HM/HRの名盤

【名盤】 Grand Slam 「Hit The Ground」

今回の名盤レビューは”Grand Slam”の2019年発表の1st(?) Album「Hit The Ground」を紹介します。

Hit The Ground

ちょっと前に”Thin Lizzy”の名曲レビューを書きました。

【名曲】 Thin Lizzy 『Dedication』
http://burning.doorblog.jp/archives/54286886.html

その際に”Phil Lynott”が結成した”Grand Slam”の話も書いたんですけど、実はその”Grand Slam”のアルバムが「Marshall Records」からリリースされたんですよね。

驚きましたね~。しかも某専門誌の独自の輸入盤チャートで一位でしたからね。

<Grand Slam オリジナルメンバー 1984-1985>

Vocals&Bass:”Phil Lynott”(ex.Thin Lizzy)
Guitar:”Laurence Archer”(ex.Stampede、UFO)
Guitar:”Doish Nagle”(ex.The Bogey Boys)
Keyboards:”Mark Stanway”(ex.Magnum) 
Drums:”Robbie Brennan”(ex.SKID LOW)

<Grand Slam 現メンバー 2009~>

Guitar:”Laurence Archer”
Vocals:”Mike Dyer”
Bass:”Dave Boyce”
Drums:”Benjy Reid” 

オリジナルメンバーは”超絶激レア盤「L.A.」で有名な”Laurence Archer”しかいないんですが、かの”Phil Lynott”と”Laurence Archer”が共作した幻の名曲が聴けるだけで凄いことですし、早速買いましたよ。

Laurence Archer

これが意外なほどに良かったんですよね~。

味わい深い良い曲が最新の技術により、クリアな音源で楽しめる訳ですから、カッコいいに決まってますよね。尚、全10曲で5曲は”Phil Lynott”と”Laurence Archer”の共作で、それ以外は新曲とのことです。(詳細は海外の公式HPもチェックしましたが、良く分かりません)

では、全曲レビューします!

01.『Gone Are The Days』

「★★★★★」





このオープニングを飾るロックナンバーは最高ですね。

最初の明るくて、美味しいメロを奏でるギターフレーズだけでノックアウトされます。

ブギーっぽいロックナンバーで一気に70~80年代にトリップしたような感覚に陥りますが、ホントにカッコいいし、ノレるんだよね。

”Mike Dyer”の歌唱は力強く、味わい深いんだけど、”Phil Lynott”の声質にも近い感じで泣ける。また”Laurence Archer”のギターはホントに僕のツボを綺麗に突いてくれて、アドレナリンが沸騰しちゃう。

これ新曲だよね、凄いな~。

いやー、この1曲が聴けただけで、十分に元は取れるよ。本来”Rock 'n' Roll”系の音楽は好きじゃない僕でもハマっちゃうので、是非、その手が好きな人はチェックして欲しいな。

02.『19』

「★★★★★」





1985年に”Phil Lynott”のソロシングルとして発表された「Nineteen」ですね。

"Bad 4 Good"によるカバーを既に名曲レビューしてますので、勿論「★★★★★」の満点評価です。

【名曲】 Bad 4 Good 『Nineteen』
http://burning.doorblog.jp/archives/46919591.html

こちらもカッコいいロックナンバーでリフの切れ味が良いんだよね。

問答無用の”Rock 'n' Roll”はいつ聴いても最高!

03.『Hit The Ground』

「★★★★★」



タイトルトラックです。

たぶん新曲なんだろうけど、非常にシンプルな作りのシンガロング系の”Rock 'n' Roll”ですが、メロディが素晴らしいんだよね。

ギターもカッコいいし、これも文句なしで「★★★★★」の満点評価!

04.『Military Man』

「★★★★」





「The Studio Sessions」に収録されている曲で、リフが重めのハードロック曲です。

リズムが心地よいので、そこまで重苦しい出来になっていないのは凄いですね。

こういうセンスが素晴らしいんだよな。メロディも悪くないよね。

”Laurence Archer”のギターソロも良いね!

05.『Crazy』

「★★★★」



本作では、最もスピード感のあるストレートなロックナンバー。

こちらも1曲目と同様に、単なるロックではなく、ブギーっぽい臭いがするのが良いんだよね。

ブルーズっぽいフレーズを聴かせる”Laurence Archer”のソロも良いね。

これも新曲かな。

06.『Dedication』

「★★★★★」





”Thin Lizzy”のベストアルバムにも収録されている、僕も名曲レビューで取り上げた素晴らしい楽曲です。

今回のバージョンは若干ピッチを落として、ウネりを持たせた感じの演奏になっていますが、それもカッコいいし、元々、音質が良くなかったのが、こうやって蘇っているのが嬉しいな。

何度聴いてもやっぱり好きだな~。

『Dedication』最高!!!

07.『Long Road』

「★★★★」

やや土臭い臭いも残る、哀愁のバラードナンバー。

シンプルな構成でさして展開に起伏もないんですけど、メロディの良さでしょうか、沁みるんですよね。

最後のギターソロに泣かされちゃう。

アルバムの良いアクセントになっていると思いますね。

こちらも新曲かな。

08.『Sisters of Mercy』

「★★★★」



「The Studio Sessions」に収録されている曲ですね。

本作の中では唯一の7分を超える長尺の曲です。

バラードっぽい始まりですが、徐々に展開していきます。

09.『Crime Rate』

「★★★★」





こちらも同様に「The Studio Sessions」に収録されている曲です。

ウネりのあるミディアムテンポの曲なんですが、独特の臭みのあるメロディが良いんだよね~。

クセになりますよ~。

10.『Grand Slam』

「★★★★」

バンド名をタイトルにした曲ですが、なんとコチラはハードロックっぽい重ためのリフが続く、インスト曲です。

でもリフはカッコいいし、中盤からのスパニッシュギターっぽいソロからの泣きの展開も魅力的です。

割と良いと思いますが、なぜアルバムのラストの位置だったのかは意味不明。

ライブのオープニングでジャムっぽい感じで演奏するのにハマりそうだけどね。
 
新曲ですかね。

シンプルな3、4分のロックナンバーが並び、トータルで50分を切る、非常に爽快感があるアルバムかと思います。

「アイルランドの伝説」、「ザ・ロッカー」”Phil Lynott”が凄いのは当たり前の話であり、”Laurence Archer”との共作による楽曲が素晴らしいですが、それ以上に新曲の出来が良いんだよね。

”Laurence Archer”は只者じゃないね。

死ぬまでに「L.A.」聴きたいな~って、再発してよ!

