尾崎豊を探して

観てきましたよ。

ネットで”尾崎”の映画があると知ったんですが、2020年1月3日~1月16日の2週間限定での公開とのことだったので、あまり前情報を入れずに観に行きました。

各種映画評価サイトを見て頂ければわかりますが、酷評の嵐です・・・。

その辛辣な評価に僕もほぼ賛成です。

「とにかく編集が酷い」

特に前半の名曲『17歳の地図』が酷くて、悲しくなりました。名曲が残酷に切り刻まれている感覚になり、音楽ファンとしては許せなかったし、切なくなりました・・・。

中盤から後半にかけ、編集が減り、少しマシになりましたが、何度も出てくる「the truth of ozaki yutaka」の文字には毎回イラつかされるし、”尾崎”の顔の輪郭を使った加工画像に「もういいよ」って何度も思いました。

でもでもでも・・・

やっぱり”尾崎豊”は素晴らしかったし、ホンモノでした。

リアルタイムで体験しているけど、僕が好きなのは1st~3rdまでで3rd Album「壊れた扉から」は好きな曲とそうでない曲のバラツキが大きくなって、距離を置いたんだよね。

曲作りに苦労し、無期限の活動休止、覚せい剤で逮捕され、『太陽の破片』で復活を期待させたものの、その後も低調な作品が続き、活動もままならず、26歳の若さで覚醒剤中毒 (メタンフェタミン中毒) による肺水腫でこの世を去ってしまうんですよね。

僕は盲目的に”尾崎豊”を好きなわけでもないし、過去の映像をしっかり観たこともない、どちらかと言えばライトファンだと思います。

でも”尾崎”の曲、声を聴くだけで感動しちゃいます。

印象的だった曲を中心に紹介していきます。

最初の『シェリー』から、泣いちゃいましたね。

これは『I Love You』くらいしか”尾崎豊”を知らない若いファンには是非聴いて欲しい!

これで魂が揺さぶられない人はいないんじゃないかな?





僕も好きな歌なんですが、歌詞を改めて映画でしっかり理解し、シェリーという女性を用いた「自己内観」の詩なんだなと思いました。

現代で言う「引きこもり」に近い状況だった彼が18歳でデビューし、一気にカリスマとなり、音楽界の天下を取ったわけですが、その精神的な葛藤が強烈に刺さります。

「シェリー 俺はうまく歌えているか」
「俺はうまく笑えているか」
「俺の笑顔は卑屈じゃないかい」
「俺は誤解されてはいないかい」
「俺はまだ馬鹿と呼ばれているか」
「俺はまだまだ恨まれているか」
「俺に愛される資格はあるか」
「俺は決してまちがっていないか」
「俺は真実へと歩いているかい」

10代だからこそ書けた歌詞だろうけど、やっぱり凄いよ。

『17歳の地図』は僕にとって”尾崎豊”の象徴なんだよね~。



「エネルギーの塊」

特にこの映像での”尾崎豊”は完全にイッちゃってますね。こんなに想いを歌に乗せられる歌手は今も昔も彼だけじゃないかな?

17歳のガムシャラさ、攻撃性、暴力性、せつなさ、弱さ・・・すべてが表現されていて、痛々しいまでに素晴らしい名曲です。

やっぱりライブで曲の良さが倍増しちゃうのが”尾崎豊”だね。

僕はこの曲に中学生で出会えたことに感謝したいな。

『Scrambling Rock 'n' Roll』



”尾崎”屈指のノリの良いロックナンバー。中学生の友人がいつも歌ってたな~。単調でそんな好きじゃなかったけど、最初のフレーズだけで曲名がパッと浮かぶのはリアルタイムの証だなと思っちゃいましたね。

『15の夜』



個人的に大好きな曲なんですが、映画ではライブ歌唱中に倒れる”尾崎豊”が観れましたが、壮絶過ぎてね・・・。

『卒業』



初めて”尾崎豊”に触れた曲なので思い入れも強いですが、泣きながら歌う映像も良かった。

・・・いずれにせよ、”尾崎”の歌は、曲はホンモノでした。

最後が超名バラード『Forget-me-not』で終わるのも素晴らしかったね。



でもそれだけで、”尾崎豊”だけで十分だった、余計な演出はいらなかった、それこそ映画館の大スクリーンで大きな音で彼のライブが体験できたほうがもっと感動したと思います。

でもインタビューも詩的で興味深いものも多かったと思います。

特別料金2,500円が適正かどうかは別にして、僕は十分に元が取れた気がするんだけど、やっぱり批判する人の気持ちも分かります。

【名盤】 尾崎豊 「17歳の地図」

過去のレビューでも書いてますが、”尾崎豊”は完全にリアルタイム世代で1st Album「17歳の地図」、2nd Album「回帰線」はレコードで購入してます。

正真正銘のカリスマ”尾崎豊”を多くの若いファンに知ってもらいたいな。とにかくライブで歌う”尾崎”を一度見て欲しい、それで僕の想いは分かると思います。

P.S.映画の中の『I Love You』では驚くほど、観客が歌いまくるんですが、それはそれで感動しました。この名曲を本人の歌唱が聞こえないほどに被せて歌うのは今では考えられないけど、それだけ熱狂的なファンの熱量も感じたね。

十七歳の地図
尾崎豊
SMR
2013-09-11


十七歳の地図
Sony Music Records Inc.
2014-04-01


回帰線
尾崎豊
ソニー・ミュージックレコーズ
1991-05-15


回帰線
Sony Music Records Inc.
2014-04-11


壊れた扉から
尾崎豊
SMR
2013-09-11


壊れた扉から
Sony Music Records Inc.
2014-04-01


LIVE CORE 完全版 ~ YUTAKA OZAKI IN TOKYO DOME 1988・9・12 (Blu-ray)
尾崎 豊
ワーナーミュージック・ジャパン
2013-03-20