今回のアルバムレビューは”Mr.Children”の1996年発表の5th Album「深海」を紹介します。

久々のアルバムレビューですね。
先日の「寺岡呼人Presents Golden Cirle 第20回スペシャル~僕と桜井和寿のメロディー~」での”乃木坂46”の『きっかけ』をカバーして頂いた御礼ということで、取り上げることにしました。
【乃木坂46】 ”Mr.Children” 桜井和寿”が”乃木坂46”の『きっかけ』をカバー!!
http://burning.doorblog.jp/archives/47947754.html
”TUBE”以来となる名曲レビューと名盤レビューでの二回目のピックアップとなります。まあ、これだけのアーティストだからね。許してください。実際、名曲レビューの対象曲は山ほど存在するバンドですからね。
【名曲】 Mr.Children 『星になれたら』
http://burning.doorblog.jp/archives/44215095.html
【名曲】 TUBE 『夏だね』
http://burning.doorblog.jp/archives/44781628.html
【特集】 BEST of TUBEst ~All Time Best~
http://burning.doorblog.jp/archives/44811631.html
『星になれたら』のレビューで下記の15曲をi-tunesのセットリストを組んで、聴いていると書いてましたけど、このあたりの曲は名曲と言って何の問題もないと思いますし、扇情力がね、やっぱり強烈ですね。

久々のアルバムレビューですね。
先日の「寺岡呼人Presents Golden Cirle 第20回スペシャル~僕と桜井和寿のメロディー~」での”乃木坂46”の『きっかけ』をカバーして頂いた御礼ということで、取り上げることにしました。
【乃木坂46】 ”Mr.Children” 桜井和寿”が”乃木坂46”の『きっかけ』をカバー!!
http://burning.doorblog.jp/archives/47947754.html
”TUBE”以来となる名曲レビューと名盤レビューでの二回目のピックアップとなります。まあ、これだけのアーティストだからね。許してください。実際、名曲レビューの対象曲は山ほど存在するバンドですからね。
【名曲】 Mr.Children 『星になれたら』
http://burning.doorblog.jp/archives/44215095.html
【名曲】 TUBE 『夏だね』
http://burning.doorblog.jp/archives/44781628.html
【特集】 BEST of TUBEst ~All Time Best~
http://burning.doorblog.jp/archives/44811631.html
『星になれたら』のレビューで下記の15曲をi-tunesのセットリストを組んで、聴いていると書いてましたけど、このあたりの曲は名曲と言って何の問題もないと思いますし、扇情力がね、やっぱり強烈ですね。
星になれたら
いつでも微笑みを
youthful days
エソラ
NOT FOUND
彩り
HANABI
口笛
ロードムービー
擬態
Sign
Replay
GIFT
しるし
innocent world
彼らのオリジナルアルバムの代表作と言えば「深海」じゃないでしょうか?
ネットでも良く名盤として挙げられていますけど、僕も大賛成です。一つ一つの曲自体の出来も凄いけど、コンセプトアルバムとして、これだけしっかりと構成されている完璧なアルバムは「J-Pop」の歴史を振り返ってもそうそうないんじゃないかな。
では全曲レビュー行きましょう!
01.『Dive』
アルバムのオープニングを飾るSEですね。海へダイブし、その後、深海の静けさ、暗さを表現している感じの暗めの曲調なんですけど、この始まりはなかなか良いですね。
02.『シーラカンス』
『Dive』の流れにピタリと合う、やや重めでそれでいて、ロックの要素が強く出た曲。「シーラーカンス」という不レースはやや滑稽なんですけど、曲としてはカッコイイんですよ。メロディもなかなか美味しくて、サビの畳みかける部分が大好きですね。
03.『手紙』
『シーラカンス』から切れ目なく続く、一点の曇りもない美しいバラードです。3分弱と非常に短い曲ですが、僕はここで完全にノックアウトされましたね。上記の15曲のセットリストにも入れたいくらいの名曲だけど、やっぱりこの「深海」のアルバムで聴きたいので、敢えて、セットリストには入れてませんけど、なかなか手応えのある曲だと思います。シンプルですけどね。この潔さ、ストレートさが堪らないです。
04.『ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~』
男女関係の感情の起伏を曲単位でうまく表している曲の流れで、ようやく明るめの曲調で少し救われる感じもありますけど、これも良い曲なんだよなあ。ポップだけど、でも一筋縄ではいかない、ある意味”Mr.Children”っぽい曲とも言えると思いますね。これも名曲ですね。後半のアレンジはかなり秀逸。
05.『Mirror』
これも名曲だよね。この02~05の流れは本当に凄いよね。曲単位でも凄いけど、この流れで組曲のように魅力が更に爆発しているのは凄いね。このメロディも強烈だね。構成も素晴らしいし、文句なしのキラーチューンですね。03と05は曲が短いのが唯一の弱点かもね。いやーでも本当にここまでの流れは凄いです。
