名曲アルバム

【欅坂46】 名曲アルバム④ 『エキセントリック』

”欅坂46”の名曲アルバムの第4弾です。

【欅坂46】 名曲アルバム① 『キミガイナイ』
http://burning.doorblog.jp/archives/54773160.html

【欅坂46】 名曲アルバム② 『世界には愛しかない』
http://burning.doorblog.jp/archives/54786059.html

【欅坂46】 名曲アルバム③ 『二人セゾン』
http://burning.doorblog.jp/archives/54821402.html

僕は”欅坂46”というグループそのものも、メンバーも好きですが、やっぱりその至極の楽曲の素晴らしさがあってこそだと思っています。アイドルソングの領域で語るにはあまりに勿体ない、そのクオリティの高い楽曲の魅力を全曲レビューなどで伝えてきているのですが、その中でも特に一般の音楽ファンに聴いてもらいたい楽曲を改めてレビューし直したいと思い、「名曲アルバム」シリーズの記事を書いております。

初の無観客・配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」での衝撃的な発表もあって、話題になっている一方で、相変わらず”欅坂46”はロックな道を突き進んでいるな~と安心させられましたね。

【欅坂46】「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」
http://burning.doorblog.jp/archives/54832332.html

【欅坂46】 活動休止&改名について考える
http://burning.doorblog.jp/archives/54832427.html

「活動休止&改名について考える」の記事にも書きましたが、”平手友梨奈”さんの脱退後、グループとしての音楽活動が停滞していたのは誰の目から見ても明らかでしたので、新しい動きが出てきたことは大歓迎です。

今回の件は派手に報道されていますが、実質的には”Mrs. GREEN APPLE”が活動休止し、「フェーズ1」から「フェーズ2」に移行するのとさほど変わらないと思います。

中心メンバーが抜け、新たなメンバーも追加されており・・・って、現28名中、8th Singleまでに参加していないメンバーって、15名にものぼります。

実質新たなグループとして再生する訳ですから、改名するのは極めて妥当な判断のように捉えてます。(特に「欅坂46=平手友梨奈」の呪縛を断ち切るためにもね)

新たなグループになることでコンセプト等は見直しになる可能性はあるのですが、CMにも起用されていたラストシングル『誰がその鐘を鳴らすのか』は既定路線の曲ですから、あまり参考にはなりませんね。新グループの新センター、新たな楽曲マテリアルに期待をしていきたいですね。

前置きが長くなりましたが、今回は4th Singleから選曲します。

【欅坂46】 全曲レビュー
http://burning.doorblog.jp/archives/cat_1287501.html

選曲は悩みました・・・代表曲『不協和音』、ネオフォークの名曲『チューニング』も候補でしたが、今回の名曲アルバムでは『エキセントリック』を取り上げることにしました!

4th Single『不協和音』(2017年)

【欅坂46】 全曲レビュー④~『不協和音』
http://burning.doorblog.jp/archives/49825833.html

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<全曲レビューコメント>

『エキセントリック』(通常盤収録) 



「★★★★」

『エキセントリック』と言えば、まず思いつくのは”ダウンタウン”の『エキセントリック少年ボウイ』なんですけど(笑)、本当にエキセントリックな楽曲です。

この曲は表題曲の候補だったらしいんですけど、これが表題曲だったら、また違うイメージのシングルになったのは間違いないでしょうね。

変な感触の曲で、言葉の量も多くて、ラップっぽいパートもあって、都会的な冷淡さもある、ヒリヒリした緊張感もあって、本シングルでは『不協和音』以上に冒険している楽曲かもしれませんね。(というか、”欅坂46”史上最も実験的な楽曲かもね)

こちらが表題曲だったほうが”欅坂46”のブランディング、マーケティングとしては良かった気もしますけどね。でも僕の曲自体の評価は満点にはならないかな・・・って、メロディもなかなか秀逸だしなあ。でも聴き込むごとにハマる感じのクセの強い楽曲で好きな人、評価する人がいるのは分かりますし、今の「J-Pop」においても最も刺激的で革新的な楽曲かもしれませんねえ。その意味で通常盤収録は勿体ない感じがします。ファンは必聴だね。