昔、”Whitesnake”の元メンバーによる”THE SNAKES”を聴いた時のノスタルジー、”Jørn Lande”の見事なまでの”David Coverdale”のモノマネ(って誰も知らない?)とは違うバンド感、「今」感があるのが良いね。

僕自身も”Thin Lizzy”にそこまで思い入れもないんだけど、同様の「HM/HR」ファンは多いと思うんだよね~。”Grand Slam”は試してみる価値あると思うよ!

P.S.金ピカのアナログレコードも出ているみたいだけど、保存用に欲しいな!

Hit The Ground
Grand Slam
Marshall
2019-11-22


Live Document
Phil Lynott's Grand Slam
Sonic Boom
2020-03-15


Hit The Ground [Analog]
Grand Slam
Marshall
2019-11-22


【名盤】 Heavens Gate 「Livin’ in Hysteria」

今回の名盤レビューは”Heavens Gate”の1991年発表の2nd Albumである「Livin’ in Hysteria」を紹介します。

Heaven's Gate 「Livin in Hysteria」

久しぶりの名盤レビューの記事です。

自分にとって一番好きな音楽ジャンルは「HM/HR」であるのは変わりませんが、アルバム1枚楽しめる作品と言うのはそんなに毎年コンスタントに出てくる訳ではありませんので、名盤レビューは数が増えていかないのが残念なので、名曲レビューも合わせて書いてます。

キラーチューンが数曲含まれる「名盤」も多かったりしますが、真の「名盤」はアルバム全体が高水準でまとまっていて、その中でもギラリと存在感のあるキラーチューンも含まれていて、トータルで好きと言えるアルバムを指すと思います。

今回は後者にあたる「名盤」です。

某専門誌の表紙を飾ったこともある”Heavens Gate”の名盤を紹介します。

”Heavens Gate”はドイツのMelodic Power Metalバンドであり、いわゆる「ジャーマンメタル」の代表的バンドと言えるでしょう。

僕が彼らを知ったのは”キャプテン 和田誠”さんの本だったか、ラジオで強力にプッシュされていたのを知って、輸入盤屋でデビューアルバム「In Control」を購入したのが最初です。

冒頭の「The Gate」が「ジャーマンメタル」の王道と言えるクラシカルで荘厳なオープニングで期待したのですが、タイトルトラックである『In Control』が典型的なスピードメタルではなく、「え、これでジャーマン?」なんて思った記憶があります。何度か聴き込むごとに、そのリフの重さ、カッコ良さに打ちのめされていきましたが、当時の輸入盤屋でこぞって書かれていた”Helloween"フォロワーの肩書で売られていた”Blind Guardian”、”Rage"、”Scanner”、”Chroming Rose”等とは。異なる音楽性を持つバンドだと認識しました。

【名盤】 Helloween Better Than Raw

【名曲】 Helloween 『Livin' Ain't No Crime』
http://burning.doorblog.jp/archives/52959062.html

【名盤】 Blind Guardian Tales From The Twilight World」
http://burning.doorblog.jp/archives/43975899.html

【名盤】 Rage Secrets in a Weird World

【名盤】 Chroming Rose 「Pressure」

”Scanner”は未レビューか、どっかで書こう。



当時は”Helloween”、”Blind Guardian”の疾走チューンがお気に入りだったので、『In Control』もまずまずのスピードで重めで悪くないけど、飛び抜けた良い曲がないな~なんて思ってました。今改めて聴いても『Tyrants』はなかなかのスピードチューンだと思うし、『Shadows』なんて哀愁度抜群の叙情バラードも素晴らしい出来なんだけどね。

B級とまでは言わないし、典型的な「ジャーマンメタル」でもないけど、チェックすべきバンドだなとは思いましたね。あとは”Thomas Rettke”が当時の「ジャーマンメタル」界では、かなり上手いシンガーだとも認識はしましたけどね。バンド自体はそんなに好きにはなれなかったな~。

その僕が目の色を少し変えたのが、ミニアルバム「Open the Gate and Watch!」ですね。

オープニングを飾る『Open the Gate and Watch!』~『Touch the Light』を聴いたときに、スゲー成長したと思ったんですよね。



若干スペーシーで音が軽く感じるかもしれないけど、この疾走感とメロメロの展開がたまんなく好きになって、これは期待できるバンドに成長したなあと思いましたね。

ミドルテンポでメロディ展開が秀逸な『Picture In The Mirror』を当時の”キャプテン”は良くラジオで取り上げてたけど、僕にとってはこの『Touch the Light』一択でメチャクチャ聴いてましたね。

それでも最後のサビ前のカウベルは最初聴いたときはズッコケちゃったんだけど、このユニークさも彼らの魅力なんでしょうね。聴き慣れた今となってはなくてはならない音になりましたけどね。

そんな彼らが満を持してニューアルバムを出した訳ですが、「化けた」って思いましたよ。とにかく曲の完成度が高くて、バラエティもあって、『Touch the Light』を上回る疾走チューンまで収録されているんですから、降参です。

では全曲レビュー行きましょう!

01.『Livin’ in Hysteria』

「★★★★★」





タイトルトラックであり、疾走曲です。オープニングのSEはありませんが、”Thomas Rettke”の力強い歌唱が素晴らしいですね。しかし、コーラスを絡めてのブリッジの作り方もユニークですね、それでいてツインリードの奏でるソロも素晴らしいね。典型的な「ジャーマンメタル」のクサメロではなく、もっと正統的なメロディですけどね。これは今聴いても十分カッコいいね~。文句なしの満点評価です。

02.『We Got the Time』

「★★★★」



だいたい良いアルバムでも二曲目でテンションが下がるものですが、この名盤はそんなことはありません。

スピード感もあって、それでいて複雑な構成があって、キャッチーなメロディが踊る、なかなかの佳曲です。聴き込むごとにかなり味わいの出る名曲だと思いますね。

ツインリードソロもカッコいいし、「★★★★★」でも良かったかもね。

03.『The Neverending Fire』

「★★★★」



叙情的なメロディが舞うミドルテンポの楽曲です。メロディの良さもあってか、十二分に楽しめる楽曲になっており、スピードが下がっても、高いテンションは維持されたままですね。

04.『Empty Way to Nowhere』

「★★★★」



三連のリズムが心地よいミドルテンポの楽曲。勇壮なメロディが楽しめますよ。

05.『Fredless』

「★★★★★」



インスト曲ですが、これは「HR/HR」史に残る最強のインスト曲だと思います。この緊張感、キレ・・・今聴いても身震いしちゃいますね。

06.『Can’t Stop Rockin`』

「★★★★」

彼らのアルバムには1曲は収録されている典型的なヘヴィロックチューンですね。ミニアルバム収録の『Rock On』にも近いですが、重めのドラムが心地良いし、ノレますね。