06.『Making songs』
数曲のデモ音源を繋いだだけの箸休め的なSE。最後に『名もなき詩』のフレーズが出てくるのは良い演出ですね。
07.『名もなき詩』
オリコン史上初の初週売上のみでのミリオンセールスを記録し、ダブルミリオンとなったメガヒットシングル。月9の「ピュア」の主題歌だったけど、ドラマの記憶は薄いなあ。メッセージ性の強さとロックンロールっぽいテイストと彼ららしい芳醇なメロディが堪能できる文句なしの名曲であり、代表曲。早口で捲し立てる歌詞は強烈ですが、カラオケで歌うと気持ちいいんだよね。スライドギターっぽい感じのフレーズを長めにしたギターソロも好きです。ライブでも盛り上がる鉄板ソングだね。
08.『So Let's Get Truth』
2分弱のアコースティックな感じの小曲。Voが若干”長渕剛”さんぽいけど、こちらも普通に良い曲です。これも曲が短いのが唯一勿体ない感じ。
09.『臨時ニュース』
SEですね。テレビのザッピングっぽい感じです。シングル『名もなき詩』のカップリング『また会えるかな』が聴けるもなかなか面白いね。
10.『マシンガンをぶっ放せ』
非常に攻撃的でメッセージ性の強い曲なんですけど、やっぱり”桜井和寿”さんの独特のメロディ展開で爽やかに格好良く仕上がっているのは凄いね。こういうメッセージソングって、僕は押しつけがましい感じがあって、好きじゃないですけど、この曲は普通にカッコイイし、ストレートに歌詞が入ってくるのも凄いですね。尚、本作は後にシングルカットされることになります。(変なジャケのシングルも買ったなあ、カップリング曲『旅人』も素晴らしかったね)
11.『ゆりかごのある丘から』
深層にジワジワと沁み込んでいく感じのバラードですね。「深海」をリアルタイムで聴いていた頃はこの曲があまり好きじゃなかったんだよなあ。ここまで流れが強烈だったから、ちょっとまったりして、ツマンナイなあなんて、思ってたんですけどね。イヤイヤ本当に素晴らしい曲ですよね。浮揚感のある美味しいメロディが当時は理解出来てなかったのかな? 今では大好きだし、後半の核になっている曲だとも思います。ラストでは『シーラカンス』のフレーズが・・・。
12.『虜』
ややブルージーでうねりのある曲。それでもメロディがしっかりしているので、非常に聴きやすいし、重すぎなくて良いですね。ラストではゴスペルっぽいコーラスが入ってきて、メロトロンのようなキーボードかな・・・アレンジも面白いですね。ガラッと曲調も印象も変わるのが面白いね。なかなかの佳曲だと思います。
13.『花 -Mémento-Mori-』
アルバム発売の前にリリースされた11th Single。1曲のみで500円でのリリースが話題にもなりましたね。基本的にはフォークっぽい佇まいの雄大なメロディが楽しめる曲なんですが、ブリッジ前から急展開し、強めのメッセージも出て、その後、元の主旋律に戻る構成ですね。やっぱり普通では終わらないですね。これも素晴らしいね。
14.『深海』
ラストもアルバムのイメージに合った重めの曲ですね。『シーラカンス』というフレーズが出てくるのもコンセプトアルバムの王道って感じがします。なんか聴いたことのあるメロディなんだけどなあ。”Red Warriors”の『Lady Blue』かな。でも”The Beatles”っぽい匂いもするんですよね。いずれにせよ素晴らしいエンディングだし、ラストの水の音で終わる演出も良いですね。
【Review】 Red Warriors Red Songs
http://burning.doorblog.jp/archives/45085035.html
トータル14曲、52分のアルバムですが、1曲1曲も素晴らしいですが、やっぱりこの流れで聴くからこそ、より素晴らしさが伝わってくる感じですね。アクが強いヒットシングルも収録されていて、この仕上がりは凄いですね。
SEの入れ方も計算され尽くしている感じがします。前半のほうが強烈かなと思ってましたけど、やっぱり全て良いね。文句のつけようがない、紛うことなき名盤ですね。
”Mr.Children”は大衆性もポップさも攻撃性も全てを兼ね備えた万能タイプですが、彼らの音楽の芸術性の最たるものは「深海」じゃないでしょうか。
勿論、初期の「EVERYTHING」、「Kind Of Love」、「VERSUS」は名盤だし、「Atomic Heart」、「シフクノオト」、「HOME」、「SENSE」と好きなアルバムもいっぱいありますけど、「深海」はアルバムとしての完成度が凄いし、圧倒的な光を放っているよね。
”Mr.Children”と出会えたことで僕の音楽人生はより豊かなモノとなったと思えるし、若い人はとにかく全部聴いて欲しいですね。
数多の名曲を世に送り出し、これだけのオリジナルアルバムも制作できる”Mr.Childre”はやっぱり「J-Pop」の神バンドですよ。本当に凄いよね。
P.S.だからこそ、『きっかけ』をカバーしてくれたこと、しかも「すげー良い曲なんだよ」って紹介して・・・。これだけで十分じゃない? 深読みする意味もないし、純粋に嬉しいと思えば良いじゃない? 僕はどっちも好きだし、”乃木坂46”の楽曲クオリティの高さがどんな形にせよ、ちゃんと評価され、世間に伝われば良いと思うけどね。でも”桜井”さんの『きっかけ』のカバーは聴きたいなあ。本当に”Bank Band”としての4枚目アルバムで取り上げて欲しいな。久しぶりに今日は「TOUR POPSAURUS」でも観よう!
