全曲レビュー

【日向坂46】 全曲レビュー⑫~「脈打つ感情」

脈打つ感情

全曲レビューが年を跨いでしまい、すいません。(『Monopoly』もね…)

”日向坂46”の2nd Albumです。

”日向坂46”はアルバムのリード曲の選抜発表もしてますが、”けやき坂46”名義での最初のリリースがアルバムだったことも、その理由かもしれませんね…。

【日向坂46】 2nd Album リードトラック フォーメーション発表
http://burning.doorblog.jp/archives/57859720.html

尚、本作は初回仕様限定盤のType-AとType-B、更に通常盤の3種類がリリースされています。

それぞれの収録曲を確認しておきましょう。

<初回仕様限定盤 Type-A>

01.『君しか勝たん』
02.『君は0から1になれ』※新曲
03.『月と星が踊るMidnight』
04.『ブルーベリー&ラズベリー』
05.『ゴーフルと君』
06.『You're in my way』
07.『どうする?どうする?どうする?』
08.『HEY!OHISAMA!』
09.『アディショナルタイム』
10.『声の足跡』
11.『何度でも何度でも』
12.『最初の白夜』※新曲
13.『ってか』
14.『僕なんか』
15.『One choice』
16.『Am I ready?』
17.『JOYFUL LOVE(Live from Happy Train Tour 2023)』※Bonus Track

<初回仕様限定盤 Type-B>

01.『アディショナルタイム』
02.『君は0から1になれ』※新曲
03.『ってか』
04.『シーラカンス』
05.『パクチー ピーマン グリーンピース』
06.『世界にはThank you!が溢れている』
07.『真夜中の懺悔大会』
08.『HEY!OHISAMA!』
09.『飛行機雲ができる理由』
10.『恋は逃げ足が早い』
11.『自販機と主体性』※新曲
12.『君しか勝たん』
13.『Am I ready?』
14.『僕なんか』
15.『One choice』
16.『月と星が踊るMidnight』
17.『誰よりも高く跳べ!2020(Live from Happy Train Tour 2023)』※Bonus Track

<通常盤>

01.『HEY!OHISAMA!』
02.『君は0から1になれ』※新曲
03.『Am I ready?』
04.『ってか』
05.『見たことない魔物』
06.『Right?』
07.『恋した魚は空を飛ぶ』
08.『愛はこっちのものだ』
09.『ガラス窓が汚れてる』
10.『アディショナルタイム』
11.『青春ポップコーン』※新曲
12.『ロッククライミング』※新曲
13.『君しか勝たん』
14.『月と星が踊るMidnight』
15.『僕なんか』
16.『One choice』
17.『キツネ(Live from Happy Train Tour 2023)』※Bonus Track

新曲は3種類合わせても5曲のみと、ファンからすると既に音源を保有しているので、コスパはかなり悪いですね…。

Bonus Trackとしてライブバージョンが3曲収録となってますが、試みとしては面白いけど、それでも物足りないです。まあ、通常盤は、初めて”日向坂46”を聴くようなライトファンにはお手軽で良い選曲だと思うけど、ダウンロード、ストリーミング時代に売上に効果があるとも思えないけどね。

僕は特典映像の「Happy Train Tour 2023」 in 大阪城ホールのBlu-rayが欲しかったので、初回仕様限定版のType-AとType-Bを買いましたが…ちょっとコスパ悪い感じで印象は良くないですね。

勿論、ライブ映像は素晴らしかったけどね。

新曲とBonus Trackのみ、レビューをしたいと思います。

「脈打つ感情」(2023年、2nd Album)

『君は0から1になれ』(アルバムリードトラック、全タイプ収録)



「★★★★」

メンバーは四期生を除く、一期生~三期生の全員でセンターは”佐々木久美”が務めています。

全員選抜の楽曲は、これで最後になりそうな気配がしますが、まずまずの佳曲だと思います。

曲調は似てないけど、なんとなくですが、”けやき坂46”名義で初のアルバムリリースとなった「走り出す瞬間」のリードトラック『期待していない自分』を思い出すんだよな~。

良い意味での緊張感があって、哀愁があって、流麗に展開するメロディ構成も好印象です。もう少し音作りは工夫出来た気もしますけどね…。良い曲ですよ。

「紅白歌合戦」の落選を吹き飛ばすまではいかないけど、良い曲ですし、ライブではより映えますね。

作曲と編曲は二人組音楽ユニット”doubleglass”ですね。”日向坂46”では『My God』以来ですが、”くみてん”との相性が良いのでしょうか? 凄い偶然? 狙ってる?

尚、代表曲『誰よりも高く跳べ!』、”乃木坂46”の『曖昧』も彼らの作品です。

『最初の白夜』(Type-A収録)

「★★★★」

卒業した”潮紗理菜”さんをセンターに置いた、一期生曲です。

過去の”潮紗理菜”さんのセンター曲『真夜中の懺悔大会』とは違う、バラード調のナンバーです。

優しく包み込まれるようなメロディが良いですね。ちょっと『恋は逃げ足が早い』に似たパートもありますが、まあ、気のせいということで(笑)

作・編曲は”中村泰輔”さんと”TomoLow”ですね。お二人とも「坂道シリーズ」では常連のクリエーターですが、最近は二人での共作が多いですね。

【中村泰輔さんの坂道シリーズ提供楽曲】

乃木坂46
『僕のこと、知ってる?』
『アナスターシャ』
『口ほどにもないKISS』
『錆びたコンパス』
『助手席をずっと空けていた』(TomoLowと共作)

欅坂46
『渋谷川』
『一行だけのエアメール』
『バレエと少年』

櫻坂46
『Buddies』
『Microscope』(Minechang、ペンギンスと共作)
『On my way』
『僕のジレンマ』(TomoLowと共作)
『僕たちの La vie en rose』(TomoLowと共作)
『マンホールの蓋の上』(TomoLowと共作)

日向坂46
『友よ 一番星だ』(TomoLowと共作)

【TomoLowの坂道シリーズ提供楽曲】※上記の”中村泰輔”さんとの共作曲は除く

乃木坂46
『言霊砲』(Ryota Saitoと共作)
『マグカップとシンク』(COMiNUMと共作)

櫻坂46
『偶然の答え』(編曲)
『Dead end』(加賀爪タッドと共作)
『無言の宇宙』(barboraと共作)
『美しきNervous』(SoichiroKと共作)
『五月雨よ』(温詞と共編曲)
『僕のジレンマ』(Daisuke Nakamuraと共作)
『風の音』(SoichiroKと共作)
『コンビナート』(長沢知亜紀、barboraと共作)

日向坂46
『Overture』
『僕なんか』(温詞と共編曲)
『真夜中の懺悔大会』(SoichiroKと共作)
『月と星が踊るMidnight』(編曲)
『シーラカンス』(barboraと共作)

卒業セレモニーでも披露されましたが、今後の披露はレアになりそうなのがもったいないね。

『JOYFUL LOVE(Live from Happy Train Tour 2023)』(Type-A収録、Bonus Track)

「★★★」

原曲のレビューでは「★★★★」でした。

ライブの最後を飾ることの多い佳曲ですが、この音源からはライブの躍動感や感動はさほど感じられず、「★」を一つ減らしちゃいました。うーん、微妙です。

どうせなら、新曲収録してよ!

