J-Popの名盤

【名盤】 佐野元春 「VISITORS」

今回の名盤レビューは”佐野元春”の1984年発表の4th Album「VISITORS」を紹介します。

佐野元春 『VISITORS』

最近はすっかり「坂道シリーズ」ファンのブログになっていますが、本来は単なる音楽ファンですので、常に良い曲を世代に関係なく、様々なジャンルで貪欲に探しているだけなんですけどね。

たまたま「坂道シリーズ」の素晴らしい楽曲に出会って、聴きまくっているだけで「良い音楽ありき」というのは言い訳でも何でもなく、自分のポリシーです。ですので、曲のクオリティが落ちたり、自分の好みでなくなれば、自然に離れていくと思ってます。

そんな僕の音楽遍歴を改めて語ると元々は「ザ・ベストテン」をはじめとする音楽番組が大好きでとにかく耳にする色んな音楽を聴きまくってましたが、その中心はテレビでしたね。

以前にもレビューで取り上げている”渡辺真知子”さんや”世良公則とツイスト”だったり、どちらかと言えば歌謡曲の領域でテレビ出演しているアーティストがメインでしたね。(”サザン”や”ゴダイゴ”等もそうだけどね)

【名曲】 渡辺真知子 『迷い道』
http://burning.doorblog.jp/archives/52588894.html

【名曲】 世良公則 & ツイスト 『宿無し』

前にも書いてますけど、”渡辺真知子”さんの歌の上手さに酔いしれたり、”世良公則”さんのロックなパフォーマンスに心を躍らせてましたね。ですので、小学生の頃から歌謡曲で育ってます。

当時はカセットテープで音楽を聴くのが普通だったので、ラジカセ(懐かしい)をテレビの前に置いて、家族に静かにしてって録音してそれを延びるまで聴いてたな~。

母親と従兄と中学校の先生の影響で中学生からはニューミュージックやフォークにハマりました。当時はカセットテープで音楽を聴くのが普通だったので、ミュージックテープを買ってそれを聴いてました。レコードプレイヤーもあったし、ステレオもあったけど、自分の部屋で音楽が聴けないので、レコードよりはテープだったな~。そもそも古いステレオだったのでオープンリールのデッキしかなかったような気がします。

その後は”松田聖子”さんや”中森明菜”さん、ジャニーズ系のアイドルなどのブームもあったりして、友達とお金を出し合ってレコードを借りて、テープにダビングしてもらったりして聴いている日々でしたね。

で、そんな僕は音楽をとにかく聴きたいけど、レコードやテープを買うお金もないのでラジオに夢中になります。NHK-FMとかの番組をチェックして、ラジカセで録音して、それを楽しんでましたね。

その頃はジャンル云々関係なく、とにかく流れる音楽をエアチェック(懐かしい!)しては聴いてた気がします。

そんな僕に衝撃を与えてくれたのがNHK-FMの「サウンドストリート」でDJを務めていた”佐野元春”さんでした。

「Motoharu Radio Show~」って知っている人、ファン以外にどれくらいいるんだろう?

僕が初めて自分でお金を出してレコードを買ったのが”佐野元春”さんの「VISITORS」です。(それまではおねだりして親にミュージックテープを買ってもらってました)

ベスト盤の「No Damage」のテープは親に買ってもらって、『アンジェリーナ』や『ガラスのジェネレーション』や『Someday』が大好きになってたのは勿論ですが、「VISITORS」はFM誌の高い評価にも後押しされて、買ったような記憶があります。

【名曲】 佐野元春 『Someday』

最初は「え、全然曲調違う!」、「ナニコレ?」ってネガティブな印象を持った記憶もあります。でもお小遣いを貯めて買ったし、とにかく聴かなきゃと思い、聴きまくり、気が付けば大好きになったアルバムです。

では全曲レビューをしていきますね。

01.『COMPLICATION SHAKEDOWN』



「★★★★★」。

いやー、たぶん人生で初めて聴いたラップでしたね。「なんじゃこの曲?」って思ったし、こんなの曲じゃない、歌じゃない・・・なんて最初は拒絶反応もあったくらいです。

ちなみにシングルカットもされているんですが、最先端の音楽に触れた感覚は今でも忘れられないし、とにかく衝撃的でした。歌謡曲やニューミュージックやフォークに馴染み深かった自分でしたが、その頃は洋楽にも手を出し始めてましたけどね。

とにかく自分にとっては新しかったし、しゃべるようなVocalにも違和感バリバリでしたね。

そんな僕が聴き込むにつれ、カッコいいって思うように変化したのは、自分で驚きましたけどね。

今となっては何の物珍しさもないかもしれませんが、1984年当時は新鮮でした。

とにかくクールでニューヨークの都会的な冷めた雰囲気が想起されるのがいいですね。音作りも当時にしてはソリッドでアレンジも工夫されていて、35年経った今でも古さは感じません。

うねるリズムとメロディがクセになります。ソウルとデジタルミュージックとラップの融合って感じですかね。個人的には曲のクオリティ云々よりも衝撃度で満点評価にしちゃいました。いやー今聴いても十分カッコいい!

