今回のアルバムレビューは”Sonata Arctica”の1999年発表の1st Album「Ecliptica」を紹介します。

先日、大宮の「Disc Union」で空き時間に猟盤していて、2,000円弱で4枚のCDを買ったんですけど、そのうちの1枚は既に持ってたCDなんですよね。
それは”Lars Eric Mattsson's Vision”の「Vision」なんですけどね。
【名曲】 Lars Eric Mattsson 『Surrender To Love』
http://burning.doorblog.jp/archives/46391131.html
北欧メタルの名盤との評価も高い一枚ですが、僕は輸入盤で持っていて、帯付美品が格安で売られていたので、思わず買い直したんですよね。
実際に大量のCDを持っているので、持っているのに気付かずに、持っているCDを中古屋で買っちゃうケースもなくはないんですけどね。
特にCDの「帯」っていうのは中古盤マーケットでは凄く大事で、僕が持っている激レアCDでも帯があるとないとでは倍以上の値段に差がつくこともありますからね。(って、「Vision」はそんなにレア盤じゃないけどね)
正直、僕自身、CDを売ったことはないし、今後も売る気はないので「帯」は関係ないんですけど、出来れば帯付美品で保有しておきたいなあとは思いますね。
って、猟盤ハンター的なマニアックな話でしたが・・・下記のサイトは僕は長年のファンなのでそれなりの頻度でチェックしてます。僕は「HM/HR」マニアだけど、猟盤ハンターではないんですけどね。
HR/HM廃盤ハンターの猟盤日記
http://blog.livedoor.jp/rockdetector/
前置きが長くなりましたが、今回は久々にアルバムレビューです。
フィンランド出身のメロディックパワーメタルバンド”Sonata Arctica”ですね。
僕は「Disc Heaven TOKYO」でデビューシングル『UnOpened』を買ったんですよね。店員の刺激的なPOPに騙されて買ったようなもんですけど、驚いたんだよね。「えー、スゲー」って、一気にヒートアップして大好きなバンドになりましたね。
いつアルバムが出るのか、遠足前の小学生のように楽しみにしていたんですけど、デビューアルバム「Ecliptica」は期待通りの出来で今でも大好きなアルバムになっていますね。
ではレビューいきましょう!
01.Blank File
メロスピ系のお約束と言えるオープニングの序章的なインストもなく、いきなりトップスピードの疾走チューンからスタートです。しかし速いなあ。若さ溢れる新人バンドらしいチャレンジですね。”Toni "Tony" Kristian Kakko”のVocalがやや不安定な部分もありますが、強烈な疾走感とクサいメロディがかき消してくれるような感じで素晴らしいですね。唐突に終わったりと荒削りですが、その良さが凝縮している感じで好印象です。「HM/HR」ファンは必聴! 「★★★★★」。
02.My Land
メロスピ系のアルバムの2曲目というと1曲目が疾走曲でややスピードを落としたミドルチューンが多くて、ツマンナイ曲も多いんですけどね。この『My Land』はスピードこそ、『Blank File』に軍配が上がりますが、メロディのクサさで言えば勝っているんじゃないかな? そこそこのスピード感もあって、なかなかの佳曲ですね。「★★★★」。
03.8th Commandment
って、言ってる間もなく、またも疾走曲ですね。”Jani Liimatainen”のギターがとにかくカッコいい。メロディも良いし、"Tony" Kristian Kakko”もしっかり歌えていますね。いやーカッコいいね。これは是非、チェックして欲しいな。「★★★★★」。
04.Replica
バラードっぽい雰囲気もあるスタートだけど、しっかり中盤からメタルに切り替わります。叙情的なメロディも効いているし、構成も割としっかりしているし、良いんじゃないですかね。アルバムの流れ的にも良いアクセントになっていると思います。「★★★★」。
最初のキーボードソロだけで胸を撃ち抜かれる名曲です。僕にとっては、彼らとの最初の出会いの曲でもあったし、個人的には重要な曲ですね。この曲のイメージでメロスピというよりも北欧メタルっぽい叙情的なメロディを持つ正統派「HM/HR」として捉えていたので、「Ecliptica」のメロスピ感が最初は受け入れられなかったんですけどね。今ではメロスピとしての彼らも大好きですけど、『UnOpened』はやっぱり良い曲だね。文句なしの「★★★★★」。
09.Picturing the Past
本アルバムの中では地味な感じもするけど、なかなかどうして、悪くないギターリフでKeyboardも活躍しているし、スピード感もなかなかだよ。まあ、こうやって冷静に聴くとメロディがやや弱いけどね。「★★★」かな?