『自販機と主体性』(Type-B収録)

「★★★★」

二期生曲です。センターは”松田好花”ですね。初センターおめでとう!

哀愁度の強い、暗めのバラードナンバーです。

タイトルからする、ふざけたポップソングだと勝手に思い込んでたんですけどね…。

まあ、メロディもそこそこですし、悪くない出来だと思います。

作曲と編曲は、「Rolling Ahead」所属のクリエーター”YSU”さんが手掛けていて、”日向坂46”では8th Single収録の『10秒天使』以来ですね。

他にも”乃木坂46”の『私の色』、”AKB48”の『アイドルなんかじゃなかったら』、”櫻坂46”を卒業することになった”小林由依”さんの卒業曲『君がサヨナラ言えたって…』も彼の作品ですね。最近は採用率が上がっている印象もあります。

『誰よりも高く跳べ!2020(Live from Happy Train Tour 2023)』(Type-B収録、Bonus Track)

「★★★★」

ライブの盛り上がり曲だけあって、『JOYFULL LOVE』よりは楽しめましたね。

原曲は「★★★」で、2020 Versionは「★★★★」に上げていたので、後者の評価をそのまま使ってます。

昔は映像作品が容易に見れる環境になかったこともあって、ライブ盤というのは需要があった気もしますが、今の時代は映像付きでないとキツイね。やっぱり新曲のほうが良かったんじゃない? ”秋元康”さんの詞が追いついてない状況は良く聴くので、レコーディング過程でのボツ曲とかもないんだろうね?

『青春ポップコーン』(通常盤収録)

「★★★★」

三期生曲です。センターは”森本茉莉”が初ですね。

明るい雰囲気のポップソングです。

バラードが続いたこともあって、少し前向きな評価にしようと思ったんですが、過去の三期生曲と比較しても、満点まではないし、どちらかと言えば「★★★」に近いかも…。

ライブでコールは入れやすそうだけどね。

クレジットを見ると作曲が”Yugo.A、sugita.m”、編曲が”sugita.m、Yugo.A”となってます。

”Yugo.A”とはシンガーソングライターの”青葉祐五”さんで、”櫻坂46”の『ソニア』も手掛けられてますね。”sugita.m”はギタリストでもある”杉田昌也”さんのようです。彼は初参加かな?

『ロッククライミング』(通常盤収録)

「★★★★」

4曲目となる四期生曲で、センターは”平尾帆夏”が務めています。

勇壮なメロディが楽しめる、良い曲なんだよな~。今回のアルバム収録曲では、『君は0から1になれ』と並ぶ、素晴らしい出来じゃないかな?

新曲は全て「★★★★」評価ですが、個人的にはこの2曲が「★★★★★」に近くて、その他が「★★★」に近い感じです。

この曲は、ライブで”おひさま”と一緒に歌えるのもプラスアルファだけど、楽曲だけでの評価だと満点まではいかないかな~。

僕は”平尾”は最初は「ひら砲」のイメージくらいでしたが、バラエティでも活躍(大喜利は優秀じゃない?)しているし、運動音痴キャラでもあるし、少しずつ垢抜けてきて、人気メンバーになってきてますね。

尚、作・編曲は”T&E Corporation”所属の”jiri”さんです。「坂道シリーズ」初参加ですね。ネットで調べてみたら、グループのイメージやライブでの盛り上がりもイメージして制作されたそうです。”筒美京平”さんを尊敬していたり、最高の一曲に”Eric Clapton”の『いとしのレイラ』を挙げられているのは好感を持っちゃいます。

この曲のためだけに通常盤を買いましょうとは言わないけど、気になる人はダウンロードして楽しんだらどうでしょうか? ライブでは定番曲になりそう。

『キツネ(Live from Happy Train Tour 2023)』(通常盤収録、Bonus Track)

「★★★★」

こちらもライブの盛り上がり曲だけあって、思ったより楽しめましたけどね。

原曲は「★★★★」で、評価はそのままです。

やっぱり新曲を収録して欲しかったですね。

【総括】

シングルを既に保有している方にとっては、コスパは決して良くないですが、ファンなら買いましょうね(笑)

新曲の『君は0から1になれ』と『ロッククライミング』はライブの定番になる可能性もある、良い曲だと思います。

特典のライブBlu-rayは、特にオススメです。

世界的にもアルバムは、コアなファンのためのものになってきていると思います。またツアーのために楽曲を増やすというのも大事ですが、それにしても新曲が少なすぎますね。もう少しコアなファンの目線も考えて、制作して欲しい気がします。

せめて「★★★★★」のキラーチューンがあれば、もう少し印象も変わったのかもしれませんが…。

脈打つ感情 (初回生産限定盤TYPE-A) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-08


脈打つ感情 (初回生産限定盤TYPE-B) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-08


脈打つ感情 (通常盤) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-11-08


脈打つ感情 (Complete Edition)
Sony Music Labels Inc.
2023-11-08


【日向坂46】 全曲レビュー⑪~『Am I ready?』

Am I ready

”日向坂46”は遂に遂に!!! 我が推しである”上村ひなの”がセンターになりました。

記念すべき10th Singleというのも良いですね。(完全推し目線…)

以前にCDの特典映像で”かとし”と”こさかな”と”ひなの”で対談していたこともありましたが、ここまで長かった印象もありますが、ここまで大切に温存したと前向きに捉えることにしましょう。

曲は世界的にも日本国内でも吹き荒れている「K-Pop」ブームを意識したようなところもあって、「うん?」と思ったのも事実ですが、さて評価はどうなったでしょうか?

