全曲レビュー

【櫻坂46】 全曲レビュー③ 『流れ弾』(暫定版)

【櫻坂46】 全曲レビュー③ 『流れ弾』

初のセンター交代に加え、「櫻エイト」の入れ替えも行われた”櫻坂46”の3rd Singleですね。

2020年10月の改名から、デビューシングル『Nobody’s fault』のリリース、「デビューカウントダウンライブ」、年末の紅白歌合戦出場、今年に入っても『BAN』と順調にリリースを積み重ねており、「櫻坂46 BACKS LIVE!!」、”日向坂46”との「W-KEYAKI FES. 2021」、更に初の全国ツアー「櫻坂46 1st TOUR 2021」と精力的にライブも行っていて、個人的には今、一番注目しているグループかもしれません。

【櫻坂46】 全曲レビュー①『Nobody's fault』
http://burning.doorblog.jp/archives/55294177.html

【櫻坂46】 「デビューカウントダウンライブ」
http://burning.doorblog.jp/archives/55284115.html

【櫻坂46】 全曲レビュー②『BAN』
http://burning.doorblog.jp/archives/55704140.html

【櫻坂46】 「BACKS LIVE‼」
http://burning.doorblog.jp/archives/55845446.html

【櫻坂46/日向坂46】 W-KEYAKI FES.2021
http://burning.doorblog.jp/archives/55912150.html

【櫻坂46】 「1st TOUR 2021」@西日本総合展示場
http://burning.doorblog.jp/archives/56079114.html

何より魅力的なのは楽曲だと思ってますが、ライブも曲が増えるにつれ、レベルアップしているのがホントに素晴らしいです。

そもそも個々のメンバーの魅力も十分ですし、”森田”、”藤吉”、”山﨑”の3人センター体制から、”田村”、”森田”、”理佐”の新体制に切り替え、BACKS曲、ユニット曲と大きく変化をしているのにも注目ですね。

尚、今回も通常盤収録楽曲はダウンロード、それ以外は全て購入しました。

生写真は”土生”、”関”、”遠藤”、”幸坂”でした。

なかなか特典映像が観切れておらず、一旦楽曲の評価のみで暫定版とさせて頂きます。(気がつけば”日向坂46”のシングルも届いちゃったんですけどね・・・汗)

3rd Single『流れ弾』(2021年)

『流れ弾』(表題曲)



「★★★★」

新センター”田村”擁する選抜メンバーによる、3rd Single表題曲は『BAN』に近い質感のスピード感のあるロックソングでした。

かなりロッキンな印象の曲ではありますが、”欅坂46”時代の『語るなら未来を...』、『Student Dance』ほどの音圧が感じられないのが残念です。全体的に音が軽く感じちゃうので、僕は乗り切れない「もどかしさ」を感じてしまいます。

メロディ展開はまずまずではないでしょうか。嫌いじゃないですが、日本人の心にグッとくるまでの湿りは感じません。

ラストのアレンジは好印象です。エンディングを迎えたような形にして、そこからリプライ的に再開するというのはロックぽくってお気に入りです。それこそ”Red Warriors”の『Royal Straight Flush R&R』とか最高だよね。ちと無音部分が短くて、効果が薄れている気もするんですけどね。

尚、作曲は『Nobody's fault』以来の”デレク・ターナー”ですね。僕はこの人の作る曲は悪くないんだけど、相性が良くない印象があります。尚、編曲は”武藤星児”さんという方で「坂道シリーズ」でいうと”乃木坂46”の『しあわせの保護色』以来の参加ですね。有名なのは『恋するフォーチュンクッキー』のアレンジですよね~。”木村カエラ”さんの初期のシングルのアレンジもされてましたね。

ちょいとネガティブな書き方をしましたが、ライブで聴いたときは、かなり感動したので、大きな音で聴ける環境では無双になっちゃうのかもしれません。

世間認知を広げる上でも、攻撃性とポップさのバランスは良いと思いますし、「リンチパーティー」なんて強烈なワードも印象に残るし、”ほのす”の憑依する姿に、元絶対的センターを想起される方は多いと思いますので、ヒットを生み出すビジネス的な仕掛けとしては、かなり秀逸な表題曲に仕上がっているのではないでしょうか?

トータルプロデュースを踏まえると「★★★★★」の満点評価でも良かった気もしました。

MVは普通にカッコいいね。

『Dead end』(全タイプ収録)



「★★★★」

こちらは”森田”センターによる楽曲ですね。

メンバーは”森田”のほかに、”山﨑”、”田村”、”菅井”、”梨加”、”理佐”、”小林”、”土生”、”齋藤”、”増本”、”井上”、”原田”、”大沼”、”遠藤”となっています。

コレ面白いくらい『流れ弾』に近いテイストのロックソングなんだよね。普通はこういう曲は同一シングルだと外しそうなんだけどね。逆に二曲を、また”田村”と”森田”を敢えて比較させているような意図的な匂いも感じちゃいます。

『流れ弾』よりも王道のロックのパターンを踏襲した構成になっていて、個人的には『流れ弾』より好きかもしれません。とはいえ、『流れ弾』ほど気にはならないけど、もうちょっと音の重さが欲しいかな?

適度なスピード感で「HEY」とかコールも入れやすくて、ライブのオープニングで披露されたとき。ヤバいくらいアガりました。

作曲は「坂道シリーズ」初参加の”加賀爪タッド”さんと”TomoLow”の共作曲ですね。”加賀爪タッド”さんはアニメ、アイドル系の楽曲提供が多そうですけど、良く分かりません。尚、アレンジは”TomoLow”ですが、前作の『偶然の答え』のアレンジに引き続いての採用ですが、本シングルでは3曲に関わっていて、大活躍ですね。

評価は悩みに悩みましたが、「★★★★」にとどめさせてもらいました。個人的な好みで言うともう一個★をつけても良かったかもな~。

静と動、光と闇を上手く演出したMVもカッコいいね。敢えての私服ぽい衣装も良いんじゃない?

『ソニア』(Type-A収録)

「★★★★」

3rd SinglleのBACKSメンバーによる楽曲で、メンバーは”上村”、”尾関”、”小池”、”齋藤”、”原田”、”守屋茜”、”井上”、”遠藤”、”大園”、”大沼”、”幸阪”、”関”、”武元”、”藤吉”、”増本”、”松田”、”守屋麗”となっています。

アンダー楽曲のような位置づけですが、これはBACKSはBACKSで活動するということの意思表示じゃないですか?

まあ、嬉しいんですが、それならそれでメンバー増員しても良さそうな気もしますね。

肝心の曲の話に戻りますが、強めの曲が続いた反動もあるかもしれませんが、メロウなタイプのポップソングで普通っぽい印象なんですが、いやいや、流麗なメロディ展開がイントロから炸裂していて、かなり良い曲だと思います。

サビが「ソニア、ソニア、ソニア」と捻りもない、タイトル連呼だったので、最初は微妙な印象だったんですが、聴くごとにこのメロディに今はすっかりハマっちゃってますね。

作曲は”Kadono、Yugo.A”、編曲は”Kadono”となっていますが、”Kadono”とは、あの”aokado”の”角野寿和”さんですね。尚、”Yugo.A”は”NMB48”のユニットでしょうか? ”きゅんmart”の『選ばれし者たち』作曲をされているくらいしか情報がないです。

こちらも悩んだけど、もうちょいメロディの扇情力があったら、満点にしたかも?

『ジャマイカビール』(Type-B収録)

「★★★★」

”小林”、”遠藤”、”藤吉”という謎の組み合わせのユニット曲ですね。

”小林”が休業しちゃってますから、披露する機会はしばらくなさそうですね。配信ミニライブでもスルーでしょうかね?

”櫻坂46”としては、初のユニット曲ですから、期待してましたが、大人っぽい雰囲気のジャジーな曲ですね。それこそ”欅坂46”時代のユニット”五人囃子”の『少女には戻れない』に近いムードを感じます。アレンジで利用されているエレクトロピアノがカッコいいね。

今まで”櫻坂46”でリリースしてきた楽曲と比べても、割と異質な匂いがするんですが、どういう意図があるのか、つかみづらい印象はありますが、優秀な曲ではあると思います。

尚、作・編曲はお馴染みの”古川貴浩”さんですね。”櫻坂46”は初参加ですね。

【古川貴浩の「坂道シリーズ」楽曲提供作品】

乃木坂46
『月の大きさ』、『やさしさとは』、『制服を脱いでサヨナラを…』、『大人への近道』、『Against』、『新しい世界』、『Threefold choice』

僕は、”古川”さんの曲だと『やさしさとは』が一番好きかな。

曲の評価は「★★★」でも良いかなと思いましたが、クオリティの高さを鑑み、「★★★★」にしました。

『On my way』(Type-C収録)

「★★★★★」

こちらもユニット曲ですね。

二期生の”松田”と”井上”という楽しいメンツではありますが、ライブでは”松田”はMCで活躍するし、”井上”は憑依型でかなり目立ちますよね~。

結論から先に申し上げると、僕は本シングルでは、この曲が一番好きです。

このユニット曲も過去の”櫻坂46”の楽曲にはなかったタイプの、ひたすら明るいポップソングですが、とにかくメロディが芳醇でね。組み立ても良いんだよね。

それこそ歌謡曲っぽい雰囲気で、バックのコーラスもそんな感じなんですけど、二人の歌唱も良いし、それでいて、早口パートも効果的なんですが、それ以上に、このメロディラインが強烈に僕の耳に畳みかけてくるんですよね。

下手すると「坂道シリーズ」で今年一番の楽曲評価になっちゃうかも?