作曲は”ナスカ”さんで編曲は”the Third”といずれも全く知らない方ですねえ。でもストリングの使い方、かなり変則的なリズムだったりと先進的で実験的な音作りではありますねえ。才能を感じます。

でも今回のシングルでは一番音楽的な評価は高い楽曲になるんだろうなあ。でも個人的には素直に好きって言いづらいなあ。その意味で評価が難しい楽曲だなあ。
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このレビューを書いた当時は、『エキセントリック』の世間評価が高まっていて、天邪鬼な僕はややネガティブにコメントをしています・・・『エキセントリック』と言えば、『エキセントリック少年ボウイ』なんてのを書いてるのも、今読み返すと恥ずかしい・・・。(でも『エキセントリック少年ボウイ』は名曲ですよ!)

『エキセントリック』を聴いたときは、音楽的な新しさは感じたけど、世間評価の高まりほどは評価出来てなくて、また新たなクリエーターが出てきたか・・・ってくらいでした。

その後、1st Album収録の王道ロックチューンをアップデートしたような『危なっかしい計画』をきっかけに僕は”ナスカ”の大ファンになりました。

”ナスカ”はその後、『避雷針』、『黒い羊』を”欅坂46”に提供していきましたが、個人的には、現在の音楽シーンで最注目すべきクリエーターだと捉えてます。





尚、”平手友梨奈”さんのソロ曲『角を曲がる』、”乃木坂46”の『ジコチューで行こう!』も手掛け、現在の日本の音楽シーンで、最も厳しい楽曲コンペであろう「坂道シリーズ」のメインソングライターの一角に食い込んできてますね。





曲の分析に戻りますが、”ナスカ”の作る曲って、説明が凄く難しいんですが、「聴き込むごとに癖になる曲展開の妙」と「キャッチーなメロディ」が共存していて、人生の1曲と言えるほどのインパクトが出るところではないでしょうか?(『ジコチュー~』はテイストが違うけどね)

改めて『エキセントリック』ですが、彼女たちのライブでは欠かせない曲になってますね。ピアノが踊りまくってますが、それがメロウであり、攻撃的だったりで、この使い方がセンスを感じますね。

”山内パンプキン”こと、”山内麻里子”さんの手腕だと想像しますが、味わい深いメロディの上で、時には繊細で、時には攻撃的なピアノが暴れまくっていて、バックトラックを聴くだけでも鳥肌が立つような緊張感を感じます。

それでいてVocalはラップ調の早口パートもあって、”欅坂46”史上、最もアーティスティックな楽曲に仕上げているのが凄いです。

振り付けも良いんだよね。中腰で両腕を緩やかに振るパートはライブで毎回痺れますね。靴を脱いで、振り回すのは個人的には・・・ですけど、ある意味オカルト、サブカルっぽい匂いがするのは楽曲に合っているようにも思います。

暴論ですが、4th Single後の僕にとっての”欅坂46”は”ナスカ”の楽曲を聴くことが目的になったところもありました。今回取り上げた『エキセントリック』はそのスタートだったこともあって、非常に印象的な楽曲になりましたね。

魔曲『不協和音』ではなく、『エキセントリック』を表題曲にしていれば、”欅坂46”の歴史は大きく変わったのかもしれませんね。

P.S.4thは”欅坂46”が歩む道を決めた、グループコンセプトを明確に定めた、重要な作品かもしれませんね。しかし、ベストアルバム出してくんないかな・・・9thの未発表曲と『角を曲がる』も収録して。