最近の「坂道シリーズ」は期生曲を中心にカップリング曲を編成していることが多い印象ですが、前作に引き続き、全期生の曲を収録してます。

8th、9thとクオリティは高いものの、今一つ僕の耳を虜にするような「キラーチューン」はなかったので、そろそろ良い曲が欲しいな~と期待してました。

さて、全曲レビュー行きましょう!

『Am I ready?』(2023年、10th)

『Am I ready?』(表題曲)



「★

前述の通り、少し「K-Pop」っぽい匂いはしますが、センター”ひなの”の雰囲気を上手く表現した可愛らしい、アイドルポップです。

MVはアニメも差し込んだりと手が込んでますが、個人的には初フロントを射止めた”松田”のアイドル全開のブリブリなパフォーマンスが最も印象的でした。

丁寧な作りのトラックに甘々のメロディが乗っかり、キャッチーでクオリティは高いと思います。

過去も”日向坂46”はアイドルポップを中心にシングルをリリースしてきましたが、テイストがちょっと違うのは面白いし、違和感を覚えたファンもいるかもしれませんが、ライブで気球に乗って、笑顔でパフォーマンスする”ひなの”を見たら、評価以前に楽しんだもの勝ちって感じがしちゃいました。

作曲は”大河原昇”さんです。「坂道シリーズ」は初参加かな? 僕も大好きな”NGT48”の『青春時計』も彼の作品で、良いメロデイを楽しませて頂いてます。

アレンジはお馴染みの”APAZZI”さんです。

新たなセンターによる、新たなタイプの楽曲ですが、ようやく”ひなの”をセンターに担ぎ出して、このレベルでは終わらないよね~という期待も込め、評価は「★★★★」止まりにしておきます。

完全に推し目線になっちゃうので、評価は難しいけど、初センター、おめでとう!

『見たことない魔物』(全タイプ収録)



「★★」

3曲目となる四期生曲で、センターは”藤嶌果歩”が務めています。

最初に聴いた瞬間から、キャッチーなんだけど、あれ? このメロデイ聴いたことあるな~、なんの曲だったっけ? と調べてみましたよ。

こちらは、名作映画「The Magnificent Seven」(荒野の七人)のメインテーマをサンプリングしてますね。



映画音楽の巨匠と呼ばれる”Elmer Bernstein”の作品なんですが、皆さんも耳にしたことはあるんじゃないでしょうか?

パクリとか批判する人はいると思いますが、あくまでサンプリングとして曲を上手く印象付けていて、センスあるな~と僕は思いましたね。ネットで”AKB48”の『大声ダイヤモンド』に似てると指摘している人もいましたが、曲調は近いけど、「どこが?」という感じです…。

キャッチー過ぎて、僕は苦手なんですが、ライブでは盛り上がってましたし、鉄板盛り上がり曲になりそうですね。

作曲はメインソングライター”野村陽一郎”さんです。アレンジはお馴染みの”若田部誠”さんですね。

過去にもオールディーズの名曲をサンプリングしている”野村陽一郎”さんらしい曲だと思います。

好きな人は多そう。僕は”かほりん”センターというのが嬉しい!

推しが表題曲、全タイプ共通のカップリング曲のセンターを務めているので、評価以上に聴いてますけどね(笑)

『接触と感情』(Type-A収録)

「★

選抜メンバーの曲でセンターは”ひなの”です。

疾走感のあるカッコいい系の曲なんですが、独特のメロディが面白いですね。

メロディ展開もやや変則なんですが、驚くほどキャッチーに仕上げているのは凄い仕事です。

作・編曲は”白須賀悟”さんで、”乃木坂46”の『かき氷の片想い』、”欅坂46”の『また会ってください』、『カレイドスコープ』以来ですね。

カップリング曲っぽい匂いしますが、高品質ですね。

大人っぽい雰囲気の”ひなの”も良いね!

かなりの佳曲ですよ~

『骨組みだらけの夏休み』(Type-B収録)


一期生曲です。センターは初となる”高瀬愛奈”です。

リズムが楽しいアイドルポップです。

オールディーズっぽい雰囲気の明るいメロディに比して、サビあたりは結構なスピードで歌を畳みかけたりしますし、展開も複雑で、フック満載でかなり良い出来なので、隠れた名曲と認定されそうな匂いもします。

作曲は”you-me”こと、”成瀬英樹”さんで”AKB48”の名曲『BINGO!』以降、僕にとっては、かなり好印象のクリエーターです。

【名曲】 AKB48 『BINGO!』
http://burning.doorblog.jp/archives/44087736.html

「坂道シリーズ」では、”乃木坂46”の『全部 夢のまま』以来の提供ですね。

編曲を手掛けたのは、お馴染みの”APAZZI”さんです。

『君は逆立ちできるか?』(Type-C収録)


二期生曲で、こちらも初センターです。”富田鈴花”がセンターを務めてます。

かなりヘンテコな作りの曲なんですけど、僕は最初に聴いた時から、大好きなんですよね~。

セリフが入るのはまさにアイドルポップの王道ですが、「ニャニャニャ~」のコーラスもそうですが、サビもオクターブを上げていったりと、かなり攻めた展開の曲だったりします。

このヘンテコな曲を作ったのが、”平井堅”さんや”MISIA”などの楽曲も手掛けている「R&B」系の印象が強い”松原憲”さんというのが更に面白い! ”爆チュー問題”の『アララの呪文』なども作られてますが、ホントに天才的ですね。

アレンジは”曽木琢磨”さんで、この方も”松原憲”さんが立ち上げた「SUPALOVE」所属みたいですね。SONYに関わりの深いクリエーターですね。

クセになる名曲といって良いでしょう。

『愛のひきこもり』(Type-D収録)


連続で収録されている三期生曲です。

こちらも”髙橋未来虹”が初のセンターを務めてます。


アッパーチューンが多かった三期生曲ですが、今回はガラッと変わって物悲しいバラード調の曲です。

メロデイは80年代アイドルソングっぽい匂いもしますが、Aメロでの早口Vocalだったり、Bメロ~サビと主旋律を上手く使いながら、展開していて良いですね。

作曲は”山口寛雄”さんですね。”EXILE”の『運命のヒト』、『HEART of GOLD』、”倖田來未”さんの『Moon Crying』など、名曲を数多く創られてます。凄い人です。「坂道シリーズ」では”乃木坂46”の”堀未央奈”さんのソロ『冷たい水の中』以来の参加ですかね。