07.『Flashes』

「★★★★」



ややメロディ展開が単調なのが残念ですが、”Judas Priest”っぽい疾走チューンですね。ストレートですが、カッコいいのはカッコいいんですけどね。

08.『Best Days of My Life』

「★★★★★」





彼ら屈指の名バラードですね。このバラードが収録されていることで、このアルバムの完成度が更に高まったように個人的には捉えています。ミニアルバム「More Hysteria」には同曲のアコースティックバージョンが収録されてますが、そちらも良い出来ですよね。

09.『We Want It All』

「★★★★」



哀愁のギターから始まるミドルテンポの楽曲。「ジャーマンメタル」どころか、メタルっぽさも薄いものの、これがかなりの佳曲なんですよね。

良いアルバムはやっぱりこういうミドルテンポの佳曲がファストチューンやバラードの脇を固めるのが重要だと思いますね。

10.『Gate of Heaven』

「★★★★★」



彼ら屈指の哀メロを持つファストチューン。「ジャーマンメタル」、「メロディックパワーメタル」のマニアを一撃でノックアウトできる曲。僕も一発でやられましたけどね・・・。

メロメロで疾走していて、彼ら最強の1曲と言えますし、「ジャーマンメタル」の理想形の1曲でしょう。比較対象としては”Helloween”の『Eagle Fly Free』や”Gamma Ray”の『Lust For Life』、”Rage”の『Invisible Horizon』あたりになってしまうレベルの大名曲です。まさにこれを聴かずに死ねない名曲。

これがSEからの2曲目という典型的な構成ではなく、ラストに置いたのもこのアルバムが個性的であり、素晴らしい出来にしているんだと思います。聴いた後に「サイコー」って思えますよね。

一縷の隙も無いホントに完璧なアルバムだと思います。その意味でも「ジャーマンメタル」、「メロディックパワーメタル」の金字塔的なアルバムであり、このクオリティに打ちひしがれて欲しいですね。

惜しむらくは音質ですね。(リリース当時も感じてましたけど・・・)

このアルバムで一気に名前を売った後、彼らはミニアルバム「More Hysteria」をリリースするんですが、出来の良いファストチューン3曲に『Best Days of My Life』のアコースティックバージョンでメタルファンの期待を更に膨らませたんですよね~。そして満を持してフルアルバム「Hell for Sale!」をリリースし、それがあまり評価されなかった、どころか酷評されちゃったんですよね~。

でも割と僕は「Hell for Sale!」好きなんですけどね。日本を歌ってくれた『Rising Sun』は明るめですが、なかなかの出来のファストチューンですし、そもそも「ジャーマンメタル」の枠に収まらない彼らの音楽性が高いクオリティで表現されていると思いますが、『America』なんて普通のハードロックが収録されていたり、カバーの『Always Look on the Bright Side of Life』(良いカバーだけどね)等、純度の高いメタルファンに総スカンをくらっていたのが残念です。

でもそれ以降にリリースしたアルバムよりは遥かに高品質だと思うので、是非、聴いてみて欲しいな。(隠れた名盤とまではいわないけど、そんなに批判されるほど悪い作品ではないし、試して欲しいな)

いずれにせよ、「Livin’ in Hysteria」と「More Hysteria」は全メタル必聴のアイテムだと思いますので、「ジャーマンメタル」、「メロディックパワーメタル」を毛嫌いされるようなファンも是非、聴いてみて欲しいです。

化けたバンドによる一世一代の名盤。

P.S.メンバーの”Sascha Paeth”は名プロデューサーに成り上りましたが、”Thomas Rettke”は何をしているんでしょうかね?

Livin' in Hysteria
Limb Music
2013-12-20


モア・ヒステリア
ヘブンズ・ゲイト
ビクターエンタテインメント
1991-12-16


Best for Sale!
Heavens Gate
Limb Music
2015-08-21


イン・コントロール+オープン・ザ・ゲイト・アンド・ウォッチ
ヘブンズ・ゲイト
ビクターエンタテインメント
1990-08-21


【名盤】 SHY 「Excess All Areas」

今回のアルバムレビューは”SHY”の1987年発表の3rd Album「Excess All Areas」を紹介します。

SHY 「Excess All Areas」

久々にアルバムレビューの記事を書きます。

いくらでも紹介したいアルバムはあるんですけど、何かきっかけがないと僕の約40年にわたる引き出しからポッと選びづらい感覚がありますね。出来る限り、1アーティストにつき、アルバム1枚、1曲のレビューを前提にしていることもあって、それでポッと浮かんでも、押し戻したりして、悩んじゃったりすることもあります。

ブログの中での自由度をあまり下げたくないので、そのあたりは一定のルールを敷きながら、たまにはそれを自分で破るのも楽しかったりするので、良いんですけどね。制限をなくしたら、”Rainbow”のアルバムとかは全部レビューしちゃいそうだし・・・。

今回は久々に自宅のCDラックを整理していたら、このCDが出てきてね。感慨深くなって、レビューを書くことにしたんですけどね。

それが”SHY”のアルバムなんですけどね。 (みんな知らないかな~)

ちなみに”SHY”について知ったのは「FM Station」のレビュー記事だったような気がします。高い評価だったのは勿論ですけど、「LA Metal」の代名詞的バンド”DOKKEN”の”Don Dokken”が制作に関わっていることも興味を惹いたように思います。

って、この時に素直に買っておけば良かったんだけどさ、スルーちゃって、このアルバムが後に超激レア盤になっちゃうんだよね。

”Leatherwolf”の記事にも書いているけど、京都にある中古CD屋さんで、本作を500円か1,000円くらいで帯付美品をGetしたんだよね。

【Review】 Leatherwolf Leatherwolf

その当時は帯を別管理していたんだけど、引っ越しの際に帯を全部なくしちゃって・・・(泣)。

猟盤ハンター系の人なら分かると思うけど、CDの帯って中古マーケットではメチャクチャ大事なんだよね。帯がついているかどうかで半値になるくらい値段に差がついちゃうんだよね。

その一件以降は必ず、CDブックレットの中に帯を締まって保管するクセがついたけどね。

別に僕は猟盤ハンターではないし、ただの音楽好きなので、そこまでこだわらないけど、自分が死んだときに家族がCDを売るとしたら、少しでもプラスになったほうが良いかななんてね。(僕が所有するHM/HR系の激レアCDを「BOOK OFF」に持ち込んだら、軒並み10円とかになっちゃうとは思うけどね、遺言でメタル専門店に持ち込むように書いておこうかな)

最近はすっかりCD音源をPCに取り込んで聴くことがほとんどだから、CD自体で音を聴く機会はホントに減ったから、別に処分しても良いんだけど、購入した時の思い入れも大きいからね。

