全曲レビューが年を跨いでしまい、すいません。(『Monopoly』もね…)
”日向坂46”の2nd Albumです。
”日向坂46”はアルバムのリード曲の選抜発表もしてますが、”けやき坂46”名義での最初のリリースがアルバムだったことも、その理由かもしれませんね…。
【日向坂46】 2nd Album リードトラック フォーメーション発表
http://burning.doorblog.jp/archives/57859720.html
尚、本作は初回仕様限定盤のType-AとType-B、更に通常盤の3種類がリリースされています。
それぞれの収録曲を確認しておきましょう。
<初回仕様限定盤 Type-A>
01.『君しか勝たん』
02.『君は0から1になれ』※新曲
03.『月と星が踊るMidnight』
04.『ブルーベリー&ラズベリー』
05.『ゴーフルと君』
06.『You're in my way』
07.『どうする?どうする?どうする?』
08.『HEY!OHISAMA!』
09.『アディショナルタイム』
10.『声の足跡』
11.『何度でも何度でも』
12.『最初の白夜』※新曲
13.『ってか』
14.『僕なんか』
15.『One choice』
16.『Am I ready?』
17.『JOYFUL LOVE(Live from Happy Train Tour 2023)』※Bonus Track
<初回仕様限定盤 Type-B>
01.『アディショナルタイム』
02.『君は0から1になれ』※新曲
03.『ってか』
04.『シーラカンス』
05.『パクチー ピーマン グリーンピース』
06.『世界にはThank you!が溢れている』
07.『真夜中の懺悔大会』
08.『HEY!OHISAMA!』
09.『飛行機雲ができる理由』
10.『恋は逃げ足が早い』
11.『自販機と主体性』※新曲
12.『君しか勝たん』
13.『Am I ready?』
14.『僕なんか』
15.『One choice』
16.『月と星が踊るMidnight』
17.『誰よりも高く跳べ!2020(Live from Happy Train Tour 2023)』※Bonus Track
<通常盤>
01.『HEY!OHISAMA!』
02.『君は0から1になれ』※新曲
03.『Am I ready?』
04.『ってか』
05.『見たことない魔物』
06.『Right?』
07.『恋した魚は空を飛ぶ』
08.『愛はこっちのものだ』
09.『ガラス窓が汚れてる』
10.『アディショナルタイム』
11.『青春ポップコーン』※新曲
12.『ロッククライミング』※新曲
13.『君しか勝たん』
14.『月と星が踊るMidnight』
15.『僕なんか』
16.『One choice』
17.『キツネ(Live from Happy Train Tour 2023)』※Bonus Track
新曲は3種類合わせても5曲のみと、ファンからすると既に音源を保有しているので、コスパはかなり悪いですね…。
Bonus Trackとしてライブバージョンが3曲収録となってますが、試みとしては面白いけど、それでも物足りないです。まあ、通常盤は、初めて”日向坂46”を聴くようなライトファンにはお手軽で良い選曲だと思うけど、ダウンロード、ストリーミング時代に売上に効果があるとも思えないけどね。
僕は特典映像の「Happy Train Tour 2023」 in 大阪城ホールのBlu-rayが欲しかったので、初回仕様限定版のType-AとType-Bを買いましたが…ちょっとコスパ悪い感じで印象は良くないですね。
勿論、ライブ映像は素晴らしかったけどね。
新曲とBonus Trackのみ、レビューをしたいと思います。
「脈打つ感情」(2023年、2nd Album)
『君は0から1になれ』(アルバムリードトラック、全タイプ収録)
「★★★★」
メンバーは四期生を除く、一期生~三期生の全員でセンターは”佐々木久美”が務めています。
全員選抜の楽曲は、これで最後になりそうな気配がしますが、まずまずの佳曲だと思います。
曲調は似てないけど、なんとなくですが、”けやき坂46”名義で初のアルバムリリースとなった「走り出す瞬間」のリードトラック『期待していない自分』を思い出すんだよな~。
良い意味での緊張感があって、哀愁があって、流麗に展開するメロディ構成も好印象です。もう少し音作りは工夫出来た気もしますけどね…。良い曲ですよ。
「紅白歌合戦」の落選を吹き飛ばすまではいかないけど、良い曲ですし、ライブではより映えますね。
作曲と編曲は二人組音楽ユニット”doubleglass”ですね。”日向坂46”では『My God』以来ですが、”くみてん”との相性が良いのでしょうか? 凄い偶然? 狙ってる?
