今回の名曲レビューは”来生たかお”の1981年発表の10th Single『Goodbye Day』を紹介します。

来生たかお 『Goodbye Day

今でこそ「坂道シリーズ」にハマってしまい、足蹴く現場に通う日々を過ごしてますが、生粋の「HM/HR」マニアですし、単なる音楽ファンです。

何度か記事でも書いてますが、僕の根っこにある音楽は歌謡曲、フォーク・ニューミュージックです。
(それで育ちましたし、今でもJ-Popのチャートは気にしてます。)

フォーク・ニューミュージックについては、”アリス”、”井上陽水”、”吉田拓郎”、”さだまさし”、”長渕剛”・・・主要どころは押さえてますし、その後もコンピレーションアルバムなんかもチェックしていたので、リアルタイムではなくても、そこそこヒットした曲なんかもだいたい聴いてます。

【過去の「フォーク・ニューミュージック」系の名曲レビュー】

【名曲】 チューリップ 『魔法の黄色い靴』

【名曲】 アリス 『ジョニーの子守歌』

【名曲】 吉田拓郎 『外は白い雪の夜』

【名曲】 ばんばひろふみ 『SACHIKO』

【名曲】 加藤和彦と北山修 『あの素晴しい愛をもう一度』

【名曲】 柳ジョージ&レイニー・ウッド 『雨に泣いてる…』

【名曲】 桑名正博 『月のあかり』

【名曲】 ふきのとう 『風来坊』

【名曲】 松原みき 『真夜中のドア ~STAY WITH ME』

【名曲】 ダ・カーポ 『野に咲く花のように』

【名曲】 山本コウタローとウィークエンド 『岬めぐり』

【名曲】 サーカス 『アメリカン・フィーリング』

【名曲】 因幡晃 『わかって下さい』

【名曲】 紙ふうせん 『冬が来る前に』
http://burning.doorblog.jp/archives/48943409.html

基本的に「HM/HR」であろうが、メロディを重視して曲を聴いてますが、その中でも「フォーク・ニューミュージック」でも抜群のメロディセンスを感じさせる作曲家の一人が”来生たかお”さんだと確信してます。

彼は他アーティストへの提供曲も多いんですが、一番有名なのは”薬師丸ひろ子”さんの『セーラー服と機関銃』じゃないでしょうか?



オリコン1位を記録し、大ヒットしましたね。映画も見た記憶あるな~。

「か・い・か・ん・・・」

カバーも一杯されていて、”JUJU”、”徳永英明”あたりのカバー多めのアーティストは勿論のこと、”斉藤慶子”、”畑中葉子”、”Acid Black Cherry”、”UA”、”PENICILLIN”、”高橋真梨子”等、幅広いアーティストにカバーされています。

特筆すべきはアイドル的な人気を誇った女優”長澤まさみ”(名義は”星泉”)や「1000年に1人の逸材」と呼ばれた”橋本環奈”がカバーしているのが興味深いですね。





ちなみにこの曲は元々、”来生たかお”さんの歌唱で『夢の途中』というタイトルで映画主題歌になる予定だったのですが、映画監督の一存で”薬師丸ひろ子”さんに『セーラー服と機関銃』というタイトルで歌わせることになったというエピソードがあります。簡単に言うと”来生たかお”さんは歌手としてはクビになって楽曲だけが使用された訳ですね。

尚、”来生たかお”さんの『夢の途中』は”薬師丸ひろ子”さんの『セーラー服と機関銃』に先んじてリリースされたのですが、オリコンで200位前後だったのに”薬師丸ひろ子”さんの『セーラー服と機関銃』の大ヒットの余波を受け、チャートを急上昇したので、僕も後からセルフカバーでリリースしたものだと誤解してました。

ちなみにこの曲は出荷枚数で200万枚、オリコン集計でも120万枚のメガヒットを記録し、作曲家としての”来生たかお”さんの評価もうなぎ上りとなるんですよね。

当然ながらヒットメーカーとして”来生たかお”さんには作曲依頼が舞い込みます。

そこで生まれた名曲の有名どころは下記の通りです。

”大橋純子”『シルエット・ロマンス』

僕もレビューしましたが、「J-Pop」の歴史的名曲の一つだと思いますね。



【名曲】 大橋純子 『シルエット・ロマンス』

”中森明菜” 『セカンドラブ』

ちなみに『スローモーション』、『トワイライト -夕暮れ便り-』も”来生”さんの作品です。実は初期の”明菜”さんのメインソングライターだったんだよね。



どれも憂いのあるメロディが堪能でき、時代を経ても色褪せない名曲だらけですよね~。

ホントに凄いですが、僕が一番好きなのは、ヒットメーカーとして大ブレイクする前にリリースされた『Goodbye Day』ですね。





今、聴いても全く色褪せることない、素晴らしく芳醇なメロディを持つエバーグリーンな名曲です。

この曲も大人気でカバーされまくってますね。

曲のクオリティに比べて、意外なほど”来生”さんの知名度が低いような気がしているのは僕の気のせいなのかもしれません・・・。

これらの名曲にグッと来たなら、一度チェックしてみて欲しいですね。

特に若い音楽ファンに・・・。

稀代のメロディーメーカーだと思いますよ。

P.S.「セルフカバーベスト~夢のあとさき~」がオススメです。

セルフカバーベスト~夢のあとさき~
来生たかお
エニー/日本音声保存
2016-01-27


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