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【欅坂46】 名曲アルバム③ 『二人セゾン』

”欅坂46”の名曲アルバムの第3弾です。

【欅坂46】 名曲アルバム① 『キミガイナイ』
http://burning.doorblog.jp/archives/54773160.html

【欅坂46】 名曲アルバム② 『世界には愛しかない』
http://burning.doorblog.jp/archives/54786059.html

僕は”欅坂46”というグループそのものも、メンバーも好きですが、やっぱりその至極の楽曲の素晴らしさがあってこそだと思っています。アイドルソングの領域で語るにはあまりに勿体ない、そのクオリティの高い楽曲の魅力を全曲レビューなどで伝えてきているのですが、その中でも特に一般の音楽ファンに聴いてもらいたい楽曲を改めてレビューし直したいと思い、「名曲アルバム」シリーズの記事を書いております。

今週末の初の無観客・配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU !」が楽しみで仕方がない毎日です。

【欅坂46】 無観客配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online,but with YOU!」開催決定!!!
http://burning.doorblog.jp/archives/54808497.html

過去にもライブでは代理センターを務めるケースは多々ありましたが、二期生が加入し、センター候補が犇めく中にあって、誰がどの曲のセンターを務めるのかは注目ですね。

ライブで映えるのは、堂々たる存在感を発揮する”土生”、「埼玉の狂犬」”小林”、更にオーラが凄まじい”山崎天”あたりでしょうか?

【欅坂46】 欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019@福岡公演 最終日
http://burning.doorblog.jp/archives/53785768.html

9th Singleに向けても何らかの告知はあると期待したいし、新曲披露となれば昇天しちゃいそうですけどね。

とにかく新生”欅坂46”の初ライブをみんなで堪能しましょう!!!

【欅坂46】 全曲レビュー
http://burning.doorblog.jp/archives/cat_1287501.html

今回の「名曲アルバム」シリーズ第三弾は3rd Single『二人セゾン』の全タイプ収録の表題曲『二人セゾン』を取り上げることにしました。

3rd Single『二人セゾン』(2016年)

【欅坂46】 全曲レビュー③~『二人セゾン』
http://burning.doorblog.jp/archives/48997631.html

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<全曲レビューコメント>

『二人セゾン』(表題曲)



「★★★★★」

【欅坂46】 3rd Single『二人セゾン』MV公開中

フライング気味に少しコメントしましたけど、改めて何度も聴きましたが、かなりの名曲だと思います。

上記の記事では”乃木坂46”との楽曲テイストの類似性について、やや批判気味に書いてはいるんですけど、曲自体は非常にクオリティが高いと思います。すでに”ピコ太郎”さんや”ベッキー”さんなどが評価されているみたいですけど、僕も楽曲自体は高評価ですね。今回は悩むことなく、すんなり「★★★★★」をつけちゃいました。

とにかくメロディ展開が素晴らしいですよねえ。特にブリッジ部分の構成はかなりキテますね。

クレジットを見ると”SoichiroK、Nozomu.S”とあの”Soulife”案件じゃないですか・・・”欅坂46”の大名曲『キミガイナイ』、”乃木坂46”のライブでは瞬殺されちゃう、キラーチューン『あらかじめ語られるロマンス』の作曲者の方ではないですか!(あえて『乗り遅れたバス』、『Tender Days』は無視・・・いずれも佳曲で悪くないけどね) やっぱり”Soulife”は凄いね。ピタッとハマった時の破壊力は強烈だね。

前作の『語るなら未来を…』のMVを手掛けた"新宮良平"監督によるMVも良いよね。躍動感と美しさが鮮烈なメッセージとなって伝わってきます。バレエのような体、ラインの美しさを意識した振付はため息が出そうですし、そのうえでのフロントメンバー選出なら、良くわかります。音楽番組で披露もされているのを見ましたが、”平手”のソロでのダンスパートは違和感ありますが、メッセージ性は強いし、良いですよね。