女性には理解しづらいだろうけど、男性には所有欲みたいなモノってあるよね。(女性でもあるかもしれませんが)だからモノも捨てられないし、ついついフルコンプしたくなっちゃうんだよね。

って、話がかなり脱線しちゃいましたが、レビューに戻りますね。

”SHY”はイギリス出身の5人組メロディックハードロックバンドで1983年に「ONCE BITTEN...TWICE SHY」でデビューを果たします。(この1stは当初は日本盤リリースはなく、輸入盤屋では話題になったそうです、尚、数年後に日本でもリリースされます)

下記がオリジナルメンバーです。

Vocal:Tony Mills
Guitar:Steve Harris(”Iron Maiden”の”Steve Harris”とは別人です)
Bass:Roy Stephen Davis
Drums:Alan Kelly
Keyboards:Paddy McKenna

そこで話題になった”SHY”はメジャーレーベル「RCA」との契約を手にするんですよね。1985年にリリースされた「BRAVE THE STORM」はポップセンスは抜群ですが、「HM/HR」ファンからすると音作りがライト過ぎちゃいます。でも味わい深いハードポップの佳作だと思います。しかしながら、チャート的には失敗。そこで契約最後のアルバムとなる本作では、プロデューサーには”Neil Kernon”を起用、更に上述の”Don Dokken”との共作曲も含め、話題性も十分で背水の陣で臨んだんですけどねえ。イギリスではまあまあの成績を残しましたが、アメリカでのセールスは惨敗となってしまい、MCAへ移籍するんですね。

でも、この「Excess All Areas」は僕の人生にとって、非常に重要なアルバムになってますし、この完成度は凄まじいですし、若い音楽ファンが、令和の時代に聴いても十分にノックアウトされる内容だと自信を持ってオススメできますね。

では全曲レビューですね。

01.『Emergency』 

「★★★★★」。





メロディックハードロック史上に燦然と輝く名曲の一つだと思いますね。最初の荘厳なキーボードソロから叙情的でクサイメロディが連発し、スピード感も最高で”Tony Mills”の天を貫きそうなハイトーンも素晴らしいし、文句のつけようが全くありません。

これこそ慟哭のキラーチューンですね。”SHY”と言えば『Emergency』というメロハーファンは多い気がしますね。こんなに素晴らしい曲と出会えた奇跡に感謝したいくらいの凄まじい大名曲です。”Steve Harris”のギターソロも最高!

外部ライターによる楽曲で、あの”Michael Bolton”(!)と”Duane Hitchings”の共作です。”Michael Bolton”は歌唱力は勿論だけど、恐ろしいソングライターでもあるんだよね。

「★★★★★」でも足りないくらいの歴史的名曲です。是非、聴いて欲しいな。

そういや最近、”Michael Bolton”ってどうしてるんだろう?

02.『Can't Fight the Nights』

「★★★★★」。



『Emergency』の感動の後を受け、ベースソロからスタートし、メロディアスなフレーズが耳に突き刺さります。まさに出来の良いメロハー曲の典型ですよね。ミドルテンポではありますが、Bメロのメロディはかなり芳醇で素晴らしいです。

サビが若干単調なのが残念ではありますが、これはこれで十二分に名曲認定できるレベルだと思いますね。ブリッジ部分のギターもかなり良いフレーズでツボをガンガンに押してくれる感じで心地よいな。

名曲の直後、しかもアルバムの二曲目ってさ、今ひとつ印象に残りづらい曲だったり、いわゆる箸休め的な曲が多かったりするんだけど、流石です。文句なしで「★★★★★」ですね。

こういう何気ない曲の出来が、メロハー系のアルバムの評価にとっては実は大事なんだよね。1曲目のテンションを全く下げることなく、いい意味でクールダウンさせてくれるのが凄いね。

こちらも外部ライターの”Michael Jay”と”Steve Harris”、”Tony Mills”の共作ですね。

3.『Young Heart』

「★★★★」。



2曲目と同路線のミディアムテンポでメロディックな佳曲ですね。爽やかで良いメロディだし、クオリティも引き続き高いんだけど、ややアメリカンロックぽくて和んじゃうかもしれません。でも十二分に良い曲だよ。

ここでも”Steve Harris”は素晴らしいギターソロを紡いでくれてますね。

クレジットは”Harris, Hitchings, Mills”となってますので、”Steve Harris”メインで作ったんでしょうね。こちらも『Emergency』に引き続き、外部ライターの”Duane Hitchings”が参加してますね。

4.『Just Love Me』

「★★★」。



こちらも外部ライターの”John Parker”がメインで制作したであろうバラードです。分厚いコーラスも効いてますが、アルバム後半に収録されている珠玉のバラード『When the Love Is Over』に比べるとやや印象が薄いかな。

勿論、クオリティは高いし、メロディも悪くないんですけどね。全体的に抑揚がないので、メロハーにあんまり免疫のない「HM/HR」ファンにとっては聴いてて、後半はしんどくなるかもね。

5.『Break Down the Walls』

「★★★★」。





メロディックでおとなしめの曲が多いアルバムなのですが、骨太のロックを感じさせてくれる曲ですね。アルバムの中でもリードトラック的な扱いをされてたと思います。ある意味、”Don Dokken”が関わったのがウリだったアルバムですが、全体の流れ、テイストには合ってない気もしますね。

それでも”Steve Harris”のメロディアスなギターソロに完全に昇天しちゃいそうになるので、★一つおまけしました。

ここからはLPで言うところのB面ですね。

6.『Under Fire』

「★★★★」。



6曲目にして、ようやく外部ライターが参加していない、メンバーのみで制作された楽曲です。

これがメロディも良いし、それでいて展開も面白くて素晴らしいんだよね。サビの『Under Fire』のところの展開はクセになるよね。

”Tony Mills”のハイトーンも十分に堪能できる場面もあって、隠れた名曲と言えるんじゃないかな。

7.『Devil Woman』

「★★★」。



またも外部ライターによるペンでクレジットは”Terry Britten, Christine Holmes”となっていますが、そもそもこの曲って、”Cliff Richard”のカバーらしいです。(僕も改めて今回レビューを書くにあたって、知りました)

オールディーズ特有の古臭い感じは一切ないし、キレの良い演奏に、”Tony Mills”の歌唱も素晴らしいね。

本アルバムの中では、まあまあの出来じゃないかな。

8.『Talk to Me』

「★★★★★」。





ドラマティックな曲展開を持っていて、フックが強めで僕はかなり好きな曲ですね。サビが単調な作りと言えばそうなんだけど、全体的に哀愁が節々に残っているのが魅力ですね。