作・編曲はこちらもお馴染みの”中村泰輔”さんですね。『Buddies』、『Microscope』に続いての参戦です。

【中村泰輔の「坂道シリーズ」楽曲提供作品】

欅坂46
『渋谷川』、『一行だけのエアメール』、『バレエと少年』

乃木坂46
『僕のこと、知ってる?』、『アナスターシャ』、『口ほどにもないKISS』、『錆びたコンパス』

いやーこれは掘り出し物的な良曲じゃないかな?

『無言の宇宙』(Type-D収録)



「★★★★」

こちらは”理佐”センターの楽曲です。元々、”推し”でもあるので、すんごい期待してましたね。(今は”きらちゃん”がイチオシですが・・・)

尚、”理佐”以外の参加メンバーは”山﨑”、”森田”、”菅井”、”梨加”、”田村”、”小林”、”土生”、”関”、”守屋茜”、”上村”、”尾関”、”幸阪”です。

『流れ弾』、『Dead end』とスピーディーでロック色強めの曲とは違い、”理佐”センター曲は哀メロが楽しめるミドルテンポのポップソングです。

哀愁度の高いサビのメロディが良いよね~。”乃木坂46”っぽい作りのメロウな楽曲ではあるけど、普通に良い曲だと思います。

作曲は”barbora”、”TomoLow”の共作で編曲は”TomoLow”ですね。
”barbora”(ばるぼら)さんは初参加ですね。Twitterをチェックしましたが、若そうなクリエーターですね。

なんとなく地味なんだけど、スルメっぽい味わいがあるので、ファンから長く愛されそうな楽曲になりそうな匂いがプンプンしますし、ある意味、”理佐”らしい楽曲なのかもしれませんね。やさしさに包み込まれそうなムードが良いね。アレンジも目立たないけど、いろんな工夫を入れてますね。

和装の”理佐”の破壊力にヤラれるMVも良い出来です。美しい映像ですね。

『美しきNervous』(通常盤収録)

「★★★★」

いわゆる「田村組」の楽曲で、センターは勿論”田村”が務めています。

アニソンっぽい雰囲気のある勇壮なメロディが楽しめる曲ですね。スピード感は『流れ弾』ほどではないですが、コレはライブでも絶対に盛り上がるね。

非常に出来の良い曲ではあると思いますが、取り立てて、音楽的な意味での面白さはないので、安心感はありますが、評価もそこまでつけられない感じですね。好きな人は多そうな気もしますし、それこそドラマ主題歌とかだとピッタリなキャッチーさが魅力ですね。(半面、飽きやすそう?)

せっかくなのでメロウな曲の”田村”も聴いてみたかった気はしますけどね。

尚、作曲は”SoichiroK”、”TomoLow”の共作で”TomoLow”が編曲を手掛けています。

『なぜ恋』以来の”Soulife”案件ですね。尚、”SoichiroK”は”河田総一郎”さんです。

【Soulifeの「坂道シリーズ」提供作品】

乃木坂46
『孤独兄弟』、『Tender days』、『あらかじめ語られるロマンス』

欅坂46
『乗り遅れたバス』、『キミガイナイ』、『語るなら未来を…』(編曲のみ)、『二人セゾン』

櫻坂46
『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』

過去に超絶名曲を生み出してくれている”Soulife”案件としては、個人的には期待外れに近いですが、「★★★★」以下はないクオリティだと思います。

最後に総括です。

記事にも書いた通り、表題曲は非常に優れたプロデュースで良いアピールになっていると思いますし、その他の楽曲も粒ぞろいですので、初のBACKS曲、ユニット曲収録などもあるんですが、安心感はあります。

『流れ弾』以外でも『Dead end』も勝るとも劣らないロック曲だし、『無言の宇宙』の何とも言えない味わいも良いし、広く音楽ファンにオススメしたいシングルになっていると思います。

「らしさ」はさほどありませんが、『On my way』はホントに良いので、試してみて欲しいです。(ホントは夏場に聴きたかった感じもしますけどね。)

しかし”梨加”、”守屋茜”の卒業は大きすぎませんか?

”欅坂46”から改名し、二期生主導の空気がある中、”理佐”をセンターに取り上げたのも束の間、なぜ”梨加”を「櫻エイト」にしたのか、”欅坂46”時代の副キャプテン”守屋茜”を干しまくったのか?

グループには大いに期待しているのですが、”欅坂46”時代もそうでしたが、メンバー卒業に関しては、いつもネガティブなイメージがしちゃうのは不思議です。

先輩グループの”乃木坂46”は卒業ラッシュが続いてますが、再デビューを果たした中での、この二人の卒業は非常に痛い印象なんですけどね。休業の”小林”も不安なんだけどね。

良いシングルなんだけど、この先が不安・・・。











流れ弾 (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2021-10-13


【櫻坂46】 全曲レビュー②『BAN』

全曲レビュー②『BAN』

”櫻坂46”の待望の2nd Singleですね。

仕事が忙しくて、レビュー遅れてスイマセン。でも逆にしっかり聴き込み出来ました。

しかし、順調なリリースですね。(まあ、改名云々は別にして新人だしね)

尚、初週売上は40.5万枚でデビュー作の41.4万枚には届かず・・・。逆に『Nobody’s fault』の売上が再浮上しているなんて話もありますけどね。

『Nobody’s fault』は、ここ数年の「坂道シリーズ」のシングルの中でも、圧倒的なクオリティを持ち、個人的にはお気に入りの1枚になりましたので、2nd Singleについては、かなりハードルが上がっている状態ですが、大丈夫でしょうか?

【櫻坂46】 全曲レビュー①『Nobody's fault』(暫定版)
http://burning.doorblog.jp/archives/55294177.html

※暫定版のまま放置してましたね。GWで確定版書かなきゃな・・・。

発売前のMV視聴でも感想を書いてますが、レビューはどうなったでしょうか?

【櫻坂46】 2nd Single『BAN』いよいよ発売!
http://burning.doorblog.jp/archives/55650281.html

尚、今回も通常盤収録楽曲はダウンロード、それ以外は全て購入しました。

生写真は”井上”×2枚、”菅井”、”大園”と一期生、二期生、新二期生とバランス良いのに、”井上”×2枚はビックリ!

2nd Single『BAN』(2021年)

『BAN』(表題曲)



「★★★★★」

センターは”森田”、その他メンバーは”小林”、”理佐”、”菅井”、”藤吉”、”小池”、”山﨑”、”田村”、”大園”、”井上”、”松田”、”守屋麗”、”梨加”、”土生”です。

疾走感のある楽曲で、生々しいスパニッシュ風味のギターを全編で聴かせてくれます。

でも、音作りはしっかりしていて、生音とデジタル音を上手く絡めていて、パンクっぽい安っぽさもなく、アレンジはキレをしっかり残す形で、センスを感じます。

メッセージ性も強い歌詞で、”欅坂46”時代の『アンビバレント』を思い起こす場面もありますが、2nd Singleですから、良いんじゃないでしょうか?

