Phil Spector

音楽界の巨匠”Phil Spector”(フィル・スペクター)がお亡くなりになりました。

殺人事件で禁錮刑になっていたことも知らなかったんですが、刑務所から外部の病院に移送された後に新型コロナウイルス感染症に絡む合併症でお亡くなりになったそうです。享年81歳。

彼の作品で世界的に有名なのは”The Beatles”の「Let It Be」のプロデュースでしょうか?



特に『The Long And Winding Road』での”Paul McCartney”との確執は有名ですよね。「オリジナル・コンセプトを無視した過剰プロデュース」だと批判されたりね。

これ、後にフィルが関わる前であろう、クレジット上では”ポール”のセルフプロデュースとなっている”Naked Version”が公開されているんですけど、明らかに”フィル”がプロデュースしたほうが出来が良いと思いますけどね。皆さんも聴き比べてみてください。





【名曲】 The Beatles 『Hey Jude』※フィルのプロデュース作品ではありません
http://burning.doorblog.jp/archives/53995587.html

【名盤】 The Beatles 「Abbey Road」※フィルのプロデュース作品ではありません
http://burning.doorblog.jp/archives/45560612.html

”フィル”の作る音楽は「Wall of Sound」とも言われ、多くの音楽制作者やアーティストに影響を与えましたね。

独特の音響を持つスタジオにて、大編成(多数のスタジオ・ミュージシャンも起用)のバンドを狭いスタジオで一発録音することで作られた重厚な音は、当時としては画期的だったようです。

”The Beatles”のメンバーでは、”John Lennon”が「Imagine」や「John Lennon/Plastic Ono Band(邦題の「ジョンの魂」の方がピンと来るかな?)」、”George Harrison”が「All Things Must Pass」で”フィル”にプロデュースを依頼しています。

”The Beach Boys”の”Brian Wilson”も名盤「Pet Sounds」制作にあたって、大きな影響を受けていると言われてますね。

【名曲】 John & Yoko/Plastic Ono Band with the Harlem Community Choir 『Happy Xmas (War Is Over)』
http://burning.doorblog.jp/archives/49154343.html

【名曲】 JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND 『Power to the People』
http://burning.doorblog.jp/archives/53213057.html

【名盤】 The Beach Boys 「Pet Sounds」※フィルのプロデュース作品ではありません
http://burning.doorblog.jp/archives/44661558.html

日本のミュージシャンでも”加藤和彦”さんや”大瀧詠一”さん、”山下達郎”さん、”佐野元春”さんや”シーナ&ロケッツ”の”鮎川誠”さん等も、影響を受けていることを公言されていますね。

「Wall of Sound」が仮になかったら、今の音楽界はどうなってたんでしょうか?

いつか名曲レビューで取り上げるつもりなんだけど、”The Ronettes”の『Be My Baby』はフィルの初期の代表作ですよね~。やや古臭く感じるかもしれないけど、60年代前半のサウンドとしては画期的じゃない?



”フィル”が殺人罪で牢屋にいたことも知らなかったけど、ミュージシャンを銃で脅したり、麻薬の常習者だったり、天才であり、奇人でもあったようですが、こんなに素敵なサウンドを生み出してくれたのは音楽界全体に向けての大きな功績だと思いますし、是非、音楽ファンには知っておいて欲しいな。

謹んで、ご冥福をお祈り致します。