ちなみに本アルバムでは4曲がシングルカットされているのですが、本作は2枚目にシングルカットされてます。

02.『TONIGHT』



「★★★★★」。

映像はちょっと渋すぎるバージョンなので、参考にならないかもしれませんが、とにかく軽快でスピード感のあるお洒落なポップスです。

メロディ展開もかなり美味しくて、僕は大好きな曲ですね。音作りも工夫されていますし、本アルバムでは比較的ストレートな部類で、過去の楽曲の延長線上にある曲でもありますので、好きだって人は多そうな気がします。

それでも最初に聴いたときはオシャレすぎる感じもして、自分好みではない感覚はありましたけどね。

でもやっぱり”佐野”さんの歌唱が良いんだよね~。

ちなみに本アルバムでは先行シングルとしてもリリースされてます。

03.『WILD ON THE STREET』

「★★★★」。

ソウルフルでダンサブルな曲です。

リズムが利いていて、ちょっと”James Brown”あたりを思い出すような黒っぽいR&Bナンバーでノリは良いし、出来も良いと思います。

サビでの歌唱が熱いですね。リズムの音も良いし、コーラスの入れ方もカッコいいっすね。

僕の好みの曲調ではありませんが、日本語でここまでこの時代にやっちゃっているのはやっぱり凄いですね。

尚、本作はシングルカットされた『COMPLICATION SHAKEDOWN』のカップリング曲でした。

04.『SUNDAY MORNING BLUE』

「★★★★」。

LPではA面ラストとなる哀愁度の高いバラードです。

都会的な洗練した雰囲気のバックトラックの渋さが良い味わいです。

個人的には『情けない週末』とか『グッドバイからはじめよう』のようにグッと来るメロディ展開のほうが好きですけど、こういうのも浸れて良いね。

ラストにかけての展開も面白いですね。

歌詞は”John Lennon”の死がテーマとなっているそうです。

こちらはシングルカットされた『VISITORS』のカップリングでした。

05.『VISITORS』

「★★★★★」。

アルバムタイトルトラックです。LPではB面の一曲目でしたね。

この曲はスピード感もあるし、メロディも良いし、結構好きでしたね。

”佐野”さんのVocalは冷淡で機械的な質感はあるけど、そのお洒落でウィットな歌詞を紡ぐこともあって、ホッとしたり、グッときたりするのが面白いですね。

本アルバムでは3枚目のシングルカットされてます。

07.『SHAME ー君を汚したのは誰』

「★★★★」。



ライブでのパフォーマンスが話題になった記憶がありますが、僕はライブはアルバムでしか経験してません。

彼のライブは楽曲のアレンジを大幅に変えたりして、それも良いんですよね。『アンジェリーナ』や『Young Bloods』のバラードバージョンとかね。

『HEART BEAT』や『Rock & Roll Night』などのライブの定番曲もあったりして、セットリストの組み方等も様式美っぽい雰囲気もあるんだよね。

話が少し横道に逸れたので、戻しますが、静かなる怒りを表現したこの曲は本作ではやや異質ではありますけど、良い曲だと思いますよ。

尚、本作は先行シングル『TONIGHT』のカップリング曲でした。

08.『COME SHINING』



「★★★★」。

これも新鮮だったな~。「R&B」というか黒っぽいリズムに淡白なメロディが乗るだけでループしてる感じなんですけど、そこでエモーショナルなVocalも入ったりで楽しめますね。

こういうノレる曲というのも僕は新鮮に感じてたと思いますね。シンセの使い方もセンス良いね。

シングル『NEW AGE』のカップリング曲でした。

09.『NEW AGE』



「★★★★★」。

応援ソングぽくもあり、メッセージソングのようなムードもあります。

タイトル通り、若者の代弁者的な曲と言っていいでしょう。

”佐野元春”さんの歌唱にロックスピリッツも感じられて、それでいてニューウェイヴっぽい新しさもあって、サビは勿論ですが、ブリッジ以降から、高揚感が出てくるのが好きです。

本アルバムでは一番最後にシングルカットされた曲です。

改めて聴き直しましたが、アレンジも秀逸だし、当時の最高峰のレコーディング技術もあって、今でも十二分に刺激的な音になっていると思います。

トータルコンセプトというか、全体を包み込む都会的な雰囲気が良いですね。

今となっては、”松任谷由実”さんや”大瀧詠一”さんや”山下達郎”さんといった「J-Pop」の進化、レベルアップに貢献された方々の音楽も後追いで聴いたりしていていますので、『No Damage』までは多少ロック色はあっても、基本はナイアガラ路線の曲、アルバムだったのかなと捉えることもできますが、そこからオリジナリティのある、新しい音楽性を追求していくターニングポイントとなったのが本作だったように思います。

その後、『Young Bloods』でシングルで初のトップ10ヒットを記録、クリスマスソングの名曲『CHRISTMAS TIME IN BLUE -聖なる夜に口笛吹いて-』をリリース、その後は3枚のシングルリリースから「Café Bohemia」とこの時期くらいが僕が一番ハマってた頃ですね。

カセットブック「ELECTRIC GARDEN」も買った気もするし、今どこにあるのかも分かりませんが・・・。

アルバムで言えば本当に良いなと思えたのは「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」までかな。その後もちょろちょろとは聴いてはいますけどね。

【名曲】 佐野元春&雪村いづみ 『トーキョー・シック』
http://burning.doorblog.jp/archives/48080669.html

僕の人生においてのカリスマでもあるし、”ダウンタウン”や”とんねるず”と共演する”佐野元春”さんの姿も楽しんでみてますけどね。

先進的で常に刺激的なロッカー”佐野元春”さんは日本の音楽史を語るうえで外せない人だと思いますので、是非、若い音楽ファンにはしっかり聴いてほしいね。

P,S最初に買うなら彼の初期の代表曲が詰まった「No Damage」をおススメしますが、「VISITORS」だったら、お蔵入りとなった『CONFUSION』も聴けるDELUXE EDITIONが良いと思いますが、入手が厳しいかもね。

VISITORS
佐野元春
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-02-20


VISITORS DELUXE EDITION(DVD付)
佐野元春
ソニー・ミュージックダイレクト
2014-10-29


VISITORS
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2016-07-13




Cafe Bohemia
佐野元春
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-02-20

 
NO DAMAGE:DELUXE EDITION(DVD付)
佐野元春
ソニー・ミュージックダイレクト
2013-12-25

【名盤】 HAWAIIAN6 「SOULS」

今回の名盤レビューは”HAWAIIAN6”の2002年発表の1st フルAlbum「SOULS」を紹介します。

HAWAIIAN6「SOULS」

すっかり「坂道シリーズ」のブログのようになってますが、あくまで音楽評論ブログだと思ってます(笑)