10.Destruction Preventer
オリジナルのラストを飾る、8分近い大作です。SEぽい静かなムードから、クサイメロディをまき散らしながら、疾走していきます。ギター、Keyboardソロも良い感じでカッコいいっす。
中盤で"Tony" Kristian Kakko”からスローダウンし、叙情的な展開へ移行したと思ったら、ソロパートから一気にスピードを上げ、疾走していったと思ったら、またもスローダウンしてバラードっぽい雰囲気へ。ラストはフルートで物悲しくエンディングへ。本当に忙しい曲だね。
この展開自体については幼さも感じる部分はあるけど、若さ、潔さ、メロディの良さを評価して「★★★★」にします。長尺には感じないし、良いよね。
11.Mary-Lou ※日本盤ボーナストラック
元々『UnOpened』のシングルに収録されていた彼らにしてはRock 'n' Rollっぽいテイストを感じるミドルテンポチューンですね。ボーナストラックのレベルの出来ではないですけど、ちょっとテイストが異なるのもあって、カップリングらしい曲かもしれませんね。まあ、全然悪くないけどね。ギターソロも良い出来です。「★★★」。
繰り返しになる部分もありますが、僕は『UnOpened』の新人らしからぬクオリティに驚愕して、期待していただけにこれだけ疾走感のあるメロスピに違和感を感じざるを得なかったんですけど、これだけの高品質のメロスピ作品なら文句もありません。
特にメロディアスな『UnOpened』、『FullMoon』は文句なしに大好きだし、疾走曲でも『8th Commandment』、『Blank File』は圧倒されるスピードに痺れるし、やっぱりアルバム単位で考えると”Sonata Arctica”は1st Albumをチョイスしちゃいますね。
同路線でバンド自体がスケールアップした2nd「Silence」も悪くないどころか、素晴らしい出来ですけどね。メロスピファンの必修科目であり、怒涛の超名曲『San Sebastian』を筆頭に『Weballegy』、『Wolf&Raven』などは強烈ですが、個人的には若さ溢れ、ド直球のメタルチューン満載の「Ecliptica」のほうが好みかな。
また名曲レビューで『San Sebastian』は取り上げるだろうけど、個人的には”Sonata Arctica”は2ndまでかなあ。3rd以降は曲の出来がねえ。メロスピを脱却していったのも個人的には悲しいな。
それでも彼らには期待したいけどね。頑張ってほしいね。
P.S.1st、2ndのアナログ盤が9月にリリースされるみたいです。「Ecliptica-Revisited 15th Anniversary Edition」もそんなに悪くないよ。オリジナルには敵わないけどね。

先日、大宮の「Disc Union」で空き時間に猟盤していて、2,000円弱で4枚のCDを買ったんですけど、そのうちの1枚は既に持ってたCDなんですよね。
それは”Lars Eric Mattsson's Vision”の「Vision」なんですけどね。
【名曲】 Lars Eric Mattsson 『Surrender To Love』
http://burning.doorblog.jp/archives/46391131.html
北欧メタルの名盤との評価も高い一枚ですが、僕は輸入盤で持っていて、帯付美品が格安で売られていたので、思わず買い直したんですよね。
実際に大量のCDを持っているので、持っているのに気付かずに、持っているCDを中古屋で買っちゃうケースもなくはないんですけどね。
特にCDの「帯」っていうのは中古盤マーケットでは凄く大事で、僕が持っている激レアCDでも帯があるとないとでは倍以上の値段に差がつくこともありますからね。(って、「Vision」はそんなにレア盤じゃないけどね)
正直、僕自身、CDを売ったことはないし、今後も売る気はないので「帯」は関係ないんですけど、出来れば帯付美品で保有しておきたいなあとは思いますね。
って、猟盤ハンター的なマニアックな話でしたが・・・下記のサイトは僕は長年のファンなのでそれなりの頻度でチェックしてます。僕は「HM/HR」マニアだけど、猟盤ハンターではないんですけどね。
HR/HM廃盤ハンターの猟盤日記
http://blog.livedoor.jp/rockdetector/
前置きが長くなりましたが、今回は久々にアルバムレビューです。
フィンランド出身のメロディックパワーメタルバンド”Sonata Arctica”ですね。
僕は「Disc Heaven TOKYO」でデビューシングル『UnOpened』を買ったんですよね。店員の刺激的なPOPに騙されて買ったようなもんですけど、驚いたんだよね。「えー、スゲー」って、一気にヒートアップして大好きなバンドになりましたね。
いつアルバムが出るのか、遠足前の小学生のように楽しみにしていたんですけど、デビューアルバム「Ecliptica」は期待通りの出来で今でも大好きなアルバムになっていますね。
ではレビューいきましょう!