編曲は”h-wonder”は初参加ですね。”倖田來未”さんや”AAA”、ジャニーズ系、「LDH」関連など、様々な楽曲を作られてますね。

『ガラス窓が汚れてる』(通常盤収録)



「★

選抜メンバーによる楽曲ですね。

”河田陽菜”がセンターを務めてますね。


スピード感のあるロック系の曲なんですが、メロデイの哀愁が素晴らしくてね。

流石、”杉山勝彦”さんという感じで良いですね。特にサビ前の「ないよ~、ないよ~」の畳みかけが良いフックになっていて、その旋律が効果的に使われていて、感動が増幅するんだよね。

リズムチェンジの入れ方も良いし、本来のBPM以上にスピードを感じますね。

僕は本シングルの収録曲の中では一番好きですね。

ライブでもカッコよかったな~。

前述の通り、”杉山勝彦”さんが一人で作曲と編曲をされてます。流石です。

【総括】

初センター尽くしのシングルです。表題曲も初でしたが、各期生曲で初センター4名を輩出していて、編成だけを見るとかなりアグレッシブですね。

それぞれが輝きを放っているのはたいしたもんです。

推しの人は勿論としても、センターまで結構な年月が掛かってるし、”高瀬”、”富田”のセンターは特に感慨深い人はいそう。”富田”はラップ系の曲じゃなかったのも意外…。

曲のクオリティは高水準がキープされてますが、個人的には『ガラス窓が汚れてる』、『君は逆立ちできるか?』で満点評価をつけたりしていて、久々に大満足です。『見たことない魔物』はライブの鉄板曲になるのは間違いないしね。

しかし、ここまで四期生の選抜起用やユニットでの先輩メンバーとの融合をしないのは、10th Singleまで(2nd Album?)は全員選抜での体制を維持するというメッセージなのでしょう。

11th Single以降は大きな地殻変動がありそうですが、選抜もセンター争いも激戦です。

「坂道シリーズ」内では、最も安定感があるし、外番組でも活躍しているし、順風満帆だと思いますが、東京ドームの実現以降、ライブに対する「熱量」が、メンバーもおひさまも少し落ちてるようにも感じちゃう(僕だけかな?)ので、新たな飛躍に向けての足掛かりにして欲しいな。

期待が大きいだけにね…。

P.S.Kアリーナでのファイナル、楽しみにしてますよ~。尚、”潮”卒コンは落選…。

Am I ready? (TYPE-A) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-07-26


Am I ready? (TYPE-B) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-07-26


Am I ready? (TYPE-C) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-07-26


Am I ready? (TYPE-D) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-07-26


Am I ready? (通常盤) (特典なし)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-07-26


Am I ready? (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2023-07-19


【日向坂46】 全曲レビュー⑩~『One choice』

One choice

二期生の”丹生明里”が初のセンターを務めた9th Singleです。

”丹生”のセンター抜擢は意外だったな~。

勿論、人気あるのは知ってます。2nd、4th、6th Singleでフロント経験もありますが、前作8thでは三列目でしたからね。驚きましたよ。”日向坂46”の列の動かし方は”乃木坂46”に比べると柔軟にやってますね。

”日向坂46”は1~4th Singleまでは”小坂”のセンター固定でしたが、1st Albumのリードトラックで”美玲”を起用したと思ったら、その後は毎回センターを変えてます。

7th Singleで休業復帰した”小坂”を継続して使うのかと思ったら、9、10thでは二列目起用と言うのも不思議というか、センター抜擢に関しては、”日向坂46”は一番想像しづらいかも…。

とはいえ、10thで”ひなの”を、2nd Albumのリードトラックで”久美”をセンター抜擢したので、ほぼ出尽くしのように、僕は捉えてます。新センター候補は”河田”か四期生くらいでしょうか? ”櫻坂46”もセンター返り咲きを6、7thと続けているので、そんな流れになるのかもしれませんね。四期生はまだ育成枠でも良いと思うけど、そろそろ選抜に入れないとグループの勢いが持たない気もします。(「新参者」ライブもあるし、大変そうだけどね)

本シングルの主役である”丹生”に話を戻しますが、ハマスタで開催された「ひな誕祭」では、タオルの占有率も高く、開演前に大勢の”丹生”推しのファンが集結してたりもしてて、改めてスゲー人気だな~と思ったのが懐かしいです。

推しの方に怒られそうですが、決してセンター適性があるとは思わないんですが、清廉潔白なキャラクターと一気に周囲を明るくできる最強の笑顔は、まさにアイドル界の良心と言える存在ですし、今後の活躍にも期待したいね。(休業は悲しい…)

さて、全曲レビュー行きましょう!

『One choice』(2023年、9th Single)

『One choice』(表題曲)



「★★★★」

お得意の純度高めのアイドルポップですが、メロディに少しスパニッシュっぽい風味がつけられているのが特徴でしょうか。本来はスパニッシュギターでやるのが王道なんでしょうが、Aメロやサビ前にバイオリンを上手く使った印象的なリフが良いし、しっかりフックにしているのが面白いです。

スピード感もあって、”丹生”の溌剌としたイメージにも合うと思います。

作曲は”セキヤカナデ”さんですね。”櫻坂46”の1st Abum収録の『One-way stairs』以来ですが、本シングルでは2曲の収録と凄いですね。

編曲はお馴染みの”シライシ紗トリ”さんです。流石ですね。”セキヤカナデ”さんと同じく、本シングルでは2曲参加されてますが、僕は大好きなクリエーターです。

【シライシ紗トリさんの「坂道シリーズ」参加楽曲】()以外は編曲のみ

乃木坂46
『狼に口笛を』
『音が出ないギター』
『シンクロニシティ』(作曲・編曲)
『心のモノローグ』(作曲・編曲)
『サヨナラ Stay with me』(作曲・編曲)

欅坂46
『風に吹かれても』(作曲・編曲)

日向坂46
『One choice』
『パクチー ピーマン グリーンピース』

そつのない佳曲と言って良いのではないでしょうか?

ストーリーを少し盛り込みつつも、ダンスメインのMVは良い出来じゃないかな?