「欅」の木をモチーフにしながらも、ダンスでここまでメッセージを伝えているのは勿論”Takahiro”さんの手腕でしょうけど、存在感バリバリの”平手”の逸材感が凄いなあ。彼女を「けやかけ」初期から見ていて、逸材だとは思ったけど、1年でここまで成長するとは思わなかったな。フロント以外にも逸材は一杯いるけど、やっぱり”平手”は別格だね。”乃木坂46”のようにセンターを量産していくパターンはあり得るんだろうけど、今一つイメージが湧かないのは”平手”が凄すぎるからだね。グループ内のパワーバランス含め、そこを上手くコントロールしていきながら、新たな面を魅せていけるかが”欅坂46”の唯一の課題かもね。
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ちなみに本作は2017年の新年一発目の名曲レビューでも取り上げています。

【名曲】 欅坂46 『二人セゾン』
http://burning.doorblog.jp/archives/49210635.html

「どんなけ、好きやねん?」

突っ込みが入るのも覚悟の上で、書きます・・・。

”欅坂46”の世間的なイメージは大人への反発を等身大で現したメッセージ性の強い歌詞、程よいロックテイストを持つスピードチューン、ロックフェスでもメインステージを張れるアゲアゲのライブパフォーマンス、「笑わないアイドル」なんて称号もありましたね・・・。

激しい曲、メッセージ性の強い曲、いずれも彼女たちを象徴する曲だとは思いますが、やっぱり『二人セゾン』のような極上のメロディを持つ曲があるのは、彼女たちの豊かな音楽性を語る上でも大事だと思いますね。

”欅坂46”の代表曲は『サイマジョ』か『不協和音』なんでしょうし、それはそれで素晴らしいし、この2曲を作曲した”バグベア”が評価されているのも納得なんですが、個人的に”欅坂46”の初期は”Soulife”の貢献度が一番だと思ってます。

メインメロディも素晴らしい出来ですが、全てのメロディが良いし、組み立ても秀逸で、アレンジも過不足なく、仕上げていて、完璧です。

”小池”、”原田”と可愛い系の二人を上手く起用しているフォーメーションも良いよね。

不動のセンター、全員選抜を維持したからこその「全員フロント」で変化をつける施策は功を奏したのかもしれませんが、楽曲テイストを意識したフォーメーションは3rdまでは機能していたような印象を持ってます。

ライブでは”小池”、”原田”のWセンターが濃厚だと思うけど、ソロダンスにも期待ですね。コレ、ライブでも相当アガるポイントですよ!!!(井口セゾンでも泣きそうになった過去があります)

しかし、このデビュー年のシングル三部作はホントにクオリティ高いよね。

意図を感じさせる表題曲のバラエティに富む変化、パターン、制作陣の戦略も見事です。

この後、最もハードでスピーディーな魔曲『不協和音』、「笑わないアイドル」の称号を自分たちでキックするような笑顔全開での『風に吹かれても』、王道ロックチューン『ガラスを割れ!』、ロックとダンスが最高の融合を果たした『アンビバレント』、内省的で表題曲にするにはあまりに冒険的だった『黒い羊』と・・・。非常にアーティスティックな作品が連なっているのは凄いです。

表題曲の中でも、唯一のメロウチューンでありながら、バラードではないのもポイントでしょう。

彼女たちのディスコグラフィーの中で、最も叙情的なメロディを持つ『二人セゾン』は、僕にとっては宝石のような煌きを誇ってますね。

まさにエバーグリーンの名曲だと思います。

聴かなきゃ死ねない名曲と言っても良いと思いますけどね。

P.S.流石に『二人セゾン』ばかり取り上げるのもな・・・と思い、ハードな『大人は信じてくれない』、甘酸っぱい青春ポップ『制服と太陽』、『夕陽1/3』も考えたけどね。やっぱり僕は『セゾン』が好きだ!!!