「坂道シリーズ」の一番の魅力は音楽にあり、ライブは特に素晴らしいし、それでいて推せるメンバーがたくさんいるというのが凄いところかなと思ってます。ですので、あくまで音楽ファンとして好きです。(写真集等は一切買ってません)

ですので、このお盆休みはいろいろと音楽記事を書きたいと考えてます。

メロディ派で「HM/HR」やJ-Popを中心に音楽を聴いてますけど、ちょっと好みとは違うジャンルではあるんですけど、個人的名盤を今回は取り上げてみたいと思います。

”HAWAIIAN6”は日本のスリーピースバンドです。ジャンルで言うと「メロコア」ですかね。

「メロコア」とはメロディック・ハードコア (Melodic Hardcore)の略なんですけど、僕自身はメロディ派を公言してますけど、ことハードコアについては全く興味がないんですよね。

”Napalm Death”とかさ、世界一速い曲と呼ばれた『You Suffer』とかさ、ネタ的には聴いて大笑いしたこともあるけど、もはや曲じゃないしね。



パンクもそうなんだけど、アティチュード重視で音楽的な魅力が薄いケースが多いんだよね。音も軽かったりするしね。

とはいえ、メロディを重視する「メロコア」は過去にレビューでも取り上げてますけど、ピンポイントで好きな曲やアルバムがある程度ですので、そこまで好きなジャンルではないですね。

【名曲】 Offspring 『The Meaning Of Life』



そんな僕が大好きなメロコアの名盤が”HAWAIIAN6”の1st Full Album「SOULS」です。

ひたすら疾走していて、しかもメロディがクサくて、殺傷力、扇情力が強烈でリリースから20年近く経った今でも聴いてますね。

では全曲レビュー行きます!

01.『LIGHT AND SHADOW』

「★★★★★」



オープニングから強烈な疾走感です。

音が軽いのが「HM/HRマニア」の僕からすると少し気になるところではありますが、メロディの泣きが強烈なのでそんなの関係ないくらいエモいです。エモ過ぎて気持ち悪くなりそうなくらいの名曲です。

ギターがザクザクリフを刻みながら、慟哭のメロディが展開するのは本アルバムの基本ラインですが、その最も美味しいところが聴ける一曲だと思いますね。

02.『AN APPLE OF DISCHORD』

「★★★★★」

入りこそ、スローでややメロウな展開で始まるものの、Bメロからは一曲目の『LIGHT AND SHADOW』の勢いを落とすことなく、こちらも一気に突っ走っていきますね。メロディの起伏も十分で少しスローに展開する流れもかなりカッコいい!

後半部分もガンガンに叩くドラムに乗せ、メロディ展開も秀逸でしっかり盛り上がって終了です。

この2曲で既に完全にハートをガッチリつかまれた感じがしましたね。

歌詞は反戦のメッセージを持つそうですが、そんなのは関係なく、普通に良い曲だと思います。

03.『THE BLACK CROWS LULLABY』

「★★★★★」

いきなりの爆音スタートの3曲目ですが、歌謡曲的なクサめのメロディに派手なリズムセクションが絡む佳曲ですね。

サビのウネリのあるメロディはどこかで聴いたこともありそうなんですけど、そんなの関係なく、ヘドバンしたくなります。

味わい深いBメロ~サビのメロディ展開が最高です。こちらもギターソロは欲しかったな~。

04.『ETERNAL WISH, TWINKLE STAR』

「★★★★★」

本アルバムでも最もファストなチェーンじゃないかな?

クサいメロディでひたすら疾走する感じが最高で、極め付けっぽい感じで叩きのめされます。

リズムチェンジしてからの重めの展開も良いね。

個人的にはここまでで既に昇天している感じですね。

爆音とスピードに包まれるのが最高!

05.『FLOWER』

「★★★★」

ここまで暗めのメロディが続いてましたが、少し明るい感じのメロディで雰囲気が変わります。

リフ展開は引き続きカッコいいです。

ロックンロールっぽいテイストがあって、サビはシンガロング系の流れで一緒に歌いたくなる感じも良いですね。

06.『MY UNIVERSE』

「★★★★★」

またも一気にギアを上げ、突進型のファストチューンですね。これも良い曲だね。

メインリフがかなりカッコいいんですけど、それでいてサビのメロディが複雑な組み立てなんですけど、クサくて沁みるのも凄い!

途中のオイパンクっぽいパートも効果的ですね。

07.『TINY SOUL』

「★★★」

バンドは元々”Hi-STANDARD”のコピーバンドから活動をスタートしたそうなのですが、その”Hi-STANDARD”の”横山健”さんが楽曲を提供したのも一部界隈では話題になりましたね。

1分ちょっとの凄い短い曲ですが、勢いは凄いですし、メロディも少し単調ですが、聴いてて爽快感があるので好きな人も多そうですけどね。

08.『YOUR SONG』

「★★★★」

展開がやや複雑ではありますが、こちらも基本的に突っ走るファストチューンです。

泣けるメロディもあるし、キレの良いリズムも良いし、十二分に楽しめます。

サビのコーラスの畳み掛けも良いね。

3分ちょっとあって、本作では長めの曲なんですけど、もうちょっと聴きたい気もします。

09.『CHURCH』

「★★★★」

スタートこそ「バラード?」って雰囲気ですが、すぐにリフが切り込んできて、突っ走っていきます。

演歌(艶歌)と比較したくなるような艶っぽいメロディが楽しめ、ブリッジの展開なんかも大仰なんですけどね。それがクセになっていきます。

リフもカッコいい!