いかにも煮え切らないブリティッシュハードポップって感じですけど、この哀愁が堪らないし、聴くごとにハマっちゃう魅力があるよね。

これは聴いてほしいな。

9.『When the Love Is Over』

「★★★★★」。





「ザ・哀愁」って感じの泣きのバラード。

これは本当に素晴らしい出来のバラードだと思います。某評価サイトで誰もこの曲にコメントも評価もしてなくて、悲しくなったな。あまり人気ないのかな・・・なんてね。

このサビのメロディは演歌? ブルーズ?ってくらいの哀愁度タップリで僕はかなり好きだなあ。「HM/HR」系のお好みテープのバラード編では良く収録していた記憶があります。”Tony Mills”の変幻自在のVocalもこの名バラードに良いフックをつけてくれているように思いますね。

尚、こちらも外部ライターの”Michael Jay”メインで”Steve Harris”、”Tony Mills”も参加してます。

ギターソロが更に強烈だったら、凄いことになってたような気もしますけどね。

10.『Telephone』

「★★★★★」。





最後もスピード感のあるメロハー曲というのは良い構成だね。

『Emergency』のような高貴さを感じさせるくらいの慟哭のメロディもないし、アメリカン風味もあるポップさで、メロディもそこまでフックは強烈ではないけど、”Steve Harris”のギターソロが凄まじい出来なのもあって、結果、圧倒されちゃいますね。

こちらの曲のクレジットは”Harris, Kelly”で二曲目となるメンバーのみ制作の楽曲ですね。

最後の最後で気持ちのいい爽快感でアルバムを聴き終われるし、リピートしたくなるんだよね。こういう作りになっているのも名作の証拠だよね。

さて、このアルバム自体の本編はここまでなんですが、再発盤には3曲のボーナストラックも収録されていて、それがいずれも素晴らしい出来なので、こちらも紹介しておきますね。

Bonus Track:『Run For Cover』

「★★★」。



これは紙ジャケ盤の時に初めて収録されたんだっけ? まあ、いかにものボートラっぽい曲ではあると思いますね。ミドルテンポの古式ロックっぽい雰囲気で彼らにしてはメロディ自体はそこそこの出来かな。

でも”Steve”のギターが素晴らしいので、平均以下までは落とせないかな。聴いて損はないと思うけどね。

Bonus Track:『Only You』

「★★★★」。



こちらもボーナストラックのミドルテンポの楽曲ですね。Bメロからサビへの展開が良いし、サビも日本人には絶対好まれそうな哀メロでグッと来ます。

AメロでのVocalがフワフワしている感じるのを除けば、完璧な曲の一つと言っても良いかもね。まあ、そのあたりもB級感はあるかもしれないけどね。良いメロディが楽しめるので、個人的には文句なしで「★★★★★」かな。

北欧メタルっぽい哀愁が良いよね。

Bonus Track:『Don't Wanna Lose Your Love』

「★★★★★」。



元々は『YOUNG HEART』の12インチシングルの収録曲ですね。

これが何故、Bonus Trackだったのか意味が分からないほど、良質のメロハー曲なんだよね。この哀メロ炸裂のこの楽曲はアルバムに正式収録されていてもキラーチューンとして、トップクラスの評価を得ていた可能性もあるだけに疑問が先行しちゃうけどね。

まあ、この手の曲は当時のアメリカマーケットでは売れないだろうけど・・・。売れようが売れまいが、良いものは文句なく良い! ”Tony”のVocalも”Steve”のギターソロも最高だね。

この曲を聴かずして死ぬなかれ・・・とまでは言わないけど、どうせなら収録されている再発盤を買おうね。

ある意味、メジャーレーベル「RCA」の総力を結集し、売るために外部ライターの素晴らしい楽曲を採用し、バンドとしては不本意なアルバムかもしれませんが、完成度は抜群です。

曲自体はメロハーの枠にスッポリ収まる曲ばかりではありますが、微妙にトーンが違っているのも面白いし、飽きさせないのかもしれません。”Tony Mills”のハイトーンボーカルに耳が行きがちではありますが、”Steve Harris”のギターソロも素晴らしいし、改めて再評価して欲しいですね。

”SHY”はその後もアルバムをリリースしますが、セールス的にはパッとした成績を残せず、バンドは1995年以降は実質解散状態へ。その後、ライブ作品や過去のレアトラックなどがリリースされ、1999年に復活を果たすのですが、出来の良いハードポップであることは変わりませんでしたが、本作で感じられたようなマジックはチョコっとしか感じられなかったですね。(チョコっとでも素晴らしいけどね)

その後はバンドの看板でもあった”Tony Mills”が脱退(”TNT”に加入したのは本気で驚いたけどね)、代わりに優秀なVocalistである”Lee Small”が加入し、アルバムの出来も徐々に良くなってきた中、グループのメインソングライターである”Steve Harris”が脳腫瘍で他界。遺作となった「SHY」は名盤となりました。(全盛期よりも音はハードですが、かなり良い出来です)

最も美しいメロハーを演奏したバンドが最高のラストを飾った訳で現実はドラマ以上に劇的だったりするんですよね。

いつまで経っても僕のメロハーを聴く基準は”SHY”であり、これからも「Excess All Areas」、「SHY」といった名盤と比較し続けるんだろうと思います。

P.S.”SHY”の作品はかなりのプレミアがついているのもあると思いますが、再発盤なら、専門店、中古CD店を回って探してみれば見つかると思いますよ。ボートラ付を是非!

イクセス・オール・エリアズ
シャイ
BMGビクター
1996-05-22


シャイ
シャイ
マーキー・インコーポレイティド
2011-09-21


Brave the Storm
Shy
Zoom Club
2002-03-09


Excess All Areas
Shy
Zoom Club
2002-03-09


【名盤】 Van Halen 「5150」

今回のアルバムレビューは”Van Halen”の1986年発表の7th Album「5150」を紹介します。

Van Halen 5150

最近の「HM/HR」の不作続きは個人的には厳しいです。

某専門誌のレビューを見ながら、毎月CDを買ったり、ダウンロードしたりはしているんですが、ピンと来る作品になかなか出会えてません。

最近のバンドで言えば、ちょっと毛色は違うけど、日本の”Fear, and Loathing in Las Vegas”や”S?N”のようなミクスチャー系なんかは面白いんだけどね。それこそ、レビューでも取り上げたアイドルによる「HM/HR」系の色彩がある『アイドルレース』、『Pinky! Pinky!』のような楽曲にこそ、メタルを感じたりしていますからねえ。

【名曲】 夢みるアドレセンス 『アイドルレース』
http://burning.doorblog.jp/archives/51319460.html

【名曲】 The Idol Formerly Known As LADYBABY 『Pinky! Pinky!』
http://burning.doorblog.jp/archives/51575830.html

「HM/HR」は閉鎖的な音楽で「様式美」と言われるような型が決まってものもあるけど、それでも”Iron Maiden”や”JudasPriest”は新たなメタルを開拓してきたし、先日のアルバムレビューでも取り上げた”Metallica”もスラッシュを進化させましたよね。(それは個人的には退化に近かったけどね)

【Review】Iron Maiden No Prayer For The Dying

【Review】 Judas Priest British Steel
http://burning.doorblog.jp/archives/45458585.html

【Review】 Metallica Master of Puppets
http://burning.doorblog.jp/archives/51913299.html

「Death Metal」もそうだし、僕にはピンとこないことも多いけど、「Roud Rock」勢もそうだし、今こそベテラン、新人関係なく、素晴らしいメロディ、構成、演奏を兼ね備えた、華のあるバンドの登場に期待したいね!