まあ、これをデビュー曲でやると「焼き直し」とか批判にさらされた可能性もあるしね。

個人的には爽快感と音作りが良いので、文句なしの「★★★★★」評価にしました。

作曲は”A-NOTE、S-TONE”と書かれており、誰?と思ったのですが、”A-NOTE”はあの空前絶後のメロディーメーカー”aokado”の”青葉紘季”さんです。

<”青葉紘季”さんによる楽曲(一部)>

AKB48『365日の紙飛行機』(青葉紘季・角野寿和名義)
STU48『暗闇』(aokado名義)
乃木坂46『孤独な青空』、『ひと夏の長さより…』(aokado名義)
欅坂46『制服と太陽』(aokado名義)
櫻坂46『最終の地下鉄に乗って』(aokado名義)
日向坂46『約束の卵』、『やさしさが邪魔をする』(aokado名義)

いやービックリ。でもメロも悪くないと思います。

尚、共作の”S-TONE”は”Hi-CUBE JUNCTION”の”大山聖福”さんだそうです。

編曲は”APAZZI”さんですか! 流石ですね。

MVも『アンビバ』を少し思い出すんだよね~。情熱的なダンスシーンを中心に、編集の効果もあるんでしょうが、曲同様に切れ味タップリで爽快感ありますね~。

しかし”森田”の表情、パフォーマンスには、嫌でも目がいきます。流石、表題曲センターですね。リアルライブで観てみたいものです。

懐古趣味と言われようが、『BAN』は大好きです。

『偶然の答え』(全タイプ収録)



「★★★★★」

こちらは”藤吉”がセンターで、その他メンバーは”小林”、”理佐”、”菅井”、”森田”、”小池”、”山﨑”、”田村”、”尾関”、”関”、”原田”、”上村”、”武元”です。

これは最初に聴いたときから、グッと哀愁度の高いメロディで素晴らしいなと思いました。

こちらも”欅坂46”時代の名曲『二人セゾン』、メンバーからもファンからも人気の『制服と太陽』あたりを思い出したんだよね~。

センターの”藤吉夏鈴”の声も音源で聴く限りは魅力的で、良いんだよな~。

MVもいわゆる「百合系」で、個人的には良い出来だと思うんだけど、”夏鈴”ちゃんの表情が全て持って行く感じで、ある意味、この子はどこまで行くんだろうと恐怖すら感じました。(まだまだ伸びそうで怖いんだよね)

『なぜ恋』も素晴らしかったけど、MVの出来はこっちが上かな。

いやー”藤吉夏鈴”・・・恐るべしですよ。

作曲は”乃木坂46”の26th Single収録の『明日がある理由』でも採用された”YU-JIN”ですね。

編曲は”乃木坂46”の20th SIngle収録の『言霊砲』、”日向坂46”の『Overture』を手掛けている”TomoLow”で、おひさまは足を向けて寝れませんね。

元々、メロディ派の僕なので、表題曲より好きです。

こちらも、文句なしの満点評価です!!!

『それが愛なのね』(Type-A収録)

「★★★」

センターは”山﨑”、その他メンバーは”小林”、”理佐”、”菅井”、”森田”、”小池”、”藤吉”、”田村”、”大沼”、”幸阪”、”齋藤”、”増本”、”守屋茜”、”遠藤”です。

90年代の歌謡曲っぽい、雰囲気のあるメロディの曲なんだけど、露骨にダンスの名曲のサンプリングを入れてたり(僕は最初に”trf”の『Overnight Sensation』を思い出したけど、そもそもの元ネタは”Earth, Wind & Fire”かな?)でダンサブルに仕上げましたって、感じがします。

グループとしては新境地とも言える、黒っぽいダンスチューンですね。

「山﨑組」では前作の『半信半疑』がお気に入り過ぎただけに、ちょっとガッカリ・・・。

クオリティは高いと思うんだけどね。ちとアレンジが狙い過ぎで、個人的には微妙な評価になっちゃいました。

作・編曲は”谷村庸平”さんですね。

「坂道シリーズ」では”乃木坂46”の『逃げ水』以来でしょうか? そういえば、『逃げ水』もクラッシックのサンプリング入れてましたね。

『君と僕と洗濯物』(Type-B収録』

「★★★★」

こちらは「森田組」の楽曲ですね。

良質なメロディを持つポップソングです。

こういう何の変哲もないポップソングが実は一番難しいし、聴く側にとっては嬉しいんだよな~。

最初に聴いたときは、前作の「森田組」の『最終の地下鉄に乗って』に近いムードを感じたんだけど、イントロがフォークっぽいくらいで、そもそも曲調が違うし、歌詞も違和感なく、ごく自然だしね。

でも良い曲ですね。

こういう長く楽しめる曲は貴重ですよ~。ライブでも絶対に盛り上がるしね。

作曲は、”嵐”の代表曲の作曲で有名な”youth case”ですね。

”乃木坂46”の『I see…』をバズらせてくれたのは”youth case”の力によるところは大きいでしょう。

編曲は『I see…』でもコンビを組まれていた”佐々木博史”さんで、この方も”嵐”の代表曲を数多くアレンジされているみたいです。

「★」もう一個プラスしても良かったかもね~。

『Microscope』(Type-C収録)

「★★★★」

こちらは「藤吉組」の楽曲です。

最初の入りや途中での「Microscope!」という叫びが「ロック」、「パンク」っぽい雰囲気を漂わせますが、曲自体はメロディも効いていて、普通のポップスという組み合わせで、非常にヘンな面白い曲だなと思いました。

でもメロディ自体は弱いかな? でもこの「Microscope!」が聴くごとにクセになります。

フックの付け方としては効果的じゃないかな?

作曲及び編曲は”MineChang、ペンギンス、中村泰輔”となっています。

”MineChang”は”BENNIE K”の『Dream Land』のプロデュースをされた方なんですね。元々、「R&B」や「ヒップホップ」のトラックメーカーなんですね。・・・らしい。

”ペンギンス”は元”PENGUINS PROJECT”で”欅坂46”の『語るなら未来を…』以来の参加ですかね?

”中村泰輔”さんは「坂道シリーズ」ではレギュラー作曲家になりつつありますね。

<”中村泰輔”さんの「坂道シリーズ」提供楽曲>※販売順

欅坂46(ゆいちゃんず)『渋谷川』
欅坂46(156)『バレエと少年』
欅坂46(ゆいちゃんず)『1行だけのエアメール』
乃木坂46『僕のこと、知ってる?』
乃木坂46『アナスターシャ』
櫻坂46『Buddies』
乃木坂46『口ほどにもないKISS』

毎回書いてるけど、”中村泰輔”さんの作品では、名曲レビューの候補である”前田敦子”さんの『Selfish』が大好き!

マーチっぽいリズムもクセになる、なかなか侮れない曲ですね。

『思ったよりも寂しくない』(Type-D収録)



「★★★★」

こちらが「山﨑組」のメイン曲ですね。

オーガニックというか、民族音楽っぽいテイストのあるポップソングですね。

冒頭の口笛も印象的です。

ラップも入れながら、ダンサブルに盛り上げていくのは良いんじゃないかな?

狙い通りの作りになっているんじゃないかな? 出来も良いと思いますが、個人的にはそこまで好きなタイプの楽曲ではないので、「★」一つ削りました。

作・編曲のクレジットは”辻村有記、伊藤賢”となっていますね。

”辻村有記”さんは、元”HaKU”のフロントマンで、その後もソロとして活動されたりしてますね。

”欅坂46”のラストシングルとなった『誰がその鐘を鳴らすのか?』、”日向坂46”の”上村”のソロ『一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない』、”平手友梨奈”さんの『ダンスの理由』も”伊藤賢”さんとの共作ですね。

”辻村有記”さんは、故”三浦春馬”さんの『Night Diver』も有名じゃないかな?(こちらも”伊藤賢”さんがミックスダウンで関わっているようです ミックスダウンって何?)

”伊藤賢”さんは、その他にもいろいろと手広く、手掛けられている印象です。

MVは前に記事でも書きましたが、幻のMV『10月のプールに飛び込んだ』のロケ地ぽいのを使って、新たな世界観を創り出した感じでしょうか?

”天ちゃん”は色んなクリエーターが色んな可能性を試す対象になっているように想像しちゃいますね。

グループの新たな可能性を広げていって欲しいね。

『櫻坂の詩』(通常盤収録)

「★★★★★」

こちらは「デビューカウントダウンライブ」でも披露された全メンバーによる楽曲です。

この曲は正直、ライブではインパクトがそんなになくて、「らしい」曲・・・くらいだったんですよね。

でも改めて音源で聴くと、良い曲だなと思いましたね。

メロディが良いし、ワルツのリズムも効果的だし、グッときちゃいますね。

結構、振り幅のある楽曲群の最後で疲れた耳を癒してくれるような感じだったのも効果的だったのかもしれませんが、「★★★★★」の満点評価にしちゃいました。

『乃木坂の詩』、『日向坂』と比較される宿命もありそうですが、その中では一番、出来が良いんじゃないかな?(まあ、この手の曲は定番化しちゃうので、曲としての評価はムズイですけどね)

作曲の”井上トモノリ”さんは、「坂道シリーズ」では、”乃木坂46”の『夏のFree&Easy』、”日向坂46”の『夏色のミュール』に続いての楽曲提供ですね。

”大沢圭一”さんは”井上トモノリ”さんと同じ「ハイキックエンタテインメント」に所属されているみたいですね。(”久下真音”さんとか”フジノタカフミ”さんなんかも同じ事務所なんですね)

通常盤収録が勿体ないなと思える曲じゃないでしょうか?