最後は”Metallica”っぽい太めの演奏で終了するのは笑っちゃうけど、それも良いね。

10.『AUTUMN LEAVES』

「★★★★」

シャンソンのスタンダード曲『枯葉』(原題:Les Feuilles mortes)のカバーです。

入りの部分はそれっぽいムードを感じますが、すぐに疾走していくので、笑っちゃいますけどね。

メロディは言うまでもなく最高だし、物悲しいメロディが疾走していくのは凄いカタルシスです。

本アルバムの中では良いアクセントになっていると思いますよ。

11.『PROMISE』

「★★★★」

こちらもやや明るめのメロディを持ち、ポップな雰囲気もあるシンガロング系のロックナンバーですね。

それでもボーカルメロディの展開は一筋縄ではいかなく、フックになってますね。スピードこそ抑え目ですけど、十分に魅力的です。歌唱のバックの切り刻むリフが面白い!

ラストは大団円的な感じのコーラスで盛り上がって終了ですね。

12.『HEARTBEAT SYMPHONY』

「★★★★」

ここまでにないテイストのJ-Popっぽい感じのスタートです。リズムセクションも疾走することなく、普通に進行していきます。

その意味でも本作で最も異彩を放つ曲かもしれません。

サビのフックはなかなか強烈です。

メロディは相変わらず畝っていて、心地いいんですが、後半に入り、疲労感も出る中で良い感じで一息つけるようにも思います。

個人的には満点評価にしたいくらいお気に入り。

13.『DISTANCE』

「★★★」

こちらも疾走チューンです。

全体的にメロディがやや弱いのが残念かな。

ややスローなブリッジの展開から、後半一気に畳み掛けるのは面白いですけどね。

14.『A LOVE SONG』

「★★★★」

ラストナンバーです。勿論、疾走してます。

明るめのメロディで中盤以降はコーラスも入り、より盛り上がっていく感じですね。

サビ以降のブリッジのメロディとリズム展開も面白いです。

14曲で37分。このスピード感が堪らないのは勿論ですが、合わせて慟哭の泣きのメロディが堪能できるのが最高です。

特にアルバム前半(01~04)の充実度が凄くて、僕にとっては清涼飲料水のような威力をいつでも発揮してくれますね。似たような曲が続くし、丸々聴くと少し疲労感も出るかもしれないけど、僕にとっては”Offspring”の「Ixnay on the Hombre」と”HAWAIIAN6”の「SOULS」は僕にとってのメロコア最高峰の1枚として記憶に刻まれてます。

「疾走感」、「慟哭のメロディ」、このあたりに興味を持ってくれた人は是非、一度視聴してみて欲しいな。

P.S.『LIGHT AND SHADOW』を聴いて良いなと思った人、ほとんどそんな曲ばっかですよ(爆笑)

SOULS
HAWAIIAN6
PiZZA OF DEATH RECORD
2002-08-07


SOULS
PIZZA OF DEATH RECORDS
2010-06-09


【名盤】 Perfume 「GAME」

今回のアルバムレビューは”Perfume”の2008年発表の1st オリジナルアルバム「GAME」を紹介します。

Perfume 『GAME』

”Perfume”はすっかりアイドルという肩書を取っ払い、ここ10年ほど「J-Pop」シーンのトップアーティストに君臨し、活躍し続けていますねえ。彼女たちのライブパフォーマンスは本当に凄いし、海外展開の可能性もあるしねえ。

ブログを始めた初期に”Perfume”はレビューを書いているんですけど、今回は彼女たちの初のオリジナルフルアルバム「GAME」をアルバムレビューで紹介したいと思います。

【名曲】 Perfume 『エレクトロ・ワールド』

僕が”Perfume”を知ったのは上記のレビュー記事 に書いている通りなんですけど、「Perfume ~Complete Best」があまりに素晴らしかったこともあって、「GAME」は予約して買ったんだよねえ。『ポリリズム』、『Baby cruising Love/マカロニ』でブレイクしつつあった当時の”Perfume”の勢いは僕の想像を超え、アルバムでの初のオリコン1位は歓喜したなあ。

そのアルバムはポップでありながらも、”中田ヤスタカ”氏らしい緻密で刺激的な音作りが強烈で、2000年以降の「J-Pop」の名盤として評価されるに相応しい、高いクオリティを持つ作品になっています。

ではレビュー行きましょうか!

01.『ポリリズム』



”Perfume”の出世作となった5th Single表題曲ですね。NHKと公共広告機構による共同キャンペーン「リサイクルマークがECOマーク。」のCM曲でしたね。この曲で”Perfume”を知った人は多いでしょうね。

楽曲自体の構成は極めてシンプルでAメロとサビのみをループさせる感じで、「J-Pop」のフォーマットらしからぬ、無機質で音自体はかなり凝っていて、重低音がビンビン下半身に響いてくる、キラーチューンですね。

文句なしの「★★★★★」ですね。このオープニングは強烈だね。

02.『plastic smile』

明るさのある、ポップなダンスチューンですね。でもバックトラックは01同様にかなり刺激的です。ヘッドホンで細かく音像を聴くとかなり印象が変わりますね。なかなかの佳曲ですけど、曲自体の評価は「★★★」にしておこうかな。

03.『GAME』



アルバムのタイトルトラックであり、”Perfume”史上最もへヴィーな部類に入る楽曲だと思います。カッコいいリフで、ベースがブンブン唸り、変則リズムのバックで彼女たちのコーラスがチョコっと入るだけで実質インストのような曲ですけど、スリリングですねえ。アイドルという枠を完全に飛び出した革新的な楽曲で、こちらも「★★★★★」ですね。

04.『Baby cruising Love』



両A面の6th Singleの1曲ですね。一聴するとアイドルっぽい、また歌謡曲っぽい、馴染みやすいメロディを持つ曲で、ある意味、”Perfume”らしからぬ曲と言えるかもしれませんね。とはいえ、バックトラックやVocal エフェクトは異質で一筋縄ではいかない感じがありますけど、個人的には「★★★」の普通評価かな。ちょっとこの曲聴いて、”Perfume”への熱が冷めそうになったんだよね。