『恋は逃げ足が早い』(全タイプ収録)



「★★★★」

表題曲と同様に”丹生”がセンターを務めています。

AORっぽい綺麗なメロディが味わえる、ミドルテンポのアイドルポップですね。

僕はコッチの曲のほうが”丹生”ちゃんに合っている気もしますね。包み込まれるような優しさが曲調から感じられるのがポイントかな~。メロディも良いし、ライブでもノリやすいね。

こちらは作・編曲はグループのメインソングライターの”野村陽一郎”さんです。流石のキャッチーさですね。

ストリングスのアレンジも効いていて、曲調は違うけど、『ホントの時間』のようなフレンチポップっぽい、お洒落なムードもあります。

満点評価まではつけなかったけど、僕は好きな曲ですね。

『愛はこっちのものだ』(Type-A収録)

「★★★★」

一期生曲です。今回はWセンターで”高本”と”東村”の「あゃめぃちゃん」が務めてます。

6th Singleのユニット曲で『夢は何歳まで?』もあったね。

カッコいい系の楽曲で特にBメロが好きです。サビはかなりハードに展開するのもカッコいいっす。

ライブでもメチャ盛り上がりますよね!

作曲と編曲は『キツネ』以来の”原田雄一”さんですね。

楽しいし、盛り上がるし、良い曲だと思いますよ。ライブで聴きたいけど、『好きということは…』はタオル回してブチあがるし、『耳に落ちる涙』は最強レベルの泣き曲だし、”くみてん”センターの『My god』は締まるし、毎回披露とはなりづらいのが残念かな。

『You're in my way』(Type-B収録)

「★★★★」

二期生曲ですね。”河田”が初センターを務めてます。

この曲はグループイメージに最もかけ離れた、シリアスタッチのロックナンバーです。

高速Vocalから始まり、語りもあって、サビもかなり変則で、転調も入れながら、3曲分のメロディを繋げたような芸術的? 捉え方によってはヘンテコ?な曲です。音楽的には面白いんだけど、個人的にはそこまで気に入らなかったな~。

表題曲『One choice』と同じく、”セキヤカナデ”さんの作・編曲となっています。

”河田”センター曲で言えば、10th Single収録の『ガラス窓が汚れてる』がつとに素晴らしいだけに…ちょい残念かもね。

『パクチー ピーマン グリーンピース』(Type-C収録)

「★★★★」

こちらは三期生曲です。

センターは”山口”ですね。

7th Single収録の三期生曲『ゴーフルと君』から2作連続です…。三期生は4名ですから、センター云々という感じじゃないかもしれませんけどね。

作曲は”Masafumi Okamoto”さんですね。

前作の表題曲『月と星が踊るMidnight』からの連続ですね。

”櫻坂46”の7th Single『承認欲求』に収録される『Don't cut in line!』 も提供されるようです。

アレンジは”シライシ紗トリ”さんで
『One choice』に引き続きです。

僕はこの曲、明るくて好きだけどね。横アリでも楽しかったな~。

『シーラカンス』(Type-D収録)



「★★★★」

通算2曲目となる四期生曲で、センターは”正源司陽子”です。

最初に聴いた時は地味な印象でしたけど、良いメロディでライブでも割と良い感じだったので、見直しをしてますが、満点評価まではいかないかな~。

AOR系のメロディアスな曲でAメロ~Bメロあたりのクオリティはかなり高い(Bメロあたりのリズムチェンジは好き!)と思うんですが、サビがな~。予定調和過ぎる感じですが、だからこそ盛り上がりやすいのかもしれません。

作曲は”barbora、TomoLow”です。同じ組み合わせのクレジットで”櫻坂46”の『無言の宇宙』を提供されてますが、それ以来ですね。TomoLow”はお馴染みになってきましたね。本作では『友よ 一番星だ』と2曲参加されてますね。

【TomoLowの坂道シリーズ提供楽曲】()以外は編曲のみ

乃木坂46
『言霊砲』(共作曲・共編曲、”Ryota Saito”との共作)
『マグカップとシンク』(共作曲・編曲、”COMiNUM”との共作)

櫻坂46
『偶然の答え』
『Dead end』(共作曲・編曲/”加賀爪タッド”との共作)
『無言の宇宙』(共作曲・編曲/”barbora”との共作)
『美しきNervous』(共作曲・編曲/”SoichiroK”との共作)
『五月雨よ』(共編曲/”温詞”との共作)
『僕のジレンマ』(共作曲・共編曲/”Daisuke Nakamura”との共作)
『風の音』(共作曲・編曲/”SoichiroK”との共作)
『コンビナート』(共作曲・編曲/”長沢知亜紀”、”barbora”との共作)

日向坂46
『Overture』(作曲・編曲)
『僕なんか』(共編曲/”温詞”との共作)
『真夜中の懺悔大会』(共作曲・編曲/SoichiroKと共作)
『月と星が踊るMidnight』
『友よ 一番星だ』(共作曲・共編曲、”中村泰輔”との共作)

この曲のフロントは”日向坂46”の未来をイメージさせる、良い布陣ですね。

『友よ 一番星だ』(通常盤収録)

 

「★★★★」

本シングルで卒業となった”影山優佳”さんをセンターにした曲です。

メンバーは四期生以外の全メンバーです。

盛り上がる感じのやや勇壮なメロディ展開は悪くないんですが、個人的にはメロディのクオリティがもう一歩って感じかな。ブリッジの組み立てとかは工夫していて面白いけどね。

こちらは”中村泰輔”さんと”TomoLow”の共作・編曲となっています。

”乃木坂46”の『孤独の青空』と似たような組み立てなんだけど、仕上がりには差がある印象です。ちょっと勿体ない感じもします。

日本代表戦に当たり前のように出演するし、解説者以上に深く話せる”影山優佳”さんは今後もますます活躍してくれるでしょう。素晴らしいよね!

【総括】

いずれも「★★★★」評価となりましたね。高品質で安定しているので、おススメです。

個人的にはキラーチューンがないのは残念だけど、『恋は逃げ足が早い』は悪くないどころか、かなり良い曲だと思いますし、ライブで毎回聴きたいな~。

『パクチー ピーマン グリーンピース』も楽しいし、『シーラカンス』もAOR風味で良いと思いますし、その他の新機軸の曲も面白いですよ。

”丹生”ちゃんの曲として『One choice』は今後も愛され続けるでしょうね。これがグループとしては、ライブとしては一番の収穫かもね。早く復活して笑顔が見たいね!