01.Blank File
メロスピ系のお約束と言えるオープニングの序章的なインストもなく、いきなりトップスピードの疾走チューンからスタートです。しかし速いなあ。若さ溢れる新人バンドらしいチャレンジですね。”Toni "Tony" Kristian Kakko”のVocalがやや不安定な部分もありますが、強烈な疾走感とクサいメロディがかき消してくれるような感じで素晴らしいですね。唐突に終わったりと荒削りですが、その良さが凝縮している感じで好印象です。「HM/HR」ファンは必聴! 「★★★★★」。
02.My Land
メロスピ系のアルバムの2曲目というと1曲目が疾走曲でややスピードを落としたミドルチューンが多くて、ツマンナイ曲も多いんですけどね。この『My Land』はスピードこそ、『Blank File』に軍配が上がりますが、メロディのクサさで言えば勝っているんじゃないかな? そこそこのスピード感もあって、なかなかの佳曲ですね。「★★★★」。
03.8th Commandment
って、言ってる間もなく、またも疾走曲ですね。”Jani Liimatainen”のギターがとにかくカッコいい。メロディも良いし、"Tony" Kristian Kakko”もしっかり歌えていますね。いやーカッコいいね。これは是非、チェックして欲しいな。「★★★★★」。
04.Replica
バラードっぽい雰囲気もあるスタートだけど、しっかり中盤からメタルに切り替わります。叙情的なメロディも効いているし、構成も割としっかりしているし、良いんじゃないですかね。アルバムの流れ的にも良いアクセントになっていると思います。「★★★★」。
05.Kingdom for a Heart
Key Boardが活躍するスピードチューンですね。本アルバムには疾走曲が多いので、さほどスピード感は感じないかもしれませんが、十分にスピーディーです。でもメロディ、展開の良さのほうが印象に残りますね。こちらも佳曲と言ってよいでしょう。「★★★★」。
Key Boardが活躍するスピードチューンですね。本アルバムには疾走曲が多いので、さほどスピード感は感じないかもしれませんが、十分にスピーディーです。でもメロディ、展開の良さのほうが印象に残りますね。こちらも佳曲と言ってよいでしょう。「★★★★」。
06.FullMoon
さあ、キラーチューンですよ。デビュー前のデモにも入っていた曲なので自信作なんでしょうね。アマチュアバンドがこんな曲を制作しているんですからね。非凡中の非凡と言えるんじゃないかな。そりゃー「Spinefarm Records」じゃなくても一発で契約しちゃうんじゃない?
スピードは少し落ちるけど、とにかくメロディが強烈で畳み掛けてくる叙情的なメロディが堪らないほど、カッコいい!! サビでの「Runaway、Runaway、Runaway」はライブでは絶対に叫びたくなるよね。完璧な1曲と言っていいんじゃない?
ギターソロも素晴らしいし、勿論「★★★★★」。
さあ、キラーチューンですよ。デビュー前のデモにも入っていた曲なので自信作なんでしょうね。アマチュアバンドがこんな曲を制作しているんですからね。非凡中の非凡と言えるんじゃないかな。そりゃー「Spinefarm Records」じゃなくても一発で契約しちゃうんじゃない?
スピードは少し落ちるけど、とにかくメロディが強烈で畳み掛けてくる叙情的なメロディが堪らないほど、カッコいい!! サビでの「Runaway、Runaway、Runaway」はライブでは絶対に叫びたくなるよね。完璧な1曲と言っていいんじゃない?
