今回の名曲レビューは”Fair Warning”の1997年発表の3rd Album「Go!」収録の『Save Me』を紹介します。

Fair Warning 『Save Me』

”Fair Warning”、”Dreamtide”で活躍した”Helge Engelke”が亡くなりました。

死の2日前に発見された大腸腫瘍にともなう合併症だったそうですが、61歳の若さで…。

彼を知ったのは勿論”Fair Warning”のデビューアルバムです。

【名盤】 Fair Warning 「Fair Warning」

レビューもしていますが、間違いなく1990年代を代表するであろう、超名盤なので、メロハー好きは勿論ですが、すべての音楽ファンに聴いてほしいクオリティの作品です。

とはいえ、バンドのメインソングライターは”Ule W. Ritgen"であり、僕の好きな曲も彼の曲が多いんですが、”Helge Engelke”も非常に優秀なソングライターだったと思います。

またギターについては、同バンドで言えば”Andy Malecek”のソロに惹かれてたりもしたので、”Helge Engelke”については、ソングライターとしてもギタリストとしてもあまり評価できてなかったかもしれません。

とはいえ、”Helge”のスカイギターは絶品ですし、なんだかんだで”Dreamtide”も追いかけてましたからね…。

彼の楽曲でチョイスすると『Angel Of Heaven』という大名曲もあるんですが、



特にラストを飾る”Helge”のスカイギターはまさに絶品でフェイドアウトするのが、毎度悔しく感じるくらい素晴らしいのですが…

僕は『Save Me』をチョイスさせてもらいます。



素晴らしいAOR風味のパワーバラードですが、サウンド自体はハードロックのエッジも残っていて、ホントに凄い曲です。

天から神様が降りてきたら、こんな曲をやってくれて、人々の心を綺麗に洗い流してくれるんじゃないか? そんな勝手なイメージが僕の中で浮かぶんですが、それは”Helge”のスカイギターが大いに影響している気がします。

”Helge”のスカイギターは唯一無二!とか書いちゃうと、”Uli Jon Roth”が創始者じゃんとか、言われそうだけど、個人的には大衆性、メロディアスさを含めた総合力に圧倒されましたね…。

いやー61歳での急逝は早すぎるよ…。合掌。

しかし、こんなにポップでメロディアスで素晴らしいバンドが日本以外では全く評価されないというのはホントに不思議です。

それでも国内で「Go!」は10万枚以上のセールスを記録したそうですから、日本の音楽ファンの耳の正しさというか、共感してくれる人が多いのは、僕は嬉しいな~。

改めて”Fair Warning”の極上アルバムを毎日、聴き直してます。

やっぱ、良いなあ~。

P.S.あくまで個人的なおススメは1st、3rd、4th、2ndの順で再結成以降はハマればって感じです。1st、3rdは問答無用の名盤ですが、3rdは前半が凄すぎて、後半ダレちゃうのがマイナスポイント。2ndは強力な曲はあるんだけど、個人的に微妙な曲も多いっす。4thは平均点は高いけど、飛び抜けた曲が…。

Go [Explicit]
MusicHub
2022-06-13


フェア・ウォーニング
フェア・ウォーニング
ワーナーミュージック・ジャパン
2006-10-11