこから拡散されていくというのが最近のヒットのパターンだと思いますが、それこそ”荻野目洋子”さんの『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』のリバイバルヒットも嬉しいし、最近のCMで最新曲ではなく、ちょっと懐かしい曲を起用されたり、という動きも良いなと思います。

良いモノは時代を問わず良いし、そのエバーグリーン的な曲の素晴らしさを僕は評価していきたいし、発信していきたいと思ってます。

僕がブログで比較的古めの曲を紹介しているのも、それが理由ですね。

最近、「関ジャム」でゲストで参加されているミュージシャンや音楽家の方々が評価されているアーティストとして、良くピックアップされているのが”大江千里”さんだったりするんですけど、凄く嬉しいですね。

彼もホントに過小評価されているミュージシャンの一人だと思いますし、凄い名曲が一杯あるので、僕は何度かレビューを書くつもりで温めていたんですが、まず1曲書いてみたいと思います。

僕が”大江千里”さんを初めて知ったのは、ラジオかテレビの音楽番組だったと思うんですが、『十人十色』だった記憶があります。



当時はカッコいいロックにハマっていたこともあって、軽い、ポップすぎる、チャラいなんて思いながらも、その優秀なポップソングが耳に残り、気が付けば好きになっていて、気になる存在になってましたね。

スタートからの軽快なリズムが印象的で、この曲をポップに仕上げていると思いますが、ギターソロもしっかりしたフレーズを刻んでいるし、ラストの主旋律のメロディをうまく使った構成も素晴らしくて、大好きな曲になりました。(またレビューで取り上げるかも・・・)

『十人十色』でブレイクして以降、ヒット曲をリリースし続けるんですが、ホントにクオリティの高い楽曲ばかりなんですよね。でも悲しいかな、当時の僕はその楽曲の奥にある深み、凄さが今一つ分かってなくて、評価は低めでした。

そんな僕が年を重ね、改めて聴き直すとこんなに素晴らしいソングライターだったんだと見直しをせざるを得なくなったんですけどね。

いくつか紹介しますね。

『REAL』(天才的なメロディ展開です、心が揺れながらも最後は信じた道を突き進むようなリアルな心の葛藤を現したような展開がホントに凄い!)

 

『あいたい』(「関ジャム」でも取り上げられていた名曲、19分過ぎくらいから聴けます、これは音源を勧めたい!)



『dear』(これも文句なしの名曲)



『格好悪いふられ方』(最初は苦手だったんだけど、聴き込むごとに好きになりました、彼の最大のヒット曲ですが、オリコンでは”マッキー”の『どんなときも』に阻まれ、初登場2位、”チャゲアス”の『Say Yes』の大ヒットもあり、3週連続3位をキープしたんですよね)



ホントはアルバム単位で紹介したいアーティストですので、それはまた別の機会として、僕が好きな曲は悩むけど、今回のラグビーW杯での日本代表に敬意を表し、『GLORY DAYS』にします。



伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」での『REAL』とのメドレーです。原曲よりもギターが前面に出ていて、ややロックっぽい仕上がりになってますが、良い曲には変わりありません。

ちなみに自身のラジオ番組『大江千里のSUZUKI STATIONKIDS』にてリスナー投票のベスト10ソングを募ったところ、この曲が1位となったそうです。

勇壮でそれでいてポップ感満載でホントにこの人の作るメロディは天才的です。

紹介しているほとんどの曲でアレンジを手掛けている”大村雅朗”さんの仕事も素晴らしいですね。

そんな彼は2007年にジャズピアニストへの転向を発表し、NYへ拠点を移し、本格的に活動するんですよね。

これだけのヒットメーカーが日本国内での音楽活動を長期休業すると宣言したのも衝撃でしたが、夢に向かって走り続けている姿はカッコいいですよね。

ホントの天才、彼が日本で音楽活動を続けていたら、J-Popの歴史は変わったかもしれません。

今回のラグビーW杯で歴史を切り開いた日本代表はホントにカッコよかったし、多くの日本国民にとって『Glory Days』になったんじゃないかと思います。

↓『ビクトリー・ロード』の原曲です。

【名曲】 John Denver 『Take Me Home, Country Roads』
http://burning.doorblog.jp/archives/53917851.html

再評価されるべき、重要なアーティストですので、是非、音楽ファンには聴いて欲しいね。

P.S.『RAIN』も『ありがとう』も書くの忘れた・・・。こりゃ改めて特集記事でも書くかな。

GLORY DAYS
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2014-04-01


Sloppy JoeI&II
大江千里
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-11-27



GOLDEN☆BEST 大江千里
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2014-04-01


Boys & Girls(初回生産限定盤)
大江 千里
ソニー・ミュージックダイレクト
2018-09-05



1 2 3 4
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2014-04-15


GOLDEN☆BEST 大江千里
大江千里
ソニー・ミュージックダイレクト
2011-02-23


大江千里
エピックレコードジャパン
1988-06-22