好きです。

さて、続いては特典映像ですね。

まずはType-Aですね。「櫻坂46 デビューカウントダウンライブ!!」が丸ごと収録されてます。

実際ライブビューイングも参戦しましたが、これがすぐに観れるのは嬉しいね。

【櫻坂46】 「デビューカウントダウンライブ」
http://burning.doorblog.jp/archives/55284115.html

ライブレポも書いているので、こちらはそれで確認して欲しいですね。

どうも配信ライブの映像化はリアルライブの映像化に比べるとテンション上がらず、あんまりBlu-rayも買ってなかったりするんですが、こういうCD特典で入手できるのは嬉しいね。

特に1st Singleはホントに曲が良いし、初見となるパフォーマンスも良いし、ファンは勿論ですが、ちょっと”櫻坂46”が気になるんだよな~という方にも超オススメですよ。(気に入って、その後、僕のように沼にハマっても知りませんが・・・)

やっぱり『なぜ恋』かな? でも『ブルームーンキス』も素晴らしいし、『Buddies』も大団円で感動的だし、いやー一秒たりとも見逃せない、凄いライブですね。

ライブではちょっと微妙に感じた一人一言コメントもカットされていて、良いボリューム感になってます。やっぱ良いね!

”森田”と”理佐”の絡みに、番組でモノマネもされた”松田”が観れる『ブルームーンキス』は必見でお願いします。

Type-Bの特典映像は「Making of デビューカウントダウンライブ!!」です。

知らなかった話もありましたが、ちとボリューム的にも映像的にも物足りない印象ですね。

その他の特典は、「SAKURA BANASHI 〜いま、話したいこと〜」です。

「齋藤冬優花×渡辺梨加」
「菅井友香×松田里奈」
「原田 葵×武元唯衣」
「渡邉理佐×森田ひかる」

「尾関梨香×小林由依」
「土生瑞穂×遠藤光莉×関有美子」
「大沼晶保×守屋麗奈」
「大園 玲×山﨑 天」

「上村莉菜×幸阪茉里乃」
「小池美波×井上梨名」
「守屋 茜×増本綺良」
「田村保乃×藤吉夏鈴」

昼だったり、夜だったりシチュエーションは色々ですが、キャンプ場がメインかな? 薪をくべながら、バーベキューを食べたり、ココアを飲みながらと・・・完全に真冬の撮影で季節外れのトークとなっています。

メンバーの仲の良いやり取りも良いですね。

”土生”の「由美子」とか、”井上”の「みいさん」とかね。

「大沼晶保×守屋麗奈」が一番良かったかな~。”大沼”の”れなー”に宛てた手紙がねえ~。泣かされちゃいましたね。

「大園 玲×山﨑 天」も面白かったな~。同じオーディションで選ばれたものと選ばれなかったもの。結果的に選ばれた訳ですが、それでもオーディションは同期であり、キャリアには差がある・・・この歪さも面白いね。

「守屋 茜×増本綺良」は”きらちゃん”推しの僕は嬉しかったけど、ヒヤヒヤさせられましたね。

いきなりの膝の上に座るわ・・・”あかねん”大人だね。色々と悔しいこともあっただろうけど、良い先輩と後輩という感じでしたね。

1回くらいしか観れてませんが、また観直してみようかな。

最後に総括です。

『Nobody's fault』は平均点4.43点と高得点でしたが、『BAN』は4.29点とそこまで点数には差はなかったですね。(いずれも高得点ですが)

でも個人的には前作で大きく跳ね上がった期待値を超えるまでには至らなかったという印象です。

『偶然の答え』は新たな名曲だし、『BAN』は『なぜ恋』と並ぶ、ライブでの盛り上がりチューンになりそうだし、そのほかの曲も悪くないんだけどね。『櫻坂の詩』は発表済みだったし、純粋な新曲でもないしね~。

少し苦言は呈しましたが、クオリティは十分だし、ファンは勿論、新規を取り込むだけの魅力もあると思うので、益々、今後に期待ですね。

変動のなかった「櫻エイト」体制は良いとしても、絶妙なバランスの体制も、今後どうなるか見物だし、個にフォーカスした”櫻坂46”が”欅坂46”と違ったどんな色で、我々を楽しませてくれるか、楽しみで仕方ありません。

あとはライブですね。

”欅坂46”時代の曲を封印するならするで、12月にはアニバーサリーライブをやる可能性もありそうだし、あと1枚くらいシングル出せば、”櫻坂46”名義の楽曲だけでもライブできるようになるしね。

どうしても伝説的なグループだった”欅坂46”と比べちゃうのは仕方ないし、期待も大きいけど、その高いハードルをしっかり超えてくれそうなイメージしかありません。

時が解決してくれると思うし、良い曲を、良いパフォーマンスを出し続けて欲しいね。

BAN (TYPE-A) (特典なし)
櫻坂46
SMR
2021-04-14


BAN (TYPE-C) (特典なし)
櫻坂46
SMR
2021-04-14


BAN (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2021-04-14


※しかし、AMAZONはType-AとCしか在庫無いのね・・・。

【櫻坂46】 全曲レビュー①『Nobody's fault』(暫定版)

Nobody's fault

”櫻坂46”の記念すべきデビューシングルです!(パチパチ)

二度目の改名、そして二度目のデビューですね。

「デビューカウントダウンライブ」は全国117の映画館でライブビューイングが行われ、3万8千人の動員だったそうです。(少なくない?)

【櫻坂46】 「デビューカウントダウンライブ」
http://burning.doorblog.jp/archives/55284115.html

個人的にはホントの新人グループではなく、再デビューでもあり、”欅坂46”時代の経験も名曲ストックもありますし、若干の物足りなさも感じながらも、至極の名曲たちに存分に楽しませてもらいました。

売上自体は現時点で36.6万枚らしいです。

前週では”NiziU”が31.2万枚の初週売上を記録し、話題になりましたが、それを上回るものの、”日向坂46”のデビューシングル『キュン』が記録した46.7万枚には届かなそうですね。

ちなみに”欅坂46”の『サイレントマジョリティー』が女性アーティストの初週売上記録を作ったのが26.2万枚です。コロナ禍により、握手会が開催できず、オンラインミート&グリート会になったのも大きな要因でしょうか?

”欅坂46”の完パケでのラストシングル『黒い羊』の初週売上が74.5万枚というデータもありますね。
 
「破壊と再生」により新たなデビューとなる訳ですし、過去は過去ですが、過去の自分たちとの熾烈な戦いの道を辿らざるを得ないのは間違いないところですが、新たな坂道を登っていく上ではまずまず良いスタートになりそうなイメージです。

尚、特典の生写真は”理佐”、”井上”、”松平”、”遠藤”の組み合わせでした。”理佐”様はいつも美しいね~。

1st Single『Nobody's fault』(2020年)

『Nobody's fault』(表題曲)



「★★★★」

記念すべきデビューシングルの表題曲です。

センターは”森田”、その他メンバーは”小林”、”理佐”、”菅井”、”藤吉”、”小池”、”山﨑”、”田村”、”武元”、”大園”、”守屋茜”、”松田”、”尾関”、”土生”です。

MV公開時に記事も書いています。

【櫻坂46】 『Nobody's fault』MV公開中
http://burning.doorblog.jp/archives/55198517.html

記事にも書いた通り、ミディアムテンポの王道ロック曲ですね。

トラディッショナルなロックの系譜に連なる曲であり、正統的な作りで好印象ですし、メロディもまずまずの出来です。しかしながら、飛び抜けて魅力的という訳でもないので、「★★★★」評価としました。

作曲はいろんな噂が流れている謎の作曲家”デレク・ターナー”です。情報がないので良く分かりませんが、カタカナ表記ですし、海外の作曲家の作品には聴こえない曲調なので、日本人だと思います。

編曲はお馴染みの”野中“まさ”雄一”さんです。

いつも書いてる気がするけど、生音を使って、ドラムやベースの低音が良い感じで鳴ってたら、もっとカッコいい曲になると思うんだけどね。サウンド面もいつ通りって感じですね。(逆に本格的なサウンドに取り組んだ『Student Dance』が異例だったのかな?)

個人的には”森田”の声が艶っぽくて好きです。

MVもチームを感じさせるシーンや最後のクレジットも含め、最高ですね。MVの出来と比べて、曲が弱い気が若干しちゃいます。

良い感じの表題曲になったんじゃないかな?

『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』(全タイプ収録)



「★★★★★」

センターは”藤吉”、その他メンバーは”小林”、”理佐”、”菅井”、”森田”、”小池”、”山﨑”、”田村”、”井上”、幸阪”、”原田”、”梨加”、”増本”、”関”です。

今回のデビューシングルの中でも異彩を放つ、スピードチューンです。

メロディも鮮烈だし、高速で歌うパートもカッコいいし、文句なしの「★★★★★」評価です。

”欅坂46”時代にはなかった「らしくない」曲調なんですが、歌詞はかなり攻撃的で「らしい」イメージで絶妙なバランスを持った曲だと思います。

ライブでもっと伸びると思ってたんですけどね~。期待し過ぎたのかな?