(2020.3)人気記事なので一部更新しました。
彼らのオリジナルアルバムの代表作と言えば「深海」じゃないでしょうか?
ネットでも良く名盤として挙げられていますけど、僕も大賛成です。一つ一つの曲自体の出来も凄いけど、コンセプトアルバムとして、これだけしっかりと構成されている完璧なアルバムは「J-Pop」の歴史を振り返ってもそうそうないんじゃないかな。
では全曲レビュー行きましょう!
01.『Dive』
アルバムのオープニングを飾るSEですね。海へダイブし、その後、深海の静けさ、暗さを表現している感じの暗めの曲調なんですけど、この始まりはなかなか良いですね。
02.『シーラカンス』
『Dive』の流れにピタリと合う、やや重めでそれでいて、ロックの要素が強く出た曲。「シーラーカンス」という不レースはやや滑稽なんですけど、曲としてはカッコイイんですよ。メロディもなかなか美味しくて、サビの畳みかける部分が大好きですね。
03.『手紙』
『シーラカンス』から切れ目なく続く、一点の曇りもない美しいバラードです。3分弱と非常に短い曲ですが、僕はここで完全にノックアウトされましたね。上記の15曲のセットリストにも入れたいくらいの名曲だけど、やっぱりこの「深海」のアルバムで聴きたいので、敢えて、セットリストには入れてませんけど、なかなか手応えのある曲だと思います。シンプルですけどね。この潔さ、ストレートさが堪らないです。
04.『ありふれたLove Story ~男女問題はいつも面倒だ~』
男女関係の感情の起伏を曲単位でうまく表している曲の流れで、ようやく明るめの曲調で少し救われる感じもありますけど、これも良い曲なんだよなあ。ポップだけど、でも一筋縄ではいかない、ある意味”Mr.Children”っぽい曲とも言えると思いますね。これも名曲ですね。後半のアレンジはかなり秀逸。
05.『Mirror』
これも名曲だよね。この02~05の流れは本当に凄いよね。曲単位でも凄いけど、この流れで組曲のように魅力が更に爆発しているのは凄いね。このメロディも強烈だね。構成も素晴らしいし、文句なしのキラーチューンですね。03と05は曲が短いのが唯一の弱点かもね。いやーでも本当にここまでの流れは凄いです。
06.『Making songs』
数曲のデモ音源を繋いだだけの箸休め的なSE。最後に『名もなき詩』のフレーズが出てくるのは良い演出ですね。
07.『名もなき詩』
オリコン史上初の初週売上のみでのミリオンセールスを記録し、ダブルミリオンとなったメガヒットシングル。月9の「ピュア」の主題歌だったけど、ドラマの記憶は薄いなあ。メッセージ性の強さとロックンロールっぽいテイストと彼ららしい芳醇なメロディが堪能できる文句なしの名曲であり、代表曲。早口で捲し立てる歌詞は強烈ですが、カラオケで歌うと気持ちいいんだよね。スライドギターっぽい感じのフレーズを長めにしたギターソロも好きです。ライブでも盛り上がる鉄板ソングだね。
08.『So Let's Get Truth』
2分弱のアコースティックな感じの小曲。Voが若干”長渕剛”さんぽいけど、こちらも普通に良い曲です。これも曲が短いのが唯一勿体ない感じ。
09.『臨時ニュース』
SEですね。テレビのザッピングっぽい感じです。シングル『名もなき詩』のカップリング『また会えるかな』が聴けるもなかなか面白いね。
10.『マシンガンをぶっ放せ』
非常に攻撃的でメッセージ性の強い曲なんですけど、やっぱり”桜井和寿”さんの独特のメロディ展開で爽やかに格好良く仕上がっているのは凄いね。こういうメッセージソングって、僕は押しつけがましい感じがあって、好きじゃないですけど、この曲は普通にカッコイイし、ストレートに歌詞が入ってくるのも凄いですね。尚、本作は後にシングルカットされることになります。(変なジャケのシングルも買ったなあ、カップリング曲『旅人』も素晴らしかったね)