ということでメッキリ旧譜を聴くことの多い日々なのですが、そんな中で未だレビューに一度も取り上げていなかった大物バンドを今回は紹介したいと思います。

それが”Van Halen”ですね。

正直、当時はそんなに好きなバンドではなかったんですよね。

「1984」が最初に聴いた頃だと思うんですけどね。『Jump』は「え、これがハードロックなの?」って感じでしたね。今では大好きな曲なんですけどね。



このアルバムは最初の『Jump』の印象が今ひとつだったこともあって、友人の勧めでかなり遅れて聴き直して、良いアルバムだなあとは今では思ってますけどね。

『Panama』とか『Hot For Teacher』等、名曲が一杯の優秀なアルバムですよね。





その頃、ギターを練習していた僕は教則本(CD?)で『You Really Got Me』とかが収録されていたけど、当時の僕には難しくてねえ。益々、距離を感じるようになったんですよね。

その後、”Bon Jovi”や”Whitesnake”がBillboardで大ヒットを飛ばす中、”Van Halen”は”David Lee Roth”が脱退、更には凄まじいバンドを率いてのソロデビューしてからの争い・・・雑誌などでもお家騒動のほうが取り上げられてましたからね。

またブログ開設初期にレビューを書いた”David Lee Roth”の方がストレートで分かりやすいし、音楽的にも好みだったりしたのも大きいですね。

【Review】 David Lee Roth Eat 'Em and Smile
http://burning.doorblog.jp/archives/44750118.html

実は「5150」はリリースされてしばらくしてレコードをレンタルして聴いてたんですよね。その印象も今ひとつだったんですよね。最初の『Good Enough』の逆再生みたいな”Sammy Hagar”の「Hello Baby!」のスタートのところから笑っちゃって、そのままダビングしたテープもラックに塩漬け状態になってました。

だからそんなにバンド自体にも、このアルバムも印象は良くなかったんですけど、”Van Halen”のライブCMが流れていて、そこで掛かっていた「OU812」収録の『Finish What Ya Started』が耳に刺さってきたことがありましてね。それでダビングしたテープの曲目を見たら収録されていないことが分かり、友人に借りに行くんですよね。(まあアルバム「OU812」は地味なので、そんなに好きじゃないな~。)



それから”Van Halen”の「5150」を改めて聴き直すんですけど、1曲目の『Good Enough』の印象は相変わらずでしたが、2曲目以降が素晴らしくてね。

結局、CDで買い直すんですよね。その後は中古屋で旧譜を見つけては買い、新譜は毎回発売日直ぐに買うって感じで完全にチェックする対象になったんだよね。

そんな思い出深い「5150」なのでしっかりレビューしますね!

01.『Good Enough』

「★★★」。

普遍的なアメリカンロックですね。

ギターはかなりカッコいいリフが刻まれてるし、そのフレーズも創造性があって、それでいて心地いいんですけど、僕には未だに最初の”Sammy”の「Hello Baby!」でズッコケた記憶があって、あまり好きって言える曲ではありません。最初に聴いたときは「★」評価だったので、そこから比べると評価は随分と上がっています(笑)

この曲自体は今でも苦手なところはありますが、”Edward Van Halen”の変幻自在のギターワークは本当に凄いっす。

02.『Why Can't This Be Love』

「★★★★★」。



「HM/HR」のジャンルで語るべき曲なのかどうか? そんなツマラナイ議論をぶっ飛ばすくらいの大名曲です。いやーリリースから32年経った今でもギラギラと魅力を放っている凄い曲だと思います。

スピードも遅めで、キャッチーだし、ロックっぽさもかなり薄めだし、ポップと言えばポップなんだけど、この構成力、メロディの充実度、スリリングな演奏は個人的に大きな衝撃でした。

『Why Can't This Be Love』は僕にとって、”Van Halen”を代表する名曲だと信じて疑いません。

スルメ曲って言い方があるけど、究極のスルメというか、真にエバーグリーン的な力を放っている、なかなか出会えないタイプの名曲だと思いますね。

勿論、”Van Halen”の代表曲で『Why Can't This Be Love』を挙げるにのは違和感もあるけど、僕にとっては、間違いなく一生聴き続ける名曲ですね。

音楽ファンなら、絶対に聴いておくべき、神曲です。

03.『Get Up』

「★★★」。

本作随一のストレートでパワー全開のハードロックンロールですね。

パワーとスピードは文句なしですが、個人的にはメロディが微妙ですね。ノリも良いし、ロックテイストが強いです。

ハードなロックンロールが好きな人には良いと思いますけど、僕はそんなに好きじゃないですね。

まあ、ライブではひたすら盛り上がるんだろうし、楽しいんでしょうけどね。音源だけだとやや荒削り感を残したロック曲と言うイメージですね。クオリティは高いんですけどね~。

まあ、彼らの速い曲だったら「For Unlawful Carnal Knowledge」収録の『Judgement Day』なんかと比べちゃうと段違いな感じがします。



04.『Dreams』

「★★★★★」。



ハードでドライヴィングでメロディアスな音楽が好きな方、人類最強レベルのAORテイストの名曲がここにあります!

『Dreams』こそ”Van Halen”随一の名曲だと僕は信じて疑うことはありません。

とにかくメロディ、構成が素晴らしすぎて、その曲の完璧さに毎回聴くたびに圧倒されます。

緻密な計算のもと、生み出されたそのクオリティの高いメロディラインは聴く者に最大の爽快感と高揚感を与え、完全に虜にされてしまいます。

この曲を聴いて、「売れ線だ」、「ポップだ」と騒ぎ立て、批判するような人たちとは、僕は一生、心から音楽を語り合うことは出来ないような気がします。

それだけ完成度の高い曲であり、歴史的にも評価されるべき楽曲です。

”Sammy Hagar”にVocalが変わったからこそ出来た『Dreams』、これは本当に多くの音楽ファンに聴いてほしい名曲です!