05.『チョコレイト・ディスコ』



完全生産限定盤『Fan Service[sweet]』として、CDとDVDをパッケージにしたシングルのメイントラックで、彼女たちの代表曲の一つと言えるでしょう。「バレンタインデー」にちなんだ曲としては、超定番曲”国生さゆり”の『バレンタイン・キッス』と並ぶ、代表的な楽曲になりましたね。

なんてことないシンプルな構成の曲なんだけど、バックトラックは相変わらずかなり攻撃的な仕上げで、良い曲なんだよな。減点する要素もないけど、あまりに定番化していて、聴き過ぎて若干食傷気味な感じもするので、天邪鬼な僕は「★★★★」にしておきます。

06.『マカロニ』



04の『Baby cruising Love』と両A面扱いでリリースされた楽曲で彼女たちからすると初のチャレンジとなる、ブルージーな雰囲気を持つ音数少なめのポップソングですね。でもリズムトラックは音の冴えが凄くて、カッコいいんですよね。ブルーズの持つ人間的な温かみと機械的で刺激的なリズムトラックの組み合わせは難易度高そうですけど、意外なほど、すんなり聴けるのは本当に天才的ですね。

メロディも展開も普通っぽいんですが、Vocal エフェクトも印象的で、僕はこの曲が大好きです。MVもなかなか良かったよね。

こちらは文句なしで「★★★★★」ですね。

07.『セラミックガール』



前半はシングル曲が続いたのもあって、ベストアルバムっぽい雑多な雰囲気もありましたが、ここからがこのオリジナルアルバムの聴きどころだと思ってます。

スピード感のあるポップチューンで言葉数もかなり多くて、「セラミックガール~」のサビ前のタメが効いてますね。何度聴いてもこの曲はアガりますね。

BSフジの『スミレ16歳!!』のドラマ主題歌にもなってます。

評価は「★★★★」にしておきましょうか?

08.『Take me Take me』

無機質な感じの曲でメロディもタンパクなんだけどね。Vocalの入れ方はかなり工夫されていて、これもクセになる曲なんだよなあ。ラストにかけ、ドラムの音だけが響く中、Vocalが戻ってくる展開も面白いね。

こちらも評価は「★★★★」かな。

09.『シークレットシークレット』



僕はこの曲が本作では一番好きかも。キャッチーでウネリのあるメロディはメチャ好みだし、ズンズン来る重低音のリズムトラックも良いよね。全体的なバランスも良いんだよね。

単なるアルバム収録曲ですが、「pino」のCMソングにも起用され、MVも制作されていますね。

文句なしの「★★★★★」。

10.『Butterfly』

無機質なバックトラックにシンプルで心地よいメロディを刻むVocalが心地よいんですけど、二番からはキラキラ感のあるシンセのフレーズが乗っかってきて、トリップしそうな感覚が堪らないですね。

曲の後半は更にそのキラキラしたフレーズが大きくなって、軽く聴き過ごせない感じも面白いね。

いやー、クセになる曲ですよ。評価は「★★★★」にしておきます。

11.『Twinkle Snow Powdery Snow』

いやー、これも名曲だねえ。キャッチーで掴みもバッチリで冬っぽさが良い感じで出ているんだよね。それこそ、”広瀬香美”さんの「アルペン」のCMソングと取って代わっても良いような雰囲気だけど、相変わらずバックトラックは強烈でねえ。

サビラストのVocal エフェクトも効果的ですね。勿論、「★★★★★」。

12.『Puppy love』

ベースソロからスタートするエンディング曲ですね。アイドルソングっぽい、可愛らしい雰囲気を持つ曲でキュンキュンさせられる感じもありますが、音の構成はかなり緻密で相変わらず”中田ヤスタカ”氏の才能を感じちゃいますね。サビのメロディも良いんですけど、ウィスパーっぽい感じのVocalも効果的ですね。

評価は「★★★★」かな。

タイトルトラックの「GAME」が象徴的ですが、シングル曲が5曲も収録されている割に聴後はチャレンジングな印象が残るアルバムになっています。

シングル曲も勿論悪くないんですけど、やっぱり後半の流れが良いですね。

『シークレットシークレット』を筆頭に佳曲満載で”中田ヤスタカ”氏のこだわりの音作りは今聴いても十二分に刺激的です。

「テクノポップ」自体には興味はないんですけど、耳に強烈に残る、この音の「暴力」は全世界で聴いてもらうだけの価値があると思います。

頭で考えるのではなく、身体で感じる音の芸術。是非、ワールドワイドに聴いて欲しいね。

”中田ヤスタカ”氏はどこへ向かうんでしょうかね? 見逃せないね。

P.S.最近の最新技術を投入したライブ映像も良いけど、「GAME」ツアーのライブDVDも良い出来です。個人的には「Fan Service bitter」に軍配を上げるけどね。(これはDVDレビューしたい出来だね)

GAME
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2008-04-16





Perfume First Tour 『GAME』 [DVD]
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2008-10-15


Perfume First Tour『GAME』 [Blu-ray]
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2013-08-14


Fan Service bitter Normal Edition [Blu-ray]
Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2013-08-14


GAME
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2015-04-29


【名盤】 Various Artists 「Smooth Vintage」

久々のアルバムレビューですね。

2003年発表の大ヒットオムニバスアルバム「Smooth」シリーズの第6弾「Smooth Vintage」を紹介したいと思います。

Smooth Vintage

アルバムレビューでオムニバスアルバムを紹介するのは禁じ手に近いとは思うんですけど、好きなので良いかなと、逆にあまり紹介されてないし、面白いかなと思い、記事を書くことにしました。

とはいえ、オムニバスアルバムではありますが、「Smooth」シリーズは音楽プロデューサーの”松尾潔”さんの監修・選曲というのがウリで、最初の「Smooth」はオリコン週間3位まで売れたので知っている方も多いかなと思います。