尚、代表曲『誰よりも高く跳べ!』、”乃木坂46”の『曖昧』も彼らの作品です。
『最初の白夜』(Type-A収録)
「★★★★」
卒業した”潮紗理菜”さんをセンターに置いた、一期生曲です。
過去の”潮紗理菜”さんのセンター曲『真夜中の懺悔大会』とは違う、バラード調のナンバーです。
優しく包み込まれるようなメロディが良いですね。ちょっと『恋は逃げ足が早い』に似たパートもありますが、まあ、気のせいということで(笑)
作・編曲は”中村泰輔”さんと”TomoLow”ですね。お二人とも「坂道シリーズ」では常連のクリエーターですが、最近は二人での共作が多いですね。
【中村泰輔さんの坂道シリーズ提供楽曲】
乃木坂46
『僕のこと、知ってる?』
『アナスターシャ』
『口ほどにもないKISS』
『錆びたコンパス』
『助手席をずっと空けていた』(TomoLowと共作)
『口ほどにもないKISS』
『錆びたコンパス』
『助手席をずっと空けていた』(TomoLowと共作)
欅坂46
『渋谷川』
『一行だけのエアメール』
『バレエと少年』
『バレエと少年』
櫻坂46
『Buddies』
『Microscope』(Minechang、ペンギンスと共作)
『On my way』
『Microscope』(Minechang、ペンギンスと共作)
『On my way』
『僕のジレンマ』(TomoLowと共作)
『僕たちの La vie en rose』(TomoLowと共作)
『マンホールの蓋の上』(TomoLowと共作)
『僕たちの La vie en rose』(TomoLowと共作)
『マンホールの蓋の上』(TomoLowと共作)
日向坂46
『友よ 一番星だ』(TomoLowと共作)
【TomoLowの坂道シリーズ提供楽曲】※上記の”中村泰輔”さんとの共作曲は除く
乃木坂46
『言霊砲』(Ryota Saitoと共作)
『マグカップとシンク』(COMiNUMと共作)
櫻坂46
『偶然の答え』(編曲)
『Dead end』(加賀爪タッドと共作)
『無言の宇宙』(barboraと共作)
『美しきNervous』(SoichiroKと共作)
『五月雨よ』(温詞と共編曲)
『僕のジレンマ』(Daisuke Nakamuraと共作)
『風の音』(SoichiroKと共作)
『コンビナート』(長沢知亜紀、barboraと共作)
日向坂46
『Overture』
『僕なんか』(温詞と共編曲)
『真夜中の懺悔大会』(SoichiroKと共作)
『月と星が踊るMidnight』(編曲)
『シーラカンス』(barboraと共作)
卒業セレモニーでも披露されましたが、今後の披露はレアになりそうなのがもったいないね。
『JOYFUL LOVE(Live from Happy Train Tour 2023)』(Type-A収録、Bonus Track)
「★★★」
原曲のレビューでは「★★★★」でした。
ライブの最後を飾ることの多い佳曲ですが、この音源からはライブの躍動感や感動はさほど感じられず、「★」を一つ減らしちゃいました。うーん、微妙です。
どうせなら、新曲収録してよ!
『自販機と主体性』(Type-B収録)
「★★★★」
二期生曲です。センターは”松田好花”ですね。初センターおめでとう!