05.『Summer Nights』

「★★★」



リフとドラムが心地よい、グルーブ感のあるミドルテンポのロック曲ですね。ブルージーなロックの王道的な佇まいがあるし、ライブだと二割増しくらいで良くなりそうですね。

サビのメロディはなかなかキャッチーで悪くないんだけど、この並びで聴くと地味に感じちゃうんだよね~。

06.『Best of Both Worlds』

「★★★★」

こちらも彼ららしさを感じる、明るいメロディを持つアメリカンロックですね。”Sammy Hagar”のVocalもピッタリですね。僕にとっては、そんなに好みのタイプの曲ではないけど、ライブでは間違いなく盛り上がるでしょう。けど、メロディがもうちょい良ければ満点評価だったかもね。

ギターソロも素晴らしいね。

07.『Love Walks In』

「★★★★」

メロディアスなキーボードからスタートするバラードナンバーですね。僕は彼らのバラードっぽいナンバーだと、かなりポップですが、『Can't Stop Lovin' You』が大好きなんですけどね。それに比べると暗い悲しみのメロディが心を打つタイプのバラードに仕上がってます。



一番の聴きどころは情感溢れるギターソロでしょうかね。でもキーボードの主旋律は良い味を出してますよね~。

08.『5150』

「★★★★」

こちらはタイトルトラックで心地よいスピード感でドライヴィングするアメリカンロックですね。

隠れた名曲って感じじゃないですかね。某評価サイトでも思ったより評価が高くて、驚いた記憶があります。『Why Can't This Be Love』より点数が高いのはちょっと・・・ですけどね。

でも良い曲ですよ。彼ららしい佳曲!

09.『Inside』

「★★★」

なかなか面白い構成の曲ですね。サビはなんか聴いたことがあるようなダークでそれでいてキャッチーなメロディなんですけどねえ。30年経っても思い出せないっすね。名盤のラストとしては物足りなさもありますが、決して悪い曲ではありません。

彼らの音楽性を考えれば、このノリでこの完成度は凄いですよね。

もしかすると曲の完成度だけだと「For Unlawful Carnal Knowledge」のほうが良いかもしれないけど、「5150」は全体の雰囲気、流れ、構成が良いし、コンセプトアルバムでもないけど、一枚通して聴いてほしい名盤だと思いますね。

実は一度もライブに行けてないので、一度参戦したいな~。

P.S.衝撃の1stについて、全く触れていないなあ~、まあ、僕にとってはリアルタイムじゃないので許してください。

5150
Van Halen
Warner Bros / Wea
1986-01-20






F.U.C.K.
VAN HALEN
WEA
2004-06-01


1984
Van Halen
Rhino
2015-03-31


Balance
Van Halen
Imports
1995-01-18


【名盤】 Metallica 「Master of Puppets」

今回のアルバムレビューは”Metallica”の1986年発表の3rd Album「Master of Puppets」を紹介します。

Metallica Master of Puppets

久々のアルバムレビューですね。

すっかり「J-Pop」、”坂道シリーズ”主体の記事が並んでいるのを見て、「HM/HR」の代表的なアーティストをアルバムレビューで取り上げてみることにしました。

今でこそ”Metallica”は世界的なバンドとして、かの「グラミー賞」を9回も受賞し、「ロックの殿堂」入りも果たし、今更、僕が語るまでもないレベルの大きなバンドとなりましたね。マイナーなスラッシュバンドが一気にシーンのトップの頂点に立ち、孤高の存在となるまでを僕はリアルタイムで見てきているので、凄く印象に残ってますね。

でも僕は”Metallica”を本気で好きになったことはありません。勿論、全てのアルバムを持ってますし、ライブも何度も行ってます。元々、スラッシュメタルの代名詞的なバンドで、音楽的には僕の好みではないのが大きいですが、好きな曲、アルバムは一杯あるのでどこかで取り上げようとは思ってましたけどね。

僕が最初に”Metallica”と出会ったのは大学祭で軽音バンドが演奏していた『Master of Puppets』だったと思います。激しいリフを刻む、まさにスラッシュという感じの曲でしたが、やたら耳に「Master! Master!」のフレーズが残り、気になる存在になり、当時の最新作だった「...And Justice for All」をレンタルしたんですよね。

そこで聴いた『Blackened』は今でも大好きな曲なんですけどね。



カッコいいけど、サウンドが今ひとつだし、SEが多かったりもして、アルバム全体で聴くと疲れちゃうので、深くは聴き込まなかったんですけどね。(カバーの『The Prince』も大好き!)

とはいえ、世界的なメタルバンドだし、必須で聴いておかないと思い、それから中古CD屋で旧譜を揃え、その後は新譜が出れば買い続けています。正直、「Load」以降は買い続ける気が起こらなくなるような感じで期待はどんどん低下していってますけどね。

デビュー作「Kill 'em All」は荒削りだけど、とにかく勢いとスピード感があってストレートでカッコいいし、実はアルバムレビューの候補の一枚でしたね。

僕のお気に入りは『Hit the Lights』、『Motorbreath』、『Seek & Destroy』あたりですかね。







好みの曲の多さだったら、僕にとってはNo.1のアルバムかもしれませんね。

2nd Album「Ride the Lightning」も凄いアルバムです。特にレコードでいうところのA面は彼らのアルバムの中でもキラーチューンと呼べるだけのクオリティを持つ曲だらけで、バラエティもあって、屈指の出来を誇っていると思います。B面が弱いのが残念です。

お気に入り曲はそうですね。A面の4曲全てと言いたいところですが、その中でも最恐レベルのスピードメタル『Fight Fire with Fire』、後のヘヴィロック化への傾斜も伺える『For Whom the Bell Tolls』ですかね。





3rdは後程詳しく書くので飛ばします。

先述したとおり、僕にとっての”Metallica”は5枚目までなので、「Metallica」(Black Album)についても書いておきましょう。

これもレビュー候補でしたね。最初に聴いた時こそ、グランジ化が悲しかったけど、とにかくアルバムの完成度が高くて、結果的には大好きなアルバムになりましたね。速い曲は『Holier Than Thou』、『Through the Never』くらいです(ボーナストラックのカバー『So What!』)が、過去の彼らのスピードメタルとはほど遠く、曲の出来も今ひとつの感は否めませんが、ミドルテンポ、遅い曲が心地よくてねえ。バランスも良いし、アルバムのトータルでの完成度は非常に高いと思います。

僕のお気に入りはウルトラへヴィな『Sad But True』、ベースのカッコよさが引き立っている『Wherever I May Roam』、『My Friend of Misery』あたりは文句なしです。へヴィなグルーヴを楽しむなら、これ以上のアルバムはないかもしれませんね。