One choice (TYPE-A)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-19


One choice (TYPE-B)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-19


One choice (TYPE-C)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-19


One choice (TYPE-D)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-19


One choice (通常盤)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-04-19


One choice (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2023-04-12


【日向坂46】 全曲レビュー⑨~『月と星が踊るMidnight』

月と星が踊るMidnight

「キョコロヒー」でも大活躍し、タレントパワーを伸ばし続けている”齊藤京子”の”けやき坂46”以来となる、久々のセンター復帰が話題にもなったシングルですね。

僕は「日向坂で会いましょう」#116の「これなら私がNo.1 何でも京子ランキング」が好きでねえ~。ハードディスクに保存している動画を最低でも2ヶ月に1回は見てますが、天然の反応の面白さ、ワードセンスが素晴らしくてね~。

伝説のアイドル”中森明菜”さんを彷彿させるような地声が低く、カッコいい系の歌がハマる彼女ですが、バラエティクイーンとして、新たなキャラクターが確立し、世間認知も進みましたし、グループ人気にもつながっているのは素晴らしいことですね。(W杯での”影山優佳”さんの大ブレイクも凄かったよね)

『月と星が踊るMidnight』(8th Single 2022年)

『月と星が踊るMidnight』(表題曲、全タイプ収録)



「★★★★」

”きょんこ”がセンターを務める表題曲です。

キャッチーなイントロが良くて、その後のメロディの紡ぎ方も良いし、生楽器(かな?)を効果的に使ったアレンジも好印象です。

そういや「ココ壱番屋」のCMでも流れてたね~。ライブでもカッコいいし、盛り上がるし、疾走感もあって、良い曲なんだけどね。類型的に感じちゃったのかな~、僕にはそこまで刺さってこなかった印象です。

作曲は”Masafumi Okamoto”さんは「坂道シリーズ」初参加ですが、次シングル収録の『パクチー ピーマン グリーンピース』も提供されてます。

アレンジはおなじみの”TomoLow”ですね。センスのあるアレンジだと思いますよ。

”きょんこ”の”けやき坂46”時代のソロ『居心地悪く、大人になった』が好きすぎたのが減点になったのかもしれませんね。(「★★★★」評価は見直したい!)

「HEY! OHISAMA!」(全タイプ収録)

「★★★★」

表題曲と同じメンバーで歌唱しています。

ひたすら楽しい、”日向坂46”らしさ満載の曲ですね。ライブでは既に定番となっていて、おひさまはコール付きで聴きたい曲じゃないかな~。

その意味でアーティストのカラーに合う素晴らしい楽曲ですが、クオリティ的には普通かな~。楽しいけどね。

作曲は”デレク・ターナー”、アレンジは”武藤星児”さんですね。

”デレク・ターナー”はレギュラー作曲家になってきてますね。”櫻坂46”の『Nobody's fault』、『流れ弾』、”日向坂46”の『君しか勝たん』など、結構重要な曲で起用されているのが特徴ですが、僕個人はあまり評価できてないクリエーターです。Wikipediaを見ても正体不明とされてますが、昔の歌謡曲ぽい感覚が蘇ってくる曲構成からすると、かなりベテランの作曲家さんのように推理してます。

武藤星児”さんは、”AKB48”の『恋するフォーチュンクッキー』をはじめ、「坂道シリーズ」でも”乃木坂46”の『しあわせの保護色』や”櫻坂46”の『流れ弾』もアレンジをされている、日本を代表する編曲家の一人ですね。”木村カエラ”さんのブレイクにも貢献されていると思いますね。

新たな”おひさま”との関係性を強化する「アンセム」と呼べる曲ですから、曲としての評価は難しいね。好きですけどね~。

『孤独な瞬間』(Type-A収録)

「★★★★」

”きょんこ”の”けやき坂46”時代の『居心地悪く、大人になった』以来となる、2曲目のソロ曲です。

露骨に”中森明菜”さんを意識した曲調で、スピード感もある歌謡ロックです。

悪くないけど、メロディがやや単調な印象ですね。

作曲はベテランの”伊藤心太郎”さんですね。”AKB48”の『恋するフォーチュンクッキー』が代表作ですね。”乃木坂46”の『忘れないといいな』、『さざ波は戻らない』にも関わられてますね。結構なベテランも最近はコンペに参加されているのが面白いね。

尚、アレンジは”APAZZI”さんです。刺激的なアレンジが特徴だと思ってますが、こういうベタなアレンジもされるんですね。APAZZI”さんのアレンジは「坂道シリーズ」の楽曲において、極めて重要な役割を担っていると思いますよ~。

APAZZI”の「坂道シリーズ」提供楽曲】※記載がないのは編曲のみ

乃木坂46
『今、話したい誰かがいる』(作曲・編曲/”Akira Sunset”との共作)
『ハルジオンが咲く頃』(作曲・編曲/”Akira Sunset”との共作)
『釣り堀』
『憂鬱と風船ガム』
『裸足でSummer』
『2度目のキスから』(作曲・編曲/”Akira Sunset”との共作)
『インフルエンサー』
『設定温度』
『醜い私』
『その女』
『のような存在』(作曲・編曲/”Akira Sunset”との共作)
『Am I Loving』
『夜明けまで強がらなくてもいい』
『〜Do my best〜じゃ意味はない』(作曲・編曲/”浦島健太”との共作)
『毎日がBrand new day』(作曲・編曲)
『1・2・3』(編曲/Akira Sunsetと共作)
『ごめんねFingers crossed』(作曲・編曲/”杉山勝彦”との共作曲)
『歳月の轍』(作曲・編曲/”Akira Sunset”との共作)
『Actually...』
『17分間』
『人は夢を二度見る』
『さざ波は戻らない』
『おひとりさま天国』

欅坂46
『東京タワーはどこから見える?』
『ガラスを割れ!』
『Nobody』

櫻坂46
『BAN』
『夏の近道』

けやき坂46
『ノックをするな!』(作曲・編曲)
『こんな整列を誰がさせるのか?』

日向坂46
『君しか勝たん』
『思いがけないダブルレインボー』
『Am I ready?』
『骨組みだらけの夏休み』

吉本坂46
「抱いてみるかい?』
「やる気のない愛をThank you!』(作曲・編曲)

しかし、スゲー数ですね。

『10秒天使』(Type-B収録)



「★

”美玲”、”東村”、”河田”、”松田”のユニット曲です。ほわほわした感じのアイドルポップではあるのですが、メロディの扇情力も高くて、好きなタイプの楽曲です。

作曲は”YSU”さんです。元”乃木坂46”の”高山一実”さんのソロ曲『私の色』以来ですね。

APAZZI”さんは上で沢山書いたので割愛!