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【欅坂46】 名曲アルバム② 『世界には愛しかない』

先日、スタートした”欅坂46”の名曲アルバムの第2弾です。

僕は”欅坂46”というグループそのものも、メンバーも好きですが、やっぱりその至極の楽曲の素晴らしさがあってこそだと思っています。アイドルソングの領域で語るにはあまりに勿体ない、そのクオリティの高い楽曲の魅力を全曲レビューなどで伝えてきているのですが、その中でも特に一般の音楽ファンに聴いてもらいたい楽曲を改めてレビューし直したいと思い、「名曲アルバム」シリーズの記事を書いております。

最近、リモート収録での「欅って書けない?」も楽しませてもらってますが、特に新二期生が良いですね。”欅坂46”は「坂道研修生」を最も多く、魅力あるメンバーを配属できただけに、新たな音源、新たなライブ(無観客でも良いし)に期待したいですね。今年は夏シングル出して欲しいな。

名曲のストックもあるので、当面、1週間ごとくらいにシングル、アルバムの作品毎に1曲を「名曲アルバム」で取り上げ、記事を書いていこうと思ってます。

【欅坂46】 全曲レビュー
http://burning.doorblog.jp/archives/cat_1287501.html

そのシリーズ第二弾は2nd Single『世界には愛しかない』の全タイプ収録の表題曲『世界には愛しかない』です。



2nd Single『世界には愛しかない』(2016年)

【欅坂46】 全曲レビュー②~『世界には愛しかない』(確定版)
http://burning.doorblog.jp/archives/48278229.html

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<全曲レビューコメント>

『世界には愛しかない』(表題曲)

「★★★★★」。

不安しかなかった「ポエトリーリーディング」でしたが、何度も聴いていると耳馴染みが良くなってきましたね。

【欅坂46】 2nd Single 『世界には愛しかない』 感想
http://burning.doorblog.jp/archives/47825226.html

曲自体は爽やかなメロディで、適度な疾走感が心地良くて、素晴らしいと思います。個人的な好みで言うと『サイレントマジョリティー』より好きです。

ドローンを使用したMVも素晴らしい出来で映像の美しさは勿論ですが、躍動感もあり、起承転結がしっかりしていて、楽曲の素晴らしさを更に高めているように思います。さすが”池田一真”監督ですね。

1st Singleでも感じられた、グループ楽曲全体にある未来感というのもキープされていますね。作曲は”白戸佑輔”さんでアニメ・声優系への楽曲提供が多いフリーランスの作曲家みたいですけどね。アレンジは”48グループ”、”坂道シリーズ”ではおなじみの”野中"まさ"雄一”さんですね。相変わらず素晴らしい仕事をされてますね。

最初は「ポエトリーリーディング」に対する不安の気持ちで満点評価はないかなと思ってたんですけどね。参りましたね。本当に素晴らしいし、このチャレンジを含め、賞賛したいですね。凄いです。

『世界には愛しかない』は間違いなく、今年の僕のベストチューン候補になったね。
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結局、2016年の個人的ベストチューンには『キミガイナイ』を2位に選出したんですよね。

でも今となっては、”欅坂46”の表題曲の中でも最も素晴らしい楽曲ではないかなと僕自身は捉えています。
 
攻撃的で話題にもなり、1億回再生を超える代表曲となった『サイレントマジョリティー』のプレッシャーをものともせず、素晴らしいメロディと展開を持つ、純粋な「AOR」曲ですが、それだけで終わることなく、実験的に「ポエトリーリーディング」を取り入れたりとチャレンジをしているのも良いですね。

ライブでも盛り上がる、セットリストのポイントになる曲になってますしね。(イントロからの叫びも良いよね)ネットでも一番好きって人が意外にいるのも嬉しい。

そもそも『セカアイ』は何十年も時を費やして、味が熟成された上質のワインのようにホントに味わい深い曲になっていると思いますね。今後のネタバレになりそうなので、あまり書きたくないんだけど、個人的には彼女たちの表題曲で「コレ」かなって、選ぶときに3曲が浮かんだんですが、その中の1曲です。ちなみに1曲は極上哀メロチューン『二人セゾン』で名曲レビューで取り上げています。