前置きが長くなりましたが、いよいよ全曲レビュー行きますね。

01.『Battery』 ★★★★★



これは誰が何と言おうが、スピードメタルを代表する大名曲です。スピード感、メロディ、緊張感あふれるプレイ、いずれも最高で、これがダメだったらあなたの人生にメタルは必要ないんじゃないくらい、思っちゃうレベルの曲です。最初のアコギの入りも素晴らしいし、完璧ですよね。

★は満点の5つでも足りないくらいです。

リリースから32年経った今でもこの曲の持つパワーは何も衰えていないし、本当に凄い曲です。

まさしく、黙って聴け!って感じがします。

02.『Master of Puppets』 



僕の”Metallica”との出会いの曲ですが、未だにカッコいいし、様式美的な構成も素晴らしいスラッシュメタルの大名曲ですね。

考えに考え尽くされた構成が素晴らしいし、凄まじくカッコいいリフに、変拍子バリバリのド迫力のリズムセクションに、ハッとさせられるほど美しいギターソロと、とにかく聴きどころ満載の凄い曲です。自然に拳を突き上げ、ヘドバンしちゃう、強烈なマスターピースですね。

これも評価は「★★★★★」に決まってます。

いつまで経っても僕にとっての”Metallica”は『Master of Puppets』です。

未だに拳を上げ、「Master! Master!」と叫んじゃいます。

いやー、メタル史上最強の1曲と言ってもいいんじゃない?

03.『The Thing That Should Not Be』 ★★★

名曲連発の後、かなりダークでへヴィな曲です。ズシンズシンと重低音のリフがとてつもないモンスターにでも迫られているような感覚に陥ります。あまり気持ちが落ち込んでいるときには聴かない方がいいかもしれませんね。

でもリフもカッコいいし、重厚なリズムセクションの魅力でしっかり楽しめますけどね。捨て曲というレベルではないと思いますが、かなりガラッと趣きが変わりますね。

04.『Welcome Home (Sanitarium)』 ★★★★★



今や”Metallica”も普通にバラードをやりますが、スピードメタル、スラッシュ期の彼らにとってのバラードナンバーといえば『Fade to Black』ですが、それを更に発展させた泣きのバラード『Welcome Home (Sanitarium)』も凄まじい出来です。

初のヒット曲『One』も同路線で彼らにしてはキャッチーで悪くないけど、僕は『Welcome Home (Sanitarium)』を推します!

まあ、普通の人が聴けば、「どこがバラード?」ってなると思いますけど、この「Sanitarium~」での悲しみの旋律は強烈に僕の涙腺を刺激してくれます。

いやー本当に素晴らしいし、メロメロのギターが更に美しさを増幅させてますよね。

05.『Disposable Heroes』 ★★★★

暗くて、重めのシリアスタッチの曲が続いたので、スピード感のある楽曲が来る構成が良いですね。かなりのスピードで突っ走りますが、構成もしっかりしており、結構良い曲だと思いますね。

1st Albumに収録されてそうなガムシャラなスピード感ですが、緩急もつけていて、サウンドも重さがあって、普通にカッコいいメタルナンバーです。まあ、『Battery』と比べちゃ可哀想だけど、かなり良い線いってるんじゃない?

今となっては彼らはこんなスピードナンバーは作らないんだろうけどね。

リフもソロにギターが素晴らしいのも良いよね!

「I was born for dying!」は叫ばずにいられないよね。

06.『Leper Messiah』 ★★★

へヴィでスピード感もそこそこあるし、ギターソロもメロディアスでなかなかの出来だけど、このアルバムの中では地味な感じの曲になっちゃうのかな?

ほどよいグルーヴ感も心地よいし、最後のリズム展開も面白いし、決して出来は悪くないんだけどね。

強烈な個性のあるナンバーが並ぶアルバムの中ではちょっとね。僕も悪くないけど、そこまで好きではないな。

07.『Orion』 ★★★★★

今は亡き”Cliff" Burton”のBassの悲しみを増幅させるインストルメンタル曲。

8分を越える長尺の曲ですが、しっかりと聴けるのはたいしたものです。カッコいいリフからスタートするんですけど、これが気持ちいいんだよね。メロディアスなギターが絡み、物悲しい雰囲気になったと思いきや、その後もブルージーでジャジーな展開へ。最後の最後はロックっぽくスピーディーに終了と本当にドラマティックな構成ですし、これが一番というリスナーがいるのも頷けますね。アルバムの後半の聴きどころになってますよね。

「HM/HR」の歴史に燦然と輝くインストの名曲で文句なしの「★★★★★」評価ですね。

08.『Damage, Inc.』 ★★★★



こちらも彼らのド直球のスピードメタルですよね。SEからのリフが強烈でひたすら突っ走っていきます。テンポチェンジのところがとにかくカッコいい!

アルバムラストに疾走曲を持ってくる構成も良いですね。

前半2曲のマスターピースは勿論ですが、『Welcome Home (Sanitarium)』の素晴らしさもあり、後半2曲のドラマティックで疾走して終わる流れも素晴らしいですね。

アルバムの出来として考えると「Metallica」(Black Album)に軍配を上げますが、やはりこの僕のツボを押しまくってくれるのは「Master of Puppets」だし、出会いの曲も収録されていて、思い入れの強さから選んじゃいましたね。(でも1st~5thまでは全メタルファン必聴だよ!)

”Metallica”が孤高とも言える、芸術性を持つスピードメタル、スラッシュメタルバンドとして輝きまくっていたのは、天才”Cliff" Burton”の貢献が大きかったのは間違いありません。

勿論、彼の加入前、死後に生み出された名曲も素晴らしいし、多くの音楽ファンにとっては5th以降が”Metallica”なんでしょうけどね。”Cliff" Burton”が才能を発揮した2nd、3rdはやはり別格だと思いますね。つくづく天才のあまりにも早い死が悲しい・・・。

最新作の「Hardwired... to Self-Destruct」は久しぶりにメタル耳の僕にも楽しめたけど、ボーナスCDのほうが遥かに楽しめたのがね。(”Ronnie Rising Medley”は最高!)

P.S.カバー上手の彼らなので、センスのあるカバーがしっかり楽しめるので、オススメです。興味ある人は超レアアイテム化していた「The $5.98 E.P.: Garage Days Re-Revisited」が完全収録されている「Garage Inc.」もチェックして欲しいね。(ギョッとさせられるカバーもあるけどね)

MASTER OF PUPPETS (REMASTERED) [CD]
METALLICA
BLACKENED RECORDINGS
2017-11-10






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