『その他大勢タイプ』(Type-C収録)



「★★★★」

”影山”、”金村”、”富田”、”上村”によるユニット曲です。しかし、今回のシングルはユニット曲が多めですね。

組み合わせは『10秒天使』同様に謎ですけどね。

曲自体は古き良き時代のポップスのメロディラインを取り入れたようなセンスを感じる、普遍性を持つ楽曲だな~という印象で、悪くはないんですが、決め手にも欠ける印象かな~。

その意味では『10秒天使』と『その他大勢タイプ』は評価が難しいね。

作曲は”じょーてつし”、編曲はTSUKASA”となっていますが、どうやらベテランクリエーターの”TSUKASA”さんが”じょーてつし”にネームを変えているっぽいっすね。

ベテランっぽい良い仕事です。”V6”の『Darling』や”稲垣潤一”さんの『セブンティ・カラーズ・ガール』だったり、素晴らしい作品がいっぱいありますよね~。

やや大袈裟なアレンジではあるんだけど、洒落た印象に仕上げているのは、「職人技」じゃないかな~。

『ブルーベリー&ラズベリー』(Type-D収録)



「★★★★」

待望(?)の四期生曲ですね。センターは”清水”です。

最初にMVで観た時の印象があまり良くなかったんだよね~。

狙い過ぎで「恥ずかしい!」

せっかく新たなメンバーを採用したのに、MVでは全然、誰一人認識もできなかったりというのも大きかったんじゃないかな~。

でも、もはやライブではトップクラスに盛り上がる曲になってきているし、昨年の「坂道シリーズ」の楽曲ランキングにも入れちゃったからね。

曲自体は普通のアイドルポップだと思いますが、初の期生曲としての出来栄えとしては完璧と言っても良いんじゃないかな?

作曲は”小野貴光”さんですね。アニメ、ゲーム系の作曲家と勝手に決めつけてました…が、さすがのキャッチーさで素晴らしい仕事ですね。アレンジはおなじみの若田部誠”さんですね。
 
MVは今見ると個々のメンバーを把握してきたこともあって、楽しめました…(反省)。

『一生一度の夏』(通常盤収録)

「★★★★★」

表題曲と同じメンバーなので、”きょんこ”センターなのかな?

僕は本シングルでは一番評価している楽曲です。

「Japanese AOR」としては完璧でしょう。最初のピアノも繊細で良いし、Aメロからグッと耳を掴まれるし、そのあとも予定調和気味ではあるけど、しっかり展開して、サビで更に盛り上がるのは良いよね~。

歌詞もありきたりではあるんだけど、僕は好きです!!!

作曲は”はたゆりこ”さんと”野口大志”さんの共作ですね。

”はたゆりこ”さんはシンガーソングライターで、初の楽曲提供みたいですね。タレントやモデルもされていたみたいで凄いですね。

野口大志”さんはアレンジも手掛けられてますが、「HOVERBOARD」所属のクリエーターで、”乃木坂46”の『日常』や”坂道AKB”の『初恋ドア』も彼が関わってますね。

最近、”ラフ×ラフ”のYou Tubeを良く見ているんですが、デビュー曲『100億点』も”Akira Sunset”さんと作られているんだと知って驚きましたよ~。

坂道3番組を制作している放送作家の”町田裕章”さんの参加している動画は坂道ファン必見ですよ~。



”新内眞衣”さんが講師を務めている回も面白いのでオススメ!

【総括】

世代交代を進める”乃木坂46”、”櫻坂46”と比べると、順調な活動がなされていた”日向坂46”ですが、僕はアイドル界の覇権を取りそうな勢いすら感じてましたけど…そこまではいきませんでしたね。

ライブ会場で、物販もこの時期は全然買えなくて、若いファンも多くて、世間認知も上がっていた時期でもあるんですけどね…。

”乃木坂46”以上に世間認知の高まる曲が必要な時期だったのかもしれませんね。その割には曲が地味だったかもね。(クオリティの安定感は「坂道シリーズ」トップだったと思いますが)

復活した”小坂”を前面に押し出さず、センターをコロコロと入れ替えていった時期で、楽曲的にもやや地味な印象でもったいなかったな~とは思いますが、個々のタレントパワーを高めることには成功したんじゃないかな…。

『一生一度の夏』を満点評価にはしたけど…やっぱりシングル1枚に1曲くらいはキラーチューンは欲しいところですね。ないものねだりかもしれないけどね。

月と星が踊るMidnight (TYPE-A)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2022-10-26


月と星が踊るMidnight (TYPE-B)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2022-10-26


月と星が踊るMidnight (TYPE-C)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2022-10-26


月と星が踊るMidnight (TYPE-D)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2022-10-26


月と星が踊るMidnight (通常盤)
日向坂46
ソニー・ミュージックレーベルズ
2022-10-26


月と星が踊るMidnight (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2022-10-19


【日向坂46】 全曲レビュー⑧~『僕なんか』

僕なんか

”日向坂46”の7thは、メンバーのコロナ感染などもあって、前作の『ってか』から7ヶ月の歳月を費やし、ようやくリリースされたファン待望のシングルでしたね。

絶対的センターである”小坂菜緒”が休業から復帰し、即センターに返り咲いたことも話題になりましたね。

7th Single『僕なんか』(2022年)

『僕なんか』(表題曲)



「★★★★★」

”小坂菜緒”が4th Single以来となるセンター復帰を果たしたのも嬉しかったですが、哀愁度高めのメロディが美味しすぎて、最初に聴いた時から、たまりませんでしたね。

3rd Single『こんなに好きになっちゃっていいの?』もバラードでしたが、個人的には好きじゃなくて…。(最近はライブで聴くとグッときたりするんですが)

”日向坂46”への改名デビュー以降、純度高めのアイドルポップを中心にリリースしてきた”日向坂46”らしからぬ、極上の楽曲に仕上がっていると思います。

作・編曲を手掛けたのは、”温詞(あつし)”さんですね。”櫻坂46”の『五月雨よ』、『その日まで』も楽曲提供されています。

ソニー系列のエピックレコードジャパン所属の”温詞”さんは元々バンドだった”
センチミリメンタル”が活動休止状態となり、ソロになってもそのまま”センチミリメンタル”を名乗り活動されているようです。(”大友康平”氏の「俺がいればハウンドドッグ」をちょっと思い出しちゃいました)