ギターソロも素晴らしいし、勿論「★★★★★」。
07.Letter to Dana
フルートから始まる、古典的な「HM/HR」系のバラードですね。暗いながらも叙情的なメロディ展開が胸に沁みます。このアルバムはこの緩急の大きさも良いし、飽きないんだよね。ギターも痺れる出来だよ。なかなかの佳曲だね。「★★★★」。
フルートから始まる、古典的な「HM/HR」系のバラードですね。暗いながらも叙情的なメロディ展開が胸に沁みます。このアルバムはこの緩急の大きさも良いし、飽きないんだよね。ギターも痺れる出来だよ。なかなかの佳曲だね。「★★★★」。
08.UnOpened
最初のキーボードソロだけで胸を撃ち抜かれる名曲です。僕にとっては、彼らとの最初の出会いの曲でもあったし、個人的には重要な曲ですね。この曲のイメージでメロスピというよりも北欧メタルっぽい叙情的なメロディを持つ正統派「HM/HR」として捉えていたので、「Ecliptica」のメロスピ感が最初は受け入れられなかったんですけどね。今ではメロスピとしての彼らも大好きですけど、『UnOpened』はやっぱり良い曲だね。文句なしの「★★★★★」。
09.Picturing the Past
本アルバムの中では地味な感じもするけど、なかなかどうして、悪くないギターリフでKeyboardも活躍しているし、スピード感もなかなかだよ。まあ、こうやって冷静に聴くとメロディがやや弱いけどね。「★★★」かな?
10.Destruction Preventer
オリジナルのラストを飾る、8分近い大作です。SEぽい静かなムードから、クサイメロディをまき散らしながら、疾走していきます。ギター、Keyboardソロも良い感じでカッコいいっす。
中盤で"Tony" Kristian Kakko”からスローダウンし、叙情的な展開へ移行したと思ったら、ソロパートから一気にスピードを上げ、疾走していったと思ったら、またもスローダウンしてバラードっぽい雰囲気へ。ラストはフルートで物悲しくエンディングへ。本当に忙しい曲だね。
この展開自体については幼さも感じる部分はあるけど、若さ、潔さ、メロディの良さを評価して「★★★★」にします。長尺には感じないし、良いよね。
11.Mary-Lou ※日本盤ボーナストラック
元々『UnOpened』のシングルに収録されていた彼らにしてはRock 'n' Rollっぽいテイストを感じるミドルテンポチューンですね。ボーナストラックのレベルの出来ではないですけど、ちょっとテイストが異なるのもあって、カップリングらしい曲かもしれませんね。まあ、全然悪くないけどね。ギターソロも良い出来です。「★★★」。
繰り返しになる部分もありますが、僕は『UnOpened』の新人らしからぬクオリティに驚愕して、期待していただけにこれだけ疾走感のあるメロスピに違和感を感じざるを得なかったんですけど、これだけの高品質のメロスピ作品なら文句もありません。
特にメロディアスな『UnOpened』、『FullMoon』は文句なしに大好きだし、疾走曲でも『8th Commandment』、『Blank File』は圧倒されるスピードに痺れるし、やっぱりアルバム単位で考えると”Sonata Arctica”は1st Albumをチョイスしちゃいますね。
同路線でバンド自体がスケールアップした2nd「Silence」も悪くないどころか、素晴らしい出来ですけどね。メロスピファンの必修科目であり、怒涛の超名曲『San Sebastian』を筆頭に『Weballegy』、『Wolf&Raven』などは強烈ですが、個人的には若さ溢れ、ド直球のメタルチューン満載の「Ecliptica」のほうが好みかな。
また名曲レビューで『San Sebastian』は取り上げるだろうけど、個人的には”Sonata Arctica”は2ndまでかなあ。3rd以降は曲の出来がねえ。メロスピを脱却していったのも個人的には悲しいな。
それでも彼らには期待したいけどね。頑張ってほしいね。
P.S.1st、2ndのアナログ盤が9月にリリースされるみたいです。「Ecliptica-Revisited 15th Anniversary Edition」もそんなに悪くないよ。オリジナルには敵わないけどね。