哀愁度の強い、暗めのバラードナンバーです。
タイトルからする、ふざけたポップソングだと勝手に思い込んでたんですけどね…。
まあ、メロディもそこそこですし、悪くない出来だと思います。
作曲と編曲は、「Rolling Ahead」所属のクリエーター”YSU”さんが手掛けていて、”日向坂46”では8th Single収録の『10秒天使』以来ですね。
他にも”乃木坂46”の『私の色』、”AKB48”の『アイドルなんかじゃなかったら』、”櫻坂46”を卒業することになった”小林由依”さんの卒業曲『君がサヨナラ言えたって…』も彼の作品ですね。最近は採用率が上がっている印象もあります。
『誰よりも高く跳べ!2020(Live from Happy Train Tour 2023)』(Type-B収録、Bonus Track)
「★★★★」
ライブの盛り上がり曲だけあって、『JOYFULL LOVE』よりは楽しめましたね。
原曲は「★★★」で、2020 Versionは「★★★★」に上げていたので、後者の評価をそのまま使ってます。
昔は映像作品が容易に見れる環境になかったこともあって、ライブ盤というのは需要があった気もしますが、今の時代は映像付きでないとキツイね。やっぱり新曲のほうが良かったんじゃない? ”秋元康”さんの詞が追いついてない状況は良く聴くので、レコーディング過程でのボツ曲とかもないんだろうね?
『青春ポップコーン』(通常盤収録)
「★★★★」
「★★★★」
三期生曲です。センターは”森本茉莉”が初ですね。
明るい雰囲気のポップソングです。
バラードが続いたこともあって、少し前向きな評価にしようと思ったんですが、過去の三期生曲と比較しても、満点まではないし、どちらかと言えば「★★★」に近いかも…。
ライブでコールは入れやすそうだけどね。
クレジットを見ると作曲が”Yugo.A、sugita.m”、編曲が”sugita.m、Yugo.A”となってます。
”Yugo.A”とはシンガーソングライターの”青葉祐五”さんで、”櫻坂46”の『ソニア』も手掛けられてますね。”sugita.m”はギタリストでもある”杉田昌也”さんのようです。彼は初参加かな?
『ロッククライミング』(通常盤収録)
「★★★★」
4曲目となる四期生曲で、センターは”平尾帆夏”が務めています。
勇壮なメロディが楽しめる、良い曲なんだよな~。今回のアルバム収録曲では、『君は0から1になれ』と並ぶ、素晴らしい出来じゃないかな?
「★★★★」
4曲目となる四期生曲で、センターは”平尾帆夏”が務めています。
勇壮なメロディが楽しめる、良い曲なんだよな~。今回のアルバム収録曲では、『君は0から1になれ』と並ぶ、素晴らしい出来じゃないかな?
新曲は全て「★★★★」評価ですが、個人的にはこの2曲が「★★★★★」に近くて、その他が「★★★」に近い感じです。
この曲は、ライブで”おひさま”と一緒に歌えるのもプラスアルファだけど、楽曲だけでの評価だと満点まではいかないかな~。
僕は”平尾”は最初は「ひら砲」のイメージくらいでしたが、バラエティでも活躍(大喜利は優秀じゃない?)しているし、運動音痴キャラでもあるし、少しずつ垢抜けてきて、人気メンバーになってきてますね。
尚、作・編曲は”T&E Corporation”所属の”jiri”さんです。「坂道シリーズ」初参加ですね。ネットで調べてみたら、グループのイメージやライブでの盛り上がりもイメージして制作されたそうです。”筒美京平”さんを尊敬していたり、最高の一曲に”Eric Clapton”の『いとしのレイラ』を挙げられているのは好感を持っちゃいます。
この曲のためだけに通常盤を買いましょうとは言わないけど、気になる人はダウンロードして楽しんだらどうでしょうか? ライブでは定番曲になりそう。
『キツネ(Live from Happy Train Tour 2023)』(通常盤収録、Bonus Track)
「★★★★」
こちらもライブの盛り上がり曲だけあって、思ったより楽しめましたけどね。
原曲は「★★★★」で、評価はそのままです。
やっぱり新曲を収録して欲しかったですね。
【総括】
シングルを既に保有している方にとっては、コスパは決して良くないですが、ファンなら買いましょうね(笑)
新曲の『君は0から1になれ』と『ロッククライミング』はライブの定番になる可能性もある、良い曲だと思います。
特典のライブBlu-rayは、特にオススメです。
世界的にもアルバムは、コアなファンのためのものになってきていると思います。またツアーのために楽曲を増やすというのも大事ですが、それにしても新曲が少なすぎますね。もう少しコアなファンの目線も考えて、制作して欲しい気がします。
せめて「★★★★★」のキラーチューンがあれば、もう少し印象も変わったのかもしれませんが…。