【名曲】 欅坂46 『二人セゾン』
http://burning.doorblog.jp/archives/49210635.html

驚いちゃうのが、この1番の「ポエトリーリーディング」を務めた”平手友梨奈”さん、”今泉佑唯”さん、”長濱ねる”さんが全員卒業(”平手友梨奈”さんは脱退)しちゃっていることです。

尚、2番の「ポエトリーリーディング」を務めるのも卒業した”鈴本美愉”さんとキャプテンの”菅井”ということでね・・・。いやはや3年でこんなに変わっちゃうとはね。

それだけ壮絶な「破壊と創造」だったんだな~と改めて思いましたね。

【欅坂46】 激震
http://burning.doorblog.jp/archives/54253325.html

メンバーが変われど、曲の良さは不変だし、引き続き、音源でもライブでも楽しませてもらいますけどね。

作曲された”白戸佑輔”さんは、アイドル、ゲーム、アニソン系の楽曲提供が多い方ですが、クラッシックやオーケストラも手掛けられていて、幅が広い印象です。

そういや”ラストアイドル”のデビュー曲で佳曲『バンドワゴン』も彼の作品ですね。



”野中"まさ"雄一”さんのアレンジはいつも的確で安心感がありますが、今作でも非常に良い仕事をされていると思います。

ま、世間をあっと言わせるようなセンセーショナルで刺激的な曲も良いけど、個人的には味わい深いメロディを持つ、エバーグリーンな魅力を持つ曲が好きだな~。

P.S.今となっては「ポエトリーリーディング」を採用したのは正解だったね。やっぱり安パイで勝負するだけではエンタメはツマンナイね。








世界には愛しかない (Special Edition)
Sony Music Labels Inc.
2019-10-01


【欅坂46】 名曲アルバム① 『キミガイナイ』

いつもブログをお読み頂きありがとうございます。

コロナ禍でエンタメ業界は大きな被害が出ています。(飲食店は少しずつ客足が戻ってきているようですが・・・)

アイドル界のトップを独走する「坂道シリーズ」も例外ではなく、握手会、ライブと言った接触型のイベントはいつ再開となるのか、分かりません。

その中でも”欅坂46”については、9th Single選抜発表、「激震」の記事にも書いた「破壊と再生」により、新曲リリースが伸び伸びとなっています。

【欅坂46】 選抜制導入&9th Single 選抜発表
http://burning.doorblog.jp/archives/53791387.html

【欅坂46】 選抜制導入を考える
【欅坂46】 激震
http://burning.doorblog.jp/archives/54253325.html

無料ライブ配信はやりましたが、それだけでは物足りないファンも多いのではないでしょうか?

せっかくなので、という訳ではないのですが、これを機に名曲ストックがたまっている”欅坂46”の至極の楽曲を紹介し、こんな中でも盛り上がっていきたいなと考えています。

既に”乃木坂46”では「名曲アルバム」シリーズで27曲もの名曲を紹介していますが、”欅坂46”についても、このタイミングで「名曲アルバム」をスタートしていきます。既に全曲レビューも書いてますが、その中でも特に一般の音楽ファンに聴いてもらいたい楽曲を改めてレビューし直したいと思ってます。まあ、コロナ云々も関係なく、どこかのタイミングでは始める予定でしたけどね。

【欅坂46】 全曲レビュー
http://burning.doorblog.jp/archives/cat_1287501.html

そのシリーズ第一弾は1st Single『サイレントマジョリティー』の通常盤収録の『キミガイナイ』です。

【欅坂46】 全曲レビュー①~『サイレントマジョリティー』
http://burning.doorblog.jp/archives/47279198.html

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<全曲レビューコメント>

『キミガイナイ』(通常盤収録)

キミガイナイ

「★★★★★」。

今回のシングル曲の中では個人的には一番好みです。転調の多いメロディに違和感タップリのVoメロディという組み合わせで、結構プログレッシブな作りなんですけど、聴き込む毎にクセになるフック満載の素晴らしい曲ですね。

選抜メンバー20名による楽曲です。歌詞も独特の世界観ですね。誰の声がメインで聴こえているのかが良くわかりませんけど、なかなか良いブレンド具合です。”平手”と”今泉”と”小林”がメインなんでしょうかね?