作曲は”SoichiroK、Nozomu.S”、編曲は”Soulife”で『二人セゾン』、『キミガイナイ』という歴史的名曲を制作してくれている”Soulife”案件ですね。

いやー凄いな、この曲。

とにかく2020年の音楽って感じで、新しさを感じるのも良いんですよね~。

”かりん”ちゃんのセンターもサマになってます。(元々、センター適性はあると思ってたけど、この手の曲でもハマるのは意外)

MVでの全開笑顔も良いね! MVの完成度も高いし、今年のBest Tunes候補だね!

”Soulife”はこの曲でまた株を上げたね! 凄いよ~!

『半信半疑』(Type-A収録)

「★★★★」

センターは”山﨑”その他メンバーは”小林”、”理佐”、”菅井”、”森田”、”小池”、”藤吉”、”田村”、”遠藤”、”上村”、”大沼”、”守屋麗”、”松平”、”齋藤”です。

僕はこの曲好きです。

”天”ちゃんの声質なのかな、曲調なのかな? ”中森明菜”さんの名曲『禁区』とか『少女A』を思い出しちゃったんだよね~。





絶妙に歌謡曲っぽいテイストが注入されているメロディと曲展開にグッときちゃいますね。

ギターの入れ方も良いんだけど、それでいて”Perfume"っぽいデジタルな音が使われているのも良い感じです。

味わい深い曲です。

作曲は”AKB48"の『LOVE TRIP』が有名な”春行”さんですね。「坂道シリーズ」では”けやき坂46”の『こんな整列を誰がさせるのか?』以来ですね。

この曲も非常に魅力的ですし、センターの”天”ちゃんにも合ってますよね。

『Plastic regret』(Type-B収録)

「★★★★」

こちらは『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』と同じメンバーです。いわゆる「藤吉組」。

割と淡々としたメロディでライブで聴いたときもそんなにインパクト無くて、「★★★」評価かな~と思ってたんですけど、音源を聴くと全然悪くないね~。

イントロからのメロディ展開も面白いし、ブリッジのメロディは抜群だし、音作りも生々しいサウンドが鳴っていたりで心地いいです。

聴くごとに味わい深くなる曲だね、これは。

作・編曲は”坂本竜太”さんです。ベーシストで様々なアーティストのサポートをされている方みたいですが、凄いですね。ベーシストが作った曲って、感じは一切しないけどね。

この曲では、”小池”の声が絶妙なスパイスになってますね。

『最終の地下鉄に乗って』(Type-C収録)

「★★★★★」

こちらは『Nobody's fault』と同じメンバーです。いわゆる「森田組」。

典型的なフォークソングのようなイントロなんですけど、曲自体は力強くて、生命力を感じます。

メロディ展開が絶妙にツボを突いてくれて、最高ですね。

音作りは極めて普通ですが、逆にこの素晴らしいメロディを際立たせてくれる感じがします。

日本屈指のメロディーメーカー”aokado”による作・編曲なんですね~。流石ですね。

一番有名なのは”AKB48"の『365日の紙飛行機』(名義は”角野寿和、青葉紘季”)でしょうけど、「坂道シリーズ」への楽曲提供も多いですね。

【”aokado”の坂道シリーズ提供作品】

乃木坂46
『孤独な青空』
『ひと夏の長さより…』
欅坂46
『制服と太陽』
けやき坂46
『約束の卵』
日向坂46
『やさしさが邪魔をする』

【乃木坂46】 「名曲アルバム」㉑ 『ひと夏の長さより…』
http://burning.doorblog.jp/archives/52419392.html

”STU48”の名曲『暗闇』も”aokado"作品です。

【名曲】 STU48 『暗闇』
http://burning.doorblog.jp/archives/54241719.html

いずれも素晴らしいメロディを持つ名曲だらけですね。新たな名曲が加わりましたね。

凄いな!

『Buddies』(Type-D収録)



「★★★★」

こちらは『半信半疑』と同じメンバーです。いわゆる「山﨑組」。

最初にMVで聴いたときには、「らしくない」明るい曲だなと思ったんですよね。

それこそ”Journey"あたりのアメリカンロックっぽい曲調でね。良いんだけど、大仰に感じたし、「Yo!」が耳障りな気もして、ややネガティブな印象だったんだけどね。

サビのメロディの畳みかけが良いし、ライブではかなり感動的だったんだよね~。「大団円」って感じがしてね。それで「★」を1個上乗せしたような感じです。

作曲及び編曲は”中村泰輔”さんですね。

【”中村泰輔”さんの坂道シリーズ提供作品】

乃木坂46
『僕のこと、知ってる?』
『アナスターシャ』
欅坂46
『渋谷川』
『バレエと少年』
『1行だけのエアメール』

尚、名曲レビュー候補の”前田敦子”さんの『Selfish』も彼の作品です。

ライブではキラーチューンになるかもね。いやー良い曲ばっかりだね。

『ブルームーンキス』(通常盤収録)

「★★★★★」

こちらは『Nobody's fault』、『最終の地下鉄に乗って』と同じメンバーです。いわゆる「森田組」。

これはライブで衝撃的だったな~。

最初の慟哭のイントロも良いんだけど、浮揚感のあるメロディも良いし、ストレングスの入れ方も良いし、変則リズムも効いているし、プログレッシブな作りで素晴らしい曲だと思います。

それでいて、曲間にセリフまで入れちゃって、サビは哀メロが効いててさ、全てのパートがシンフォニックに組み立てられていて、ホントに凄いし、「センスの塊」だなって圧倒されてます。

これも2020年らしい、新しさがあって、良いよね。

この作・編曲を手掛けたのが、”野村陽一郎”さんというのも驚いたな。

”日向坂46”の『キュン』、『ドレミソラシド』、『ホントの時間』、『ママのドレス』で一気に作曲家として名を上げましたよね。それらの曲調から、ブリブリのアイドルポップを創る人ってイメージだっただけに、この『ブルームーンキス』には参りました。

ライブで”森田”と”理佐”が絡む演出も刺激的で良かったよね。

こりゃ凄いな~。参った。

最後に総括です。(暫定版なので、確定版ではまた書き直すかもしれませんが)

全7曲中3曲に「★★★★★」の満点評価を付けちゃいました。

新しさを感じる『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』、『ブルームーンキス』は革新的であり、文句なしです。また『最終の地下鉄に乗って』のメロディの充実も凄いです。

その他の4曲も「★★★★」ですが、味わい深い曲が多いので、更に聴き込むごとに評価は上がるかもしれませんね。(順位をつけると、表題曲が一番低い評価になるかもな~)

この楽曲の充実度は凄まじいですね。

”森田”、”藤吉”、”山﨑”というセンター適性を持つ3名をフューチャーし、3つのグループとして組み立てたのもアッパレですね。

ソロや少人数のユニット曲なんかも聴いてみたいし、2nd以降どうするのかは分からないけど、デビューシングルの完成度としては”欅坂46”の『サイレントマジョリティー』をも上回っているんじゃないかな?

僕、個人の採点だけど、『サイレントマジョリティー』が平均で4.17点、”欅坂46”時代の最高点が2ndと7thの4.29点なんだけど、それを上回る4.43点になりましたね。(”乃木坂46”の24th『夜明けまで~』が4.71点、25th『しあわせの~』が4.57点というのもあるけどね)

しかし、完全に新たな魅力を創り上げましたね! 運営も良く頑張ったね。

最大のライバルである”欅坂46”、自分自身を超えることが出来るかもね。

これは全音楽ファン必聴だよ。特に『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』、『ブルームーンキス』ね。メロディ派は是非、『最終の地下鉄に乗って』あたりも聴いて欲しいね。

何度も書いたけど、このシングルは凄いよ!