”松尾潔”さん

松尾潔

”松尾潔”さんと言えば、”SPEED”、”MISIA”、”宇多田ヒカル”のデビュー時のブレーンとして有名ですし、”平井堅”のブレイクを仕掛けたとか、”CHEMISTRY”の生みの親であり、特に日本の音楽シーンにR&B、ブラックミュージックを大胆に導入し、ヒットさせたのが有名ですね。その他にも”EXILE”、”三代目J Soul Brothers”、”JUJU”など、様々なアーティストの楽曲制作にも関わっておられる名ソングライターで名プロデューサーの1人で「J-Pop」シーンにおける重要人物の一人ですね。

最近では”ジャニーズWEST”の最新曲『おーさか☆愛・EYE・哀』のプロデュースなども手がけられています。

そんな彼が「ASAYAN」の「男子ボーカリストオーディション」で”CHEMISTRY”を発掘し、狙い通りにヒットを飛ばしたのは凄い手腕で、その中で「Smooth」シリーズも生まれたんですよねえ。

<「Smooth」収録曲>

01.PIECES OF A DREAM / CHEMISTRY
02.come again / m-flo
03.BED / DOUBLE
04.Girl's Night / Crystal Kay
05.eternal snow / Skoop On Somebody
06.Strong Woman (Original Mix) / PUSHIM
07.Miracles / 平井堅
08.SOULS(Main) / bird
09.無情 (single edit) / 椎名純平
10.across my heart / Sowelu
11.悲しみが消えるまで / MOOMIN
12.Between the sheets / 古内東子
13.最後の夜 〜KUZUYA'S R&B〜 / 葛谷葉子
14.Love Reborn(KC'S "WHAT'CHA GONNA DO ?" REMIX) / 久保田利伸

いわゆるR&Bっぽいブラックミュージックを上手く取り込んだJ-Popで友達が持ってたのを借りて聴いたのかなあ、オシャレでカッコいいけど、俺の趣味じゃないなあって、そんなに興味はなかったんですけどね。

R&B、ブラックミュージックに対して、またこのパターンねって、少し飽き気味だったのもあったんですけど、シリーズでいろいろとアルバムがリリースされる中、たまたま中古CD屋で見かけた「Smooth Vintage」を買って、スゲエーって愛聴することになるとは僕自身も思いもしなかったですねえ。

01.TRUE LIES / 葛谷葉子 ★★★★



岐阜出身のシンガーソングライター”葛谷葉子”さんのムーディーで気怠さすら感じる、R&B曲で彼女のデビュー曲ですね。決してツカミが良い曲ではないんですけどねえ。このスタートが気持ち良いんですよねえ。

”葛谷葉子”さんと言えば、個人的には『サイドシート』がレビュー候補の名曲なんですけど、『TRUE LIES』も素晴らしいですね。



02.真夜中のドア - Stay With Me / 松原みき ★★★★★

こちらは過去にレビューもしているJ-Pop史上に刻まれる超名曲ですね。名作曲家である”林哲司”さんの出世作としても知られています。詳細はレビューを読んで頂きたいですが、1970年代の楽曲でこのクオリティは本当に凄いです。まさにエバーグリーン。



【名曲】 松原みき 『真夜中のドア ~STAY WITH ME』

03.揺れる体温 (UK MIX) / ACO ★★★

愛知県出身の女性シンガーソングライターの5th Singleのリミックスバージョンです。ムーディーで心地よいドラムトラックが良いですね。ささやくようでセクシーな”ACO”さんのVocalも良いですね。グッときちゃいますね。



スマッシュヒットした『悦びに咲く花』も有名ですよね。



04.Misty Mauve / 鈴木雅之 ★★★★★

”マーチン”のエロティックでムーディーなR&B曲です。彼の素晴らしさは以前にも記事にいろいろと書いているんですけど、この曲も素晴らしいねえ。

『Misty Mauve』はアルバム「RADIO DAYS」収録で、なんと作詞は”竹内まりや”、作曲は”山下達郎”という強烈なメンツによる楽曲なんですけど、僕は当時チェックしてなくてねえ。いやー、これが至極の名曲なんだよねえ。



このオムニバスアルバムと出会ってなかったら、スルーしていた可能性があるので、本当に掘り出し物感が当時はありましたね。その意味でも思い出深い曲ですね。

05.BLACK EYE LADY / 吉田美奈子 ★★★★

”吉田美奈子”さんは”はっぴいえんど”人脈の女性シンガーソングライターで、『夢で逢えたら』の歌唱が特に有名ですよね。

彼女の1980年発表の6th Singleで、ジャズっぽい雰囲気もあるバラードナンバーなんですけど、彼女の声が良いねえ。コーラスも素晴らしくてねえ。ホーンセクションも効いているよねえ。

良い感じで心が落ち着くんだよね。いやー、この流れは本当にセンス良いねえ。

06.Burning - Give Me Your Love - / 羽根田征子 ★★★

”羽根田征子”さんは良く知らなかったんですけど、東京出身の歌手の方ですね。力強い声質もあるのかもしれませんが、ちょっとロックっぽいテイストも感じるビートの利いた曲でカッコいいですね。

少し雰囲気は変わりますが、ホーンが効いていて、良いですね。個人的にメロディは少し淡泊ですけどね。

07.たそがれマイラブ / 大橋純子 ★★★★★

本アルバムを紹介しようと思った理由に”大橋純子”さんのこの名曲を紹介したい想いもあったのは事実ですね。既に”大橋純子”さんについては『シルエット・ロマンス』の記事を書いているんですけど、レビューでも僅差の勝利って書いているだけあって、『たそがれマイラブ』も素晴らしすぎます。



【名曲】 大橋純子 『シルエット・ロマンス』
http://burning.doorblog.jp/archives/48787318.html

この名曲も若い音楽ファンに聴いてほしいね。

08.TIME STOP / 米米CLUB ★★★★★

最近は音楽特番にも出演してくれて、楽しいステージを見せてくれているスーパーバンドですが、選曲が素晴らしいですね。

”米米CLUB”は未レビューですけど、この至極のバラードは彼らの本流ではないですが、紹介したい想いは結構あったんですよねえ。その意味でも今回のレビューは個人的に大成功です。