叙情的なメロディを書かれる方なので、個人的には好印象です。尚、アレンジは”TomoLow”氏も参加されています。

いやー、絶対的センターの復活を飾るに相応しい、文句なしの名曲ですね。

『飛行機雲ができる理由』(全タイプ収録)



「★★★★★」

『僕なんか』を聴いて、今回のシングルにはこの曲を超える曲はないだろうな~と思ってたら、いきなり超えてきて驚きました…スゲー。

ミドルテンポの何の変哲もない作りの楽曲なんですが、紡がれるメロディの質も高いし、そのメロディが重ねられる展開がヤバくて、僕の好みにぴったりハマっちゃいました。

牧歌的で勇壮というか、メロディの大きさが魅力です。Aメロ~Bメロ~サビとメロディが積み重なり、感動を増幅させるような感じで何度聴いても飽きない、エバーグリーンの魅力を最初に聴いた時から感じましたね。

ライブでは毎回やって欲しいと思うくらい好きで、”ひらがなけやき”時代を含めてもトップクラスに入る曲だと思います。

作曲は”AKB48”の名曲『少女たちよ』で知り、「坂道シリーズ」でも”乃木坂46”の『当り障りのない話』、”日向坂46”の『Right?』も手掛けられている”小網準”さんです。

尚、編曲は常連の”若田部誠”さんですね。

しかし、このシングルは凄いね。キラーチューン2曲は強烈過ぎます。勿論、満点評価!

尚、フォーメーションは表題曲と同一です。

『もうこんなに好きになれない』(Type-A収録)

「★★★★」
 
”小坂”、”金村”、”濱岸”の二期生3名によるユニット曲です。尚、全員2002年生まれでもあります。

曲自体はオールディーズっぽい匂いもする、懐かしさと優しさが溢れるバラードです。

シンプルなつくりではありますが、ほんのり沁みるメロディが良い塩梅です。

長く愛されそうな良い曲だけどね。

作曲は『想い出がいっぱい』のヒットで有名な”H₂O”のなかざわけんじ”さんです!!!

『想い出がいっぱい』はこのブログを書きだす前からのレビュー候補で、超名曲です。

編曲はギタリストの”田中昇吾”さんですが、良く知らないです。

こういう曲を聴きながら、しみじみお酒を飲みたいな~。

『ゴーフルと君』(Type-B収録)



「★★★★」

3曲目の三期生曲ですね。

センターは”山口”です。おもちゃ箱をひっくり返したかのような軽快なポップ曲です。

作・編曲を手掛けたのは”辻村有記”さんと”伊藤賢”さんのコンビですね。

【辻村有記/伊藤賢の「坂道シリーズ」提供楽曲】

欅坂46
『誰がその鐘を鳴らすのか?』

櫻坂46
『思ったよりも寂しくない』
『静寂の暴力』

日向坂46
『一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない』

ライブでも盛り上がる曲で楽しいけど、三期生曲で言うと『この夏をジャムにしよう』が好きすぎるし、『Right?』も良いので、その2曲と比べると評価は少し落ちるかな…。

どれも高品質なんですけどね。
 
『真夜中の懺悔大会』(Type-C収録)



「★★★★」

一期生曲ですね。センターは”潮”です。

歌詞に即したホラーっぽいメロディもありますが、コミカルな展開である種ジェットコースターに乗っているかのような感覚に陥る曲です。面白いですが、個人的には普通ですね。

クレジットを見て驚いたのが、この作曲が”Soulife”の”SoichiroK”と”TomoLow”の共作なんですよね~。

【Soulifeの「坂道シリーズ」提供楽曲】

乃木坂46
『孤独兄弟』
『Tender days』
『あらかじめ語られるロマンス』

欅坂46
『キミガイナイ』
『乗り遅れたバス』
『語るなら未来を…』 (編曲)
『二人セゾン』

櫻坂46
『なぜ 恋をして来なかったんだろう?』
『美しきNervous』
『風の音』

至極のメロディを持つ名曲を提供してくれていて、最高のソングライティングチームの一つという認識でしたが、最近は”TomoLow”との共作が多くなっていますね。『風の音』は良曲ですけどね。

自分の好みではないので、悩んだけど、クオリティは高いので「★★★★」にしました。

『恋した魚は空を飛ぶ』(Type-D収録)



「★★★★」

二期生曲で本シングルで卒業となった”渡邉美穂”さんがセンターを務めてます。

普通に良い曲です。

作・編曲はメインソングライターである”野村陽一郎”さんですね。

”日向坂46”らしさを最も感じる楽曲といえば、”野村陽一郎”さんという印象にすらなっているなと思います。

【野村陽一郎の「坂道シリーズ」提供楽曲】

乃木坂46
『扇風機』(編曲)
「好きというのはロックだぜ!』

櫻坂46
『ブルームーンキス』
『ずっと 春だったらなあ』

日向坂46
『キュン』
『ドレミソラシド』
『ホントの時間』
『ママのドレス』
『世界にはThank you!が溢れている』
『恋は逃げ足が早い』
『見たことない魔物』

メロディはそこそこですが、スピード感もあって軽快でライブでも盛り上がりますね。

『知らないうちに愛されていた』(通常盤収録)

「★★★★」

表題曲メンバーによる楽曲です。センターは”こさかな”のようですが、ライブでは全員がフロントに出てきたりするので、フォーメーション云々を語る曲ではないのかもしれません。

シンプルでいて、心地よいメロディの佳曲だと思うんですが、コロナ禍のライブで”くみてん”が「この曲をコロナが空けたら、一緒に歌いたい」と何度も語っていたのが意外でしたけどね…。

実際に横スタで一緒に歌ってみたら、凄い高揚感を感じたし、良いな~と思いました。

でも満点評価にはならないかな~。

作・編曲は”BASEMINT”です。”IZ4648”の『必然性』で初めて知り、その後も”乃木坂46”の『ゴルゴンゾーラ』、『大人たちには指示されない』、”欅坂46”の『10月のプールに飛び込んだ』も手掛けられてますね。

ライブでは毎回歌いたいな~。

特典映像はMVと「ひなたのバス旅」です。

最後に総括です。

『ってか』も凄かったですが、過去最高レベルのクオリティのシングルだと思います。

特に『飛行機雲ができる理由』と『僕なんか』は全音楽ファン必聴の名曲ですね。

それ以外の曲も比較的ライブ向きで、かつバラエティに富んでいて素晴らしいと思います。











僕なんか (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2022-05-25


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