Nobody's fault (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2020-12-09


【欅坂46】 全曲レビュー⑪~「永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜」(新曲編)

ちょっと遅くなっちゃいましたが、音源の聴き込みが完了したので、レビューを書きます。

今年観た映画の中で間違いなくNo.1であろう、素晴らしいドキュメンタリー映画の上映が既に懐かしいですね。

【欅坂46】 「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」
http://burning.doorblog.jp/archives/55009586.html

また”欅坂46”として、最後となる「欅坂46 THE LAST LIVE」は素晴らしかったですね。

【欅坂46】 欅坂46 THE LAST LIVE(一日目)
http://burning.doorblog.jp/archives/55102262.html

【欅坂46】 欅坂46 THE LAST LIVE(二日目)
http://burning.doorblog.jp/archives/55105607.html

デビュー曲であり、代表曲でもある『サイレントマジョリティー』で始まり、『サイレントマジョリティー』で終わる構成も良かったけど、二日間に亘り、至極の名曲を繰り広げたライブはラストという名に相応しい素晴らしいライブでしたね。

”櫻坂46”としての新曲『Nobody's fault』も披露され、”森田ひかる”センターというのはある程度、予想の範囲内でしたが、楽曲自体も”欅坂46”の延長線上にあると言えるトラディショナルなロック曲で安心している自分がいます。

既に12月に新曲『Nobody's fault』がリリースされることも発表されています。

とはいえ、彼女たちのこれからの坂道はかなりの急勾配で駆け上がる必要があるし、過去の自分たち自身がライバルになるというのも興味深いね。相当過酷なチャレンジになると思うけど、しっかり応援したいな。

そんな”櫻坂46”にとって、大きな壁になるであろう、”欅坂46”の最初で最後のベストアルバムです。

もっと売れるかなと思ってたんだけど、自身の1st Albumに比べても、後輩である”日向坂46”のアルバムと比べても、意外に伸び悩んだ印象です。既にシングルを持ってたりすると被りも多いので、ダウンロード合算じゃないと読みづらいかもね。

ひとまずアルバム収録曲ですね。

※は新曲で今回のレビュー対象です。

<初回仕様限定盤 TYPE-A>

【DISC1】
01.Overture ★★★★★
02.サイレントマジョリティー ★★★★★
03.世界には愛しかない ★★★★★
04.二人セゾン ★★★★★
05.不協和音 ★★★★
06.風に吹かれても ★★★★★
07.ガラスを割れ! ★★★★
08.アンビバレント ★★★★★
09.黒い羊 ★★★★★
10.誰がその鐘を鳴らすのか? ※
11.W-KEYAKIZAKAの詩 ★★★★
12.月曜日の朝、スカートを切られた ★★★★
13.危なっかしい計画 ★★★★
14.避雷針 ★★★★
15.もう森へ帰ろうか? ★★★★
16.Student Dance ★★★★
17.Nobody ★★★★

【DISC2】
01.手を繋いで帰ろうか ★★★★★
02.キミガイナイ ★★★★★
03.語るなら未来を・・・ ★★★★★
04.大人は信じてくれない ★★★
05.制服と太陽 ★★★★
06.エキセントリック ★★★★
07.太陽は見上げる人を選ばない ★★★
08.東京タワーはどこから見える? ★★★★★
09.君をもう探さない ★★★★
10.I'm out ★★★★
11.10月のプールに飛び込んだ※
12.砂塵※
13.コンセントレーション※

<初回仕様限定盤TYPE-B>

【DISC1】
Type-Aと全く同じ

【DISC2】
01.渋谷川 ★★★
02.青空が違う ★★★★★
03.渋谷からPARCOが消えた日 ★★★★ 
04.僕たちの戦争 ★★★
05.100年待てば ★★★★★
06.AM1:27 ★★★★
07.バレエと少年 ★★★★
08.再生する細胞 ★★★★
09.バスルームトラベル ★★★★★
10.302号室 ★★★★★
11.ヒールの高さ ★★★★★
12.角を曲がる※
13.カレイドスコープ※
14.Deadline※

今回のレビューは※のついた新曲のみとしますので、下記でチェックしてみてください。

「★★★」の曲は★1個どれも上乗せしたいな!

”欅坂46” 全曲レビュー
http://burning.doorblog.jp/archives/cat_1287501.html

しかし改めて★だらけだね。通して聴くと、名曲だらけでヤバいね。逆に過去の名曲が素晴らし過ぎて、当初は、新曲が弱いように感じたけど、聴き込むと印象が変わりましたね。ライブでのパフォーマンスが観れたのも大きいね。

これはアイドル史どころか、J-Pop史でも語り継がれる、究極のベストアルバムと言っていいんじゃないかな?

ベストアルバム「永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜」(2020年)

【欅坂46】 ベストアルバム詳細決定!

『誰がその鐘を鳴らすのか?』(全タイプ収録)



「★★★★★」

メンバーは”石森”、”上村”、”尾関”、”小池”、”小林”、”齋藤”、”佐藤”、”菅井”、”土生”、”原田”、”茜”、”梨加”、”理佐”、”井上”、”関”、”武元”、”田村”、”藤吉”、”松田”、”松平”、”森田”、”山﨑”、”遠藤”、”大園”、”大沼”、”幸阪”、”増本”、”麗奈”で全員ですね。

センターは不在とのことです。

正直、最初に聴いたときはそうでもなかったんだけどね。TV番組や映画やライブで聴きまくったこともあって、「★」を一つ上乗せしたような感じです。(音源だけの評価だと「★★★★」かな)

この曲が”欅坂46”にとっての、ラストシングル(配信シングルですが)で良かったような気がします。

新曲の中では最もシリアスで、今までの”欅坂46”のテイストに近いし、セリフも良いし、畳みかけるようなスピード感が良いよね。ラストにかけ、一気に感情がアガる気がします。

作・編曲はいずれも「坂道シリーズ」初参加となる”辻村有記”さんと”伊藤賢”さんの共作です。

”辻村有記”さんは「アミューズ」所属のミュージシャンで元”HaKU”らしいけど、わかんないな~。”伊藤賢”さんは元々ギタリストみたいですけど、この二人の共作で”NEWS”や”Hey! Say! JUMP”にも楽曲提供したりしてますね。

パフォーマンスもカッコ良いし、ラストに相応しい名曲ということで、「★★★★★」の満点評価にさせて頂きました。

選抜制を導入した”櫻坂46”にとって、全員でパフォーマンスできる、新たなライブの代表曲になると思います。

『10月のプールに飛び込んだ』(Type-A収録)

「★★★★」

メンバーは幻の9th Single選抜メンバーです。メンバーは”上村”、”小林”、”佐藤”、”菅井”、”土生”、”原田”、”守屋茜”、”梨加”、”理佐”、”井上”、”関”、”武元”、”田村”、”藤吉”、”松田”、”森田”です。

何故、この曲が最も重く、暗い『黒い羊』の後の9th Singleだったのかは理解しづらいです。

”平手友梨奈”さんがセンターとして、どう表現したら良いか悩んだというのも頷ける歌詞だし、想像するに、二期生大量投入で少し明るいアイドルポップに舵取りしてみるか・・・って感じだったんでしょうか。(そう思うと、最もハードな『不協和音』の後の『風に吹かれても』に近いのかもね)

流麗なメロディが楽しめるアイドルポップで曲自体のクオリティは高いんですけど、”欅坂46”っぽい捻りもなくて・・・ちょっと聴きながら、悩んじゃいましたけどね。

”欅坂46”という冠を取っ払って聴けば、凄く良い曲ですし、それこそ”乃木坂46”や”日向坂46”のほうが合いそうだし、”欅坂46”でやるなら、ユニットとかのほうが良かったように思います。

って聴き込むとさ、”欅坂46”らしい曲だなとも思えてくるのが怖いな。今回のシングル曲はスルメ系の曲が多いので、評価が難しいね。

尚、作・編曲は”IZ4648”の『必然性』、”乃木坂46”のアルバム収録曲『ゴルゴンゾーラ』以来となる”BASEMINT”です。

このシングル曲は”平手友梨奈”さんの声をカットしたのも影響していると思うけど、Vocalは”菅井”の声が強い印象です。

『砂塵』(Type-A収録)

「★★★★」

参加メンバーは”上村”、”尾関”、”小池”、”小林”、”齋藤”、”佐藤”、”菅井”、”土生”、”原田”、”茜”、”梨加”、”理佐”、”井上”、”関”、”武元”、”田村”、”藤吉”、”松田”、”松平”、”森田”、”山﨑”となっています。

現メンバーから新二期生を引いたメンバー構成ですね。

サビのメロディがキャッチーなミディアムテンポのナンバーです。

メロディ展開が味わい深いので、こちらもスルメ曲で聴くごとに良くなる感じだね。

作曲は”TAKU Tanaka、LINDY”、編曲は”TAKU Tanaka”となっています。”TAKU Tanaka”もギタリストみたいですけど、アイドル系以外にも”氷川きよし”さんへ楽曲提供されてたり、幅広いですね。

こちらも”菅井”の声が強いな~。ライブではセンターだったような気がします・・・。

『コンセントレーション』(Type-A収録)

「★★★★」

9th Singleの幻のアンダー曲。

参加メンバーは”石森”、”尾関”、”小池”、”齋藤”、”長沢”、”松平”、”山﨑”となっています。

”Perfume”あたりを想起させるデジタルポップなんだけど、メロディが良いので、お気に入りです。

作・編曲は「坂道シリーズ」でもお馴染みの”佐々木裕”さんですね。

”佐々木裕”さん自体は、アレンジャーとしてのイメージが強いけどね。

【”佐々木裕”さんの坂道シリーズ参加作品】※記載がないのは編曲のみ

”乃木坂46”
『左胸の勇気』
『行くあてのない僕たち』
『知りたいこと』(作曲・編曲)
『誰かは味方』
『傾斜する』
『Rewindあの日』

欅坂46
『W-KEYAKIZAKAの詩』
『危なっかしい計画』

日向坂46
『ハロウィンのカボチャが割れた』
『Dash&Rush』
『See Through』(作曲・編曲)

”欅坂46”らしさはないけど、普通に良い曲だよね~。

『角を曲がる』(Type-B収録)


「★★★★★」

”平手友梨奈”さんのソロですね。

詳しくは名曲アルバムの記事を読んで欲しいです。

【欅坂46】 名曲アルバム⑨ 『角を曲がる』
http://burning.doorblog.jp/archives/55009667.html

彼女のソロ曲は『PARCO~』くらいしか好きじゃなくて、内省的なバラードで今一つフックが足りないような感じがあったんだけど(あくまで”欅坂46”の楽曲との比較ね)、これは完璧じゃないかな。

流石の”ナスカ”曲ですし、この曲は素晴らしいパフォーマンス込みで評価したいね。

勿論、「★★★★★」の満点評価です!!!