いやー素晴らしいバラードだねえ。



09.バイブレイション / 笠井紀美子 ★★★

”笠井紀美子”さんはジャズ歌手で宝飾デザイナーという異色の経歴を持つシンガーですね。アルバム「TOKYO SPECIAL」 に収録されている、”山下達郎”さんの提供曲ですねえ。

元々、『LOVE CELEBRATION』というタイトルで、”細野晴臣”さんプロデュースで海外リリースを狙い、アメリカでオーディションで選んだ”LINDA CARRIERE”のアルバム制作用に提供された曲なんですよね。残念ながら、アルバムはリリースされず、所謂「お蔵入り」した楽曲なんですが、”笠井紀美子”さんが日本語詞でシングルカットしたそうで、”山下達郎”さん自体はこの曲を聴いて、その出来が自分のイメージと違うのもあって、自身でリレコーディングされていたりもします。

ある意味、曰くつきの曲なんですけどね。普通に楽しめますけどね。うーん、難しいね。

10.Distance (Remix) / 古内東子 ★★★★

”古内東子”さんもレビュー済みなんですけど、この曲も良いんだよね。

気怠さと良いメロディと心地よいバックのリズムトラック。いやー良いねえ。

【名曲】 古内東子 『Peach Melba』

11.Lamp Shade Blue / GWINKO ★★★

沖縄アクターズスクール1期生の”GWINKO”さんのアルバム収録曲ですね。元気なイメージのあった”GWINKO”さんでブレイクしきらなかったんだよねえ。

しかし、この曲はしっとりとしたR&B曲で聴かせますねえ。

”大沢誉志幸”さんと共演した『Merry Christmas Go Round』のイメージが強いなあ。



12.TAXI / 鈴木聖美 with RATS&STAR ★★★★★

確か、この「Smooth Vitage」を買う前から好きな曲だったんだけど、この音源が欲しくて買ったんじゃないかな? いやー本当に素晴らしい名曲なので、こういう曲が音楽特番や年末に聴かれると本当に良いと思うんだけどねえ。”マーチン”だけじゃ物足りないとは言わないけどさ、彼女の声が、歌がもっともっといろんな場面で聴けることをお願いしたいな。本当に素晴らしいよ。

【名曲】 鈴木聖美 with Rats&Star 『TAXI』

13.Missing / 久保田利伸 ★★★★★

レビューも書いている至極の名バラードですね。この流れでのこの畳み掛けは強烈なインパクトです。日本のR&B、ファンク、ブラックミュージックの地盤形成に多大な影響を与えたシンボリックなシンガーソングライターの楽曲をここに置くのが凄いですね。

【名曲】 久保田利伸 『Missing』
http://burning.doorblog.jp/archives/48724498.html

14.Candy / KC melts Miss G.Remix / 具島直子 ★★★★

ラストはR&Bテイストの利いた、非常に聴き心地の良いムーディーなポップソングですね。心地よいリズムに身を委ねたくなりますねえ。

”具島直子”は東京出身のシンガーソングライターで1st Singleの楽曲ですね。原曲とリミックス版の違いは知る由もありませんが、いい声にピアノが来ますねえ。

まだ聴きたくなる感じの良いエンディングですね。

今、聴いても、全く古さを感じることもないし、選曲もそうなんだけど、曲の並びが凄いんだよね。一つの作品として、しっかり仕上がっていて、いろんな発見があったアルバムなんだよね。

僕はブラックミュージック、R&B、ファンクなどのジャンルはさほど得意じゃないんですけど、それでも完膚なきままに、圧倒されるクオリティの高い楽曲群、その世界観に浸れるのは凄いです。

更に僕も大プッシュの大名曲が02、04、07、08、12、13と6曲も含まれているのが凄いです。01、10、14あたりの佳曲もチェックして欲しいね。

いずれにせよ、最強のオムニバスアルバムの1枚じゃないかな。中古で是非、GETしてほしいな。

SMOOTH VINTAGE
オムニバス
ソニー・ミュージックハウス
2003-01-08


SMOOTH
オムニバス
ソニー・ミュージックハウス
2002-01-09


【名盤】 ハナ肇とクレイジー・キャッツ 「クレイジーシングルス」

今回のアルバムレビューは”ハナ肇とクレイジー・キャッツ”の1991年発表の「クレイジーシングルス」を紹介します。

クレイジーシングルス

出張続きで、ようやくビデオ録画で9月19日放送の「MUSIC STATION ウルトラFES 30th」を見て、感想記事を書いたのですが、僕が一番感動したのが”植木等”さんの『スーダラ伝説』のウルトラHDリマスター映像でした。

【感想】 MUSIC STATION ウルトラFES 30th①
http://burning.doorblog.jp/archives/48496122.html

【感想】 MUSIC STATION ウルトラFES 30th②
http://burning.doorblog.jp/archives/48497879.html

”ハナ肇とクレイジーキャッツ”の全盛期はリアルタイムで経験してませんが、勿論、名前は知ってましたし、有名な曲は聴いたこともありました。とはいえ、ドリフやMANZAIブーム以降のお笑いに夢中でしたし、当時は過去の映像を入手する術もなかったですよね。

その後、年齢を重ね、夜中に「ニッポン無責任時代」だったと思うんですけど、映画が放送されていて、楽しめたのは勿論ですけど、”植木等”さんの独特のキャラクターに魅せられたんですよね。「スーパーポジティブ」で懐が広くて、全て身を委ねてしまいたくなるような包容力が凄すぎて一気にファンになっちゃいました。

テレビで流れていた昔の映像の『ハイ それまでョ』が衝撃的で彼らの音楽に興味を持ったんですよね。



基本的に”ハナ肇とクレイジー・キャッツ”の音楽はいわゆる「コミックソング」のカテゴリーに入りますが、今までにないバラードでしっとりと始まったと思ったら、一気に「ツイスト」へ展開し、いつも通りのスタイルに戻るのは凄いなと思いました。まさしくお笑いにおける「緊張と緩和」ってやつですね。

その後も数多くの「コミックソング」がリリースされてますけど、”ハナ肇とクレイジー・キャッツ”の高みまで到達している「コミックソング」は生まれてないんじゃないかな?