ピアノ、ストリングスの使い方も良いですね。アレンジも聴き応えバッチリでなかなか気合いが入ってますね。こちらも作曲・編曲は”Soulife”と”後藤勇一郎”さんと『乗り遅れたバス』と同じクレジットですね。本シングルでは大活躍ですね。

表題曲にするには冒険し過ぎですし、通常盤収録というのは分かるんですけどね。曲のクオリティを考えると、勿体ない気がしますね。この曲はMVを作って欲しかったですね。

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『キミガイナイ』はホント大好きなんですよね~。

彼女たちの本流は代表曲『サイレントマジョリティー』、『不協和音』と言った、メッセージ性の強い、スピード感のあるロックテイストの曲であるのは間違いないところです。

でも彼女たちの楽曲には音楽的に実験をしているものがいくつかありますが、その中でも最も実験的なのが『キミガイナイ』ではないでしょうか?

聖歌が流れる聖堂にいるかのようなツンと張りつめた緊張感のあるバックトラックで流麗なメロディと展開が楽しめる、素晴らしい楽曲になっていると思います。

「プログレッシブロック」にカテゴライズされても良い仕上がりですが、それでもポピュラー音楽として楽しめる、芳醇なメロディが最高です。

転調も多く、歌いづらそうな曲でもありますけどね。

作曲・編曲は”Soulife”ですが、ストリングスアレンジでバイオリニストである”後藤勇一郎”さんが参加されているのも大きいですね。

”Soulife”は”河田総一郎”さんと”佐々木望”さんの2人から成る音楽ユニットですが、彼らの作品の中でもトップクラスの出来じゃないかな?

<”Soulife”の手掛けた楽曲抜粋>

欅坂46『二人セゾン』

【名曲】 欅坂46 『二人セゾン』
http://burning.doorblog.jp/archives/49210635.html



欅坂46『語るなら未来を…』



乃木坂46『あらかじめ語られるロマンス』

【乃木坂46】 「名曲アルバム」⑯ 『あらかじめ語られるロマンス』
http://burning.doorblog.jp/archives/50983643.html



乃木坂46『孤独兄弟』



King & Prince『シンデレラガール』(こちらは作詞も”Soulife”)



やっぱり”Soulife”は凄いね。彼ら自身でも5枚のシングル(配信限定含め)をリリースしているので、チェックしてみようかな?

残念ながら、今回紹介する『キミガイナイ』はMVが制作されなかったのが残念ですが、「東京ドーム」でも披露されてますので、そちらでもチェックして欲しいけど、やっぱり空気感がガラッと変わる良い曲だし、ライブのセットリストには漏れなく入れて欲しいな。彼女たちのライブはお姉さんグループの”乃木坂46”はひたすら楽しいアイドルのライブであるのに対して、完成度の高いミュージカルのような、きめ細かな演出がポイントなので、本作は相性もいいと思いますけどね。

ちなみに個人的カップリングベストランキングでも1位でした。

【欅坂46】 カップリングベストを語ろう
http://burning.doorblog.jp/archives/54231110.html

1st Singleは攻撃的なメッセージソングに、フォークに、アイドルポップに、昭和歌謡と彼女たちのシングルでも最も音楽的な振れ幅が大きい、バラエティ感のあるものでしたが、その中でも異彩を放つ『キミガイナイ』は是非、多くの音楽ファンに耳にして欲しいです。

P.S.そろそろドキュメンタリー映画とシングル発売お願いしますよ! 坂道研修生の同期がCDデビューしているのに、欅坂46二期生は、未だに自分たちの楽曲ナシですからね。頼みますよ、運営さん!

サイレントマジョリティー
Sony Music Labels Inc.
2016-08-10




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