『カレイドスコープ』(Type-B収録)

「★★★★」

”上村”、”原田”、”井上”、”武元”、”藤吉”、”森田”によるユニット曲。

割とカワイイ系のメンバーを集めた感じでしょうかね?

ライブでは”森田”がセンターだったような・・・。

この曲も好きなんだよね~。昭和歌謡っぽい、平和でゆったりしたメロディが心地良いし、心も和むね。

メロディの良さが良いね。

作曲は”白須賀悟”さんで、”乃木坂46”の『かき氷の片想い』、”長濱ねる”さんソロの『また会ってください』以来ですね。尚、編曲は”シュークリームロケッツ”の作曲もされていた”河原レオ”さんとの共作ですね。

『Deadline』(Type-B収録)

「★★★★」

”菅井”、”茜”、”理佐”、”田村”、”松田”のユニット曲です。

”理佐”がライブではセンターぽかったけど、この曲もサビになると”菅井”の声が強いです。

近未来的な雰囲気の明るいポップソングですけど、メロディ展開も良いし、佳曲と言っていいんじゃないかな?

心地良い疾走感があるし、メロディ自体の質も高いね。

作・編曲は「T&E Corporation」所属の”嶋田啓介”さんで”きょんこ”のソロ『居心地悪く、大人になった』以来の楽曲提供ですね。

この曲も全然良いよね~。

特典映像編はボリュームあって、十分に見切れてないので、改めてレビューは書きます。

最後に総括です。

とにかくラストに相応しい、素晴らしい出来のベストアルバムなので、是非、多くの人に聴いて欲しいな。

『Overture』からのシングル9連発は圧巻だし、素晴らしい楽曲の嵐にひれ伏して欲しいね。

それでもまだ収録できなかった名曲があるんだから、やっぱり凄いよね。

『チューニング』、『ごめんね クリスマス』、『夏の花は向日葵だけじゃない』、『また会ってください』あたりもオススメです。(ベストアルバムあるあるだけど、なぜ、この曲が収録されないの?は一杯言いたいね)

新曲はあくまで「おまけ」ではありますが、それぞれ興味深かったな。

結局、「★★★★★」の満点評価は『誰がその鐘を鳴らすのか?』と『角を曲がる』のみとなったけど、他の曲も「★★★★」評価だし、もう一つ「★」を追加するかはどうかはメチャ悩みましたね。(特に『カレイドスコープ』、『コンセントレーション』あたり)

歴史的に二度とこんなアイドルグループは現れないと確信してますが、”櫻坂46”にはそれを超える活動に期待したいですね。

いずれにせよ、高品質の作品を作り続けてきたメンバー、クリエーター、運営には感謝しかないですね。

”欅坂46”、まさにアッパレ!!!







【欅坂46】 全曲レビュー⑩~『黒い羊』(確定版)

【欅坂46】 全曲レビュー「黒い羊」

【欅坂46】 全曲レビュー⑩~『黒い羊』(暫定版)
http://burning.doorblog.jp/archives/53092845.html

遅くなってしまいましたが、ようやく確定版をアップします。

しかしライブ当たらんな~。

アニラは勿論、東京スペシャルもアッサリ落選、連敗続きですよ。(逆に”乃木坂46”は最近当たりまくってるんですけどね。)

暫定版で書き忘れちゃいましたが、今回もType-A、B、C、Dを購入、通常盤収録曲はダウンロードしました。生写真は”上村”、”石森”、”高本”、”平手”というラインアップでした。

楽曲自体の評価に変化はありませんが、特典映像中心に追記していきますね。

【欅坂46】 8th Single 発売決定!

【欅坂46】 8th Single『黒い羊』MV公開中

「坂道合同オーディション」を終え、二期生が加入しましたが、メンバーの相次ぐ卒業等、アンダー的な位置づけであった”日向坂46”の別グループ化、”欅坂46”というグループ自体が大きく揺らいでいる中、負傷したセンター”平手友梨奈”の復帰を経て、ようやくリリースされたシングルって感じですよね。(遅れてなければ、春シングルに『ごめんね クリスマス』なんて曲は入れないよね。)

リリース遅れの影響がそのまま収録曲にも出ているのは、メンバーが多忙で録り直す時間的な余裕がない、もしくは制作サイド(”秋元康”さんかな)の問題もあるんでしょうけどね。

作品がちゃんとリリースされるのは嬉しいですが、年3枚のシングルをリリースしている”乃木坂46”に比べ、”欅坂46”は既に年2枚のシングルリリースとなっていますね。(3枚出す予定で進めていたが、2017年はアルバムリリースに過酷なライブツアーによるメンバーの消耗、2018年は平手の負傷でずれ込みが続いているのかもしれません)

個人的には”欅坂46”は、アイドルとしてではなく、アーティストとして捉えているので、年3枚のシングルリリース、握手会などよりも、アルバム制作やライブを重視して欲しいと考えてますけどね。

ではレビューへいきましょう!

8th SIngle『黒い羊』(2019年)

『黒い羊』(表題曲)



「★★★★★」。

”欅坂46”の8th SIngle選抜メンバーによる表題曲ですね。

最初の印象は表題曲にしては暗すぎる、メロディが今ひとつ・・・そんな感想を持っていました。ですので、今回の全曲レビューではポジティブな評価は出来そうにないと思ってたんですけどねえ。

いやいや、まさしく「スルメ曲」ですね。

聴けば聴くほど、メロディや歌詞が心の奥深いところまで沁み込んでくる感覚があるし、曲が持つ悲しみ、切なさが増幅していくんですよね。

特に「全部、僕のせいだ」、ラス前の無音パートを挟んでからの「白い羊~」部分は鳥肌モノの恐怖とか悲しみが溢れ出るようで、身体が震えるような感覚に陥ります。

当初は何故メンバーがこんなに暗い『黒い羊』を絶賛している、涙を流しているのか、今ひとつ分からなかったのですが、今となっては少し理解できた気がします。

これは”ナスカ”の素晴らしいソングライティングと秀逸なアレンジが大きな手柄なんでしょうけど、絶対的センター”平手友梨奈”の天才的な表現力も大きな影響を与えているように思えます。

”ナスカ”は2017年の「My Best Selection」のソングライター部門で1位にした大好きなソングライターです。それは『エキセントリック』、『危なっかしい計画』があまりに素晴らしすぎて、その音楽的な新しさに身震いさせられたんですけどね。

2018年はその”ナスカ”のペンによる”乃木坂46”の『ジコチューで行こう!』が典型的なアイドルポップであまりに捻りがなく、「そのジャンルも出来るのね」くらいでガックリしたんですよね。聴き込みましたが、アーティスティックな要素は皆無で、個人的に印象は良くなかったんですけどね。いやー、これは凄いな。

この世界観、深みの凄さをどれだけ世間で評価されるかは何とも言えませんが、アイドルがリリースする曲じゃないし、このクオリティには降参ですね。文句なしの満点評価にしました。ライブでもノリノリのファンを一斉に地蔵にしてしまうような強烈な世界観が繰り広げられ、ライブでこそ、実力を発揮する恐ろしい曲ですね。

流石です。どこまで世間で評価されるのかが楽しみですね。

MVも歌詞、曲と同一の世界観であり、解釈は人それぞれとしてもグッとくる出来だと思います。

『君に話しておきたいこと』(全タイプ収録)



「★★★」。

こちらは既に別グループとして動き出す”けやき坂46”(”日向坂46”)の楽曲で「CoCo壱番屋」のCMソングにも起用されていましたし、昨年末の「ひらがなくりすます」でも披露されましたね。

尚、センターは二期生の”小坂菜緒”ですね。

曲自体は悪くないし、爽やかなメロディも楽しめるんだけど、この刺激的なシングルの中では普通評価になっちゃうかな。ライブでもさほど伸びしろは感じなかったのも減点ですね。

個人的には”前迫潤哉、Dr.Lilcom”のペンによる『JOYFUL LOVE』のほうが好きですね。



作・編曲は『それが大事』で180万枚ものメガヒットを記録した”大事MANブラザーズバンド”の”立川俊之”さんですね。こないだの”吉本坂46”のデビューシングルでの元”チェッカーズ”の”鶴久政治”さんの起用もそうですが、いろんな作曲家が取り上げられることは良いと思います。