僕の中で”クレイジーキャッツ”熱が高まっているタイミングで結成30周年記念曲として『実年行進曲』が”大瀧詠一”さんの作曲でリリースされたのもラジオで聴きましたけどね。ロックに夢中になっていた当時の自分はお金を出してまで買うほどでもなかったんですよねえ。そして大学生になり、リリースされた過去の全シングルを収録したベストアルバム「クレイジーシングルス」が出るというので、CD屋へ買いに行ったんですよねえ。

2枚組で42曲という大ボリュームで発売当時のシングルの縮小版ジャケットに、ほぼ全ての作曲を手掛けている”萩原健太”さんの解説までついているということで聴きまくってましたね。

ちなみに下記が収録曲です。

【収録曲一覧】

<Disc1>

01.スーダラ節
02.こりゃシャクだった
03.ドント節
04.五万節
05.無責任一代男
06.ハイ それまでョ
07.これが男の生きる道
08.ショボクレ人生
09.いろいろ節
10.ホンダラ行進曲
11.どうしてこんなにもてるんだろう
12.ギターは恋人
13.学生節
14.めんどうみたョ
15.馬鹿は死んでも直らない
16.ホラ吹き節
17.だまって俺について来い
18.無責任数え唄
19.ゴマスリ行進曲
20.悲しきわがこころ
21.遺憾に存じます
22.大冒険マーチ

<Disc2>

01.何が何だかわからないのよ
02.シビレ節
03.それはないでショ
04.笑えピエロ
05.花は花でも何の花
06.余裕がありゃこそ
07.万葉集
08.たそがれ忠治
09.あんた
10.ウンジャラゲ
11.アッと驚く為五郎
12.酒のめば
13.全国縦断追っかけのブルース
14.おとこ節
15.この際カアちゃんと別れよう
16.こんな女に俺がした
17.これで日本も安心だ!
18.スーダラ節’79
19.実年行進曲
20.新五万節

流石に全曲は紹介しきれないので少しづつ紹介しますが、特に<Disc1>の充実度は凄まじいですね。「コミックソング」の金字塔として日本が誇れる名曲が一杯詰まっています。

1曲目の『スーダラ節』は外せないですよね。



売上は50万枚、レコード大賞企画賞にも輝く”クレイジー・キャッツ”の代表曲ですね。でも元々はB面扱いだったんですよね。元々A面だった『こりゃシャクだった』もオシャレなアレンジで合いの手のようなセリフも入りますけど、なかなかの佳曲だと思います。



『ドント節』も明るくて大好きです。(これはYou Tubeでは出てこなかったな)

勿論、リメイクもされたお笑い要素強めで漫才を聴いているような『五万節』も楽しいです。



『無責任一代男』も素晴らしいですよね。勿論、先述の『ハイ それまでョ』も文句なしの名曲でしょう。



哀愁漂う演歌調の『これが男の生きる道』も歌詞は別にして、胸に沁みてきますね。”植木等”さんの表現力は凄いです。



『ショボクレ人生』も「バーやキャバレーじゃ灰皿盗み~」と強烈な歌詞から始まるのも凄いですけど、メロディもなかなかですね。時代錯誤的な部分はありますけど、今のサラリーマンでも共感できる部分は多い気がします。



歌詞が意味不明だけど、ポジティブになれる『ホンダラ行進曲』も素晴らしいですよ。”クレイジー・キャッツ”のメンバーの個性ある歌唱も良いですね。

 
   
『だまって俺について来い』も名曲だよね。”テリー伊藤”さんが「ミュージック・ポートレイト」でも話されていたけど、「金のない奴は俺のとこへ来い、俺もないけど、心配するな~」って凄いよなあ。メロディ展開も最高!



『ゴマスリ行進曲』もキャッチーで良いよね。



「コミックソング」も素晴らしいけど、シリアスな『ギターは恋人』、『笑えピエロ』なんかがあるのも良いよね。”クレイジー・キャッツ”の高い音楽性と”フランク・シナトラ”あたりを思い出すVocalist”植木等”さんの魅力が存分に楽しめます。





とりあえずザッと紹介していきましたけど、”クレイジー・キャッツ”の魅力はこの文章だけでは十分に伝え切れていない感じがします。『スーダラ伝説』で美味しいところは押さえられるけど、是非、しっかりとチェックして欲しいですね。

 

既にほとんどのメンバーが天国へ行ってしまったけど、彼らの遺した音楽は僕にとっては仕事で忙殺された時の一服の清涼剤のようになっています。悩んでてもしょうがない、気楽に行こうぜ! ”クレイジー・キャッツ”の皆さんは、真面目な家庭人でスキャンダルとも無縁だったみたいですけどね。

人生の応援歌が一杯詰まったアルバムです! 2000年に入ってからいくつかベストアルバムがリリースされているので、是非、手に取ってみて欲しいな。

P.S.”志村けん”さんが「だいじょうぶだぁ」で使用していた『ウンジャラゲ』も懐かしいねえ。






結成50周年 クレイジーキャッツ コンプリートシングルス HONDARA盤
クレイジー・キャッツ
EMIミュージック・ジャパン
2005-01-26


クレイジー・キャッツ ベストコレクション
クレイジー・キャッツ
渡辺音楽出版株式会社
2004-11-25


50周年記念ベスト 日本一の無責任大作戦
クレイジー・キャッツ
EMIミュージック・ジャパン
2006-05-24


クレイジーシングルス
ハナ肇とクレイジー・キャッツ
EMIミュージック・ジャパン
1991-02-27


スーダラ伝説
植木等
ファンハウス
1990-11-25


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