11.『ゆりかごのある丘から』
深層にジワジワと沁み込んでいく感じのバラードですね。「深海」をリアルタイムで聴いていた頃はこの曲があまり好きじゃなかったんだよなあ。ここまで流れが強烈だったから、ちょっとまったりして、ツマンナイなあなんて、思ってたんですけどね。イヤイヤ本当に素晴らしい曲ですよね。浮揚感のある美味しいメロディが当時は理解出来てなかったのかな? 今では大好きだし、後半の核になっている曲だとも思います。ラストでは『シーラカンス』のフレーズが・・・。
12.『虜』
ややブルージーでうねりのある曲。それでもメロディがしっかりしているので、非常に聴きやすいし、重すぎなくて良いですね。ラストではゴスペルっぽいコーラスが入ってきて、メロトロンのようなキーボードかな・・・アレンジも面白いですね。ガラッと曲調も印象も変わるのが面白いね。なかなかの佳曲だと思います。
13.『花 -Mémento-Mori-』
アルバム発売の前にリリースされた11th Single。1曲のみで500円でのリリースが話題にもなりましたね。基本的にはフォークっぽい佇まいの雄大なメロディが楽しめる曲なんですが、ブリッジ前から急展開し、強めのメッセージも出て、その後、元の主旋律に戻る構成ですね。やっぱり普通では終わらないですね。これも素晴らしいね。
14.『深海』
ラストもアルバムのイメージに合った重めの曲ですね。『シーラカンス』というフレーズが出てくるのもコンセプトアルバムの王道って感じがします。なんか聴いたことのあるメロディなんだけどなあ。”Red Warriors”の『Lady Blue』かな。でも”The Beatles”っぽい匂いもするんですよね。いずれにせよ素晴らしいエンディングだし、ラストの水の音で終わる演出も良いですね。
【Review】 Red Warriors Red Songs
http://burning.doorblog.jp/archives/45085035.html
トータル14曲、52分のアルバムですが、1曲1曲も素晴らしいですが、やっぱりこの流れで聴くからこそ、より素晴らしさが伝わってくる感じですね。アクが強いヒットシングルも収録されていて、この仕上がりは凄いですね。
SEの入れ方も計算され尽くしている感じがします。前半のほうが強烈かなと思ってましたけど、やっぱり全て良いね。文句のつけようがない、紛うことなき名盤ですね。
”Mr.Children”は大衆性もポップさも攻撃性も全てを兼ね備えた万能タイプですが、彼らの音楽の芸術性の最たるものは「深海」じゃないでしょうか。
勿論、初期の「EVERYTHING」、「Kind Of Love」、「VERSUS」は名盤だし、「Atomic Heart」、「シフクノオト」、「HOME」、「SENSE」と好きなアルバムもいっぱいありますけど、「深海」はアルバムとしての完成度が凄いし、圧倒的な光を放っているよね。
”Mr.Children”と出会えたことで僕の音楽人生はより豊かなモノとなったと思えるし、若い人はとにかく全部聴いて欲しいですね。
数多の名曲を世に送り出し、これだけのオリジナルアルバムも制作できる”Mr.Childre”はやっぱり「J-Pop」の神バンドですよ。本当に凄いよね。
P.S.だからこそ、『きっかけ』をカバーしてくれたこと、しかも「すげー良い曲なんだよ」って紹介して・・・。これだけで十分じゃない? 深読みする意味もないし、純粋に嬉しいと思えば良いじゃない? 僕はどっちも好きだし、”乃木坂46”の楽曲クオリティの高さがどんな形にせよ、ちゃんと評価され、世間に伝われば良いと思うけどね。でも”桜井”さんの『きっかけ』のカバーは聴きたいなあ。本当に”Bank Band”としての4枚目アルバムで取り上げて欲しいな。久しぶりに今日は「TOUR POPSAURUS」でも観よう!
(2020.3)人気記事なので一部更新しました。