彼女たちにはデビューシングル『キュン』に期待したいねって、既に『キュン』のレビューを書いてましたね。

【日向坂46】 全曲レビュー①~『キュン』
http://burning.doorblog.jp/archives/53219563.html

『Nobody』(Type-A収録)



「★★★★」。

”欅坂46”の8th SIngle選抜メンバーによる表題曲ですね。

ブルーズっぽいテイストを持っている古めのロックソングで、かなり楽しめる曲ですし、結構好きなんですけど、満点まではいかないかな。

尚、作曲は”Dr.Kay、Gold Driver、BonoBono”となっていますが、不明です。海外のコンポーザーかと思いましたが、そうではなさそうですね。

編曲の”APAZZI”さんが良い仕事をされているように思いますね。

ライブでも最高だったし、満点評価にしようとも思ったけどね。70~80年代のロックテイストを感じるMVも素晴らしいし、これはヤバイ出来です。

個人的にはこの路線の楽曲を毎シングル収録して欲しいくらいです。

『抱きしめてやる』(Type-B収録)

「★★★★」。

こちらも”けやき坂46”(日向坂46)の新曲ですね。センターは二期生の”小坂菜緒”でしたね。

実は最初にラジオか何かの音源を聴いた時から、ガッツポーズものだったんですよね。

個人的にはサビでドラムがビートを刻む、スピード感が堪らないです。とはいえ、メタルというよりはパンクっぽい感じで音自体はかなり軽めで、メロディ自体も甘々ですし、展開がプログレっぽい部分もあるけど、うまく整合性を取った感じがします。

ある種、計算し尽くされた、ヘンな曲ではありますね。尚、こちらの作曲は”欅坂46”ファンにはお馴染みの”バグベア”でしたね。アレンジも常連の”若田部誠”さんですね。

最初は「★★★★★」にするつもりでしたが、聴き込むごとに音の軽さが気になって、★1つ減点しました。

ライブでも盛り上がってましたが、スピード感についていけてないファンが多かったような気もします。僕はサイリュウムを持ちながら、ヘドバンしてましたけどね。

『ヒールの高さ』(Type-C収録)



「★★★★」。

”菅井友香、守屋茜”のキャプテン、副キャプテンのユニット曲ですね。

ドラマティックな展開も素晴らしいし、メロディも十分に魅力的だし、シンセサイザーを効果的に使い、リズムのキレが良いし、イマドキっぽい感じです。

二人の声も改めて聴くと良いね。

「坂道シリーズ」初参加となる、”ヤマハミュージックエンターテインメントホールディングス所属の鶴﨑輝一”さんが作・編曲を手掛けられています。

MVは二人の魅力をしっかり伝えているし、静止画をうまく使ったりで良い仕上がりだと思います。

ライブでも盛り上がってましたし、今回のシングルで最も過去の”欅坂46”の楽曲のテイストに近い曲ではないでしょうかね?

『ごめんね クリスマス』(Type-D収録)



「★★★★★」。

ユニット曲ですね。

尚、メンツは”上村莉菜”、”尾関梨香”、”長沢菜々香”、”渡辺梨加”とややフワフワしたような可愛さを持つメンバーが選出されてますね。仲良しコンビを2つ組み合わせたような感じなんでしょうかね。

仲良しコンビが『会いに行けなくてごめんね、最後のクリスマス』なんて歌うのは面白い世界観ではありますけどね。

このメロディの扇情力が凄まじくて、完全にノックアウトさせられましたね。

声の組み合わせも素晴らしくてさ。特に”むー”、”ぺーちゃん”の声が良いね。

この曲が2018年のクリスマスまでにリリースされていたら、めちゃくちゃヘビロテしてたと思います。

作曲は『微笑みが悲しい』以来となる”フジノタカフミ”さんですね。”乃木坂46”の『春のメロディー』、『太陽に口説かれて』、”NMB48”の『イビサガール』も彼の作品ですね。

アレンジも”島田尚”さんとの共編曲となってますね。

ライブも意外に盛り上がったんだよね~最高!

MVも歌詞、メロディに合った世界観だし、一人一人の魅力が出ていて良いんじゃないかな。

『否定した未来』

「★★★」。

2nd Single収録の『また会ってください』、1st Album収録の『100年待てば』”長濱ねる”のソロですね。”ねる”の声にあった、可愛らしい曲ですね。

メロディは難解な組み立てなんですが、フレンチポップっぽい都会的で洗練された楽曲ですし、スカっぽいリズムが合わさり、耳に心地よく感じさせるのは、かなり考えて作られている感じがします。

「坂道シリーズ」では”乃木坂46”の『地球が丸いなら』を楽曲提供された”山下孝之”さんの作曲・編曲です。ケーナ演奏家としても有名な方みたいですね。こういう曲も作られるんですね。



個人的にはそこまで好みの曲ではないので、普通評価にしましたが、決して悪い曲ではないと思います。全握ミニライブではひたすら可愛かったけどね。

これが”ねる”の卒業曲になるとは思いもしなかったな~。

【欅坂46】 長濱ねる 卒業発表!!!!!

【名曲】 長濱ねる 『100年待てば』
http://burning.doorblog.jp/archives/53118060.html

特典映像についてはMVは上に追記してましたので、そちらをご覧ください。

「KEYAKI HOUSE」はぬるさ、ゆるさの極致でしたが、これはこれで楽しめましたね。料理の上手いメンバーが意外だったり・・・”尾関”作の手羽先が美味しそうだったな。

「欅共和国2017」を楽しそうに見るメンバーの姿が個人的には一番良かったかな。『PARCO~』で恥ずかしそうに一時停止する”平手”とか、『割れたスマホ』で爆笑するメンバーとかね。

他にも”佐藤”が一生懸命喋っている横でけん玉をする”土生”も面白かったな。

「坂道テレビ」でも流れてましたが、最後にみんながプールに入ってはしゃぐのも面白かったですね。「水中 不協和音」からの「水中 アンビバレント」はファン必見だね。

この企画は「坂道シリーズ」全部でやって欲しいね。

”けやき坂46”の特典映像は「けやきちゃんと。」です。インタビューを中心に進行していきます。”くみてん”の夢に出てくる”けやきちゃん”の話を核にして、いろいろとメンバーの想いが聴けるのが興味深いですね。”井口”のインタビュー中、話している途中でブチ切ったのは面白かったな。最後にメンバーが”くみてん”の話をして終わるのがグッと来ましたね。

欅坂46二期生の特典映像「Avenir」は3人一組でそれぞれ自己紹介をメインにゆるく進行していく感じですね。最近は”保乃”ちゃんと”夏鈴”ちゃんが気になります。尚、「Avenir」とはフランス語で「未来」の意味だそうです。

「ひなのなの」は勿論、”ひなの”の自己紹介的な映像です。可愛くて文句なしですね。

8th Singleを総括するとやっぱり表題曲『黒い羊』が凄すぎます。

どんな風に世間評価されるのかが楽しみですが、決して耳当たりの良い曲ではありませんので、チャート的には苦戦しそうなんですが、こんな曲が全うに評価される時代が僕は来てほしいと願ってますね。(暗いだけなんて最初に書いたのは大反省ですね)

一応書いておくと、好みの曲ではありません。しかし、全体的な芸術性の高い完成度に脱帽し、圧倒され、評価せざるを得ないという意味です。『不協和音』もそれに近いかもしれません。

「心の底から好きと言えないけど、心が揺さぶられる」

そんな感じですかね。

カップリングではメロディ派必聴の『ごめんね クリスマス』が一番好きですね。これは季節外れ云々関係なく、個人的に今年のベストチューン候補になりますね。

『Nobody』の持つ、古式ロックの素晴らしさは「★★★★★」にしようか悩んだけど、初志貫徹で評価は変えませんでしたが、本当にカッコいいよね!

『ヒールの高さ』、『抱きしめてやる』はライブでも映えるし、やっぱり全体的なクオリティは異常に高いですね。

全国握手会のミニライブでも圧倒的だったのは『黒い羊』で『Nobody』もかなりのものでしたね。
※詳細は下記の記事をご覧ください

【欅坂46】 8th Single『黒い羊』発売記念 全国握手会 @幕張メッセ(千葉)
http://burning.doorblog.jp/archives/53114549.html
 
「坂道シリーズ」内でも圧倒的な芸術性、ロック性を合わせ持つ彼女たちには、音楽的に最も大きな期待をしていますが、二期生の投入でどんな新たな色を魅せてくれるのか、それも楽しみですね。

ライブ全然当たらないので、映像作品にも期待してますよ!

P.S.素の”平手”が「KEYAKI HOUSE」で見れて、ホッとしたな。カリスマなんて言われても普通の女の子だもんね。











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